これで完璧!高校生、未成年でもクレジットカードを作る方法まとめ

クレジットカードを有効活用すると、公共料金やスマホ料金などの支払いを現金と同じ金額をカードで支払うだけで、ポイントやマイルが残り、さらに個人の信用情報も向上していきます。

ポイントやマイルに絞って考察してみると、家族カードをフル活用して家族全員が同じクレジットカードを利用し、同じ種類のポイントやマイルが貯まっていくとポイントやマイルによる「無料で家族旅行」「無料で海外旅行」に向けて加速度的に早く到達できる可能性が高まりますね。

しかし、本カード会員本人とその配偶者の家族カードまでは余裕で作成できますが、未成年の子供、具体的な例として高校生の家族カード作成となると、かなり話が難しくなってきます。

クレジットカードを作ることができる年齢

クレジットカード(一般カード)の入会申込の条件は、大半のクレジットカードは、「満18歳以上の方(高校生は除く)」です。
一般カードに紐づく家族カードも同様の条件です。

これがゴールドカードになると、「原則として、満30歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方」という年齢と収入の条件が厳しくなります。
(代表例として三井住友VISAゴールドカードの入会資格より抜粋)

さらに、ステータスカードの代名詞であるダイナースクラブカードになると、公式ホームページには「入会の目安は27歳以上」とのみありますが、「年齢27歳以上年収400万円以上」がよく言われている入会申込の最低条件となります。
(現在、公式ホームページにあった「入会クイック診断」がなくなっていますので、入会のハードルが下がっているという噂もあります)

つまり、高校生はクレジットカード本カードはもちろんのこと、家族カードも作れないということになります。

未成年、高校生がクレジットカードを作れる?

高校生以外の未成年の方、具体的に未成年で働いている社会人の方と未成年の大学生であれば、入会審査に通過すればクレジットカードは作成できます。
しかし、今のところ高校生はクレジットカードが絶対に作れません。
入会審査が緩いどんなクレジットカードでもです。

高校生でも作ることが出来るデビットカードとは

ここであきらめずに視点を変えてデビットカードに注目してみます。

デビットカードとは、ここ1,2年日本国内でも流行りだしたもので、見た目がクレジットカードとよく似ていますが非なるものです。

クレジットカードと同様にVISAなどの国際ブランドが付与されており、VISAなどの加盟店で利用できますが、与信枠がなく利用するとすぐに事前に登録してある支払い口座から即時引き落としとなる口座直結型であるということが一番の特徴です。

紛らわしいのですが、もう一つ似たようなカードで「プリペイドカード」というものがありますが、デビットカードは即時決済での後払い方式のカードであるのに対し、プリペイドカードはクレジットカードや現金で前もってプリペイドカードへ入金してから利用する前払い方式のカードとなり、まったく別物になります。

まず、デビットカードのメリットとデメリットをまとめます。

デビットカードのメリット

①与信枠がないため入会審査がないことです。
年齢制限の条件(大半が中学生を除く15歳以上か16歳以上)がありますがこれさえクリアすれば誰でも作れますので、高校生や過去に金融事故を起こしたいわゆる「金融ブラック」な方でも作れます。

②口座直結型で即時決済であるため現金と同じ感覚で支払えるため、いくら使ったか利用金額の把握が容易になり無駄遣いを防ぐことができることです。
後払い方式のクレジットカードだとつい気が大きくなって無駄遣いをしがちですが、デビットカードは即時決済なので調子に乗って不要な物まで買うことが減ります。
またクレジットカードと同様に、おつりの準備や小銭を多く持ち歩かないといけないということもなくなり、便利に利用できます。

③クレジットカード同様にポイントやマイルが貯まることです。
高校生などクレジットカード本カードはもちろん家族カードも作れない場合、クレジットカードの利用で貯まるポイントやマイルと同じものが貯まるデビットカードを利用することで、家族全員で同じポイントやマイルを貯めることが可能となりますので、家族単位でより多く効率的にポイントやマイルを貯めることができるようになります。

