e5489予約から受け取りまで利用方法まとめ




e5489とは

国内(遠距離)の移動手段としては飛行機が圧倒的に早く便利なのですが、小学生未満のお子様がいる家庭だと子供料金分が無料になるため、時間がかかっても新幹線を利用する方が多いのが実情です。

実は、飛行機の早割と同じようにお得に新幹線の切符を購入できるサービスがあるのをご存じですか?

新幹線のネット予約サービスには、

  • 東海の「エクスプレス予約」
  • JR西日本の「e5489」

があります。

※エクスプレス予約についてはこちら

e5489とは、JR西日本のインターネット予約サービスで、山陽・九州・北陸新幹線やJR西日本・JR九州・JR四国エリアの在来線特急列車のチケットを簡単に予約・購入することができるというものです。(JR東日本・JR東海の新幹線も予約可能。乗車券も同時購入可)

どのくらいお得に新幹線に乗車できるかというと、一例として、スーパー早得きっぷ(乗車日の14日まで購入・座席数制限あり)新大阪~博多間片道10,290円(通常価格15,310円)、スーパー早得21(乗車日の21日まで購入・座席数制限あり)新大阪~鹿児島中央片道13,000円(通常価格22,210円)など、かなりお得になります。

これまでネット上からの会員登録なしでも利用できていましたが、2017年3月のサイトリニューアルによって、会員登録をしないと利用できなくなりました。

e5489のメリット

ネットで簡単予約

なんと言ってもネット上で予約が完結できてしまう点です。(ただし、24時間サービスではなく予約受付時間は5:30~23:30です。2017年3月のリニューアルで30分延長となりました)

座席指定についてもネット上で見やすい座席配置図から自由に選ぶことができますので、例えば、「海の景色がキレイな進行方向左側の窓側の指定席を予約する」なども簡単にできます。

さらに今年の3月12日のリニューアルで、関西と北陸を結ぶ特急サンダーバード号と関西と紀伊半島を結ぶ特急くろしお号にある女性専用席(女性・同伴の小学6年生以下の男の子が利用可)を選択することが可能となりました。

お得に購入

乗車券・特急券を駅で普通に購入するよりも安く買うことができることです。

e5489によって割引されるお得な切符の具体的な種類については後述します。
その他、駅で購入する金額と同じにはなりますが、その地域内で有効期間内であれば何度でも乗り降自由となる、フリーきっぷもe5489から購入できるようになりました。

予約から切符の受け取り

e5489は、ネットで事前に予約しても基本的に駅で切符を受け取らなければいけません。(チケットレスサービスを除く)
e5489の会員登録後、切符のネット予約が利用できるようになりますので、PC・スマホから各項目を選択式で選んでいき、簡単に予約を完了することができます。

切符の受け取りは、JR西日本・JR四国(5489の表示のあるJR西日本・JR四国のみどりの券売機・みどりの受取機などの券売機およびみどりの窓口)・JR九州(指定席券売機改札外・みどりの窓口)の各駅とJR東日本の主要各駅(北陸新幹線・東京都区内各駅の指定席券売機・みどりの窓口)でも受け取り可です。※ただし、東海道新幹線・東京~新大阪などの一部切符を除く。

また、これまでe5489での利用による代金の支払いはJ-WESTカードとJ-WESTカード会員以外でも各クレジットカードでの支払いが必須でしたが、2017年5月16日からコンビニ・銀行ATM・ネットバンク・指定席券売機・みどりの窓口にて現金での支払いができるようになりました。(予約完了日から3日以内の支払いが必要)

エクスプレス予約との違い

e5489はクレジットカードがなくてもOK

JR東海のエクスプレス予約とJR西日本のe5489は、よく比較されるのですが、まずエクスプレス予約は必ずクレジットカードが必要です。
e5489は、J-WESTカード会員のほうが優遇されているものの、J-WESTカードを持っていなくとも、ネットに登録してe5489会員になるだけで普通に切符を購入するよりお得に購入できます。

一方、エクスプレス予約は、JR東海が発行するエクスプレスカード(クレジットカード)か各クレジットカード会社がオプションカードとして発行しているEXプラスカード(別途税別500円/年)に加入、もしくは、JR東日本が発行するビューカード(提携カードを含む)に入会した上でEX特約(別途税別1,000円/年)に入会(要モバイルSuica・Apple PayのSuicaは2017年6月現在利用不可)する必要があります。

2017年の5月からe5489で現金払いができるようになったため、現金派の方もお得に切符が購入できるようになりました。
この点ではe5489の方が使い勝手で勝ります。

優待価格となる利用区間

e5489は、JR西日本が運営しているため、北陸・山陽・九州新幹線(新大阪~鹿児島中央)とJR西日本・四国・九州の在来線特急でお得な優待価格となりますが、東海道新幹線が利用区間に入ってしまうと通常価格となってしまいます。

