社会人の1人暮らしは寂しい!解消する方法とは?

高校を卒業すると親元を離れて大学や短大、専門学校などに進学し1人暮らしを始める人も多いかと思います。
高校を出てすぐ就職をする人の中にも、地元を離れ見知らぬ土地で1人暮らしをする人もいるでしょう。

私も大学生の頃は1人暮らしをしていました。
1人暮らしは親にも干渉されることもないし、好きな事をなんだって自分の都合でできるので自由なのですよね。

ただ自由を手に入れる反面、家のこと(料理や洗濯、掃除など)は自分ですべてしなければ誰もしてくれませんし、何といってもたまに訪れるホームシック…
私石原にも1人暮らしをはじめてすぐにホームシックに陥った経験があります。

大学や短大、専門学校を卒業して就職するときもそのまま1人暮らしを継続していく人は沢山いるでしょう。
正直、寂しくないですか?
寂しいですよね?
今日は、社会人になったあなたの1人暮らしの寂しさを少しでも理解できるよう、一緒に1人暮らしの寂しさから解放される方法を考えてみたいと思います。

寂しいと思う瞬間(ご飯、夜)

休憩するビジネスマンのイメージ画像

何といっても1人暮らしだと自由!
夜何時まで起きていても誰にも文句は言われないし、脱いだ服をそのあたりに投げていてもお小言ひとつ言う人すらいません。
ドアを開けたままトイレで用を足しても何も言われないし、実家だとテレビのリモコンを独占できなかったのに1人暮らしだと好きなテレビばっかり観ることができます。
ただ、寂しいんです…
家に帰ってドアを開けた瞬間、部屋が真っ暗なんです…
シーンとしてるんです…
誰も「おかえり」を言ってくれません。
話し相手もいないからそのうちテレビと会話するしかなくなってくるんです…
私は社会人になってからは地元に帰ってきたので結婚するまで実家暮らしだったのですが、高校を卒業してすぐ一人でアメリカに行ったので大学時代はアメリカで1人暮らしをしていました。
知り合いもいない、周りに日本人もいない環境でのアメリカ生活スタートだったので、アメリカについた翌日の朝から早速ホームシックで泣いてしまいましたよ。
特に寂しいな、おもしろくないな、と感じていたのは夜ご飯を食べる時でした。
私は実家にいた頃は(朝は学校に行く準備などでバタバタなのでそれどころではありませんでしたが)夜ご飯は家族みんなで必ずそろって食べていました。
一緒にご飯を食べながらテレビを見たり、今日一日学校であった出来事を話したり。
そんな家族団らんができる夜ご飯の時間が一番好きでした。
ただ1人暮らしになると誰も一緒にご飯を食べる相手がいません。
これがとっても寂しかったし面白くなかった。
何て言ったって一緒に話をしながら楽しく食事する相手がいないので「ごはんがまったくおいしくない」んですよ。
例え大好物の鶏のから揚げを作って食べていたとしてもですよ、全然おいしくないんです。
おいしい食事は一緒においしいね、と言い合いながら食べる相手がいるからこそ美味しいのであって、一人でおいしい物を食べても全然おいしくないということに気づきました。(日本語が…笑)
寂しい一人飯を終えた後はお風呂に入ってさっぱりしてあとは眠くなるまで好きなDVDを観たり音楽を聴いたりしてそれなりに楽しく過ごしていましたが、夜寝て朝起きると朝起きた瞬間にまた寂しいんですよ。
だって朝起きても誰もいないんですもの…
「1人暮らしって自由だけどめちゃくちゃ寂しいなぁ…」と痛感したので、アメリカの大学を卒業して日本に帰国し実家に戻ってからは母親とどんなひどい喧嘩をしても「もう出ていく!」なんて絶対に言いませんでした(笑)

寂しいから泣いてしまうのは弱いから?

