三井住友VISAクラシックカードまとめ

三井住友カードは日本におけるVISAの総代理店的な位置づけにあります。

三井住友VISAクラシックカードは本家が発行している由緒正しいVISAカードです。
俗に「一般カード」と呼ばれるジャンルのカードですが、必要な機能はしっかりと付いていますから、誰にでもお勧めできます。

三井住友VISAクラシックカードとは

三井住友VISAクラシックカードイメージ

年会費初年度無料
※翌年度以降条件により無料
還元率0.5%
電子
マネー
iDポイントワールドプレゼントポイント

即日
発行
年会費
無料
マイルが
貯まる
ラウンジ
利用可
Apple Pay旅行
保険
  • ICチップ、顔写真付きのカードなので安心
  • 最高2,000万円の海外旅行傷害保険付き
  • ワールドプレゼントポイント1ポイントをANAマイレージクラブ3マイルへ交換可能

このカードは、三井住友カードの一番スタンダートなカードです。

上位にはゴールドカードやプラチナカードがあり、下位に保険機能を省略したデビュープラスカードがあります。
年会費が必要な一般カードですが、「マイ・ペイすリボ」への登録と利用で年会費無料になるので安心です。

この「マイ・ペイすリボ」は、利用額が一定以上になると、超えた部分だけがリボ払いになるという支払方法で、使いすぎた際にも支払に困ることがありません。
支払額が一定額を超えると、毎月の給料だけでは支払ができないという人は少なくないでしょうが、そのような場合に便利です。

年会費無利用の条件は、リボ払いにならなくてもカードの利用が年に一度でもあればOKです
「一定額」の上限はないので、自分が毎月もらう給料の額を設定しておけば、リボ払いになってしまうことはないでしょう。
つまり、事実上の一括払いカードとなるのです。

ポイントについて

三井住友カードのポイント制度は「ワールドプレゼント」という制度に統一されています。

1,000円の利用ごとに1ポイント貯まり、他社のポイント制度に移行したり、iDへのチャージをしたりする場合は0.5%の還元率、キャッシュバックの場合は0.3%の還元率になります。
ポイント還元率は平均的と言えるのではないでしょうか。
ちなみにポイントの有効期限は2年間です。

通販サイトで買い物をする際、「ポイントUPモール」を経由するとポイントが多くもらえます。
大手通販サイトはたいていカバーしており、Amazon、楽天、Yahooショッピングはポイントが倍になります。

Amazonはこの手のサイトに登録していないことが多いのですが、最近は一部の信販会社で登録をするようになりました。
通販サイトを利用する際は、事前に「ポイントUPモール」を確認することは必須と言っていいでしょう。

ポイント付与率は先ほど申し上げた通りですが、前年の利用実績によって翌年のポイント付与率が上がります。
50万円が最低ラインで、次は100万、その次は300万という具合に3つのランクがあります。

翌年50万円の利用時にボーナスポイントがあり、更に10万円利用するごとに追加ポイントが付与されます。
50万円以上利用するとボーナスが付くシステムで、一番上のランクの場合は通常の付与率に6割アップされます。

最低でも2割アップ、その次が3割アップとなっており、300万円以上利用すると優遇の程度がかなり上がるようになっています。
先ほどポイント還元率が0.5%と述べましたが、前年利用額が300万円以上なら0.8%の還元率になるわけです。

三井住友VISAクラシックカードの特徴

このように三井住友クラッシックカードは、ゴールドカードのような豪華絢爛なサービスが充実しているわけではありませんが、基本機能はきっちり抑えられているカードです。
特にスマホと組み合わせて利用するiDを利用できることで、コンビニなどでの支払がずいぶんと楽になります。

クレジットカードに望むものは人によってマチマチでしょう。
しかし、一番大切なことは、日常生活で使い切ることができる事ではないでしょうか。
コンビニの長い列の先頭でノロノロと財布を出して小銭を出すような真似はしたくないという人も多いでしょう。
iDはそんな人にとって強い味方になるはずです。

一般カードなので、特に特徴がない点が特徴だという事になります。
ただし、先ほど述べた通りやり方ひとつで年会費が無料になるカードにも関わらず、海外旅行傷害保険がついています。