一方、エクスプレス予約は、東海道・山陽新幹線でお得な優待価格で切符が購入できますが、九州・東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線は利用することができません。
九州新幹線は、e5489かJR九州のインターネット列車予約サービス、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線はSuica特急券の機能を利用することでお得に各新幹線の切符を買うことができます。

ちなみに特別な企画切符の例外を除くと、エクスプレス予約とe5489での新大阪~博多間の割引率は同じです。

チケットレス

エクスプレス予約の場合はすべてIC乗車券となり完全チケットレスとなりますが、e5489の場合は、チケットレスサービス以外は従来の紙の切符を乗車前に各駅で受け取ることが必要となります。
スマホがこれだけ普及した現在、やはりチケットレスのほうが便利だと思いますが、選択肢が多いという意味ではe5489のほうが使い勝手において勝っていますね。

クレジットカード

クレジットカードの種類が異なるのはもちろんですが、JR西日本が発行するJ-WESTカードは、JR東海のエクスプレス予約の機能も使える「エクスプレス」タイプとエクスプレス予約の機能のない「ベーシック」タイプが選べ(その他、ビックカメラなどの提携カードあり)、ベーシックを選んだ場合は年会費1,080円かかりますが、初年度年会費無料で2年目以降も年1回カード利用があれば2年目以降も年会費無料が継続します。
実質年会費無料で優待価格のサービスを受けることができるのでお得です。

関連記事:J-WESTカードのメリットデメリットまとめ

一方、エクスプレス予約は、クレジットカード等の年会費がまったくかからない方法で利用する方法は今のところありません。(年会費無料のビューカードを選択してもEX特約で別途税込1,080円/年の費用が必ずかかります)

e5489で割引されるお得の切符

e5489での割引特典がある切符は、

  • eきっぷ・e早得(乗車日前日23時30分までの予約が必要)
  • e早得1(乗車日前日23時30分までの予約が必要)
  • WEB e早得1(乗車日前日23時30分までの予約が必要)
  • スーパー早得(乗車日14日前の23時30分までの予約が必要)
  • チケットレス特急券(乗車日の1ヶ月前から販売)
  • eチケットレス特急券(乗車日の1ヶ月前から販売)
  • J-WESTチケットレス(乗車日の前日と当日販売)

です。
ただし、eきっぷ・e早得・e早得1は、JR西日本が発行するクレジットカードJ-WESTカード会員のみですのでJWESTカードが必要となります。
また、スーパー早得21(乗車日21日前の23時30分までの予約が必要)などの期間限定の企画商品などもあります。

J-WESTチケットレス

e5489のチケットレスサービスは、WEB予約した内容をスマホ・ケータイ、もしくはPC・スマホから印刷した紙を提示することにより、チケットレスでしかも割引価格で在来線特急列車に乗車できる、チケットレスサービスのことです。

チケットレスサービスは、

  1. チケットレス特急券(乗車日1ヶ月前から販売)
  2. eチケットレス特急券(乗車日1ヶ月前から販売)
  3. J-WESTチケットレス(乗車日前日・当日の販売)

の3種類のサービスがあります。

②と③はJ-WESTカード会員であることが条件となりますが、①は手持ちのクレジットカード決済で利用できます。
また、①と②は特急券のみのチケットレスサービスとなりますので、別途、乗車券が必要となります。
(手持ちの定期券かICOCAでも可、Suica・PASMO等の他の交通系電子マネーは不可)

まず、予約は通常のe5489と同じようにWEB上で行い、乗車の際に確認に利用する「提示用画面」をスマホ・ケータイに保存しておくか、PC・スマホからプリントアウトした紙をお出かけの際に持っていくようになります。(車内検札で求められた際に提示する必要があります)

乗車当日の流れは、出発駅の改札は別途用意した乗車券(もしくは定期券・ICOCA)で入場し、乗車した列車内の車内検札で提示を求められたら、スマホ・ケータイの確認画面かプリントアウトした紙と乗車券(定期券・ICOCA)を車掌さんに提示します。

目的地の駅に到着したら、到着駅の改札で乗車券(定期券・ICOCA)で退場して終わりです。
とても簡単ですね。

まとめ

西日本の太平洋側と九州にお住まいで、新大阪までなら新幹線、東京・横浜などの首都圏へは飛行機を利用するという方に最もお得となるWEB列車予約サービスです。

どうしてもこの手の列車WEB予約サービスは、年会費有料のクレジットカードが必要条件とされる場合が多いのですが、JR西日本のe5489の場合、J-WESTカード(ベーシック)を選択すれば実質年会費無料で、新幹線・在来線特急列車を利用することができます。

年会費有料タイプのJ-WESTカード(エクスプレス)も年会費1,080円(税込)なので、年に新幹線を2回利用すれば年会費分はとりもどせますし、利用区間が長ければ年1回の利用でも、最初に一例としてお伝えしたように年会費を軽く上回る割引サービスを受けることができます。

新幹線に乗る予定がある方はぜひe5489サービスを検討してみてくださいね。

 

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