外貨積立はおすすめできない?メリットや仕組みまとめ




外貨積立とは

日本国内の金融機関で定期預金をしても、日銀のマイナス金利政策の影響もあり空前の低金利で、ほとんどお金が増えていきません。

そこで、高い預金金利を得るために、外貨(米国ドルなどの外国通貨建て)で預金・積立を行う外貨積立という方法で資産を増やそうとする人が、ここ数年増えてきています。

果たして外貨積立は簡単に資産を増やすことができるほど、お得なのでしょうか?

外貨積立のメリット

1.金利が高い

1つ目のメリットは、なんといっても金利が高いことです。

新興国通貨ほど金利が高い傾向にあり、例えばソニー銀行の外貨定期預金の場合、ブラジルレアルだとたった1ヶ月の預け入れで4.4%もの金利がつきます。(最低預け入れ金額2,000ブラジルレアル)

三菱UFJ銀行の1ヶ月間の定期預金の金利はたったの0.01%です。
単純計算だと、1カ月で440倍もの金利が付くことになります。

2.為替差益

2つ目のメリットは為替差益を狙えることです。

わかりやすく米国ドルで説明すると、2017年9月現在1ドル108~110円で推移していますが、これが1ドル120円程度まで円安となると預金金利とは別に1ドルあたり10円ほど預金資産が増えることになります。

3.リスクヘッジ

3つ目のメリットはリスクヘッジができることです。

2つ目のメリットである「為替差益」と関連のある話ですが、基本的に日本円は世界で一番安全な通貨だとされ、「有事の際の円買い」と言われるように非常に信任の厚い通貨です。
わかりやすい例としては、英国のEU離脱・米国大統領選挙のサプライズで一時円が1ドル100円を割り込むまで円高が進んだのは記憶に新しいところですね。

円高局面だと、米国ドルを持っていると損をし、日本円を持っていると米国ドルをより安く入手できるという意味でお得となります。
円安局面だと逆です。

日本円は世界で最も信任されている通貨ではありますが、未来のことは誰にもわかりません。

そういう意味では、日本円だけで資産を保有し続けることはリスクがあるとも言えますので、日本円のみで資産を持っておくよりも複数の通貨、例えば日本円・米国ドル・ユーロの組み合わせにより資産を通貨ごとに分散させることでリスクヘッジができます。

さらに、毎月一定額ずつ外貨積立を行うことで外貨購入金額を平準化することにより、為替の変動によるリスクヘッジを取ることができます。
(毎月一定額の外貨を積み立てることで為替変動により円高・円安の時に外貨を購入したとしても長い目で見ると外貨購入金額を一定化することができます)

4.外貨利用

4つ目のメリットは外貨積立で貯めた外貨で旅行など海外渡航先のATMでお得に外貨を利用できることです。

おすすめはソニー銀行のSony Bank WALLETカードというVISAデビッドカード機能つきキャッシュカードで、通常の普通預金口座に加えて外貨建て口座を開設することにより、米ドル・ユーロ・豪ドルなど対象の外貨預金からも即時引き落とし可能で、国内での普段使い、海外ショッピングでのご利用のほか、海外ATMでの現地通貨の引き出しにも対応しています。
関連記事:ソニー銀行の口座開設方法とメリット、デメリットまとめ

貯めた外貨を渡航先でそのまま使うことで、クレジットカードの設定にある海外ショッピング手数料が不要でお得になりますし、海外ATM手数料(216円/回)が必要なものの「Visa」または「Plus」マークのある海外ATM約230万台で現地通貨を引き出せるので、両替の心配もありません。

さらに、海外・国内問わず毎月のデビッドカード機能の利用金額の0.5~2.0%が自動でキャッシュバックされる特典もついています。

外貨積立のデメリット

1.為替手数料が高い

1つ目のデメリットは、為替手数料が高いことです。

一例として、三菱東京UFJ銀行の公式ホームページによると、

  • 日本円→米国ドルへの取引レート:107.92円
  • 米国ドル→日本円への取引レート:107.42円

※2017年9月8日現在

50銭の差額が発生しています。

この50銭の割合を日本円から米国ドルへの取引レート107.92円から計算すると0.46%でこれが為替手数料にあたります。

同じく三菱UFJ銀行の1ヶ月間の国内日本円定期預金の金利はたったの0.01%ですから、0.46%の為替手数料はかなり高いです。

2.預金保険制度対象外

2つ目のデメリットは、外貨預金は日本の預金保険制度の対象外であることです。

日本国内で普通に預金口座に日本円で預金している場合は、万一、金融機関が倒産してしまったとしても、預金保険制度により1金融機関1預金者あたりの元本1000万円までとその利息は日本の法律により確実に保護されます。

