内定がもらえない人の特徴と対策まとめ
いくら就職活動をしようとも何社面接を受けようとも、なかなか内定をもらえない人がいます。
もちろん就職のしやすさに関しては、その時の国の経済状況なども大いに関係あります。
1990年代のバブル崩壊後の就職氷河期にちょうど大学生だった人たちや、アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが倒産した際はまるで数珠つなぎのように世界全体の経済状況が悪化し日本もその痛手を受けましたが、リーマンショック後には90年代のバブル崩壊に続き就職氷河期が訪れました。
ただ、経済がひっくり返って就職難や就職氷河期などと呼ばれている時でも、難なく就職先が見つかった人も大勢いますし、何なら大手企業に就職できた人だっているでしょう。
就職難かそうではないか、はとりあえず置いておいて、就職先がすんなり決まる人となかなか内定がもらえない人とでは、一体何が違うのでしょうか?
運でしょうか?学歴でしょうか?
今日は何社就職試験を受けてもなかなか内定がもらえない人にはどのような特徴があるのか、どうすれば内定がもらえるのか、などについて考えてみます。
この記事に書いてあること
内定がもらえない末路
大学生のうちに就職活動をし内定をもらってから卒業、というパターンが日本では王道かと思いますが、運悪く内定が1社ももらえずそのまま大学を卒業してしまうようなことになったとすると、一体この先の人生どうなってしまうのでしょうか?
内定がずっともらえない人の末路には大きく分けて、
- とりあえず大学を卒業し、就職浪人をする
- あえてもう一年留年し再度1から就職活動をする
- 大学院に進む
- 海外留学
などがあります。
1.とりあえず大学を卒業し、就職浪人をする
就職先が決まらないままとりあえず大学を卒業するという選択肢です。
既に大学を卒業しているため就職活動をする際も「新卒採用」とはならず「既卒採用」となります。
大学を卒業し就職していないとなると、「就職浪人」などという言われ方をするためなんとなくネガティブなイメージが付きまといますが、決して悪いことばかりではありません。
新卒で就職できなかったから人生そこでハイ終了、ではないのです。
何十人、何百人、何千人ものライバルを蹴落としてやっと勝ち取った新卒での内定先にずっと定年まで勤め上げるという人は、一体何人ぐらいいるのでしょうか?
おそらくかなりの少人数ではないかと思います。
昨今、新卒で就職した会社を2~3年以内の短期間で辞めてしまい、新たな就職先を探している人たちを指す「第二新卒」という言葉まで出てきました。
それだけ新卒で入った会社をすぐ辞めてしまう人たちの割合が多いということです。
せっかく頑張って就職活動をし内定をもらったのにすぐ辞めてしまうのであれば、結局は内定がもらえないまま大学を卒業してしまった人たちとキャリア的にはさほど差がありません。
2.留年する
就職先が決まらずやむを得ず(?)もう一年あえて留年するという選択肢です。
最近ではこのように「就職活動をしても内定をもらえなかったためあえてもう一年留年しもう一度就職活動をする」というような大学生が多いそうですが、果たしてそうやってもう一年(私学だと年間100万円ほどの学費が平均でしょうか)余分なお金を大学に落としてまで新卒にこだわる必要があるのでしょうか?
そうやって100万円近いお金と、貴重な1年間という時間を投資してまで就職した就職先に、いったい何年務めることができるでしょうか?
逆に「就職に不利」な状況を自ら作り出していることにはならないでしょうか?
