楽天ゴールドカードはメリットない?楽天カードと楽天ゴールドカードの徹底比較2020
クレジットカード研究家の西園寺です。
さて日本国内で持っている人が最も多いと言われている楽天カードですが、ゴールドなど上位カードがあるのをご存じでしょうか?
楽天カードは、提携カードや上位カードなど大別すると8種類あり、その中でも一般カードと上位カードの上下のラインナップとしては、
- 楽天カード(一般カード)
- 楽天ゴールドカード(格安ゴールドカード)
- 楽天プレミアムカード(ゴールドカード)
- 楽天ブラックカード(ブラックカード)
4段階(4種類)あります。
ゴールドカードという枠組みでも、楽天カードの場合は、いわゆる格安ゴールドカードに該当する楽天ゴールドカードと、従来からある一般ゴールドカードに該当する楽天プレミアムカードの2種類があります。
今回は、楽天版格安ゴールドカードである「楽天ゴールドカード」について詳しくご紹介いきますね。
それでは早速ですが楽天ゴールドカードを持つメリットから行ってみましょう!
この記事に書いてあること
楽天ゴールドカードを持つメリット
まず、楽天カード(一般カード)と楽天ゴールドカードの基本スペックと特典サービスの有無などを、表にして比較してみました。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | |
年会費 | 無料 | 2,200円(税込) |
家族カード年会費 | 無料 | 550円(税込) |
ETCカード年会費 | 550円(税込・ただし条件により無料) | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%(カード利用100円につき1ポイント) | |
カード利用限度額 | 最高100万円 | 最高200万円 |
空港ラウンジ | × | 〇(年2回まで無料) |
トラベルデスク | × | 〇 |
楽天SPU加点 | 2倍 | 4倍 |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
(※1 楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合、ETCカード年会費が無料)
年間どれくらい楽天市場で買い物するか?
このように比較表にしてみると、やはり、格安ゴールドカードであるため、意外と楽天カード(一般カード)と差がありませんね。
空港ラウンジの利用やETCカードの年会費以外で、楽天SPUの加点の差を考察してみると、カード利用で貯まる楽天ポイント1ポイントを1円の価値とした場合、楽天カードと楽天ゴールドカードの損益分岐点は、年間110,000円を楽天市場で買い物などをした場合となります。
※楽天ゴールドで楽天市場の買い物はポイント2%、年会費2200円をポイントで獲得するには110000円の買い物が必要のため。
一ヶ月平均では、約9,166円/月となりますね。
つまり、1ヶ月あたり9,166円楽天市場で買い物をしない場合は、楽天カード(一般カード)で十分ということになります。
または、ネットショッピングをするごとに、AmazonやYahoo!ショッピングなどと値段を比べながら買い物するという方には、楽天カード(一般カード)で十分ともいえます。
微妙なラインであれば見送った方がいいですが、楽天で月に1万円以上は絶対買い物をしてるという方なら間違いなくゴールドカードです。
空港ラウンジをよく利用する方は楽天ゴールドがおすすめ
空港ラウンジの特典(年間2回まで無料で利用可)についても、楽天ゴールドカードの年会費2,200円(税込)と比較検討してみましょう。
国内主要空港の空港ラウンジは、いわゆるカードラウンジと呼ばれているもので、大半のゴールドカード(空港によっては一部の格安ゴールドカードでは利用できない)を持っていれば利用できますし、実は、ゴールドカードを持っていなくても、「利用料」を支払えば誰でも利用できるものなのです。
この利用料は、空港によって多少幅がありますが、概ね、大人1人税別1,000円程度なので、楽天ゴールドカードで空港ラウンジを年に2回利用するだけで、年会費の元が取れる計算になります。
よって、年間2回、国内線の飛行機を利用しその都度空港ラウンジを利用するという人であれば、楽天ゴールドカードを持つメリットは出てくると言えますね。
ゴールドは一般カードに比べて限度額が2倍
また、クレジットカードの利用限度額が楽天カード(一般カード)だと最大100万円の枠しかありませんが、ゴールドカードになると2倍の最高200万円となりますので、利用限度額が100万円だと少ないという方にも楽天ゴールドカードを選択するメリットはあります。
さて、海外旅行傷害保険に関してですが、上表のとおり、楽天カードも楽天ゴールドカードも最高2,000万円までと細かい項目に関してもまったく同じとなっています。
さらにワンランク上の一般ゴールドカードにあたる楽天プレミアムカードになると、補償金額が最高5,000万円と2.5倍となりますが、楽天ゴールドカードに関しては最高2,000万円のままですが、そもそも、楽天カードの海外旅行傷害保険には、他のクレジットカードの海外旅行傷害保険にはない大きなメリットがあります。
それは、例えば、友人4名で海外旅行に行き、全員楽天カード会員であるものの、旅行代金を4人のうち1人がまとめて楽天カードで決済した場合、楽天カードは持っているものの楽天カードで旅行代金を支払っていない残りの3名も海外旅行傷害保険の適用対象となります。
年会費無料のクレジットカードで、海外旅行傷害保険が付帯しているだけでもすごいことですが、さらに、利用付帯が条件となっている海外旅行傷害保険でありながら、前述のような同行者の特例があることは非常にめずらしいことです。
楽天ゴールドカードならではの傷害保険特典はないものの、ベースとなっている楽天カード(一般カード)の海外旅行傷害保険が年会費無料ながら手厚いことは、楽天カードの隠れた大きなメリットの一つといえます。
年会費 | 2,160円(税込) | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | Edy | ポイント | 楽天ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 楽天市場内の利用は5%の還元率
- 年会費無料のカードでは実用性ナンバーワンかも!
