優柔不断を治したい!克服方法まとめ
私たちは一人ひとり、個性があり、容姿や性格がバラバラです。
兄弟や両親とでさえ、極めて似ている性質を持っていたとしてもまったく同じではありませんよね。
私は幼いころから周りからは「いつも明るく笑っている元気な子」という印象のようですが、自分で自分を分析する限りではそうではありません。
本当は根っからの根暗で、ネガティブな性格なのです。
ところが何をどう読み間違えるのか、周りは私のことをいつもポジティブシンキングで明るい人、と分析しているようです。
その根本には実は「私が優柔不断だから」というのがあります。
というのも、私は優柔不断すぎて2つあるものを1つになかなか決められず(色違いで迷ったら結局両方買ってしまうタイプ)、迷って迷って迷った挙句にもう考えること自体に疲れ切って「どっちでもいいや…」となり最終的には適当に物事を決めてしまうのです。
私的には「もうそれでいいや…(どっちかひとつに決められない)」という意味なのですが、周りは私の「どっちでもいいよ」「あなたが決めていいよ」「それでいいよ」を優柔不断とは受け取らず、「物事に変にこだわらないサバサバした性格の人」と思ってくれるようです。
私のように、実は優柔不断なのに周りはそう思っていない、というような「隠れ優柔不断」はたくさんいることでしょう。
そしていつまでたっても「えー…どうしよう?…どうしたらいい?」と、ずーっと迷っているような人もたくさんいると思います。
体験談(優柔不断な友人)
私の中学からの友人にも一人ものすごく優柔不断な女の子がいました。
彼女は髪の毛の色ももともと真っ黒ではなくこげ茶色、目の色も少し茶色っぽいし、肌の色も透き通るように白い女の子で、見た目も線がほっそりとしていてしなやかな女性らしい雰囲気のある女の子だったので、高校生のころなんかはよく上級生の男子に告白されたりということがありました。
私たちは性格やタイプこそ違うけれど中学の時から同じクラスで仲が良かったため、なんだかんだと高校を卒業するまでずっと一緒にいましたが、彼女は上級生に告白されるたびに一日に何度も私に「えー…どうしよう?なんて返事するべき?私どうしたらいいんだろう?えーどうしよう本当にどうしよう?」と相談してきました。
最初のうちは「そうだよね~迷うよねえ、しかも○○君は年上だしよけいに付き合うとなるとキス以上の関係を求めてくるよねえ~うん悩むよねえ。」なんて聞いていたのですが、毎日毎日数時間にわたって同じ質問を繰り返し繰り返ししてくるためそのうち私が面倒くさくなってきて「結局決めるのはあなたじゃない?あなたが○○君のこと少しでもいいなと思うなら付き合ってみればいいし、あまり興味がわかないなら断れば?」と言ってしまいました。
ただ、これは至極まっとうな意見だと思います。
結局決めるのは本人。
だって私が告白されたわけではないのですから。
と、このようなことが彼女に関しては何度かあり、私以上に優柔不断な人もこの世にいるもんなんだなぁ、と思ったことを覚えています。
当時私は彼女の話を黙って聞きながらも「結局どうしよう?なんてもったいつけていながら告白された相手への返事や自分の気持ちはだいたい固まっているんでしょ?」なんて思っていましたが、今思うと彼女は本気でどうしよう、どうしよう、と決めかねていたのかもしれません。
ただ、もともと彼女が優柔不断なことは中学時代からなんとなく気づいていましたが、このようなことが何度かあってからは私のほうが「え~またかよ?」とちょっとげんなりしはじめ、結局高校卒業後はそれとなく距離も離れていき今となっては完全に疎遠になってしまいました。
このように、友人関係であっても優柔不断などが原因でどちらかがどちらかに愛想を尽かしたり関係性が変わるようなことは十分にありえますし、これが恋愛関係にある男女であれば友情よりももっと関係性はもろく崩れやすくなりがちです。
そしてもしこの優柔不断さが会社で、上司の目や、同僚や先輩の目につくようになれば、その人の評価は一気に下がってしまいます!
