新幹線に初めて乗る方向け!切符の当日購入、事前予約をわかりやすく説明
今年も、もうすぐ秋の行楽シーズンの到来です。
お正月休みやお盆休みとは異なり、週末を活用した日帰り、もしくは1泊2日程度の近距離旅行を楽しむという人が多い傾向にあり、飛行機よりも新幹線などの列車を利用するという人が多いのが特徴の一つです。
飛行機だと、早割などのお得なチケットが有名で、さらには、貯めたマイルを使うことにより、無料で飛行機に乗れてしまうなんてこともありますよね。
ところが、新幹線においては、お得に割安で切符を購入する、あるいは、飛行機のように空港に行かずともWeb上でチケットが予約できてしまうなどいったことができるのでしょうか?
飛行機のお得の乗り方については知っている人が多いものの、新幹線については、お得に乗る方法や最寄りの新幹線停車駅に行かずとも、スマホやPCなどを使うことで、自宅で気軽にネット予約ができるということを知らない人が意外と多いのではないでしょうか?
今年の秋の行楽シーズンに向けて、お得に便利に新幹線を利用するための情報を今回は、わかりやすくまとめてお伝えしていきたいと思います。
また、普段あまり新幹線を利用しない人のためにも、基本的な新幹線のチケットの買い方もあわせてご紹介していきます。
秋の行楽シーズンのお出かけ前に、ぜひ、新幹線の切符のお得な買い方を覚えておいてくださいね。
まず、新幹線の切符を販売している場所ですが、
- JR駅の窓口(みどりの窓口、新幹線停車駅以外でもOK)
- JR駅の券売機
- JR各社のインターネット予約サイト(JR北海道・東日本のえきねっと、JR東海のエクスプレス予約、JR西日本のJ-WEST、JR九州のインターネット列車予約サービス)
- 主な旅行会社(JTBや日本旅行など)の窓口
- 金券ショップ(回数券のばら売り)
の5つとなります。
4番目の主な旅行会社の窓口に関しては、基本的にJRの駅のみどりの窓口と同じ値段、同じ要領となりますので、今回は、詳しい紹介は省略させていただきますね。
対面販売で新幹線の切符の購入が希望で、かつ、自宅からJRの駅よりも旅行会社の販売店舗の方が近い場合は、旅行会社の窓口で新幹線の切符を購入することをおすすめします。
この記事に書いてあること
みどりの窓口
まずは、JRの駅のみどりの窓口での購入です。
後述するJR各社のネット予約システムを利用することが、スマホやPCが苦手などの理由で、面倒くさい不安だという人におすすめで、昔からある最も基本的な新幹線の切符の買い方となります。
新幹線のきっぷをみどりの窓口で購入するときは、以下のことを事前に決めておくと、スムーズに購入できますよ。
- 新幹線に乗る区間(東京から新大阪など)
- 新幹線に乗る時間(午前11時くらいなど)
- 希望の座席の種別(自由席、指定席、グリーン車指定席、グランクラス、窓側など)
みどりの窓口での購入の一番のメリットは、対面販売であることです。
わからないことを窓口の係員の人に質問すれば、わかりやすく教えてもらえますし、希望する新幹線の指定席が埋まっていれば、代案をすぐに提案してもらえます。
とにかく、新幹線の切符の買い方がよくわからない人、あまり詳しくない人には、みどりの窓口での購入が最もおすすめとなります。
その一方で、後述するオンラインでの新幹線の切符の購入では割引特典を受けることができますが、みどりの窓口での販売は、新幹線回数券の購入や片道601km以上の営業距離で適用される往復割引を除く、早割などの特殊な割引特典を受けることが一切できないので、この点はデメリットとなります。
また、新幹線停車駅のみどりの窓口は、混雑していることが多く、10~30分程度は行列に並んで順番待ちをしないといけないことが多々ありますので、この点もデメリットです。
乗車予定の新幹線の出発時間ギリギリに駅に到着し、そこから、みどりの窓口で新幹線の切符を購入しようとすると時間が足りなくなり、乗車予定の新幹線に乗り遅れてしまうかもしれません。