先ほども少し触れたのですが、私にはホームシックになり泣いてしまったという経験があります。
高校を卒業した18歳で親元を離れ単身アメリカへ渡ったので、周りに誰も知っている人がおらず(それは日本に居ても同じかな)、日本人すらおらず、右を見ても左を見ても見慣れぬパームツリーと路上駐車の車ばかり…
先ほども言いましたが、アメリカに着いたその翌日の朝、目が覚めた瞬間から強烈なホームシックに襲われて涙が止まらなくなってしまいました。
居てもたってもおられず国際電話で実家の母に電話をかけ、「もう帰りたい…」と2、3日の間は連日弱音を吐き続けました。(自分で行きたくて行ったのですけどねアメリカに。笑)
そんな泣き虫な私石原でも、1週間もすれば徐々にホームシック状態にも慣れてきて、なんとかそれなりにその地に馴染もう、順応しようとしはじめました。
1日1日、日にちが経つにつれ徐々に寂しさは薄れていき「寂しい~!」と泣いてしまうこともなくなってきましたが、それでもやっぱりふとした時に独りぼっちであることを思い出し寂しいと感じることはアメリカにいた間常にありました。
寂しいから泣いてしまうのは、決してあなたが弱いからなどではありません。
逆に、強くなろうとしている証拠だと私は信じています。
岡本真夜さんの歌にも昔ありました、「涙の数だけ強くなれるよ」というのはまさにその通りで、何度も何度も泣いているうちにそのうち泣かなくても平気になってくる、強くなってくるのです。
私も最初の頃は毎日泣いていましたが、少しずつ現地での生活にも慣れていき泣かなくなっていきました。
寂しくて泣く、悲しくて泣く、というのは、ある種防衛反応なのです。
あなたが弱いから泣いてしまうのではなく、逆に心を強くしっかり持とうとして我慢をしてしまうから涙が出てしまうのですよ。
それを繰り返しているうちに、寂しくて泣いてしまうことは減ってくるので心配しなくても大丈夫。
日にち薬、というやつです。

結婚したら寂しくなくなるか?

結婚したら寂しくなくなるか?ということですが、私の場合、最初は実家を再び出て母親の元を離れたことに寂しさを感じてしまいました。(どんだけ母親が好きなんだろう私。笑)
結婚したばかりの頃、当時実家からとても近い整備工場に勤めており、位置関係で言うと職場⇔実家⇔新婚生活を送っていたアパート、の順だったので、朝アパートを出て職場へ行くまでの通り道にある実家に寄り、ツナギに着替えて職場に行き、仕事が終わるともう一度通り道にある実家によってツナギを脱ぎ(冬だったので日中留守にするアパートではツナギが乾かなかったんですよ…)別の服に着替えて夫の待つアパートに帰る、ということをしていたのですが、夜仕事帰りにツナギを実家に脱ぎ捨てて母に「じゃあねおやすみ」とアパートに帰る時、毎日のようにそこでも寂しくて車の中で運転しながら泣いていました(笑)
後から聞くと母もまたアパートに帰る私を送りだす時毎晩泣いていたそうです。大丈夫かこの親娘(笑)
と、最初のうちは結婚しても大好きな母の元を離れるということがなんだか寂しくて車の中で泣いてしまっていたのですが、それもアパートに着き夫の顔を見るとほっとして寂しさなんて一瞬で吹っ飛んでいました。
その後は結婚して家庭を持ったことの自覚も少しずつでてきはじめ、子供も生まれてからは「寂しい」という感情はほとんどなくなりましたよ。
子供が生まれると子供べったりになるので、今まで寂しいと思っていたことも、すべて子供がそれを埋めてくれるのです。

なので、結婚したら寂しくなくなるか?という質問に対して迷わず私は「イエス」と答えます。

ただそれも、人によるのではないか?と思います。
もしあなたが結婚した相手が世界各国を飛び回るような出張続きでほとんど家にいないような人であったり、休日も家族よりも友人との付き合いや自分の趣味を優先する人であった場合は、結婚してもなんだか寂しい…という感情が残るかもしれません。
結婚したら寂しくなくなるかどうかは、結婚する相手(配偶者がどのような人か)にもよるのではないでしょうか。
あなたや家族を第一に考えてくれる人であれば、結婚すればそれ以降は寂しいと感じることはほとんどなくなるはずです。

寂しいを放置しておくとどうなる?

寂しいという感情を持つ動物は人間だけではなく、象や猿、犬などでも仲間が死ぬと寂しそうな表情、行動を取るということが報告されています。
私はこの秋に第二子を出産したのですが、出産を無事終えて退院し実家に里帰りで戻ってきてから5日後、何の前触れもなく実家で飼っていた飼い犬6匹のうちの1匹が突然死してしまいました。
私は上の子とお風呂から上がった直後で、いつもならお風呂のドアのところにその子が寝転んでいても「邪魔だよ~どいてよ~」なんて声を掛けると面倒くさそうに「よっこらしょ。」と重い腰を上げその場から退いてくれるのですが、その日に限って全く聞いてくれず退いてくれませんでした。
それに、なぜかその子の周りを囲むように他の子が2匹ほどべったりついていて、その子たちにも「邪魔だよ退いて?」と言っても退いてくれず、横たわったままの子のことをぺろぺろ舐め続けていたのです。
なんかおかしいな、と感じながらも、私は早く子供を拭いて髪の毛をドライヤーで乾かし服を着せてあげなければならず、そのまま放置。
するとその2時間後くらいに、お風呂場のドアに横たわっていた子は亡くなりました。
そしてその夜から、他の残った5匹の子たちが普段はお互い喧嘩をしたりワンワン吠えて遊んだりするのが全くなくなり、家の中がシーンと静まり返りました。
明らかに残った5匹の犬たちが、突然息を引き取った仲間を恋しがり寂しいと感じていることがわかりました。
このように、犬にも「寂しい」という気持ちがあるのですね、すごい!
と感心している場合ではなく…
もしあなたが1人暮らしをしていて寂しいと感じている場合、それが一時的なもので徐々に1人でも平気になってくれば良いのですが、ずっと長期に渡り「寂しい、寂しい」と思っているとすれば、それは心が黄色信号を発している証拠です。