デメリット

①与信枠がないため分割払いが不可であることです。
デビットカードは見た目がクレジットカードにそっくりですが、前述した通り与信枠がないので入会審査がないというメリットがある反面、分割払いができません。
デビットカードは日常の少額決済向けだといえますね。

②クレジットカードと比べるとポイント還元率やマイル付与率が低い傾向にあることです。
クレジットカードだとポイント還元率1.2%や1.5%といった1.0%以上の高還元率カードと呼ばれるものが存在しますが、デビットカードのポイント還元率は高くても1.0%で大半が0.5%もしくはそれ以下のものが多いのが現状です。

③デビットカードで決済できないものがあることです。
公共料金や高速道路、ガソリンスタンドなどすべてではないですが、デビットカードでは決済できないものがあります。
公共料金などはデビットカードでも決済できるように改善されてきていますが、どうしても即時決済の特性から高速道路の利用料金(インターチェンジ進入時には料金が確定できないため)や、ガソリンスタンドの燃料代(最初のカード挿入時に燃料を何L入れるか確定できないため)など、利用できないケースがあります。

デビットカードを作る方法

このように高校生でも持てる便利なデビットカードは、銀行が発行しているので、当該銀行の口座と紐づく形で発行されます。

もし、希望するデビットカードに紐づく銀行口座を持っていない場合は、デビットカードの申込と同時に銀行口座の開設も同時に行っていくことになりますが、ほとんどのデビットカードはWEBから必要事項を入力していき、本人確認のデータを添付し簡単に入会申込ができますので、とても簡単で数分程度で申込が完了してしまうほどです。

申込が完了すると申込日から10営業日程度後に自宅へ送られてきて、デビットカードの引き落とし口座に残高がある状態だとすぐに利用できます。

クレジットカードと異なり入会審査がないため勤務先に在籍確認の電話がかかってくることはありませんし、デビットカードの申込が完了した時点で確実にデビットカードを入手できることが確定しますので、クレジットカードと比べると本当に気軽に簡単に持つことができます。

そんなお手軽で高校生でも持てるデビットカードの中でも使い勝手のよい3枚はこちらです。

楽天銀行「JCBデビットカード」

楽天銀行デビットカードイメージ

年会費無料還元率1.0%
電子
マネー
ポイント楽天ポイント

即日
発行
年会費
無料
マイルが
貯まる
ラウンジ
利用可
Apple Pay旅行
保険
  • 16歳以上から審査なしで発行可能
  • 貯まったポイントは楽天銀行の振込手数料としても使える
  • お買いものパンダちゃんデザインも選べる

もっともオススメしたいデビットカードは、楽天銀行JCBデビットカードです。

今や三井住友VISAカードと並んで最も有名になった楽天カードですが、そのデビットカード版と思っていただくとわかりやすいかと思います。

楽天銀行デビットカードのラインナップは3種類あり、一般カードの楽天銀行デビットカード(VISA・JCB)・楽天銀行ゴールドデビットカード(VISA)で、いずれも申込可能年齢は16歳以上で楽天銀行の口座が必須条件となります。
デビットカードでゴールドカードあるのがユニークなところで、海外滞在時のトラブル時に年中無休24時間受付の日本語対応のサービスが利用できますが、空港ラウンジが利用できるわけではありません。

楽天銀行デビットカードの年会費

この3つのデビッドカードの中で年会費永年無料なのは実はJCBブランドの一般デビッドカードのみなのです。

  • JCB:無料
  • VISA:1,029円(税込)
  • VISAゴールド:3,086円(税込)

楽天銀行デビットカードのポイント

ポイントについても、JCBが断然お得です。

  • JCB:カード利用100円につき1ポイント(還元率1.0%)
  • VISA:カード利用1,000円につき2ポイント(還元率0.2%)
  • VISAゴールド:1,000円につき5ポイント(還元率0.5%)