なぜならば、優柔不断=物事を決断する能力に乏しい(判断力が低い、大事な仕事・決断を任せられない)と思われてしまい、それが仕事に多大な影響を与えかねないからです。
優柔不断が仕事に与える影響
優柔不断が仕事に与える影響というのはものすごい破壊力を持っています。
仕事を進めていく中では決断力、すなわちスピードが決めてになってきます。
取引先との取引を進めるとき、ライバルよりも1歩も2歩も先を行きたいとき、仕事で何か決断をせまられたとき、いつだって決断力が物を言います。
30分、1時間、決断するのが遅れただけでもう少しでうまくいきそうだった商談が破断になる、ライバル会社に先を越されてしまう、判断ミスのせいで取り返しのつかない失敗につながる、というようなことは今現在社会に出て働いているすべての人に起こりうることですよね。
一度ぐらいの判断ミスなら入ったばかりの新入社員であれば「まだ入ったばかりだから」と上司もかばってくれるものですが、この判断ミスが何度も続くと問題です。
たちまちあなたへの信頼はなくなり、あなたの今後の評価にも影響を及ぼします。
最初のうちは迷ったら上司や先輩に判断を仰いだりアドバイスをもらうことは大切なことですし、積極的に質問をしたりアドバイスをもらいに行くことで上司や先輩からかわいがってもらえることもあるでしょう。
ただ入社して何年もたつのにちょっとしたことでもすぐ人に聞きに行ったり何も自分ひとりで決断できない状態でいると、それもまたあなたの評価が下がってしまう原因となってしまいます。
基本的に仕事ができる人は、決断力があり何をするにも何を決めるにもスピード感がある人です。
仕事ができる人に優柔不断な人は見たことがありません。
そしていつまでもどうしようどうしよう、どうすればいいの?と決められない優柔不断な人は、おのずと出世街道から外され一生「使えないやつ」というレッテルを張られたまま定年退職のその日まで平社員で終わることでしょう。
優柔不断の心理
優柔不断な人にはいろいろなタイプの人がいますが、まず多いのが「八方美人」な人と「面倒くさがり」なタイプの人ではないでしょうか。
八方美人
八方美人の人というのは、あちらにもこちらにも良い顔をする人のことです。
つまり、誰からも嫌われたくない、いやな奴だと思われたくない、というような自己防衛の気持ちが強すぎるのか、周りからあれやってこれやって、というような要望、要求にすべて(できそうにないことでも)に応えようとします。
受けたことを結局できなかったとき、なんでできもしないことを出来ると受けたのか?と思われてしまい、それがその人の評価につながってしまいますよね。
結果的に八方美人な人は優柔不断、ととられやすいのです。
面倒くさがり
また、私のような極度の面倒くさがりな人も優柔不断な人の典型です。
どうしよう、どっちにしようかな、と悩みすぎて結局考えること自体が面倒になってきてしまい「どっちでもいいよ」と投げてしまうタイプです。
このタイプの人には「究極どっちでもいい」「考えるのが面倒くさい」という心理があるため、その人の「どっちでもいいよ」という言葉を「どちらか1つに決められない優柔不断な人」だととらえる人が多いのです。
ギャンブルができない
その他ギャンブルができないタイプの人も優柔不断なタイプが多いです。
ここでいうギャンブルとは競馬やパチンコなどの賭け事のことではなく、いいことも悪いこともあれこれ考えすぎて結局ガチガチに動きが取れなくなってしまうような、リスクを犯すことがきらい(できない)な人、という意味です。
人は何かを新しく始めるときなどはメリットとデメリットの両方を考えてから行動に移す人が多いと思いますが、デメリットばかりに目が行ってしまい、やりたいな、でも失敗したらどうしよう、でもやってみたいな…でもリスクは犯したくない!と迷いに迷った挙句何も行動に移せないタイプの人のことですね。
ブレやすい
そのほかに優柔不断の人の心理に多いのが「ブレやすい」という心理です。
ある程度の年齢を重ねてくると、だれでもその人なりに自分の中で絶対に譲れない部分の1つや2つはあるものですが、優柔不断な人はその軸がブレブレです。
最初は自分はこう思っていたけれどほかの人の別の意見を聞くと、どうもそっちのほうが正しく思えてきてしまい、結局最初に自分が持っていた意見や信念をいとも簡単にぐにゃりと曲げ、人の意見に寝返る、という感じです。
自分に自信のない人に多い傾向があります。
対策方法
優柔不断の対策方法としては、いくつか考えられますが、まず私が常に従っているモットーがあります。
それは、「迷ったら行っとけ」精神です。
これからお話しするのは「買い物の場面」に限定されてしまうのですが、聞いてください。
私はかなり優柔不断なので、友人と買い物にいっても同じものの色違いでどちらにするか悩んで1時間以上…ということもよくありました。
ただ、自分以外の誰かと買い物に行く時はやはり相手もいることなので自分の都合だけで同じ場所に1時間も2時間もずっとはいられません。
自分が気づかないだけで一緒にいる友人はそのうちムっとしだすでしょう。
ですので、もし買い物に行って色違いや形違いで迷ったとしたら、迷ったのならとりあえずどっちも行っとけ!(どっちも買っとけ!)というのが私の精神論。
迷うということはどちらも好き、捨てがたい、ということですよね。
