実はお金持ちも使ってない?ブラックカードまとめ

「ブラックカード」ってご存知ですか?

「ブラックカード」とは、クレジットカードの最上位カードのことです。
プラチナカードよりも上の最上位カードだけに、当然、誰でも持てるものではありません。

ブラックカードを持っている人の一般的なイメージといえば、大企業の社長さんや重役の方、儲かっている中小企業の社長さん、その地域の名士・代々地主の方など、そんな感じではないでしょうか。

とくにクレジットカード好きな方には、一度は持ってみたいと思うブラックカードですが、実は前述したようなイメージとは異なり、簡単ではないですが意外とブラックカードって持とうと思えば持てちゃうものなのです。
今回は、そんな憧れのブラックカードについて紹介していきますよ。




ブラックカードとは何ができるのか?

そもそもブラックカード持ったら何かいいことがあるの?って思いますよね。

実は、ブラックカードと一口に言っても年会費もとんでもない高額なものから一般サラリーマンでもがんばれば持てるものまで幅広くあります。

共通してついている特典サービスといえば、プラチナカード特典サービスのお約束である「24時間365日対応してくれるコンシェルジュサービス」はもちろん利用できますし、限度額も「一律の制限なし」というのがほとんどですし(とはいえいくらでも自由に決済できるわけではありません)、ブラックカードによっては、ヘリコプターのチャーターやリムジンハイヤーの手配、銀座の高級ブランドショップを一般営業時間外に貸し切りにしてくれてカード会員独占でショッピングをゆっくり楽しめるように手配してくれるなど、本当の話なのか判断に困るような特典サービスも現実にあるようです。

ブラックカードを持つ意味があるのはどんな人達?

まずはイメージ通り、大企業の社長さんや重役の方、長年売れ続けている人気芸能人といった年収数千万円以上といった超高所得者の方たちです。

年収も多いのでクレジットカード決済額も桁違いの方も多く、やはり、限度額に一律の限りのないブラックカードが必要だと思われます。
高額商品の購入のたびに、クレジットカード会社のコールセンターに電話して、いちいち決済を取るのは面倒極まりないですからね。

2番目として、実はブラックカードの用途に最も適した階層にあたる人というのは「中小企業の社長さんやオーナーさん」です。

大企業だと社長秘書や秘書課といった秘書部隊が全力で社長さんや重役を支えてくれます。
出張のスケジュール調整から飛行機や新幹線のチケットの手配、経費の精算まで全てやってくれます。

しかし、リソースの限られている中小企業の社長さんの場合、下手をすると自らチケットの手配から経費の精算、経理事務までやらなければならいというのが実情でしょう。

そんな雑務をブラックカード(プラチナカードでもいいと思いますが)の特典サービスのコンシェルジュサービスをフル活用することで、まるで秘書を雇ってすべてやってもらえるような感覚になり、時間と経費の節約につながり業務が捗ることまちがいなしです。

ブラックカードの年会費は、だいたい10万円超えが当たり前です。
しかし、1年間12ヶ月で割ってみると、毎月1万円~1万5千円程度で秘書を雇うことができると考えることができるので、中小企業の社長さんやオーナーさん、あるいは、多忙で収入の多い個人事業主の方には最適なのです。

今のご時世、非常勤職員やパート・アルバイトの方を1人雇用しようと思えば、給与に加えて各種保険料などの経費も必須なので、どんなに安くても最低年間250万円程度の経費が必要です。
それに対して、ブラックカードは年会費が高額ではありますが、平均年間15万円程度で済み前述した人件費と比べると圧倒的に安いですね。

今回は、具体的にブラックカード4枚をお伝えしていきます。

アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード

まずは、「ザ・ブラックカード」と言えるアメリカン・エキスプレス・カードのブラックカード、アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードです。

プロパーのアメリカン・エキスプレス・カードは、グリーン(一般カード)、ゴールド、プラチナ、ブラックカードであるセンチュリオンカードの4つのランクに大別されます。
ゴールドカードまでがインビテーションなしで自分から直接入会申込ができるカードになり、プラチナカードから先はインビテーションの獲得が必須条件です。

  • 入会金(プラチナカードからのランクアップとして):50万円(税別)
  • 年会費:35万円(税別)

ポイントや海外国内旅行傷害保険はプラチナカードと同じで、ポイント還元率は1.0%のまま(カード利用100円につき1リワードポイントが貯まります)です。

ブラックカードにランクアップした最初の年は、85万円(税別)ほど必要になります。
もうその時点で、年収や支払い能力がどのくらい必要か察しがついてきますね。

センチュリオンカードは、通常のプラスチックカードの他にサブカードとしてチタン製のカード、通称チタンカードも配布されます。
また、カード会員の配偶者にも家族カードとして、プラスチックカードとチタンカード、その他の家族会員向けカードはプラチナカード(ゴールドカードも選択可)が配布されます(家族カードの年会費は無料です)。

