お店がクレジット払いを拒否してもいいの?クレジットカードの仕組みについてまとめました!

財津
こないだ友達と喫茶店を探していたら、「Wi-Fi使えます!」って書いてあったので、入ってみたら使えないんですよっ・・・!

芹沢
それでどうしたの?

財津
店員さんに聞いてみたら、「特定のキャリアしか使えない」って言われたんです。
これは、まるで詐欺みたいなものですよね?

芹沢
そういうことってたまにあるわね、お店に入る前に店員さんによく聞いたほうがいいかもね。

財津
ミックスジュースはあんまり美味しくなかったし、お金を返して欲しいですよ~

こんにちは!
彩春館学園、マネー研究部(仮)部長の芹沢です。

突然ですがあなたは、クレジット払いOKと店の前に書いてあるのに、会計時にはカードはお断りと言われてしまったことがありますか?

他には、カードを出すと突然店員の顔色が変わって、
「申し訳ありません。クレジット払いの場合は、この値段となっております。」
といったこともあるようです。

つまり、手数料を上乗せされているわけなんですね。
この場合、手数料は支払うべきなのでしょうか・・・?

また、このような悩みを抱えていないでしょうか?

「クレジットカードを作りたいんだけどなんか不安・・・!」
「クレジットカードを使ってるけど、リボ払いとかよくわからない」

実はクレジットカードは、使っている人でもリボ払いや手数料の仕組みなんて、よくわかっていなかったりするのです。
※偉そうなことを言っていますが、私は高校生なのでクレジットカードを持っていません。

今回は、そんなクレジットカードの疑問点と仕組みについてのお話です。
それでは話を戻して、クレジット払いが拒否される理由から説明していきますね!

この記事のポイント




会計時にクレジットカード払いが拒否されるのは、高額な手数料負担が原因

まずお店側が、クレジットカードを使えるようにするためには、クレジットカード会社と加盟店契約する必要があります。
加盟店になると、契約時に加盟店手数料を定められるため、クレジットカード会社に手数料を支払わなければならないのです。

財津
え、クレジットカードを利用してあげてるのに手数料が必要なんですか?

芹沢
逆よ、クレジットカード会社がカードを使えるようにしてあげてるのよ。

カードが使えるという基準で店を選んだり、現金を持ち歩かない人は意外と多くいます。
ですので、クレジットカードが使えるということは、加盟店にとって集客効果という大きなメリットがあるのです。

またカード払いの場合は、サービス料金に上乗せする店もあるという話も目にします。

手数料を上乗せするところは、大手のお店では無いですが、小規模な飲食店やスナックなど夜のお店ならありえます。

なぜなら小規模な飲食店など社会的な信用が低いお店は、クレジットカード会社の加盟店になれたとしても、一般店では3%から7%程度のところを、それ以上の高額な手数料からスタートしなければならないからです。

場合によっては20%なんて事もあると言われてます!
ですので、利益率の低いランチなんかではクレジットカード払い不可のお店もあるようです。

しかし、加盟店になったということは、集客効果と手数料を天秤にかけて、集客効果を選択しています。
手数料を客に支払わせるというのはルール違反です・・・!

クレジットカードを利用してレジで支払いの画像

お店のレジなどに国際ブランドのステッカーが貼ってあるのに、カード払いはやめてくれ、どうしてもと言うなら手数料を上乗せすると言われれば困りますよね。

物である場合は買うのを止めればいいですが、飲食店の場合は食べ終わっていますので、これをやられるとたまったものではありません。

こういった場合は、現金で支払いを済ましてすぐクレジットカード会社に電話しましょう。

カード会社との規約違反ですのでクレジットカード発行会社に連絡すれば、そのお店は契約解除される可能性があります。
対策としては注文前にカード払い可能か、店員に聞いておくくらいしかないでしょう。

このようなお店が増えれば、カード利用が減っていきそうです。
カード会社は手数料以外にどんな収益があるのでしょうか?

カード会社は手数料以外でも、年会費と広告で利益を出している

ポートフォリオのイラスト

クレジットカード会社にとって、年会費は大きな収入源です。
年会費は、クレジットカード会社の貴重な収入源で、1万円以上するカードも多数あります。

でも無料のカードがあるのに、なぜ年会費がかかるクレジットカードを利用する人がいるのでしょうか?
それは、年会費が高額なクレジットカードはポイント還元率が高かったり、付帯保険が充実していたりと、たくさん使う人にはメリットが多いからです。

利用者の立場からだと、一定以上利用するのであれば、無料カードよりも断然コスパは高くなります。
ですので、年会費を払ってクレジットカードを利用している人は意外と多いのです。

また、広告収入でも利益を出しています。

自社会員にダイレクトメールを使用して、広告主のサービスや商品を紹介しています。
保険や雑誌の定期購読の案内などが多いようです。

広告主からすれば、会員の年齢や、性別、年収、住所などの細かいターゲットを絞れるメリットがあります。

例えば、ゴールドカード会員の富裕層だけに絞って高級車や高級時計を案内すると、全ての会員にダイレクトメールを出すよりも効率がいいです。

またカード会員に広告を出す最大のメリットは、クレジットカードを利用することに抵抗がない点と言えるでしょう。

クレジットカードの後払いシステムを可能にしてるのは信用

そもそもなぜ、カードだけで買い物ができるのでしょうか?