おそらくどちらを選んでも、選ばなかったほうに対して未練が残るはずなのです。
買わずに帰ってあとで後悔して後日買わなかった方を買いにお店にいったらすでに誰かに買われてしまって品切れ、なんてことになればそれはもうものすごい執着が残ります。
そのような思いを後々するぐらいなら、今両方買っておく。
迷ったらとりあえずどっちもいっとけ!というのが潔くて人の目には優柔不断には映らないでしょう。
ただ、迷った挙句どっちも買うぞ!とレジに持っていく時に「これ本当にどっちもいるんだろうか…」という思いが頭をよぎり結局そこでまた悩むことがあります。
(迷わずレジに直行できたら問題ありません、どっちも買いましょう。それで正解です。)
もし一度両方買うぞ!となっても土壇場で「本当に要る?」と迷いが出てきたときは、私はもうどちらも買いません。
だって一つに決められないんですもの。
(この時点ですでに「もう考えるのが面倒くさくなってきた」域に達しています。)
それに「どちらにしようかな?」で迷って「両方買うぞ!」となっても「やっぱりちょっと待てよ…」という迷いが出てきたということは、その時点ではあなたの中で「迷い」の部分が大きくなっているはずです。
一度離れて(どちらも買わない)冷静になってみる。
そして帰宅してもやっぱり欲しい!と思ったら、また後日戻って買えば良いですよね。
意外にも一度離れてみるとやっぱり買わなくてよかった、ということが多々あります。
また、これは私のとある友人に買い物中色違いでどちらにしようか迷っていた私が言われたのが、「AとB、どっちを持っている(着ている)人のほうがうらやましい?」という言葉。
他人が持っていて(着ていて)うらやましいな~とよりジェラシーを感じる方を買え!というのがその友人の言葉でした。
両方買って帰る余裕がない人は、「どっちを持っている人をうらやましいと思うか」を基準に選んでみてください。
私はこの方法で失敗が減りました。
買い物について限定して書きましたが、これはある程度ビジネスシーンでも応用ができるのではないでしょうか。
ただ、ビジネスシーンで選択を迫られたときは、自分の好みだけで取捨選択できるような場面はあまりありませんね。
その場合はやはり物事に優先順位を付けて行動する、ということも大切になってきます。
一度にたくさんの仕事を任せられたようなときは、それぞれに優先順位を割り振り、優先順位が高いものから処理していくようにすれば失敗は減っていくのではないでしょうか。
また優柔不断を根本から治す、というのは難しいですが、他人に自分の優柔不断なところをできるだけ見せないようにする、ということはしぐさや言葉の工夫次第でなんとかなりそうですよね。
ではどのようにすれば人に優柔不断な自分を見せないようにすることができるのでしょうか。
まず気を付けたいのが、話すときです。
しゃべり始めに「えっと…」だとか「んー」だとか、よくわからない言葉を発してから本題をしゃべりだす人がいますが、できるだけ「えっと」「あの」「うーん(んー)」などの音は使わないようにします。
また「~と思います。」「多分○○だと思う。」などの確信がないようなしゃべり方(文法)はなるべくしないようにしましょう。
本当に確信が持てないことだけに「だと思います」を使えばいいのです。
ちゃんとはっきりと確信があることを言うのに癖で「だと思います」や「多分…」と言ってしまう人は直しましょう。
もし「です」「ます」と物事を言い切ってしまうのが苦手な場合などはできるだけ「思います」や「たぶん」という表現を避け、「○○じゃないですかねぇ?違いますかねぇ?」と逆に相手に投げてしまいましょう。
そうすればあなたではなく相手のほうが優柔不断役を買って出てくれます。
そして何かを人に説明するときなどは、ツラツラと経過や理由を述べてからダラダラと結論を言うまで引っ張る、のではなく、まず結論をバシっと言ってしまいあとから補足をしていくという話し方がハッキリしていて優柔不断に見えにくいのでお勧めです。
そして何よりも大事なのは、自分の判断や決断に自分で自身を持つことです。
いつまでも自身がないようなふるまいをしていては、優柔不断なマイナスイメージを払拭するどころか職場で信頼を得られません。
じっくり考えたり見たりしてあなたが導き出した答えであれば、きっと正しいはずです。
「たぶん」「~だと思います」というような曖昧な表現をせずにスパっ!ズバっ!と主張すればよいのです。
まとめ
優柔不断な人には周りも多少の迷惑をこうむりますが、何よりも優柔不断さん本人が結構苦しい思いをしているのではないでしょうか。
迷っている自分にそばでヤキモキしている人がいることに気づいていますものね。
わかっているんです。
わかっているんだけど、なかなかこうだ!とスパッと決められない。
それが優柔不断。
人それぞれ一つの物事を考えるにしてもアプローチの仕方も違うし必要な時間も変わってきます。
ただ、その物事が重要な物事であればあるほど、スピーディな決断を余儀なくされるものです。
どうか自分の考えに自信を持ち、一度こう!と信じたものは疑わずに突き進む芯をあなたの中に持ってください。
そして他人の意見に左右されるのではなく自分で常に考え答えを出す、という作業を繰り返し練習しましょう。
目指せ脱優柔不断!