孤独感を感じているのにそれに何も対処せず放置し続けると、心に何等かの影響が出る、という研究結果が出ています。
もし長期的に孤独感を感じ続けている場合、ふさぎ込んで部屋に引きこもってしまうようになるなど抑うつの症状が出たりと精神状態に支障をきたすリスクが上がり、さらに認知症のリスクも上がるという研究結果も出ているほどです。

私もうつ病の経験がありますが、抑うつ状態を放置しておくと自傷行為やさらには自殺願望なども抱くようになるのも珍しくはありません。
実は私もうつ病で一番苦しんでいた23歳~25歳頃(アメリカから日本に帰国後)はリストカットとまでは行かずとも爪で全身に傷をつけるような自傷行為、また死にたい、死にたい、と、できるだけ楽にスっと逝ける自殺方法を考えながら過ごすような日々もありました。(精神状態が回復し通常の思考に戻った今では考えられません!)

誰もがなってしまう可能性のあるうつ病(抑うつ)ですが、寂しい、寂しい、と自分の寂しくてつらい感情を放置し続けるとこのうつ病になってしまうリスクがあるのです。
と、ここまで自分で書いていてふと思い出したのですが、私は高校卒業後すぐ1人で渡米した時にもしょっぱなからホームシックになって泣いちまったよ~という話を第3章の「寂しいから泣いてしまうのは弱いから?」で触れたのですが、そういえば私石原、アメリカの生活にも慣れてきたアメリカ生活2年目の春にはなんとうつ病のような症状が出ていました。(それを今思い出しました!)
当時アパートを借りて1人暮らしだったのですが、それまでは1人暮らしって最高だ~!と調子が良かったのにある朝突然、朝起きれなくなったのです。
そして理由もなくどうしても気分がふさぎ込んでしまい午前中の授業をさぼるように…
お昼頃になると少しずつ気分が上がってきてお昼から夕方の授業には出られるし、夜も気分は高揚気味で調子がいい。
なのに朝が来るとなぜか憂鬱で、ベッドから出たくない、出られない…
それがちょうど4月下旬から5月中旬頃まで1カ月ほど続き、そしてまたある日突然朝から大学に行けるようになったのです。
当時はもしかして私うつなのかも…ということが頭をよぎり、当時一番大好きだったバレーボールのコーチになぜか午前中気分がふさぎ込んでクラスに出られないということを相談しようかとも思いましたが、個人的なことをただ漠然と相談されてもコーチも困るだろうと思い結局誰にも相談せずに1人で引きこもっていたのです。
あの時たまたま1カ月ほどで通常の精神状態に戻ることができたので良かったのですが、あの時もしコーチに相談していればもっと早く回復できていたかもしれません。
また、「孤独感(1人暮らしは自由で最高!なんて思っていた反面やはり寂しさもどこかであったのでしょう)を抱え続けるとうつ状態になるリスクが上がる」という研究結果はまさにその通りだ!と、今自分で書きながら驚いているところです。

解消方法

寂しいと感じることやいつそう感じるかは人それぞれですが、ではその寂しさを解消する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
一緒に考えてみましょう。

①他人のSNSを覗きすぎない、他人に嫉妬しないことが大切

私が1人暮らしをしていて寂しいと感じていた時はSNSなどで友人のリア充な投稿を見てよけいに寂しさを感じてしまっていました。
私は電話などはあまり好きではないので、アメリカで1人暮らしをしていた時も寂しさを紛らわすために友人に自分から電話をしたことは一度もありません。(寂しさを紛らわすために長電話をしてくる友人はいましたが…)
元々電話嫌いな私は電話で他人とコミュニケーションを図る代わりに友人たちのSNSのページを見てコメントをしたりして寂しさを少しでも紛らわせようとしていましたが、そうするとどうしてもその友人と自分とを知らず知らずのうちに比較してしまい、よけいに寂しさが増していたように思います。
私のように寂しいと思う時、他の人と自分とを比べてしまってさらに気分が沈むという人は実はとても多いのです。
あまり他人のSNSを覗きすぎないことが大切です。
他人のSNSを見ると、どうしても自分と知らず知らずのうちに比べてしまい、正常な精神状態の時でさえ他人にジェラシーを覚えたり卑屈になってしまったりするものなのに、寂しいと思う時に他人の楽しそうな投稿を見るとよけいにへこんでしまいますよ。
自分と他人を比べても何の意味もありません。

