ENEOSカードのポイント、メリット・デメリットまとめ

ガソリンスタンド店舗数のトップシェアを誇る「ガソリンスタンドENEOS」でお得に使えるクレジットカードが、トヨタファイナンス株式会社発行のENEOSカードです。

このENEOSカードは3種類あります。

  • ENEOSカードC
  • ENEOSカードS
  • ENEOSカードP

国際ブランドは3種類ともVISAとJCBの2つから選べますし、ETCカード・QUICPayともに発行手数料無料、しかも、クレジットカード一体型・別途プラスチックカードQUICPayに関してはスマホ・携帯電話のおサイフケータイ機能に登録の3つから選ぶことができます。

ゴールデンウィークやお盆・正月・夏休みなどの行楽シーズンには、各地の行楽地や地元への帰省での移動を自家用車で高速道路を利用される方が多いかと思います。 もうかなり普及した感の

また3種類ともロードサービス付帯です。

リクルートカードのように国際ブランドの違いにより、特典や使い勝手が異なるということはありません。




エネオスカードとは?

エネオスカードイメージ

年会費初年度無料
2年目以降1,250円(税抜)
還元率0.6%
電子
マネー
QUICPayポイントエネオスポイント

即日
発行
年会費
無料
マイルが
貯まる
ラウンジ
利用可
Apple Pay旅行
保険
  • エネオスポイントが貯まるのは、ENEOSカードPとSのみ
  • ENEOSカードSは、年に1回以上の利用で次年度年会費無料
  • ENEOSカードC、P、SともENEOSロードサービス付き

ENEOSカードC

まず、ENEOSカードCは、

  • 年会費:1,250円(税別)
    ※初年度無料
  • 家族カード年会費:無料

の、1ヶ月のカード利用金額に応じて、翌月の燃料油が7円引/Lになるなどのキャッシュバックタイプです。
キャッシュバック額については、カード利用1万円未満で1円/L引き、最大で7万円以上の利用で7円/L引きです(ただし毎月150Lまで)。

ENEOSカードS

ENEOSカードSは、

  • 年会費:1,250円(税別)
    ※初年度無料
    ※次年度以降も年1回以上カード利用で無料
  • 家族カード年会費:無料

の、いつでもガソリン・軽油は2円/L引き、灯油1円/L引き、さらにENEOS(給油以外)の利用でポイントがもらえるカードです。
ENEOSカードSはCとPの中間タイプのカードといえます。
※ポイントの詳細については後述します

ENEOSカードP

ENEOSカードPは、

  • 年会費:1,250円(税別)
    ※初年度無料
  • 家族カード年会費:無料

の、カードの利用金額によってエネオスポイントが貯まっていくカードです。
ENEOSでのカード利用と一般加盟店での利用でポイントが貯まります。

エネオスカードの口コミ、評判

財津
ガソリンスタンドって昔はこんなにたくさんあったんですね!

西園寺
そうね。
今は約半分がエネオスって感じかしら。

財津
それでエネオスカードが人気なんですね。

エネオスカードのメリット

✓エネオスカードは他のカードとここが違う
  • 3種類のカードから選べる
  • ガソリン値引きがある
  • ロードサービスが付いてくる

3種類のカードから選べる

日ごろどの程度ガソリン(軽油・灯油)を利用するかによって、自分にあったクレジットカードを3枚から選ぶことができます。

1ヶ月に1度利用するかしないかというのであれば、簡単な条件(年間1回以上利用)で年会費が無料になる「ENEOSカードS」がオススメです。

ガソリン値引きについて

ENEOSカード3種類のうち、

  • ガソリン値引きがある:C・S
  • ポイントが付く:P・S

です。

エネオスでガソリンをよく入れる方でしたら最大リッター7円安くなるカードCがオススメですが、リッター7円引きをゲットするには、毎月7万円以上のカードを使わないといけません。
そのため、サブカード(ガソリン専用カード)として利用するのであればやはり「ENEOSカードS」がオススメです。

CARD CCARD SCARD P
1リットルあたりエネオス利用ガソリン・軽油1~7円引2円引なし
灯油1円引
1,000円
利用で
ガソリン・軽油・灯油なしなし30ポイント
ガソリン・軽油・灯油以外20ポイント
加盟店利用6ポイント

ポイントについて

貯まるポイントは、ENEOSポイント(有効期限2年)です。

カードPは、ENEOSでのカード利用でポイント還元率3.0%、加盟店利用で0.6%貯まり、貯まったENEOSポイントは1,000ポイント=1,000円(1,000ポイント~)で、ENEOSでのガソリン代などにあてることができます。

カードSは、ENEOSでガソリン・軽油・灯油以外の利用でポイント還元率2.0%、加盟店利用では、カードPと同じく0.6%の還元率です。

ロードサービス

エネオスカードの一番の特徴である「ENEOSロードサービス」です。

全国約8,500ヵ所(2018年10月末時点)の出動拠点とネットワークがあり、30分~1時間でかけつけてくれます。
もちろん、365日、24時間受付です。

3種類どのカードでも同じ内容のサービスが付きます。

サービス内容ENEOSロードサービス
レッカーサービスレッカー車による移動10kmまで無料
路上修理
(30分以内)
キー閉じ込み開錠サービス30分以内無料
バッテリージャンピング
タイヤパンク時の交換作業
落輪時の引き上げ作業
ガス欠時給油作業
その他30分以内の作業

