アウディセダンの画像

車を買う際に現金一括払いという人は、少数派ではないでしょうか。
多くの方はディーラーなどでローンを組んだり、銀行のマイカーローンを利用しているでしょう。

特に自動車ローンは銀行だけではなく、ろうきんやJAも積極的に宣伝しており、折からの低金利の影響もあり金利引き下げ競争と化しています。
自動車ローンは、他のローンと違い車を買うという目的があるため、計画的な借入をしていることが多いことや、借入金額自体が大きいため金利は低くなりがちです。
では、どんな自動車ローンが有利なのでしょうか。

自動車ローンの種類

自動車ローンは大別して二つのタイプに分けることができます。

  1. ディーラーローン
  2. マイカーローン

1つは、ディーラーなどで提供しているローンであり、車検証にディーラーが所有権留保をつけるタイプです。
簡単に言うと、車の所有者をディーラーにして、完済すると持ち主に所有者変更をするのです。

このタイプのローンは、車検証にディーラー名が載るため、車検などでディーラーとの付き合いを継続することが多くなります。
完済するとローンを取り扱った信販会社からディーラーに連絡はされますが、手続をディーラーにお願いするのは自分なのです。

もう一つのタイプのローンは、銀行などで取り扱っている「マイカーローン」と呼ばれるローンです。
住宅ローンと並ぶ個人向けローンの主力商品で、金融機関ごとの金利引き下げ競争が激しく、店舗で大々的にポスターが貼られていることも多いのではないでしょうか。
このタイプのローンは貸付金額が大きくなるため、総量規制という融資制限がある消費者金融では取り扱いが難しいです。
そのため、銀行や損害保険会社のみで、取り扱いをしています。

ちょっとでも金利が低い銀行に人気が集まりがちですが、低金利は審査の厳しさを意味しており、収入が少なかったり、職業が不安定だったりする人には不利になりがちです。

ディーラーのローンは、車検証に所有権留保をすることでわかる通り、車を担保にしてお金を貸すタイプのローンです。
そのため、消費者金融でお金を借りている人であっても総量規制の対象外となり安心できます。

銀行のマイカーローンは、総量規制とは無関係ですが、無担保ローンであることには変わりありません。
他に消費者金融のカードローンなどを契約していたり、今後増枠申請を希望したりする人は審査に影響が及ぶかも可能性があります。

カーナビ代・保険代もまとめて借りられる?

自動車ローンは借入目的を限定しているローンなので、目的外の借入はできません。
申込の際に、ディーラーなどの見積書の提示を必ず求められ、その範囲内でしか借りることができないのです。

ちょっと不便なように思えるのですが、使い道がはっきりしているから低金利で貸すことができるという一面があるため仕方ありません。
ただし、ディーラーのローンであれば、見積書にカーナビを含めた金額を表示してもらったり、グレードの高いタイプの車にしたりすれば、自動車ローンの対象にカーナビ代を含めることは難しくありません。
とはいえ、任意保険の代金もローンに含めることができるかは微妙です。

カーナビは車両本体価格としてローン対象にすることができても、1年の掛け捨てタイプの任意保険は担保価値がありません。
そのため、基本的に自動車ローンの対象外となってしまいます。

もっとも、ディーラーも支払が苦しい人の事情は知っています。
ちょっと工夫すれば別の名目で何とかすることができる場合があります。
無理を承知で依頼すれば任意保険代金も自動車ローンに含めることができるかもしれません。

銀行などのマイカーローンは、見積書の提出が求められますが、この中にディーラーと相談して任意保険代金相当額を含めてしまうことは難しくありません。
このあたりの事情はディーラーの担当者が詳しいです。
カーナビ代金も同様で、グレードの高い車両を見積書に記載すればカーナビ代金相当額を含めることができます。

金利が低いマイカーローン

マイカーローンの金利を少しでも低くしたい方には損保ジャパンのマイカーローンがおすすめです。
※年金利1.90〜2.85%
申込みも簡単なので、検討してみるといいでしょう!
>>損保ジャパンマイカーローンを検討する

自動車ローンはいくらまで借りられるの?