海外旅行など頻繁にしないという人であっても、たまに行く海外旅行の前に旅行傷害保険に加入すると保険料の支払が必要です。
場合によっては加入を忘れて現地で病気になってしまい大騒ぎという事もあります。
海外旅行傷害保険が付帯されていれば、いざという際にも安心です。

どの信販会社でもネット経由で請求内容などを照会できるようになっています。
三井住友クラッシックカードも同様にネット経由で照会できます。
Vpassという名前のインターネットサービスですが、単にネット経由で請求書を確認するだけではなく、ポイント交換手続きなどもできますし、スマホからもアプリをインストールすることで操作可能です。

Vpassを利用して毎月の支払額を早めに把握し、口座残高が足りそうかどうかを確認し、無理そうなら早めに「マイ・ペイすリボ」の支払金額を変更することで支払遅延等を回避することができます。

クレジットカードの支払遅延は、自分の信用をかなり損ねるものです。
そのような事態にならないように毎月期の支払額をチェックする必要がありますが、三井住友クラッシックカードなら大丈夫と言っていいでしょう。

メリット

三井住友クラッシックカードは、もともと年会費が必要なクレジットカードです。
そのため、年会費無料のクレジットカードに比べるとサービスが充実しています。

先ほど述べた保険もそうですが、必要があればETCカードや家族カードを追加で発行してもらうことができます。
しかも「マイ・ペイすリボ」にすれば、年会費が永久に無料になるわけですから、お得なカードだと言える点が大きなメリットでしょう。

先ほどiDの話をしましたが、利用できる電子マネーはiDだけではなく交通系のPiTaPaやイオン系のWAONにも対応しています。
海外でも電子マネーは流通し始めており、VISAが展開しているVISA payWaveもその一つです。

三井住友クラッシックカードは、これの利用もできます。
海外旅行では重宝するでしょう。
VISAの総代理店ならではのメリットではないでしょうか。

デメリット

三井住友クラッシックカードのデメリットとしては、ポイント付与率の低さが挙げられます。
確かに前年利用額が多ければ翌年のボーナスポイントがあります。
しかし、ボーナスポイントのメリットは、翌年も50万円以上利用した場合に限ります。

そのため、たまたま大型電化製品などを購入したような場合には、翌年にメリットが生じない可能性が生じるのです。

また、海外旅行傷害保険が付与されているのはありがたいですが、前提条件として三井住友クラッシックカードで旅行代金を支払っていることが要求されます。

更にクラッシックカードAと呼ばれる保険重視型のカードであればいいのですが、普通のクラッシックカードの場合、疾病治療が1回50万円に限定されています。
海外で手術が必要になる盲腸炎などを引き起こした場合、100万円程度の治療費がかかる場合があります。

クラッシックカードAの100万円でも若干不安があるのですが、50万円ですと、単なる風邪の治療程度しかカバーできないと思った方が賢明です。
「マイ・ペイすリボ」を登録すればクラッシックカードAでも年会費は無料なので、最初からクラッシックカードAで申込をすることをお勧めします。

ちなみに家族カードはこれらの保険の対象外ですので、家族旅行の際には対応が必要です。

まとめ

三井住友カードが発行しているカードなので、目立った欠点はありません。
ポイントの付き方については、高額利用者を優遇したいという三井住友カード側の事情があるのでしょう。

保険については、最初からクラッシックカードAを申し込めばいい話であり、大きな問題ではありません。
だからこそ万人に勧められるカードと言えるのです。

さて、三井住友カードのカードラインナップはクラッシックカードだけではありません。

ゴールドやプラチナとの比較

三井住友カードにはゴールドカードやプラチナカードがあります。
しかし、年会費はお安くありません。
年会費はゴールドが1万円、プラチナは5万円です。

ゴールドカードは先ほど説明をした「マイ・ペイすリボ」の登録と、請求明細書をWEB発行にすることで年会費を4千円まで落とせますが、プラチナカードはWEB発行にすることで4万9千円になるだけです。

ゴールドカードは空港ラウンジサービスなどがあり、他の信販会社で発行している年会費1万円クラスのサービスを提供しています。
年会費を4千円まで落せばずいぶんとお得さが感じられるのではないでしょうか。