新幹線の切符は、乗車日から1ヶ月前の午前10時から購入できるので、前日までにあらかじめみどりの窓口で新幹線の切符を購入しておくことをおすすめします。
また、盆休みや年末年始の混み合うシーズンに新幹線の切符を確保したい場合は、すべての駅でやってもらえるわけではありませんが、事前に新幹線の切符の購入の事前予約をしておくことで、駅係員の人が発売日午前10時ちょうどから切符の確保を駅にある専用端末で確保してもらえますので、ふるさとへの帰省で新幹線を利用される人は覚えておくと良いでしょう。
ただし、それでも確実に希望の新幹線の切符を100%確実に確保してもらえるわけではありません。
券売機
新幹線停車駅でなくとも、JRの主要駅には、指定席券売機やみどりの券売機といった自動券売機があります。
これは、普通の近郊電車の自動券売機とは異なる高機能型の券売機で、これらの券売機でも、新幹線の切符を購入することができます。
窓口が行列しているときなどは、券売機の方が便利ですよ。
とはいえ、東海道新幹線でいえば、東京・品川・新横浜・名古屋・新大阪といった都会の大ターミナル駅では、券売機でさえ混雑していることも多々ありますが。
具体的に券売機での新幹線の切符の買い方についてですが、初めの画面から自分の希望の選択肢を、モニターをタッチして選択していく形で進みます。
「指定席」→「新幹線指定席」→「新幹線名」→「乗る駅」→「降りる駅」→「日時」→「時間帯」→「乗車人数」と選択していくと、候補の新幹線が出てきます。
その中から、自分が希望する新幹線をタッチして選択すると、今度は、座席選択画面になります。
「座席表から選ぶ」を押すと、好きな車両と座席がシートマップから選べます。
面倒な人や座席の位置にこだわらない人の場合は、「どの座席でも良い」を選ぶと、機械が勝手に座席を決めてくれます。
その後、「乗車券の区間」が出てきますが、これは新幹線の切符は、乗車券と新幹線特急券(グリーン車指定席特急券・普通車指定席特急券・自由席特急券のいずれか)の2種類を購入する必要がために出てくるもので、在来線を含めたJRの乗車区間(乗車駅と下車駅)を指定します。
もし、乗車券の区間が、新幹線の乗車駅と下車駅が同じ場合は、画面に出ているボタンを選ぶと、最終確認画面が出て切符代の代金を払って完了です(クレジットカード払いも可)。
また、出発時間の検索からも簡単に新幹線を探すことができますよ。
券売機のタッチパネルの操作が最初は煩雑に感じますが、慣れてくると簡単なもので、みどりの窓口の行列に並ぶことがバカらしくなるほどですので、駅で新幹線の切符を購入する場合は、指定席券売機やみどりの券売機で購入することをおすすめしますよ。
オンライン
現在、最もおすすめの新幹線の切符を購入する方法が、ネット予約になります。
少し面倒な点が、JR各社によって、ネット予約システムが異なり希望する新幹線の切符をネット予約で購入したい場合、該当するJR各社のネット予約システムにて購入する必要がるということです。
例えば、普段、東海道新幹線をよく利用するという人の場合、JR東海のエクスプレス予約かJR西日本のe5489、もしくは、割引特典はなくなってしまいますがJR東日本のえきねっとで購入できますが、JR東海のエクスプレス予約を選択してずっと利用しているという場合、急に仙台へ行く用事が発生し、エクスプレス予約で仙台までの北海道・東北新幹線の切符を購入しようとしてもエクスプレス予約では購入できません。
別途、JR東日本のえきねっとに登録の上、えきねっとにて購入する必要があります。
ここで、新幹線の切符をネットで購入するための各列車予約システムとそれに対応する新幹線の種類、そのネット列車予約システムの特徴・特典・割引などをまとめてみましょう。
JR北海道・JR東日本「えきねっと」
・全国の新幹線、JR在来線特急列車の指定席のネット予約サービス(割引特典があるのはJR北海道・東日本エリアのみ)
・えきねっとトクだ値というネット予約限定割引きっぷが購入できる
・JR東日本国内ツアー商品、東日本エリアの現地観光プランも購入できる
