バイト辞めたい!理由と伝え方などバイトの辞め方まとめ
高校生ぐらいになるとアルバイトのひとつやふたつの経験がある子たちがクラスにもだんだん増えてきます。
私が高校生だった時は校則でアルバイトが禁止されていましたが、学校に内緒でアルバイトをする子や「親戚のおじさんのやっているお店を手伝っている」などとウソの言い訳をしてアルバイトを続ける子などがいました。
たとえ学校には内緒のアルバイトであっても、働く以上はその企業の社員、スタッフの一員であり、アルバイトだからと適当に仕事をしていればよいということにはなりませんよね。
アルバイトであろうがパートであろうが社員であろうが、支払われる賃金分の働きはしっかりしなければなりません。
バイトさんたちの中にも、当日の勤務時間の数分前になってからようやく「今日休みます!」と突然連絡をしてくる人や、ひどい人では勤務開始時間が過ぎて30分も1時間もしてから「すみません今日行けません」と連絡をしてくる人、お家の人(お母さんやおばあちゃん)が「今日休むそうです」と連絡してくる人もいます。
そしてそういった人達は、そのようなことが起こってからほどなくしてバイトを辞めしまいます。
バイトだからと、今日の今日で「もう辞めます」が通るようなものではありません。
もちろん、パワハラですとか時間外労働を強要された。などがあるのであればすぐに辞めましょう。
そうでない場合は、一緒に働いていた人に迷惑がかかりますし、あなたの印象も悪くなってしまいます。
バイトだから…と連絡もせずに突然辞めてしまうなどの自分勝手な行為は、今後のあなたの就職や今後に人間関係にまったく影響がないとはいえません。
それでは、バイトを辞めたい、と思った時、いつ、どのタイミングで誰にその旨を伝えればよいのでしょうか?
バイトを辞めたいけどなかなか言い出しにくい、誰に言えば良いのかわからず結局辞めたいと言うことができずバイトを続けている…そんな人は是非この記事を参考にしてくださいね。
時期、タイミング
まず、「バイトを辞めたい」となったときに迷うのは、いつバイトを辞めたいと伝えるかだと思います。
バイトを辞めるなんて言ったら怒られるんじゃないかとか、なかなか辞めさせてもらえないかも…なんて、不安ばかりが大きく大きくなっていきます。
まず、バイトを辞めたいという旨を会社側に伝えるには、時期やタイミングが重要です。
例えばあなたがアルバイトであっても正社員並みにバリバリ中心になって働いていたような場合、大きなプロジェクトやイベントがあるその最中や直前に辞めることは、非常識でもありますし周りの反感を買う可能性もあります。
ですので、大きなイベントなどがせめて終わった後に辞めるようにした方が良いでしょう。
そしてまた気になるのが「辞めたい日の何日前までに退職の旨を会社側に伝えておかなければならないのだろう?」ということですよね。
労働基準法では退職日の14日前(2週間前)に退職をしたいということを伝えておけば違反にはならないということになっていますが、実際職場で突然誰かが2週間後に辞める、と言い出したらあたふたする職場が大半ではないでしょうか。
特にシフト制で回しているような販売業や飲食店などのサービス業では、急なシフト変更が難しい場合がほとんどです。
あなたが突然2週間後に辞めます、と言い出したら、今出来上がっているシフトの2週間後からその月が終わるまでの間のあなたにあてがわれているはずのコマのところに、誰かが休みを削ったりして穴を埋めなければならなくなります。
シフトで勤務しているのであれば、せめて退職予定日の1カ月前までには退職の旨を伝えておいてほしいところです。
かつ、退職を申し出るタイミングは、店長やマネージャーなどのシフトを作成する人が次月のシフトを組んでしまう前までに退職したいということを伝えておきましょう。
今出ているシフトはきっちり終わらせてから辞める方がキリも良いですし、会社側から見てもシフトの途中で投げ出されるよりは最後まで勤め上げて終わってくれた方が助かります。
間違っても、嫌になったから、面倒くさいから、と、即日辞めるということだけは避けましょう。
会社側からの合意が得られればその日のその日で辞めます!ということはもちろん可能ではありますが、それは責任感に欠けた行為ですし、人間性を疑われるような行為です。
最低限のマナーは守りましょう。
辞めることを誰に伝えればいいのか?
さて、バイトを辞めるということを伝えるのは最低でも退職希望日の1カ月前、しかも翌月のシフトが出来上がってしまう前が理想的、という話をさきほどしましたが、では一体誰にバイトを辞めたいということを伝えればよいのでしょうか。
ここで「誰に辞めたいということを一番に話すか」というのはとても重要なポイントになってきます。
「誰に話すか」を間違えただけで、裏でこそこそ陰口をたたかれたり文句を言われたりして、その結果退職日が来るまでの間周りとのコミュニケーションに支障が出るということが実際にあります。
本来であれば、実際に一緒に働いている人の中で一番地位が上の上司に退職したい旨を伝えるべきです。
ところが、ごくたまに、実際に一緒に働いている中で一番上司に当たる人をすっ飛ばしてその上の上司や社長に直々に伝えに行く人がいます。
私の前の職場で半年の間に2人もそのような人がいました。
二人とも、本人たちのいない場所で他の社員たちの間で「直属の上司をすっ飛ばしていきなり上に退職を直談判しにいった人」としてかなり話題になっていました。
そして、順番をすっ飛ばされてしまった直属の上司も、その人が実際に辞めて行くまで怪訝そうな顔をしており、お互いに気まずそうにしていたということがありました。
お世話になった直属の上司にイヤな思いをさせないためにも、退職のその日まで周りと円滑にやっていくためにも、「誰に辞めたいと伝えるか」ということは大変重要なことなんですね。
もちろん直属の上司(一緒に働く中で一番偉い人)に話したあとで、その上の上司にも自分で退職することになりました、という報告を直接しに行くことはOKですが、あくまでも順番はしっかりと守るようにしましょう。
どのように伝えるのか?
