スマホ節約を検討してる人は必見!格安SIMがなぜ格安か?についてまとめました
なんとかしてスマホの料金を下げないと、お母さんが死んでしまうんです!
格安SIMは知ってる?
でも格安SIMってなんか不安なんですよね・・・
こんにちは!
彩春館学園、マネー研究部(仮)部長の芹沢です。
「スマホって毎月の利用料金が高い」
「あれ?そういえばスマホってあまり使ってないな」
こんなことを感じている方が多いのではないでしょうか?
ちなみにスマホの利用料金は、平均で月額6300円くらいだそうです。
参考:スマートフォン契約数および端末別の月額利用料金・通信量(2015年3月)
「月額6,000円だとすると、年間72,000円」
スマホって結構、金食い虫なんですね・・・
そんな中、2014年あたりからユーザーが増加したのが格安SIMと呼ばれるものでした。
格安SIMだと通話もできて、月額2,000円くらいに落とすことが可能です。
「でも安いってことは、きっと何かあるのよね?」
このような漠然とした不安を抱えて、格安SIMに乗り変えることを躊躇している方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな不安を抱えている方の為にも、「なぜ格安SIMが格安なのか?」のからくりをご案内しますね!
この記事に書いてあること
実はMVNOとドコモなどのキャリアが使っている通信設備は同じ!
格安SIMとはMVNOが扱ってる低料金で利用できるSIMのことです。
- 1,MVNOとは
- MVNOは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。携帯電話などの無線通信インフラ(ケータイやスマホに電波を送るための基盤のこと)を他社から借り受けてサービスを提供する事業者のことです。
仮想移動体通信事業者というのは、NTTドコモのような通信設備を自社で持つ事業者から通信サービスを利用する権利を借りてきて、ユーザーにサービスを提供する通信事業者のことを言います。
それに対してドコモなどはMNOと呼ばれるのですが、MVNOの名称と混乱するのでこの記事ではキャリアと呼びます。
有名なMVNOでOCN,BIGLOBE、DMM、IIJなど20社以上ありますが、これら全てがドコモから借りているのです。auの回線を利用している「mineo」と「UQ mobile」2つを除いて、他のMVNOは全てドコモの回線を利用しています。
「なぜドコモから借りているところが多いのか?」ですが、ドコモは他の2社(au、ソフトバンク)と比べて安い接続料で回線を提供しているからだそうです。
しかしauやソフトバンクも、2015年あたりから接続料を大幅に下げているので、これからはこの2社のMVNOも増えるかもしれません。
※2016年3月時点 - 2,SIMとは
- SIMとはSIMカードとも呼ばれ電話番号を特定するための固有の番号が記録されたカードのことです。
携帯電話やスマートフォンを利用するためには、このカードが必要になります。
ドコモなどのキャリア→貸している
格安SIMを扱うMNNO→借りている
格安SIMが安いのは道路を作らなくていいからって何の話?
それではなぜ安いのか?をここから紹介していきます。
MVNOは仮想移動体通信事業者なので、ドコモやau、ソフトバンクのように基地局などの設備を持っていません。
代わりに、MVNOはこうした設備を既存の通信事業者から借りて利用しています。
出典:スマホ料金を安く抑えられる“格安SIM”で話題の「MVNO」ってどんなもの?
回線って道路を通ってるのですか?
帯域幅とは、データ伝送に使われる周波数の幅のこと、単位はHz(ヘルツ)である。伝送に使われる最高周波数と最低周波数の差。電波や電気信号を用いたアナログ通信ではこの幅が広いほど単位時間に送られる情報の量は大きくなる。
引用元:帯域幅|KDDI
帯域幅→道路
データ量→車
簡単なイメージとしてはこのような感じです。
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアは自前で高速道路を持っています。
そこからいくつかの車線をMVNO各社に切り売り(月額料金で貸し出し)してるのです。
だけど答えはNOよ!
MVNOは1車線あたりの車の台数を増やさなければ、利益を出すことが難しいので、キャリアより多くの台数が詰め込まれているのです。
車線を増やせば、スピードを上げられますが、車線を借りるには高額な料金が必要なため、増やすことは難しいです。
※車線を増やすことをネットワーク用語で帯域幅を広げると言う。
車線を増やす→ユーザーは快適に利用できるけどMVNOの利益減
少ない車線に詰め込む→MVNOの利益増だけどユーザーの満足度減
もう一つの要素として通信設備への投資を怠ると速度低下の要因となります。
このあたりのさじ加減はMVNOの経営方針に左右されますので、どのドコモ系MVNOを選択しても同じというわけではないのです。
使いすぎると速度を落とされる通信制限って?
通信制限は、直近3日の合計通信量が超えてしまうと通信速度を制限することです。
例えば楽天モバイルだと3.1Gプランで540MB、5Gプランで1G、10Gプランで1.7Gの通信制限があります。
これを超えてしまうと、当日の23時59分まで通信速度を200kpsに制限されてしまうのです。※2016年3月現在
あとは単純に月額プランの最大容量を超えてしまった場合などです。
※但し容量追加オプションを申し込めば、速度制限を解除できる。
それではなぜ速度制限をする必要があるのでしょうか?
制限することによって、利用者が集中し過ぎず分散されるようにしているのです。
分散することによって、例えばユーザー全員が一斉に動画視聴するなんて可能性が低くなります。
このことによって、サービスの均一化が可能になるのです。
速度制限なしのところは、大騒ぎする人がいるから注意
キャリアでもプランによっては速度制限があるのに、なぜMVNOがそんなことができるのでしょうか?
実はこれにはからくりがあります。
制限をかけない場合、ヘビーユーザーによって、大量のデータ送信をされてしまい他のユーザ-の通信に影響がでる可能性が高いです。
ですので、実際の通信速度はカタログ値よりもかなり低くなります。
例えるなら、マンション内でバカ騒ぎする人がいても放置している状態です。
一方、同じ無制限でもぷららモバイルLTEのように、速度の上限を低めに設定することで全てのユーザーが快適に利用できるような仕組みにしているサービスもあるのです。
速度は低めに設定していますが、安定した速度を望めます。
先ほどとは反対に、バカ騒ぎする人は最初からマンションに入居させないようにします。
(速度を求めるヘビーユーザーはこのようなプランを選択しません。)
速度制限もかけていたりかけてなかったりで、このあたりの駆け引きも各MVNOの思惑があるようですね。
このように3キャリアは足並みを揃えて料金プランを決めてるような部分がありますが、MVNO市場は多様なプランを用意し、内容はどんどん良くなり、容量あたりの料金も値下がりを続けています。
格安SIMが安い理由は以上です。
あと、例えば楽天モバイルなんかには5分かけ放題プランなんてのがある。
本当にありがとうございました!
・・・格安SIMだけにね!