学歴コンプレックスを抱える人の深層心理と解消法
「学歴なんて関係ない」という時代の流れになりつつあります。
大手企業(Google、Appleなど)は、学歴に関係なく採用すると宣言しています。
だからといって、学歴がまったく関係のない世の中になったかというとそうではありません。
そもそも、定着していない「プレミアムフライデー」などを取り入れるような最先端の大手企業に就職できる人はごくわずかです。
結局、中小企業に就職する場合は、学歴がものを言うことが多く、採用基準が「大卒以上」になっている会社も多いでしょう。
また、ちょっとしたアルバイトでも「高卒以上」と、ある程度の学歴を求められることが多いです。
逆に、一般企業の場合、採用基準を「大卒以上」としながらも、「大学院卒」は敬遠される傾向にあります。
さらに、恋愛の場でも、学歴の差が障害となることもあります。
低学歴の男性、高学歴の女性は敬遠されがちです。
学歴が高すぎても低すぎても「学歴コンプレックス」を抱える人は多いのです。
この記事に書いてあること
学歴コンプレックスを抱える人の深層心理
「学歴のせいで就職がうまくいかない」
「学歴のせいで彼女ができない」
そう思っている人も多いかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
学歴コンプレックスで悩んでいる方の中には、こんな人もいます。
私は学歴においてものすごいコンプレックスがあって、単なるコンプレックスどころではないと思ってます。
ほとんど病気だと思います。大学受験で失敗。
それからというもの負け犬。
世間に対して引け目を感じて生きてまいりました。
テレビ見てても「立教大学卒!!」とか出てきたらその瞬間胸が苦しくなってしまいしんどくなります。しかも自分の場合、底辺クソ国立大卒なんで、「実家から通える私立大より遠くのアホの国立大下宿生活でよりお金がかかってしまった」っていうところもショックの部分です。
金すててしかもおちぶれた。
つらい。
前科一犯なみの肩書きです。~中略~
ネガティブなこと聞いてすいませんでした。
世の中にはもっと大変な人もいることも承知です。
他の方からみたらあほらしい悩みだと思いますが、私にとっては真剣な悩みなんです。
●参考:「学歴において「超・劣等感」があって死にたくなります・・・学歴コンプレックスを克服された方いますか?」
中卒、高卒、Fラン大学卒の人から見れば、「なんて贅沢な悩みだ」と思うかもしれません。
しかし、東大だけを目指して幼い頃から遊ぶ時間をすべて勉強にあててきた人からすれば、「東大以外は大学ではない!」と思っていまうのは当然のことでしょう。
学歴コンプレックスを抱える人は、「あのときこうしていれば…」などの後悔が強く出ている傾向があります。
「あのときもっと勉強していればよかった」
「あのとき高校を辞めなければよかった」
その気持ちが大きすぎて、すべての悪い出来事を『学歴』に結び付けてしまうことが多いようです。
そのため、学歴の低い・高いに関係なく学歴コンプレックスを抱えてしまうのでしょう。
学歴で劣ることのデメリットとは
実際、学歴で劣ることのデメリットとは何でしょうか?
やはり、
- 就職(生涯年収)
- 第一印象
この2つが大きなデメリットです。
1.就職に影響(賃金格差)
一般企業に就職する場合、高卒だと大卒に比べ4年早く仕事を始めることができるわけですから、生涯年収も高くなるハズなのに、圧倒的に大卒のほうが生涯年収が高いです。
平成30年学歴・年齢別賃金格差(男性)
年齢 | 賃金 | 1年間の差 | |
---|---|---|---|
高卒 | 大卒・院卒 | ||
~19 | 180,700 | - | 2,168,400 |
20~24 | 201,500 | 230,000 | -342,000 |
25~29 | 227,900 | 263,800 | -430,800 |
30~34 | 255,700 | 321,100 | -784,800 |
35~39 | 281,400 | 373,900 | -1,110,000 |
40~44 | 308,100 | 426,400 | -1,419,600 |
45~49 | 331,500 | 486,100 | -1,855,200 |
50~54 | 352,600 | 535,100 | -2,190,000 |
55~59 | 352,000 | 522,800 | -2,049,600 |
60~64 | 256,800 | 378,400 | -1,459,200 |
54~69 | 224,400 | 374,900 | -1,806,000 |
70~ | 212,300 | 447,800 | -2,826,000 |
●参考:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
この厚生労働省の統計の平均では、
- 19歳~69歳までの高卒生涯年収:171,850,800円
- 23歳~69歳までの大卒生涯年収:226,470,000円
となります。
つまり、高卒の場合、4年早く働き始めたにも関わらず、69歳まで働いた場合の大卒との生涯年収の差は5,461万円もあるのです。
これは、あくまでも統計ですのですべての方に当てはまるわけではありません。
東大卒のニートだっていますし、中卒の社長だっています。
しかし、平均値、一般的にはこのような結果となるのです。
2.第一印象
学歴は関係ない!
学歴で異性を判断するようなヤツはこっちから願い下げだ!
とは思っていても、いざ合コンなどで「どこの大学出たの?」と聞かれ「大学は行ってない…」とは言いにくいですよね。
そもそも高卒と大卒で生涯年収にそれだけ差があるということは、もし結婚した場合、生活にかかってきます。
「学歴や年収で相手を判断するのは間違いだとは思うけど、まったく意識しないかというとそうでもない」というのが現実でしょう。
学歴コンプレックスの解消法
学歴コンプレックスの解消法は、学歴が低い高いに関わらず「他人の目を気にしない」というのが一番です。
あなたの価値はあなたが決めるんです。
自信が持てる何か(得意分野)を手に入れよう
学歴コンプレックスはいわば自信のなさの表れです。
学歴が低くてもコミュニケーション能力が高ければ、接客業などで成功する可能性もあります。
「勉強はできたほうがいいけど、できないからダメではない」
つまり、学歴が高いほうが有利なことも多いですが、学歴だけではないんです。
学歴が低いのであれば、それ以外の自分の得意分野を磨きましょう。
もう一度学び直そう
もし、どうしても学歴が低いのが気になるのでしたら、通信校などで学び直す方法もありますし、何か資格をとるというのもいいでしょう。
仕事をしながら勉強するのは、時間も制限されるため大変かもしれませんが、本気で学歴を何とかしたいと思うのであればできるはずです。
ここで、「でも…」という言葉が出てくる人は、ただ、学歴がないことを言い訳にして過ごしているだけではないでしょうか?
「私、高卒だから○○なんだよねぇ」という言葉は、自分をごまかしているだけ、もしくは諦めているだけです。
はっきり言ってまわりも聞き飽きています。
本当に学歴が気になるのであれば、今からでも遅くはありません。
何かできるはずです。
学歴がすべてではありません。
しかし、得意なこともなく、コミュニケーション能力もなく、何をするにも自信がないという人は、自信を持つためにも「学歴」はあったほうがよいでしょう。
さまざまなことを学ぶ過程で、自分の得意なことが見えてくるかもしれません。
まとめ
学歴ではなく、実力がものを言う時代になってきました。
学歴信者たちが当てにしていた終身雇用制度も崩壊しつつあります。
つまり、高学歴を手に入れたからといってあなたの人生が明るくなるとは限らないのです。
高学歴でも学歴コンプレックスで悩んでいる人もいます。
学歴コンプレックスは、自信のなさの表れです。
他人からどう見られるかを気にしすぎると、自分らしく生きることができません。
学歴のせいではなく、あなたが自分に自信を持つことで変わることがたくさんあるのではないでしょうか?