会社の飲み会に行きたくない!上手に断る方法とは?
春になると送別会や歓迎会、年末になると忘年会、年が明けると新年会、そして会社や部署によっては年間を通してもっと頻繁に飲み会をしているところもあります。
私が出産直前までいた会社では、季節の節々で大きな飲み会が4回、そして飲み会とまでは行きませんが月1回の会議のあとで必ずみんなでご飯(男性ばかりの職場だったのでほぼ毎回ラーメンでしたが)に行くという習慣がありました。
アパレル店員をしていた頃は1、2カ月に1回ペースで飲み会があったのですが、楽しいなと思う反面、面倒だなと思うこともありました。
お酒を飲むのが好きな人や飲み会自体が好きな人にとっては「飲み会」という場はまさに天国のような場所でしょう。
ところが、中には飲み会自体が嫌い、苦手、アルコールも飲めないしできれば行きたくない…という人もいます。
そのような人は、会社で飲み会の話が出る度にどうやって断ろうか、なんと理由をつければ誘われなくなるだろうか、どうにかして穏便にことを済ますことはできないだろうかと、実に様々な思いを巡らせるわけです。
だって飲み会を断るということは、社内の輪を乱すヤツ、付き合いが悪く自分たち(飲み会に行く人)に心を開かないつまらないヤツ、上司も参加する飲み会なのに来ないだなんて社会人としてどうなんだ?などという変な偏見やレッテルをはられかねません。
それに表向きは「自由参加」であるはずの会社の飲み会なのに、会社が企画している飲み会はほぼ強制参加というのも、どこの会社でも暗黙の了解のようなものでしょう。
飲み会に行きたくないなと思う人たちは決して職場の人たちと職場以上の付き合いをしたくない!という訳でもなくて(中にはそういう人もいるでしょうが)、ただ単に飲み会という場や雰囲気が苦手なだけという人もいます。
会社の飲み会に行きたくない場合、どうやったらうまく断れるのか考えていきたいと思います。
この記事に書いてあること
会社の飲み会に行きたくない理由
会社の飲み会に行きたくない理由には、様々なものがあります。
私もどちらかといえば飲み会に行きたくない派の人間ですので、一般的な飲み会に行きたくない理由については容易に想像ができますが、飲み会に行きたくない理由については以下のようなものがあるかと思います。
そもそも自分はお酒が飲めない・飲まない
お酒を飲んで酔っ払っていい気分になれる人は良いですが、体質的にお酒が合わず飲めない人や飲まない人は飲み会の間ずっとシラフで酔っぱらいの相手をさせられるだけです。
人生の貴重な時間をどうでも良い酔っぱらいの相手をすることに費やすなんてもっぱらごめんだ!(と正直私は思います)
お酒が入ることで人が変わるようにスイッチが入りいきなり怒り出す人、泣き出したりどうでも良いことをグチグチ延々と愚痴るような面倒くさい人や、部下などに急に説教を始めるタイプの人ももちろんいます。
そしてお酒が入るとひとは多かれ少なかれ普段のその人とは違う一面を見せます。
私はその「普段と違う(お酒の入ったその人の)一面」を見るのが嫌でたまりません。
いつもと違う○○さん、いつもと違う○○課長…家族においてもそうで、お酒を飲んで酔っ払った状態の家族を見るのも私はあまり好きではありません。
お酒を飲む人と飲まない人の飲み会費用が同じ
これは「飲み会あるある」かと思われますが、ノンアルコールのソフトドリンクよりもアルコールの入った飲み物の方が1杯あたり若干高額に設定してあるお店がほとんどだと思います。
しかし、飲み会が終わる頃にお会計をする際、アルコールをがぶがぶ飲むような人とお酒を飲まずにウーロン茶やコーラしか飲んでないような人でも全く同じ金額で割り勘されることも少なくないのではないでしょうか。
私がアパレル店員をしていた頃の1~2カ月に1回ペースの割と頻回に飲み会があった際も、最初はアルコールを飲む人と全くアルコールを飲まない人のお会計が全く同額でした。
何度も飲み会をするうちにお酒を飲む人の中に「私お酒飲んだからちょっと多く払うわ。」などと言い出した子がいて、そこでやっと他のアルコールを飲む人たちも「じゃあお酒飲んだ人は500円多く払ってね。」という風にやっとなりましたが、ずっとお酒を飲まない人達の中では裏ではちらほら文句が出ていました。
アルコールを飲んだ人は自分が飲んだ分だけきっちり自分で支払ってくれればよいのですが、なかなかそうならない雰囲気の飲み会もありますよね。
お酒を飲まない側としてはなぜ自分たちお酒を飲んだ人の飲食代まで負担しなければならないのか、まったく納得できません。
お酒を飲まない人は飲んだ人の「足」にならなければならない
私もお酒をまったく飲めない人間なので、飲み会に参加する際はだいたい誰かの「足がわり」に使われます。
それが仲が良い友人などであれば車での送り迎えも全然苦痛ではないのですが、会社の飲み会などで幾度となく足がわりに使われるとそのうち腹が立ってきます。
送り迎えをしてあげるかわりに飲み会費用をちょっと負担してくれるとか、缶コーヒーの1本でもおごってくれるとか、そういった気遣いが何かあればまた心象は違いますが、何度もタダで飲み会の送り迎えとなると、「なんで私が飲み会の度にタダであんたたちの足をしなきゃならないのよ!」といい加減イライラしてしまいますよね。
お酒を飲む人はタクシーや家族に送り迎えをしてもらう、代行などで帰るなど、自力での交通手段を確保してください!
お願いします!