※条件あり

エネオスカードのデメリット

  • メインカードとしては使えない
  • 提携カードのほうがお得な場合が多い
  • エネオスカードが使えないスタンドがある
  • Tポイントが貯まらない

通常、街でのショッピングではどこでも1%還元のカードが多く、エネオスカードを街で使うメリットが感じられません。

毎月7万円以上使ってやっとガソリンが7円/L引きになりますが、ガソリンだけで7万円も使うことがないでしょうから他でも使う必要があります。

レギュラーガソリンが1リットル148円とした場合の還元率は以下の通りです。

カード月額利用額値引き率
(1リットルあたり)
還元率
7万円以上7円約4.7%
5~7万円未満5円約3.4%
2~5万円未満4円約2.7%
1~2万円未満2円約1.4%
1万円未満1円約0.7%

ガソリンの値段が高ければ高いほど還元率は下がります。
つまり、レギュラーではなくリッター160円超えのハイオクを入れている方は上記の表より還元率は低くなります!

年会費実質無料のカードSであれば値引き率は1リットルあたり2円なので、ガソリン専用カードとするのであればやはりカードSがオススメです。

そもそも、最近ではアクア・プリウスなどのハイブリッドカーの普及に加え通常のガソリン車でも以前に比べると格段に燃費が向上しています。
車のヘビーユーザーの方は別として、そういった環境の中では、一般の方だとガソリンの値引き特典はさほど旨みが感じられません。

そのため、最寄りにENEOSのガソリンスタンドがあった場合でも、毎月5,000~8,000円程度の燃料代の支払いであれば、ENEOSカードよりもENEOS特別提携カードの楽天カードやdカードのほうが、お得となる場合もあります。

また、現在「エッソ・モービル・ゼネラル」がエネオスに変わっている途中なので(2019年7月までに変更完了予定)、エネオスになったもののまだカードが使えない店舗がちらほらあるようです。

Tポイントが貯まらない

ENEOSでは、Tポイントカード提示・読み取りでTポイントが購入金額の0.5%貯まります。
Tポイントは基本的に現金で支払い時にTカード提示・読み取りで獲得できるものですが、実はクレジットカードのポイントとTポイントの2重取りができるケースがあるのです。

具体的な方法ですが、セルフのガソリンスタンドの場合は、先にTカード(クレジット機能つきもOK)を読み取らせてからその次に決済したいクレジットカードを読み込ませます。

しかし、エネオスカードと、ENEOSの特別提携カードはTポイント付与対象外です。

ENEOSの特別提携カード:楽天カード・JALカード・ANAカード・DCMXカード・TS3カード・レクサスカード・Diaカード・みずほマイレージクラブカード・東急TOPカード・マツダmsPLUSカード・トヨタフューエルサポートカード・セディナオートリースカードなど

ポイント2重取りの際に使用するクレジットカードは、できればポイント還元率1.5%くらいのカードを使いたいところです。
ただし、ANAマイラーの方であれば、素直にANAカードを利用したほうがいいですし、JALマイラーの方であればdカードがポイント2倍で、最終的にENEOSでの利用金額の1%がJALマイルになりますので、dカードがよいでしょう。

関連記事:ANAマイルがザクザク貯まるANAカードを徹底比較!おすすめはこれだ!

頻繁にJAL便に搭乗される方であれば、JALカードの年会費と別途3,240円支払ってショッピングマイル・プレミアムに加入したJALカードで給油するのが一番です(この場合100円で2JALマイル貯まります)。

また、楽天ポイントが貯まる楽天カードもENEOSでポイント2倍、つまり2%のポイント還元率になり、ポイントとは別途店舗によってはENEOSカードと同様に楽天カードを使うだけで、燃料油が2円/L引きとなるところもあるので楽天カードもいい選択肢です。

ENEOSカードに限らず、ガソリンスタンド系のクレジットカード全般に言えることですが、ポイントシステムや燃料油の値引きなどの特典は、メインカードとして使うには今一つです。
ENEOSカードは、自動車をそれなりに乗る方がサブカードとして使うのに適しています。

まとめ

ENEOSで給油するならENEOSカードと考えがちですが、実際にENEOSカードの特典を実感できる方は、仕事で1ヶ月に1,500km以上車に乗る個人事業主の方などです。
一般の方や首都圏・関西圏などの都会に住んでいて車は週末しか乗らないという方には、わざわざENEOSカードを使う必要はありません。

ロードサービスの特典も最近では、自動車の任意保険に無料オプションとして大抵付与されていますので、これも問題になりません。
ガソリンスタンド掲示の「会員価格」もENEOSカード以外では、楽天カードだけ適用されるお店もけっこうあるので、楽天カードを所持している方にはこれも問題になりません。

ENEOSカードは、基本的にENEOSのガソリンスタンドで使うにはいいカードですが、ご自身のライフスタイルやカーライフによっては、「必ずしもベストではない」という結果になる可能性があります。

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