  • センチュリオン会員専用の会員誌の郵送サービス
  • 会員本人の誕生日に誕生日プレゼントの宅配
  • センチュリオンカード会員に専門スタッフがつき、完全担当制の24時間365日対応のコンシェルジュサービス(早朝夜間や不在時は代わりの専門スタッフが対応)
  • 事前連絡によりヴィトンなどの高級ブランドショップを一般営業時間閉店後完全貸し切りの、プライベートショッピングサービス
  • 別途実費でヘリコプターのチャーター
  • リムジンハイヤーの優先手配
  • 国際線搭乗の際空きがあれば無条件でファーストクラス、設定がなければビジネスクラスへのアップグレード
  • 外資系高級ホテルのお部屋の無条件ランクアップ

など、どこまで本当なのか?といえるほどの超高級特典サービスがついてきます。

まさにVIPを対象としたブラックカードで、一説によるとコンシェルジュサービスが完全担当制であるため、センチュリオン会員の空きが発生しないといくら要件を満たしたとしても、センチュリオンカードのインビテーションの発送を見送るという話もあります。

気になるインビテーション獲得の条件ですが、ほとんどのブラックカードが完全非公表であり、このアメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードも完全非公表ですが、入会金や年会費の金額からして、年収数千万円程度は必要、1ランク下のアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードで年間最低1,000万円以上のカード決済額が必要と推察します。

いずれにしても、まずはアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードからスタートして、実績を積み、プラチナカードへのインビテーション獲得、さらにプラチナカードでの実績の積み上げが必須条件となります。

JCB THE CLASS

プロパーのJCBカードの最高峰であるブラックカードが「JCB THE CLASS」です。

こちらも、1ランク下のJCBゴールドザ・プレミアからのインビテーション経由でのみ、入会可能なカードとなります。

  • 年会費:50,000円(税別)
  • 家族カード年会費:無料(8枚まで発行可)
  • ETCカード年会費:無料

貯まるポイントはOki Dokiポイントでポイント還元率は0.5%と一般的な水準です(前年度実績で0.85%までアップ可)。
電子マネーの対応は、QUICPayとApple Payです。

ザ・クラスの特典は、

  • コンシェルジュサービス
  • メンバーズセレクション
  • 東京ディズニーランド会員専用ラウンジ
  • プライオリティパス(プレステージ会員)
  • 高級レストランサービス グルメ・ベネフィット(2名利用時1名分無料サービス)
  • 提携飲食店での代金30%オフとなるダイニング30
  • 海外クルーズ優待サービス
  • ホテル優待サービス
  • JCBラウンジ京都

などです。

アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードと比べると、年会費が5万円と他のプラチナカード、たとえば、三井住友VISAプラチナカードあたりと同レベルの金額で、一般のサラリーマンでも持てそうな感じですね。
ただ、厄介なのが、JCB THE CLASSに辿り着くまで最低でも数年の時間がかかります、これが大きなデメリットです。

まず、プロパーのJCBゴールドカードへ入会、2年連続で100万円以上のカード決済の実績によりプラチナカードに該当するJCBゴールドザ・プレミアへのインビテーション獲得・入会、さらにJCBゴールドザ・プレミアでカード利用100万円以上を2年(300万円利用したら1年でインビテーションがきたという事例もあります)で、ようやくJCB THE CLASSのインビテーション獲得となりますので、基本的にプロパーのJCBゴールドカード取得から3~4年もの時間が必要となります。

年会費はブラックカードとしては大した金額ではないですが、JCB THE CLASS取得まで数年かかるという意味では、JCBの上顧客であり続けないといけないというハードルは高いです。
しかも、プロパーのJCBカードは基本ポイント還元率が0.5%と低く上位カードを持ったところで変わらないので、ある意味、JCB THE CLASS取得を目指した「修行」が必要となります。

ダイナースクラブプレミアム

一番のオススメのブラックカードがこのダイナースクラブプレミアムカードです。

ダイナースクラブカードは、アメリカン・エキスプレス・カードと双璧を成すステータスカードで、一般カードが通常のゴールドカードの位置づけで特典サービスも一般のゴールドカードと同等かゴールドカードを上回るものとなっています。
プロパーのダイナースクラブカードの利用実績によるインビテーション経由のみの入会となり、

  • 年会費:13万円(税別)
  • 家族カード:発行枚数制限なし
  • ETCカード:無料

貯まるポイントはリワードポイントでカード利用金額100円につき2リワードポイントが貯まり、ポイント還元率はなんと2.0%と超高還元率です(オススメはしませんがリボ払いにすると3.0%まで上がります)。

ただし、電気料金、国税、ふるさと納税の支払いは200円につき1ポイントとポイント還元率は0.5%となってしまいますが、マイル移行手数料無料で基本2.0%のまま各マイルへ移行できるのでマイラーの方にもかなりオススメです。

