人間力が高い人は仕事デキる人?向上するには?


ここ最近「人間力」という言葉を耳にすることが増えてきました。
「仕事ができる人は人間力が高い」だとかよく聞きませんか?

その人が持つ本質や性格的なものは、生まれ持ったものと後天的なものが半々だといいます。
生まれつき楽天家な人、生まれつきどちらかといえばネガティブ思考な人、もともとは根暗だが努力して根明に見せている人などなど、個人差があります。

ある程度は自分の努力次第で性格もコントロールすることができますが、これと同じように「人間力」というものも努力次第で向上させることが可能です。

人間力とは?

そもそも「人間力」の正しい定義は何なのでしょうか。

実は人間力には明確なこれといった定義はなく、ウィキペディアによると「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」とあります。
これだと、なんともぼんやりとしかイメージがつかめません。

わかりやすく言うと、人間力とは「人に慕われ、人を導く力があり、何事も恐れず、確固たるぶれない芯があること」をいうのではないでしょうか。

人間力が高い人の特徴は?

人間力が高い人を有名な人物でいうと、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として有名なキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)を私は一番に思い浮かべます。
彼の演説「I have a dream」は中学校の英語の教科書にも紹介されるほど有名です。

キング牧師はアメリカで実際におこったアフリカンアメリカンに対する人種差別に対する公民権運動のリーダーですが、彼が生まれて初めて受けた人種差別は彼がまだ6歳だったころです。
隣の家に住んでいた白人家族の子供たちといつも仲良く遊んでいたのに、ある日突然その子供たちの母親が飛んできて「もう黒人とは遊ばせない。」と幼いキング牧師に言い放ったのだとか。

その後成人したキング牧師は1954年、父親のマーティン・ルーサー・キング・シニアの跡を継ぐようにアラバマ州モンゴメリーにあるバプテスト教会の牧師に就任し、その翌年同モンゴメリーにて起こったローザ・パークス逮捕事件を機にキング牧師はリーダーとして同胞であるアフリカ系アメリカ人たちを導き運動を起こし、アメリカから人種差別を無くしていくきっかけを作りだしました。

ローザ・パークス逮捕事件1955年、バスの車内で白人に席を譲るようにという運転手の命令に背いたことでローザ・パークスというアフリカ系アメリカ人の女性が逮捕された事件です。
この事件を基にしたロング・ウォーク・ホームという映画があります。

キング牧師がみんなのリーダーとして公民権運動を行ったおかげで、今現在ではアフリカ系アメリカ人たちはれっきとしたアメリカ人として堂々と生活ができるようになりました。

このように、人に慕われ人を導き、自分の身の危険もかえりみず(そのせいで暗殺されてしまったのですが)、決してぶれない強い人、それが「人間力の高い人」です。
キング牧師までとはいかずとも、あなたの周りの友人や上司、ご両親などの中に、そんな人間力の高い人がいるのではないでしょうか?

人間力向上するために何から始めるべきか?

人間力の高い人には、仕事ができる人が多いです。

もちろん他人から信頼されリーダーになるためには知識や教養も必要ですが、単に勉強ができる(学力が高い)や能力が高い(仕事ができる)だけでは人間力が高いとは言えません。
「人を惹きつける何か」が、人間力が高い人には必ずあります。

では、人間力を高めるためには、一体どのようなことをすればよいのでしょうか?

人間力を高める方法の一つは、とにかく色々な本をたくさん読む!ということです。

どのような本でも構いません。
自己啓発系の本でも良いし、エッセイ本や推理小説や恋愛小説などでも構いません。
本というものは、その本を書いている人の考え方がたくさん詰まっているものです。

インターネットが普及している現在では、一般の人でも簡単にブログやSNSで自分の思想を語ることができますが、そのような媒体のものは後々書き手の感情や考え方が変わったら簡単に書き直しができてしまます。
それに比べ本では、ブログやSNSのように状況が変わったからといって簡単に書き換えることはできません。

一度出版し、世に出てしまったものはそれまで、内容を一部書き換えたくてもできません。
一生形として残ってしまうであろうことを想定したうえで書き手も執筆するので、それだけの覚悟と魂を込めて自分の思想、思考、感情を表現します。

ですので、ブログやSNS上でほかの人の考えていることや感情を読むこともよいですが、私は書籍をたくさん読むことをおすすめします。
本を読めば、著者や小説に出てくる登場人物の考えや感情を理解することができるので、他人のことを知ることで自分の視野も広がり、人の気持ちがわかるようになってきます。

人の気持ちがわかる、くみ取れる、ということは、人のことを思いやる気持ちや謙虚な気持ちを養うことができます。
そうすると、おのずと周りの人からの信頼も厚くなり、何も言わなくても周りがついてきてくれるようになります。
そして結果的に人間力の向上へとつながります。

本を読むほかには、偏見や好き嫌いを捨ててとにかく色々な人と話をしてみるというのも人間力を向上させるには効果絶大です。

普段なら会話はしないような苦手なタイプの人とあえて話をしてみたり、買い物に行ったときやバス停などで一緒になった人たちなど、とにかくチャンスがあれば性別問わず様々な年代の人たちと話しをしてみてください。
人の話に耳を傾ける、そこから自分の知らない世界のことを知ったり想像するということは、コミュニケーション能力を上げるためにもとても大切なことです。

コミュニケーション能力は、鍛えれば鍛えるほどスキルアップしていくものであり、知らない人と話すことが苦手だという人でも場数を踏むうちにどのようなことを話題にすれば知らない人とでも会話が途切れず弾んでいくのか。というようなことが知らず知らずのうちに身につきます。

コミュニケーション能力が高ければまた、周りの人たちはあなたに引き付けられ、あなたのところへ来てくれます。
そうなれば気づけば自然と人間力もアップしているはずです。

まとめ

そもそも「人間力」という言葉自体がこれといった定義がなされておらず世間も「なんとなく…」という雰囲気だけで理解し使っているような言葉ですので、人間力の解釈は人によって少しずつ違いがあるでしょう。

ただ、一般でよくいわれる「人間力のある人」というのは、黙っていても自然と周りが寄ってくる、放っておかない、どこからも引っ張りだこな人で、また豊富な経験や知識、教養からみんなのリーダーとなれるような人格者のことではないでしょうか。

本当に優秀な人には、人間力が備わっています。
部下や上司からも好かれ、取引先や、さしては会社の外に一歩出ても顔が広い。
そんな人はまわりにいませんか?

周りがその人を信頼して好意的に接してくれるからこそ、そういった人間力のある人は仕事もうまくいっている人が多いですよね。
仕事に限らず、人間力が高い人はプライべートでも充実している人が多いので、人間力が高いとより豊かな人生を送ることができます。

あなたも是非、たくさんの教養、知識を身に着け、また人の気持ちを第一に考え行動できる術を身に着け人間力を上げてください。
人間力があがるときっと楽しいことがたくさんあなたを待っています。

 



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