人がたくさんいて騒がしい場所や、お客様などの前で上司に切り出すのは、いくらその瞬間でしか上司と話せないからといってもやめましょう。
上司と話しをしたいのになかなか時間がない、というような場合は、前もって「相談したいことがあるのでお時間を作ってもらえませんか?」ということをそれとなく伝えておきましょう。
いざ上司とプライベートな空間で話ができる場面になったら、勇気をもってアルバイトを辞めたいということを伝えましょう。
ただ多くの人が「何て言おう?」と迷うのではないでしょうか。
学生さんであれば、「学業を優先したい」というような理由は正当な退職理由になるかと思います。
おそらく上司も「頑張れよ」と気持ちよく送り出してくれるのではないでしょうか。
アルバイトとして採用される際に交わした契約と業務内容や就労時間が違うなど、「聞いていた話と違うから辞めたい」という場合も、その点はしっかり上司に訴えても良いかと思います。
定時で上がれるという条件で入ったのに実際は残業続き、だなんてこともよくあることなのではないでしょうか。
学業に差し支えるから残業はできない!このあたりのことはしっかり主張しても良いでしょう。
ですがそこで上司に「残業できないならもう要らない。来なくていい。」なんて突っぱねられたとしたら、それは「解雇」にあたり、また別の問題になってきます。
※不当解雇を受けたと思ったときは、近くの労働基準監督署に相談に行きましょう
ただ、「家庭の事情」や「自分にはこの仕事が合わない」というような理由では、少し正当性に欠ける場合もあります。
もしあなたがそのバイトを始めてあまり時間が経っていないようなら「そんな短時間では自分に合っているかどうかなんてわからないよ」なんて言われて「もう少し頑張ってみたら?」と引き留められてしまい結局辞められなかった。なんてことになりかねません。
家庭の事情などもある程度前からわかるようなものなので、今日の今日に「今日で辞めます」というような即日退職の理由としてはちょっと不十分ですよね。
引き留められた時の対処法
アルバイトであろうがパートであろうが、新しい人材を一人採用するためには意外にもコストがかかっています。
どんな人でも向き不向きはありますから、よっぽど「この人この仕事に向いてないな」と上司や同僚から思われていれば別ですが、せっかく採用した人材を短期間でまた失うことは企業側にとっては結構な痛手となり、避けたいはずです。
正社員でも使えない人はたくさんいますし、アルバイトでも優秀な人は優秀です。
もしあなたが会社から期待されているようなアルバイトだった場合は、おそらく辞めますと申し出たところで少なくとも一度は上司から引き留められると思います。
ここで「押しに弱い」タイプの人ならそのまま流されてしまい、内心ではめちゃくちゃ辞めたいのにそこで「いやいや絶対に私は辞めます!」ということが言えず、ズルズルと退職が引き延ばされていくパターンが想定できます。
私も今まで何カ所か職場を転々としましたが、引き留められたことが何回かあります。
それでもやはり自分の辞めたいという意思は強く引き留められたとしても断固として変わらないとわかっていたので、そこは上司に理解をしてもらい退職しましたが、中にはなかなか辞めさせてもらえないといった場合もあるでしょう。
もし会社側がどうしても辞めさせてくれないといった場合は、労働基準監督署に相談に行くのも手です。
退職届や退職願をも受け取ろうとしない場合は、内容証明郵便で郵送することで法律上は問題なく辞められることにはなっていますが、そのあたりも公的な機関に一度アドバイスをもらいにいってから動いてみるのが確実でしょう。
まとめ
アルバイトを始める前は、結構皆さんやる気満々で応募の問い合わせをしたりと足取りは軽いのですが、いざ辞めるとなるとなかなか切り出せなかったり、誰にいつどのタイミングで話せばよいのか、ドキドキドキドキ緊張ばかりして結局なかなか切り出せずに時間だけがいたずらに過ぎ去ったりしがちですよね。
よっぽどのことがない限りは、即日退職なんてことは避けたいものです。
法律では2週間前に会社に退職を申し出れば良いことにはなっていますが、できれば退職希望日の1か月前など、余裕をもって会社側にもお知らせをしましょう。
アルバイトを辞めたいと思う理由には様々あると思いますが、いずれまた別のところで仕事をしなければならなくなるでしょう。
次こそは「いつ退職したいと切り出そうか」なんていやな緊張感を感じることなく働ける職場に出会えると良いですね。