特典サービスは、

  • 24時間365日コンシェルジュサービス
  • ダイニングサービス(2名利用時1名分無料)
  • プレミアムカード会員限定イベントへの招待
  • ウエルカムドリンク無料サービスレストランのおもてなしプラン
  • レストランウィークの先々行予約可
  • 外資系ホテルチェーンのお部屋のアップグレード
  • ダイナースクラブ銀座ラウンジ
  • 誕生日プレゼントギフト
  • プライオリティパスプレステージ会員(家族カード会員も人数分)無料

などなど、書ききれないくらいの特典サービスは他のブラックカードと同等かそれ以上です。

ポイント還元率の高さもさることながら、もう1つオススメしたい点が、「インビテーション獲得のハードルに低さ」です。

ダイナースクラブカードといえば、超ステータスカードというイメージがあります。
確かに、一般カードであるダイナースクラブカード入会審査のハードルは、通常のゴールドカード以上に厳しいものがあります。

しかし、以前に比べるとダイナースクラブカードの入会条件も緩和されたようですし、入会後、カード利用金額150~200万円程度でダイナースクラブプレミアムカードへのインビテーションが届いたという事例を多く聞きますので、イメージよりも入会のハードルはかなり低いと推察できます。

JCB THE CLASSと比べると年会費は約2.5倍の13万円(税別)ですが、インビテーション獲得のハードルが低い点とポイント還元率が2.0%と超高還元率であるので、年会費が気にならない方、コンシェルジュサービスなどのフル活用が想定できる会社経営者の方などで年会費の元が取れるとお考えの方には、かなりオススメです。
何といっても券面がかっこいいですよね。

SBIワールド

ネット証券・銀行で有名なSBIホールディングスが発行する、MASTERブランドのみのクレジットカードです。

  • SBIカード(初年度年会費無料、次年度以降税別900円、ただし年間10万円以上の利用で年会費無料)
  • SBIゴールドカード(年会費2,500円・税別)
  • SBIプラチナカード(年会費20,000円・税別)
  • SBIワールド(年会費15万円・税別)

ブラックカードの位置づけカードがSBIワールドで、日本国内においてMASTERブランドで最高峰のクレジットカードです。
カード券面にダイヤモンドが刷り込まれているなど、高級感たっぷりです(プラチナカードまでは自分から入会申込可です)。

家族カード・ETCカード無料、貯まるポイントはサークルプラスポイントで、カード利用1,000円につき10ポイント貯まりますから、基本のポイント還元率は1.0%です。
ただし、ポイントの使い方により1.2%まで上げることができます。

ポイントの使い道はキャッシュバックプログラムのみとなり、5,000ポイントのキャッシュバックで5,000円、10,000ポイントのキャッシュバックで12,000円となりこの場合にポイント還元率1.2%となります。

特典サービスとしては、

  • 24時間365日対応のコンシェルジュサービス
  • 海外国内旅行傷害保険最高1億2千万円(自動付帯)
  • ショッピング保険最高100万円
  • 世界500ヶ所以上の空港ラウンジがプライオリティパスなしでこのカードだけで利用できるラウンジキー

があります。

また一般カードのSBIカードでも使えるユニークな特徴として、

  • カード利用料金の引き落とし日を自分で自由に設定できるオンラインチェック
  • 提携金融機関(住信SBIネット銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行)の中から、最大5つの銀行口座を設定できるマルチバンクシステム(優先口座が残高不足の場合2番目~5番目までの銀行口座から引き落としを自動でしてくれるサービス)

もあります。

コンシェルジュサービスやマスターカード上級カード向け特典サービスTASTE OF PREMIUMも1ランク下のSBIプラチナカードでも利用できるので、今一つ、SBIカードのラインナップにおいてブラックカードでなければいけないという理由を見出しにくいというのがこのカードの一番のデメリットです。

SBIワールド(ブラックカード)の主なメリットは、海外国内旅行傷害保険最高1億2千万円とポイント還元率が最高で1.2%、カード券面にダイヤモンドが刷り込まれている、カードホルダーが圧倒的に少ないという部分になります。
しかも、SBIプラチナカードは年会費20,000円(税別)とかなりコストパフォーマンスが高いカードですので、より一層SBIワールドの立ち位置が微妙に感じますね。

まとめ

今回は、憧れのブラックカードについてお伝えしました。

一般のサラリーマンでは取得はもちろん保有し続けることも金銭的に難しいアメリカン・エキスプレス・センチュリオンカードのようなブラックカードもあれば、年会費50,000円(税別)と一般的なプラチナカードと同等レベルの、年会費のJCB THE CLASSのようなブラックカードもあるんだと、ご理解いただけたのではないかと思います。

ブラックカードの年会費の平均は、10万円オーバーと高額ですが、毎月に換算すると10,000円~15,000円程度ですので、興味のある方は、ぜひ憧れのブラックカードへのインビテーション獲得を目指してみてくださいね。

 

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