しかし、外貨預金ではまったく法律による保証がないので注意が必要です。

3.金利差

3つ目のデメリットは、政策金利から計算すると金利を損している点です。

少し話が難しくなりますが、2017年8月の米国の政策金利は1.25%ですが、一方、三菱UFJ銀行の米国ドル建ての普通預金金利は0.20%、1年間の定期預金金利でも0.50%となっています。
この最大1.05%の金利差はいったいどこへ消えてしまったのでしょうか?

言い方は悪いですが、外貨預金として預けている金融機関に為替手数料に加えてこの金利差分も抜かれている(金融機関の利益となっている)と考えることもできます。

外貨積立はおすすめできる?

以上、メリット・デメリットをみてきましたが、結論として外貨積立はおすすめできるかというと、あまりオススメはできません。

手数料の高さや内外金利差の損失に加えて為替変動のリスクも考慮しなくてはいけないので、気がついたら資産が減っていたということが発生する可能性はそこそこ高いと言わざるを得ません。

ただし、仮に為替が一時的にどんなに大きく変動したとしても、淡々と必ず毎月一定額の外貨積立を行えるメンタルがあるという方には、外貨積立は一考の価値はあると思います。

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外貨積立を投資対象として考えた場合

そもそも、外貨積立をなぜやる人が多いのでしょうか?

国内での預金の金利の低さと将来が不安であることから、給与・賞与で得たお金の一部を投資に回して「お金にお金を稼いでもらおう」と考える人が増えてきているからなのかもしれません。

では、外貨積立を投資対象と考えてみた場合はどうでしょうか?

投資には株式投資(現物・信用・先物)・FX・投資信託・不動産投資・石油などの先物取引など多くの種類がありますが、外貨積立に関しては、ある程度のリスクがある反面、得られるリターンはそこまで望めません。

しかし、外貨預金・外貨積立は株式投資・FX・不動産投資と比べるとリスクはかなり低いので投資初心者の方にはオススメです。

例えば、投資初心者の方に人気の比較的リスクの低い投資信託と組み合わせて、必ず毎月一定額のお金を積立・投資するというルールさえ守っておけば大きな損失を被る可能性は低いです。

また、FXも最大レバレッジ25倍(レバレッジ25倍とは例えば預託金・保証金10万円を預け入れることで最大250万円までの取引ができるという意味)までの取引ができることから、世間一般的には「FXは危険」とイメージが根強いです。
しかし、レバレッジ1倍でFXの取引を行えば外貨積立と比べて各種手数料がかなり安いので、外貨積立よりも有利となります。

逆に、ある程度の投資経験がある投資中・上級者の方にとって、外貨積立は前述したようにリスクがある割にローリターンであるため、魅力のない商品と言えるでしょう。

このような経験者の方には、比較的ローリスクの投資信託を毎月一定額の金額を投資しつつ、信用取引・先物取引で株価が下落時でも利益が狙える空売りの手法を用いることで利益を得られる機会を2倍に増やすことができますし、信用取引だとレバレッジ3倍、先物取引だとレバレッジ最大10倍までの取引ができるものがオススメです。

ただし、信用取引・先物取引は、あくまで最低3年以上の投資経験者向けの取引であり、初心者の方には危険で全くおすすめできません。
また証券会社によっては投資初心者の方は、信用取引・先物取引の証券口座開設の際に否決される可能性が高いです。

まとめ

今回は外貨積立についてお伝えしてきました。

外貨積立はメリットよりもデメリットのほうが大きいので、あまりオススメはできませんが投資や資産運用の1つの手段と捉えた場合、初心者の方には取り組みやすいものと言えます。

また、投資信託と組み合わせるなど単一のものだけに投資をせず分散投資を行うことと、毎月必ず一定額の投資・再投資を行うことで投資金額の平準化ができ、それがリスクヘッジとなりますので、毎月の積立や毎月の一定金額の投資もセットで行うことがオススメです。

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