・予約した切符の受け取りは、JR北海道・JR東日本とJR西日本の北陸エリアの一部の駅・券売機のみ
JR東海「エクスプレス予約」
・東海道・山陽新幹線のネット予約サービスで、利用には、エクスプレスカード、J-WESTカード・エクスプレス、JCB、三井住友VISAカード、三菱UFJニコス、トヨタファイナンス、アメックス、イオンカード、セディナカード、ダイナースクラブカード、三井住友トラストクラブに入会の上、別途エクスプレス予約の年会費1,080円が必要(割引特典あり)
・紙製のきっぷを受け取る場合は、東海道・山陽新幹線の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口のみ
JR東海・JR西日本「スマートEX」
・東海道・山陽新幹線のネット予約サービス
・Suica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaも含む)などの交通系ICカードに手持ちのクレジットカードを紐づけることで利用が可能
・ただし、早割きっぷの設定はあるものの、エクスプレス予約と異なり通常時の割引はなし
・紙製のきっぷを受け取る場合は、東海道・山陽新幹線の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口のみ
JR西日本・JR四国「e5489」
・北陸・山陽・九州新幹線、JR西日本・JR四国の在来線特急列車の列車予約サービス(割引特典あり)
・クレジットカードJ-WESTカード・エクスプレス会員のみ東海道新幹線の列車予約サービスも利用可(きっぷを受け取る場合は、東海道・山陽新幹線の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口のみ)
・きっぷの受け取りは、JR東日本(北陸新幹線と東京都区内の各駅のみ)、JR西日本、JR四国、JR九州の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口のみ
JR九州「JR九州列車予約サービス」
・山陽・九州新幹線、JR九州・JR西日本の在来線特急列車の列車予約サービス(割引特典あり)
・きっぷを受け取りは、JR西日本・JR九州の主な駅の窓口と券売機のみ
・割引特典を受けるためにクレジットカードJQカードでの決済が必要なものもある
金券ショップ
最後に金券ショップです。
実際に金券ショップに行ってみると、派手なポップを掲げて新幹線の切符を安く売っていますが、これには訳があり、JRの駅のみどりの窓口のように、新幹線の切符をその場で発券するものではなく、実は、事前に仕入れた新幹線の回数券をバラ売りしているに過ぎないのです。
よって、JRの駅にて定価で新幹線の切符を購入するよりは、安価に購入でいますが、回数券をバラ売りしているという事情のために、
- 金券ショップに買いに行くと希望区間の切符がたまたま売り切れていた
- 回数券なので払い戻しが一切できない
というデメリットもありますので、この点をよく理解した上で購入してください。
また、都市部やのぞみ停車駅などの主要新幹線停車駅であれば、駅前や駅近くの商店街に金券ショップが多くありますが、地方都市のこだま号しか停車しない小さな新幹線停車駅だと、駅近辺に金券ショップがないということもよくある話なので、ご注意ください。
まとめ
今回は、新幹線の切符の買い方について、詳しくご紹介しました。
前述のとおり、現在、新幹線の切符の買い方で、最もおすすめなものはオンライン(JR各社のネット予約システム)での購入です。
割引特典も複数種類あり最低でも5%程度の割引特典を常に受けることができますし、手軽にスマホやPCから購入できるため、駅が開いていない深夜や早朝でも購入が可能であるという複数のメリットがあるからです。
スマホやPCが使えない人やどうしても対人販売でなければ嫌だという人にはおすすめできませんが、まだオンラインで新幹線の切符を買ったことがないという人には、ぜひ、オンラインで購入をしてみてくださいね。