ディーラーであれ、銀行であれ、ローンを借りる以上は審査があります。
審査基準は銀行や消費者金融と変わるものではなく、その人の収入を基準にして与信枠を算定するのです。
また、金利の範囲内で貸倒リスクをカバーできるかどうかを判断して融資可否を決定します。

審査の結果によっては、自己資金をある程度準備しなければいけないこともあります。
つまり、自動車を全額ローンで買おうとしても、一部分しかローンを使うことができないのです。審査に通らなければ借りることはできません。

ディーラーによっては、ここで「第二のローン」を準備していることがあります。
金利は高いものの信販会社のフリーローンを利用し、不足部分を補てんしてくれるローンがあるのです。
返済が厳しい人を対象にしているため、金利は年利18%程度と低くありません。
しかし、自己資金を準備できない人にとっては救いの神とも言えます。

ディーラーによってはこのようなローンを準備していないこともあります。
そのため、一概には言えませんが、かなりの確率で自分の希望する金額を借りることができます。

マイカーローンの審査はゆるい?

このような事情があるため、自動車ローンの審査は緩いと言われることがあります。

しかし、現実にはこのように審査基準が違う二つのローンを併用することで対応していることが多く、必ずしも自動車ローンの審査が緩いとは言い切れません。
特に銀行のマイカーローンの審査は甘く見ないほうが賢明です。
また、ディーラーと銀行などのローンを比べれば、必然的にディーラーのローンの方が審査は緩いです。
自動車という担保を取っているため、リスクを取った融資が可能なのです。

中古車販売店などで「どうしてこんなに条件のいい中古車があるのか」と不思議に思うほど、走行距離も短く、年式も新しい車を販売していることがあります。
ローンの支払ができなくなった人が担保になっていた車をディーラーに引き取ってもらっているのです。

このような事情があるため、ディーラーのローンは実際に審査が緩くなっています。
緩くすることができると言ったほうが正解かもしれません。
もちろん貸す側の信販会社は、担保権を行使することを前提にして貸付をするわけではないことは知っておいたほうがいいでしょう。

これに対し、銀行などのマイカーローンは案外審査が厳しいです。
カードローンや使途を限定しないフリーローンよりは金利が低いためやむを得ないでしょう。

金利が低いマイカーローン

銀行マイカーローンの審査に通るか心配な方には損保ジャパンのマイカーローンがおすすめです。
※年金利1.90〜2.85%
申込みも簡単なので、検討してみるといいでしょう!
>>損保ジャパンマイカーローンを検討する

自動車ローンお得なのは?

総合的に考えると、自動車ローンはディーラーで申込んだほうが賢明です。
もちろん信用力があり、銀行の審査が余裕で通る人なら別ですが、ディーラーの金利とさほど差がないのです。

外国車のディーラーでは期間限定で0%に近い低金利ローンを提供するキャンペーンをすることもあります。
車検証にディーラーが所有権留保をするデメリットはありますが、車検証を人に見せることはほとんどないでしょうから問題はないはずです。

ディーラーは車検などの値段が高いからあまり付き合いたくないという人も多いですが、実際にはさほど値段は変わりません。
自動車の整備は同じ工場で継続してもらったほうが長持ちしますし、売却の際にも程度がいいため高く売れます。

まとめ

銀行などの宣伝が派手なことから、自動車ローンは銀行で申込もうかなとか考えている人も多いようです。
しかし、ディーラーの金利と比べてからにしたほうが賢明です。

銀行でマイカーローンを借りると、ポイントを付けて取引で優遇してくれる銀行も多くなりました。
そのため、銀行ローンを積極的に活用しようと考えている人もいるでしょう。
それもひとつの選択肢ではあります。

先ほど述べたとおり、自動車ローンはディーラーの方が有利だと思われます。
しかし、ローンの種類が二つある以上、どちらにするかを比較することは欠かせません。
金利だけではなく、裏に隠されたサービスも同時に検討する必要がありますが、きちんと比較することで自分にとってより有利なローンを選択することができます。