海外ATM利用により現地通貨の現金引き出しが可能で、クレジットカードのキャッシング機能と比べると大変お得です。
(VISAブランドはVISA・PLUSマークのあるATMで、JCBブランドはJCB・CirrusマークのあるATMで預金を現地通貨で引き出せます)

海外渡航が多く海外ATMの利用をメインで検討されている方には、やはりVISAブランドの海外での強さという意味では、VISAブランドの楽天銀行デビットカードのほうがメリットが多いかと思われます。
ただし、楽天銀行デビットカードの海外ATM利用限度額は20万円/日までとなっています。

この楽天銀行デビットカードの一番の欠点は、楽天銀行の使い勝手の悪さです。

楽天銀行はネットバンクで実店舗が存在しませんので、コンビニATMなどの提携ATMを利用することになりますが、出金は基本220円/回のATM手数料がかかり、入金も3万円未満に関しては220円/回の手数料がかかります。
(ただし、ハッピーブログラムのステージが高ければ高いほど優遇特典があり、最高で月7回までATM手数料無料、他行振込月3回まで無料、楽天ポイント3倍となります)

セブン銀行24時間365日ATMを何回利用してもATM手数料無料となる、同じくネットバンクであるソニー銀行あたりと比べると使い勝手の悪さは否めません。

スルガ銀行「HISワールドキャビットVISAデビットカード」

スルガ銀行デビットカードイメージ

年会費無料還元率0.2%
電子
マネー
ポイントなし
(キャッシュバックあり)

即日
発行
年会費
無料
マイルが
貯まる
ラウンジ
利用可
Apple Pay旅行
保険
  • 15歳以上(中学生不可)なら申し込める
  • セブン銀行・イーネット・イオン銀行・ゆうちょ銀行のATMで入金手数料が無料
  • 年に1回、年間利用金額の0.2%をキャッシュバック


古くからネットバンクを利用している方にはおなじみのスルガ銀行が、大手旅行代理店HISとの提携で発行しているデビットカードが、HISワールドキャビットVISAデビットカードです。

  • 入会金・年会費:完全無料
  • 申込年齢:15歳以上(中学生を除く)
  • 国際ブランド:VISA

スルガ銀行Dバンク支店の銀行口座を持っていない方は、デビットカードの申込と同時に銀行口座開設となります。

スルガ銀行・ゆうちょ銀行・セブン銀行・イーネット・タウンネットワークサービス・イオン銀行のATMで入金手数料がいつでも無料で、平日7時~18時・土曜9時~14時であれば出金手数料も無料です。

こちらのデビッドカードは、ポイントのシステムはなくキャッシュバックとなり、年間利用金額の0.2%を年に1回銀行口座へキャッシュバックされます。

正直、ポイントも貯まらずキャッシュバックも0.2%で、しかも年に1回なので、ポイントやキャッシュバックについては、メリットはありませんが海外渡航時に威力を発揮します。
世界中のVISAが運営する「VISAグローバルATMネットワーク」もしくは、「PLUSシステムATM」提携のCD・ATMで現地通貨として引き出せますので、両替の手間がかからないのです。

よく海外旅行に行って、できるだけクレジットカードを利用しようとするも、なんやかんやで現地通貨の現金が必要となるもので、出国時の日本国内の空港で外貨へ両替をすると手数料がかかり帰国時に余った外貨を再び日本円に両替するとまた手数料がかかり無駄が多いので、海外ATMにてクレジットカードのキャッシング機能を使って現地通貨を引き出すという手段が一般的ですが、大半のクレジットカードのキャッシング金利手数料は年利18.0%程度で高利です。

一方、HISワールドキャビットVISAデビットカードにて海外ATMで現地通貨を引き出した際にかかる手数料等は、VISAの海外取引事務手数料3.0%+ATM利用手数料220円/回です。
(日本円換算で最高30万円/日まで引き出し可)