- 空港ラウンジを年間2回まで利用できる
楽天ゴールドカードのスペック
- 年会費:2,200円(税込)
- 家族カード:550円(税込)
- ETCカード年会費:無料
- 国際ブランドはVISA・JCB・MASTERの3つから選択(2019年12月現在AMEXは選択不可)
- 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
- 空港ラウンジサービス(年2回まで無料で利用可):国内主要31空港と海外2空港(ハワイ・ホノルル/ダニエル・K・イノウエ国際空港、韓国/仁川空港)
- 海外トラベルデスクサービス(ニューヨーク、ホノルル、パリ、ミラノ、上海など世界38拠点)
- ポイント還元率:1.0%(カード利用100円につき1楽天ポイントが貯まる、ただし、楽天ポイントアッププログラム(SPU)と楽天市場のポイントキャンペーンの組み合わせで最大44倍までアップ、うち楽天ゴールドカードの特典分は+2倍、詳細は下表参照)
- 電子マネーの対応:楽天Edy、Apple Pay 【nanacoとSuicaチャージ(Apple PayのSuica、JR西日本のICOCAも含む)はチャージ可だがポイント付与対象外、MASTERブランドのみau WALLETカードチャージで1.0%のポイント付与】
楽天カードと楽天ゴールドカードの2枚持ちは可能?
結論からいえば、楽天カードと楽天ゴールドカードの2枚持ちはできません。
理由としては、楽天カードは、基本として「1人1枚しか所有できない」ルールがあるためです。
つまり、楽天カードを保有している人が、楽天ゴールドカードがほしいなと思ったら、楽天カードから楽天ゴールドカードへのランクアップによる変更を申し出て、楽天ゴールドカードの審査に通過すれば、楽天ゴールドカードへの「変更」となり、楽天カードは利用できなくなってしまいます。
楽天カードと楽天の提携カードとの2枚持ちも不可となっていて、具体的には、楽天カードと楽天ANAマイレージクラブカードの2枚持ちも不可となっています。
しかし、クレジットカードの中には、同じカードでも2枚持ちが可能なクレジットカードもありますので、ご紹介しておきますね。
例えば、ダイナースクラブカードと銀座ダイナースクラブカードの2枚持ち、アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードとSPGアメリカン・エキスプレス・カードの2枚持ちは可能です。
4.楽天ゴールドカードのメリット・デメリット
ここで、楽天ゴールドカードのメリットとデメリットをまとめてみましょう。
メリット
- 格安ゴールドカードであるため、年会費がゴールドカードとしては激安
- 券面がゴールドカードらしい金色でかっこいい
- ETCカードが無条件でずっと年会費無料
- 楽天での買い物が楽天ゴールドカード特典としてさらにポイント2倍
- 気軽に持てるため、ゴールドカードを初めて持ちたいという人にはおすすめ
- 空港ラウンジが年2回まで無料で利用可(3回目からは有料)
- 他の格安ゴールドカードと異なり、国内主要空港のカードラウンジがすべて利用できる(格安ゴールドカードによっては、国内6空港のみというものもある)
- 海外旅行時にトラベルデスクが利用できる(無料でないものもあるので要注意)
デメリット
- 空港ラウンジとETCカード年会費の条件以外に楽天カード(一般カード)との差が、ほとんどない
- 飛行機を利用しない人であれば、毎月9,000円以上楽天のサービスを利用しないと楽天ゴールドカードの年会費の元が取れない
- 格安ゴールドカードとはいえ空港ラウンジ無料利用が年2回という制限はいただけない
- 海外旅行傷害保険が楽天カード(一般カード)とまったく同じ
- 楽天カード(一般カード)と楽天プレミアムカードの特典サービスが充実しているため、楽天ゴールドカードが中途半端に思える
- 楽天カード(一般カード)や楽天プレミアムカードはAMEXの国際ブランドも含めて4つから選べるが、楽天ゴールドカードはAMEXが選べない(2019年12月現在)
5.まとめ
今回は、楽天ゴールドカードについて詳しくご紹介しました。
楽天プレミアムカードや三井住友VISAゴールドカードなどの年会費10,000円程度の一般ゴールドカードと比べると、今回ご紹介した楽天ゴールドカードは格安ゴールドカードであるため、年会費は激安である一方で、サービス内容などを考えると、どうしても中途半端な位置づけとなり、「楽天カード(一般カード)でもいいかな?」と思えてしまう点が最大の欠点です。
楽天ゴールドカードを所有して幸せになれる人は、
・ゴールドカード初心者の人
・たまに飛行機に乗るけれど、その時に無料で空港ラウンジを使いたい人
・ネットショッピングは、いくら他がお得であっても楽天でしか買い物をしない人
に限るといっても過言ではないでしょう。
このような人以外の方は、楽天カード(一般カード)か、もしくは一般ゴールドカードを所有したほうが良いといえます。
年会費 | 無料 | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | Edy | ポイント | 楽天ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 楽天市場内の利用であれば、一般カードは3%、プレミアムカードであれば5%と驚異の還元率
- 年会費無料のカードでは実用性ナンバーワンかも!
- 入会特典で5000ポイントGETできるチャンス!
年会費 | 2,160円(税込) | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | Edy | ポイント | 楽天ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 楽天市場内の利用は5%の還元率
- 年会費無料のカードでは実用性ナンバーワンかも!
- 空港ラウンジを年間2回まで利用できる