②1人で過ごす時間を減らす

1人暮らしとうつ病経験者の私の経験から言わせていただくと、寂しさを紛らわすための一番の方法は「1人で過ごす時間をできるだけ減らすようにする」こと。
1人になってしまうと要らぬことをあれこれ考えそれで無駄に悶々としてしまいますが、誰かと一緒にいる時は1人の殻に閉じこもることがなくなります。
相手は友人でも恋人でも、あなたの兄弟(姉妹)でも両親でも誰でも良いのです。
一緒にいてしっかり話を聞いてくれる相手であれば誰でも構いません。
コーヒーを飲みながらゆったりと過ごすだけでもいいし、ウインドウショッピングに出かけてもいいですね。
とにかく1人きりになる時間をなるべく減らすことです。
そしてできるだけ「暇な時間」を作らないこと。
何もすることがなくて暇な時は、人は無駄に思考をめぐらせてしまいます。
趣味でもいい、ジム通いでトレーニングでも何でも良いのでとにかく忙しくしていれば、「暇」な時間は無くなり1人で悶々とする「暇」すらなくなります。
趣味に没頭すれば寂しいというネガティブな感情よりも楽しいというポジティブな感情が残り、1日のどこかで一瞬でもポジティブな感情を覚えることができればその後も1日わりとポジティブに過ごすことができるものなのです。
ポジティブな感情を抱いたままベッドに入れば、翌日の朝もまたポジティブな気分で目覚めることができますよ。

③1人暮らしをやめる

1人暮らしは自分のペースで生活でき誰にも干渉されることがないのでとても自由です。
その反面、自分1人で炊事や家事をすべてこなさなければならないことや、風邪をひいたりして体調が優れない時でも1人ぼっちなのは精神的にもなかなか辛いですよね。
②の「1人で過ごす時間を減らす」に付随する部分もありますが、1人暮らしをもういっそやめてしまうことも寂しさを解消する方法のうちのひとつ。
実家に戻って家族と暮らすのも悪くはありません。(ただし実家は楽だし家族の目もあるので、婚期は遅れるかも?笑)
実家の家族の元に戻る以外では、自分で家族を作ってしまうというのも一つの手ですよ。
恋人がいるのであれば結婚を考えるのも良いと思います。
冒頭にも書きましたが、私は結婚して子供を持ってからは寂しいと感じることがほぼ無くなりましたよ。
なぜなら、どれだけ怒っても(私が大人げなく明らかに理不尽なことを言ったとしても…笑)「お母さん大好き」と言ってくれる息子がいつもそばにいるからです。(娘も喋れるようになったら言ってくれるかしら?笑)

まとめ

1人暮らしは自分の好きなように自由に出来るのでとても楽しい反面、とても寂しいです。
あなたが男性であろうが女性であろうが関係なく、特に高校を卒業して大学生になって初めて実家を出た人や社会人になって初めて1人暮らしをはじめた人なんかにとっては学校や職場でも新しく覚えることばかりで右も左もわからず不安だらけ。
そんな不安な気持ちを引きずったままの1人暮らし。
心が不安定になっても何もおかしくありません。
寂しいと思った時は素直に誰かに弱音を吐いても良いのです。
ただ、寂しいといったネガティブな感情を持ったまま部屋に引きこもったり自分の殻に閉じこもるのだけは私の経験上やはりおすすめできないので、できるだけその寂しいという感情はポジティブに変換できるように外に外に向いて行きましょう。
友人と買い物に行ったり、電話でも会ってでもいいのでたくさん話をしたり、とにかく1人になる時間を減らすことが大切だと思います。
結婚を考えている相手がいる人はその話を進めていってもいいですし、寂しさに耐えられなかったら頻繁に実家に帰ったってなんなら1人暮らしをやめて実家に帰ったっていいんです!
1人暮らしの寂しさを解消するには、他の誰かと一緒に楽しい時間をたくさん過ごすことなんですね。
あなたが寂しいというネガティブな感情にとらわれず毎日健やかに楽しく過ごせますように。



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