一般的なクレジットカードのキャッシング利用よりも断然お得ですね。

HISワールドキャビットVISAデビットカードは15歳以上(中学生を除く)から作れるので、子供の海外留学などでも活躍します。
さらに、お買い物安心サービスというショッピング補償保険、最高30万円/年(60日以内・自己負担額1事故あたり5,000円)が付帯されており、海外渡航には必須のデビッドカードです。

三菱東京UFJ-VISAデビットカード

三菱東京UFJ銀行が発行するデビットカードです。

デビットカード入会の条件は、年齢15歳以上(中学生は除く)と三菱東京UFJ銀行の口座です。

年会費が初年度無料であるものの2年目以降は1,080円(税込)かかりますが、前年1年間の利用額10万円以上もしくは、年会費請求月の月末時点で23歳以下のいずれかの条件に該当する場合は年会費無料となります。

ポイントのシステムはないのですが、キャッシュバックのシステムがあります。
基本のキャッシュバック率は0.2%ですが、入会後3ヶ月間は+0.2%、前年利用金額20万円以上で+0.05%、前年利用金額30万円以上で+0.1%、誕生月には+0.1%と最大で0.4%のキャッシュバックとなります。

HISワールドキャビットVISAデビットカードは年単位のキャッシュバックで1年に1回ですが、三菱東京UFJ-VISAデビットカードは毎月ごとにキャッシュバックですのでキャッシュバック率も含めて三菱東京UFJ-VISAデビットカードのほうが、メリットが大きいといえますね。

海外ATMでの利用に関しては、世界中にある「VISA」あるいは「PLUS」マークのついたATMで、VISAの海外取引事務手数料3.0%+ATM利用手数料110円/回です。
(日本円換算で最高10万円/日まで引き出し可)

海外ATMで現地通貨を引き出す場合、かなりお得ですがその反面、1日あたりの引き出し限度額がもっとも低く10万円というのがネックに感じる方がいらっしゃるかもしれません。

また、付帯保険としてショッピング保険補償最高100万円/年(60日間・1事故あたり自己負担額5,000円)とかなり充実していますし、万一の不正利用補償も年間100万円まで(通報日から60日間遡った日以降の発生した損額に限る)とクレジットカード並みの手厚い付帯保険がついており、このあたりは、さすが大手都市銀行の三菱東京UFJ銀行が発行するデビットカードという感じですね。

ATM利用手数料に関しては、三菱東京UFJ銀行のATMは平日・土・日・祝日ともに8:45~21:00まで無料、それ以外の時間外手数料は108円/回、提携コンビニATM利用手数料は平日8:45~18:00までは108円/回、それ以外の時間は216円/回です。

まとめ

即時決済型・入会審査なしでクレジットカードの1回払いに似たような感覚でありつつ、現金感覚で利用できるのが「デビットカード」です。

どうしてもクレジットカードは無駄遣いが増えそうだから嫌だとか、情報漏洩や信用情報機関に個人情報が残るのでなんとなく怖いという理由でクレジットカードを毛嫌いする方がいらっしゃいますが、ほとんどのデビットカードは利用するとすぐに利用確認のメールが飛んでくるなどの不正利用防止対策が入っているので、このような方にもおすすめですし、クレジットカードが作れない高校生や海外渡航多い方にもおすすめです。

また無駄遣い防止という意味合いでは、例えば、楽天カードを持っている方が日常品やコンビニ・スーパーでの少額決済専用として楽天銀行デビットカード(JCB)を併用するというのも1つの手です(いずれも同じ楽天ポイントが1.0%の還元率で貯まっていきます)し、三菱東京UFJ銀行のデビッドカードのように、リアル店舗のある銀行の口座をすでに持っており、さらに追加でデビッドカードを発行することで、給与支給日や月末・年末年始によく見かけるATMの長蛇の列に並ぶことによる時間の浪費の防止にもなります。

このように使う人によって様々な使い道が想定でき、お得になるデビッドカードですので、ぜひ検討してみてくださいね。



サブコンテンツ

このページの先頭へ