ではプラチナカードはどうでしょうか。
もともと5万円の年会費が気になる人が申し込むようなカードではないのですが、サービスを使いこなせば5万円の年会費はバーゲンプライスになるのがこの手のカードの特徴です。

一番手っ取り早サービスが「プラチナグルメクーポン」です。
二人で行くと一人タダ、つまり一流料理が半額になるのです。
気になっていたあの店の料理を一度食べてみたかったという人には最適です。

レストランごとに半年1度と制限はありますが、店舗を変えれば何度でもOKです。
グルメ派の方にとっては5万円の年会費などバーゲンプライスでしょう。

また、プラチナカードはグルメだけではなく、宝塚のチケット優先販売や太平洋マスターズの観戦券プレゼントなどの企画があります。
いずれも一般の人が「お金で買える」ものではありません。
5万円の年会費を支払ったプラチナカード所有者限定なのです。

このようなメリットがプラチナカードには数多くあります。
使わなければ高い5万円ですが、使い尽くせばバーゲンプライスという理由はここにあります。

いずれのサービスも三井住友クラッシックカードではありえません。

デビュープラスはお得なのか?

では逆にサービスを抑えたカードはどうでしょうか。

25歳までの方を対象にした「デビュープラス」というカードがあります。
ほぼ無条件で年齢条件を満たす限り年会費は無料です。

サービス内容は三井住友クラッシックカードとほぼ同じで、電子マネーも家族カードもETCカードも付きます。
しかもポイント付与率がクラッシックカードの2倍です。

クラッシックカードとの違いは旅行傷害保険がつかないことだけです。
年齢が25歳までの方にはこちらがお勧めです。

まだクラッシックカードAの保険をちょっと強化した「三井住友VISAエグゼクティブカード」というカードがあります。
基本的な機能はクラッシックカードと同じですが、2年目以降の年会費が完全にゼロにならず、1,000円必要だという点が相違点です。

クラッシックカードは家族カードを付けることができますが、旅行傷害保険の対象外です。
しかし、エグゼクティブカードなら家族も保険の対象です。

ただし、保障内容は本人と家族では違いがあります。
疾病の補償が本人は100万ですが、家族は50万円なのです。

デビュープラスは、若い人に対する「青田刈り」をするような意味合いがあると思われます。
25歳に達したら年会費5千円のプライムゴールドカードに自動的に切り替わるためです。

しかし、他のカードはクラッシックカードから保険の補償内容が強化されるに従い、カードの種類と年会費が変わります。

どれにするかは人によりますが、家族カードを申し込むのであればエグゼクティブカードがお勧めです。
家族カードには保険の補償がない他のカードではいざという際に困ります。

ただし、エグゼクティブカードとゴールドカードの年会費は、年会費を最大限に落とした状態で、両者の差は3千円です。
空港ラウンジサービスなどがあったり、利用額に応じたポイント付与率のアップ率が高かったりとゴールドカードにはエグゼクティブカードにはない高いサービスがあります。

そのような観点からすると、ちょっと中途半端に思えるエグゼクティブカードより、いっそのことゴールドカードにした方が賢明だと得るのではないでしょうか。

女性向けカードは女性向けのメリットがあるのか?

三井住友カードには「女性向け」カードとして「アミティエカード」があります。
女性受けするであろうピンクのカードですが、ショッキングピンクではなく、グラテーション状になっているので、変な派手さがありません。

デザインは他のサイトなどでも評価されている通り優れています。
女性向けカードの中には、ショッキングピングがきつく、目がチカチカするようなものがあることを考えれば品があると言っていいでしょう。

しかし、特別に女性受けするサービスがあるかと言えば何もありません。
とはいえ、カードのサービスはクラッシックカードAそのものであり、「マイ・ペイすリボ」への登録と利用で年会費無料になることを考えると、別に問題はないでしょう。

ショッピング保証があったり、旅行傷害保険の補償が高かったりするメリットは、女性だけではなく男性にとってもメリットです。

とはいえ、このことは、別に「アミティエカード」に存在意義がないという事はありません。
クラッシックカードのカードデザインは、女性が持つには無機質に過ぎるとも言えるでしょう。

そう考えると、クラッシックカードAのデザインカードだと言えるのではないでしょうか。



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