酔っ払った上司からの公開処刑
お酒の力を借りてやたら饒舌になる人や、酔っ払った勢いで飲み会の公衆の面前で個人攻撃をしてくるような上司なども存在します。
上司も部下に言いたいことは山ほどあるでしょうが、個人的に言いたいこと、注意したいことは職場で1対1の時に言えば良いことです。
飲み会の場で場の空気を悪くしてまで大勢の目の前でわざわざ言うようなことではないでしょう。
飲み会での公開処刑はそもそもパワーハラスメントにもあたりますよね。
自分がその公開処刑の的になるのはもちろんのこと、自分以外の誰かが標的にされているその場にいるのも決して気分がよいものではありません。
飲み会の雰囲気とタバコの煙
友人間での飲み会と違い、会社の飲み会というと緊張したり少し構えてしまうような人もいるでしょう。
そもそも「飲み会」の雰囲気が好きではない、苦手だ、苦痛だ、楽しめない、大人数でワイワイするのが好きではない、といった人もいるでしょう。
そしてたいてい飲み会に参加すると誰かが喫煙をはじめます。
タバコを吸わない人、嫌いな人にとってはタバコの煙が飲み会の中で一番苦痛かもしれません。
時間がもったいない!お金ももったいない!
「そもそも自分はお酒が飲めない、飲まない、酔っぱらいの相手をするのは嫌だ!」にも通ずるものがありますが、とにかく飲み会に費やす費用とお金がもったいないと思ってしまうのです。
飲み会に行ってムダな出費をするぐらいなら貯金がしたい、趣味に使いたい、楽しくもない飲み会で夜遅くまで拘束されるのがイヤだ、早く帰ってゴロゴロしたい、などと思ってしまいます。
飲み会に行きたくない人の理由にはだいたいこのようなものがあるのではないでしょうか。
あなたにも当てはまるものがありましたか?
上手に断る方法
さて、問題はここです。
どうやって飲み会を断るのがよいのでしょう。
下手な言い訳をするとしつこく誘われて根負けして結局飲み会に参加する羽目になるか、何かと後ろ指をさされるような状態になるか(飲み会なんて自由参加であるはずなのにおかしいですよね)、下手すると仕事にも差し支える可能性だって無きにしもあらずです。
私が飲み会を断る時は、このような理由をつけて断ることが多かったです。
- 体調不良
- 家庭の事情
- お金がない
- 「お酒を飲めないので行きません」と正直に言う
ただ、体調不良を理由に飲み会を欠席するのも何度も続くと「ほんとかよ?」と疑われることもあるでしょうし、毎回毎回体調不良が理由だと結局は「いやいや、今日元気だったじゃない、大丈夫だよ行こうよ」と無理矢理引っ張って行かれることもあるかもしれません。
「お酒が飲めないので行きません」と言ってしまうというのも、「そうか、それじゃあ仕方ないよね」と納得してくれるパターンか、「お酒が飲めなくても楽しめるから行こう!」と強制的に参加させられるパターンが考えられるので飲み会欠席の理由としてはイチかバチか、といったところ。
正直に「飲み会の雰囲気が苦手なんです」なんて言おうものなら、「それでもみんな来てるんだよ。空気読めよ。」なんて言われてしまえばおしまいですよね。
一番無難な理由は「家庭の事情を持ちだす」ことです。
子供がいる人は子供を理由に、そうでない人は家族のだれかを病気にしてその看病を理由にしたり、飼い犬の看病など、絶対に外せない理由を持ってきます。
また、お金がないことを理由にするのが良いかもしれません。
家庭の事情なんて他人にはわかりませんし、お金がないという人を「心配しないで!私が出してあげるからさぁ」なんて自分の懐を痛めてまでも無理矢理連れていく人は今の不景気ほとんどいないでしょう。
飲み会の誘いを断ることは、結構勇気がいりますよね。
もし飲み会で上司からのパワハラ的な言動があるというのであれば、労働基準監督署や会社の上層部に相談することも視野に入れるべきです。
そして飲み会を断ると必ずと言っていいほど周りから「なんで○○さん飲み会いかないんだろう」なんて色々と勘繰られたり不思議に思われたりすると思います。
ただ、飲み会に行きたくない、断るつもりであれば、そのように周りから思われたりこそこそと噂されるようなことは承知の上で断る覚悟が必要です。
飲み会に不参加というだけで周りの輪から外れてしまうことは結構高い確率でありえると思います。
それをも気にせず、一匹狼でも職場で堂々としていられるぐらいの精神力は必要です。
飲み会への不参加が続けば、おそらくそのうち声すらかかりづらくなるでしょうし(逆にラッキー?)周りからも「どうせ誘ってもいかないだろう」と思われはじめるので、慣れてしまえば飲み会を断る時の変な後ろめたさからもおそらく開放されることでしょう。
ただ、飲み会も参加するまでが億劫なだけでいざ参加してみると案外楽しかった、なんてことは結構ありますよ。
まとめ
会社が表だって「強制参加だ」と言わない限りは、飲み会に不参加でも別にいいんじゃないか?と私は個人的には思います。
ただ、社長が企画した飲み会や、会社のお偉いさんが企画したような定期的な飲み会(歓送迎会、忘年会・新年会程度)であれば嫌でも出ておいた方が今後のことも考えると無難です。
ですが、上司が単独で企画したような小規模な飲み会程度であれば、基本は自由参加、理由をつけて断っても良いのではないでしょうか。
楽しくない飲み会に無理矢理参加させられて無駄な時間を費やし本来であれば必要ないはずの出費をすることは、金銭的にも時間的にも本当にムダだと思うからです。
また、飲み会中に個人攻撃などのパワハラのようなことがあるのであれば、必ず上層部や労基署へ相談しましょう。
適度なお付き合いももちろんいち社会人としては必要ですが、たまには断ったって、べつにいいじゃないですか。