3.大学院に進む
もっと専門分野について深く研究をしたいなどの志があって進む大学院と、就職先に恵まれなかったからととりあえずで(生半可な気持ちで)進む大学院とでは、雲泥の差です。
もちろん志がしっかりあった上での大学院への進学であれば、それはとても素晴らしいものであり有意義なものになるでしょう。
しかし、昨今、大学院を卒業してからの就職に苦戦をする学生が多いです。
4年で大学を卒業し新卒で就職した人と、大学を4年いったあとさらに数年を大学院で過ごしたのちに初めて就職をする人とでは、就職時の年齢にどうしても開きがあります。
新卒に比べて歳をとっている分、就職活動には不利な場面が多いのが現状なのです。
つまり、大学卒業時に内定がもらえなかったからという理由で大学院に進学したところで、よけいに就職が困難になってしまう可能性があります。
また中途半端な気持ちで大学院に進んでも途中で挫折してしまうのがオチです。
とりあえず、で大学院にいったところで状況は何一つ変わりません。
4.海外留学
内定がもらえないからと安易に海外留学をすることはおすすめしません。
海外に留学したところで就職しやすくなるなんてことはありません。
もちろん、志があって海外留学をするのはよいですが、中途半端な気持ちで渡航すると挫折しますよ。
内定がもらえない人の特徴
内定がもらえない人の特徴としてよく思い当たるのが、
- 就職先を選り好みしている
- 手あたり次第どこでもいいから受けている
- 履歴書(エントリーシート)が不完全
- マナーがなっていない・身だしなみが整っていない
- 受け答えがハキハキしていない・声が小さい・表情に乏しい
などです。
1.就職先を選り好みしている
就職先を結局選り好みしすぎて(自分は絶対大企業以外受けない!など)倍率の高いところばかりを狙うため競争率が激しく、最後まで内定をもらえないパターンです。
中には内定をすでにもらってはいたものの選り好みしたことで(欲が出たんですかね?)その内定も蹴ってしまい、その後受けたところは全滅し結局就職先がない!という人の話も聞きます。
2.手あたり次第どこでもいいから受けている
確かに企業の面接などは受ければ受けるほど「数打ちゃ当たる」方式でいつかは内定をもらえる企業も出てくるかもしれません。
しかし、やりたい仕事が決まっておらず、特にこだわりもその会社への執着心もないためにどうしても面接を受けても表面的な薄っぺらい受け答えしかできず結果不採用が多くなります。
3.履歴書(エントリーシート)が不完全
エントリーシート(履歴書)の出来栄えが不完全、雑で失敗するパターンです。
エントリーシートが適当になってしまうと、その結果どこにも面接官(採用者)にアピールできるポイントがひとつもなく他のライバルたちの中に埋もれてしまいます。
何社も何社も適当に手あたり次第受けている人に多いです。
4.マナーがなっていない・身だしなみが整っていない
マナーがなっていなかったり身だしなみが整っていないというのは論外です。
社会人になるのですから、「ちゃんとしていて当たり前」です。
身だしなみも整えずに就職試験に行くような人は、おそらく本気でその会社に受かろうとはしていないのではないでしょうか。
5.声が小さい・表情に乏しい
受け答えがハキハキしていない、声が小さい、表情に乏しい…というのは、幾分かは生まれつきのその人の気質や性格にも左右されます。
元々声が小さい人や笑顔を作るのが苦手な人もいます。
しかし、明るく楽しそうにハキハキしゃべっている人と、背中を丸めてぼそぼそと下を向いてしゃべっているような人がいた場合、あえて後者を選ぶという面接官はほぼ皆無ではないでしょうか。
内定をもらうための対策
さて、内定をもらうための対策ですが、さきほど挙げた「内定がもらえない人の特徴」に当てはまらないようなこと(ふるまい)をすることが大事です。
まず、就職先は選り好みしすぎないこと!
大企業だっていつ崩落するかわかりませんし、中小企業であってもこれからの伸びしろが大きな会社はいくらでもあります。
「現在(いま)」だけでなくその会社の「未来」を見て会社を選ぶようにしましょう。
そして、そのためには自分が受けようとしている会社の下調べ(どのような会社なのか、企業理念は?何をしている会社?などなど)は必須です。
しっかり下調べをしておけば、面接の時に「うちの会社についてどう思うか?うちの業務内容は?」などと突っ込んだ質問をされてもとっさに返すことができます。
まずは「私は大企業にしか就職しないわ!」なんて最初から視野を狭めるのではなく、もっと対象を広くし、色々な企業に興味を持ってみましょう。
そしてやりたいことが決まっている方が就職試験を受ける会社を絞っていく上でラクですよね。
やりたい仕事やこういうジャンルの仕事がしたい、というビジョンがしっかりあれば、エントリーシートの内容も濃いものとなり、面接でも他の人とは一味違う自分をアピールできるのではないでしょうか。
マナーや身だしなみについては今更ここでどうしろ、とは言いません。
社会人になる年齢ですので自分でしっかり考えてください。
そして、なるべく背筋を伸ばし笑顔ではきはき受け答えすることが大切です。
人と接することが苦手な人でも、ここはひとつ勇気を出して頑張って笑顔で面接に臨みましょう。
それでも不安な場合は、就職エージェント等を利用するのもありだと思います。
就職エージェントは基本的には無料で利用でき、サイトによってはプロのカウンセラーがカウンセリングをしてくれるところもあります。
就職活動で行き詰った時そういったプロにアドバイスを求めると、何か良いアドバイスをもらえるかもしれませんよ。
まとめ
90年代のバブル崩壊後の就職氷河期や、2000年代のリーマンショック後のあおりで苦労した世代の人たちはたくさんいますが、今は少し景気ものぼり調子で就職もその頃に比べれば比較的しやすい時代ではあります。
地道に頑張れば、きっと内定はどこかでもらえます。
いきなりの正社員が無理でも、正社員登録ありの派遣社員からはじめた人や、アルバイトからのし上がっていった人など、あなたの先輩方の中にはたくさんいますよ。
就職活動に惨敗すると自分の存在価値すら否定されたような気持になって気持ちが沈んでしまいますが、新卒採用時に内定をもらえなかったからとて人生の終りではありません。
中途採用(既卒)のチャンスもたくさんあります。
諦めないで頑張ってくださいね。