これはカードの所有者はクレジット、日本語で”信用”を得ているからです。
いくらゴールドカードでも信用が成り立っていなければ、ただのプラスチックのカードです。

クレジットカードをお店で使うと、クレジットカード会社がお店に先払いし、その後カード会員に請求が来ます。
このように、信用がクレジットカードの後払いシステムを可能にしているのです。

カード会員は手数料を払わなくて良いのでしょうか?
これは冒頭で言ったように、加盟店がクレジットカード会社に手数料を支払っているので、カード会員の負担はありません。
ただし、キャッシングやリボ払いの場合は手数料が必要です。

前述したようにカード会員は、カード会社に先払いしてもらってるわけですが、どのような仕組みになっているのでしょうか?

クレジットカードの仕組みイラスト

単にクレジットカード会社と言っても二通りの会社があります。

イシュアー
カードの発行とその後の請求管理など、主に会員に対してのクレジット業務を行っている
アクワイアラー
加盟店に対してのクレジット業務や加盟店の開拓を行う。
結果、手数料を得られるようになる。

「イシュアーとアクワイアラー?
そんなの聞いたことないけど・・・」

日本ではこの2つの業務は、同じ会社が行っているのであまり知られていません。

イシュアーとアクワイアラーの業務を、クレジットカード会社ともいいます。

財津
アクワイアラーって、ウォーターサーバーの名前みたいですよね!

ウォーターサーバーのイラスト


ここで間違えやすいのが、カードの表面にあるVISAやJCBなどの国際ブランドをイシュアーと勘違いしてしまうことです。
例えば三井住友VISAカードの場合は、三井住友カードがイシュアとなり、国際ブランドがVISAとなります。

国際ブランド
国際ブランドは、VISA、MASTER、JCB、アメックス、ダイナースを5大国際ブランドと呼び、クレジットカード会社にブランドライセンスを提供しています。
ブランドライセンスとは世界各国でマークの付いたカードを取り扱う権利です。
また複数のクレジットカード会社間での、決算をとりまとめることによって、世界中でクレジットカードの利用を可能にしています。

カードを発行してるのがVISAやJCBなどと思ってしまい、紛失したときにそちらに連絡しても登録情報はありません。

アメックス、ダイナース、JCBは国際ブランドでありながら、カード発行もやっているので勘違いしやすいようです。
このように国際ブランドが発行しているカードを、プロパーカードと呼びます。

アメックスゴールドカード
画像出典:アメリカンエキスプレス

それに対してブランドライセンスを提供してもらって、イオンカードやJALなどのクレジットカード会社が発行しているカードのことを提携カードと呼ぶのです。

JALカード
画像出典:JAL アメリカンエキスプレスカード

ここからはクレジットカード利用者の方が、「これってなんで?」と疑問に思っていそうなことを紹介していきますね。

リボ払いは支払残高が後ろに回されていく

リボ払いとはリボルビング払いの略で毎月一定の額を返済していく形です。
「え、それは分割払いじゃないの?」と間違われがちですが違います。

分割払いのシミュレーションイラスト
画像出典:ショッピング分割払いのお支払い方法|JCB

リボ払いと違い分割払いは、支払回数を指定できます。
3、5、10、12、18、24回、ボーナス払いなど小刻みに返済方法を選択することができます。

リボ払いの図
画像出典:リボ払いの特徴と利用上の注意|日本クレジット協会

これに対してリボ払いの場合は、毎月一定の金額(例えば5,000円)+手数料を返済していく形で支払残高がどんどん後ろに回されていきます。

メリットは毎月の支払額が定額なので、支払いの計画が立てやすいです。
使いすぎても給料をオーバーするということはないという点は安心でしょう。

デメリットは、利用していくうちに支払残高が膨れあがっていき、支払い期間が延びたり、場合によっては毎月の支払額を増やされたりすることです。
各クレジットカード会社で、仕組みが若干違うので、利用者にとってはわかりにくい面があるでしょう。

ちなみに、ファミマTカードはデフォルトでリボ払いになっているカード(正確にはリボ払い専用カード)なので申込みを検討している方は、気を付けましょう。
関連記事:リボ払いの仕組みは正しく使えば損をしない!金利やデメリット、分割払いとの総額違いまとめ

サインレス契約はレジの回転を速くするため

クレジットカードを調査するイラスト

サイレンス契約とは、サインや暗証番号なしで決済を完了させることができるように、クレジットカード会社と加盟店が結んだ契約のことです。
コンビニやスーパーマーケット、高速道路料金所などの少額決済に限り認められています。
サインレス決済を導入する理由は、コンビニなどの代金決済のスピードが要求される場合で、その都度サインを求めていてはレジが回らなくなるからです。

しかしサインレス決済で、本人確認できるのでしょうか?
残念ながらチェックのしようがないので、紛失や盗難カードでの不正利用が起きやすいです。

カード会社は不正利用された場合、被害金額は盗難保険で支払われるようになっています。
もし不正利用で高級時計などを、サインレス決済をされてしまうとカード会社は大損です。
参考:クレジットカード不正利用が必ず保証されるという勘違い!クレジットカード不正利用対策まとめ

そこで、サインレス決済の上限を1~3万円程度におさめていたり、食料品や日用品などの換金しにくい商品のみをサインレス契約の対象としています。

今回のクレジットカードの話は以上です。

財津
それにしてもサインレス決済って面白いですよね。

芹沢
面白い?
(意外なところに興味を持ったようね。)

財津
はい、カードをそっと出さないとダメって難しそうです・・・

芹沢
そっと?

財津
ジェスチャーで
(話したり音を立てては、ダメってことですよね?)

芹沢
それは”サイレンス”決済だわ!

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