どう接するべき?一人っ子の性格と特徴

こんにちは、弟が1人いる「お姉ちゃん」の石原です。
「お姉ちゃん(長子)」というと、下の兄弟(姉妹)がいるためどうしても我慢しがちで、下の子が泣くと必ず上が(何もしていないのに)怒られるという理不尽な状況に幼い頃から遭遇することが多いはず。

怒られる上の子を見て、自分は怒られないようにしようと要領よくなるのが下の子。

石原は弟とは年子で1歳差(1学年差)ほとんど変わらないのに、何でいつも自分ばかりが弟のために我慢を強いられるのだろう?とずっと理不尽で仕方ありませんでした。
なので、子供の頃は姉弟仲はあまりよくありませんでした。

親や先生の見ていないところで弟によくイライラをぶつけたりしていましたもの(笑)
朝の集団登校時には前を歩く弟に「はよ歩けコラ!」と脚を蹴飛ばしたりしていましたよ(笑)

そんな弟と私ですが、大人になってからは子供の頃よりも喧嘩は減り割と仲が良い姉と弟になりました。
もちろん今でも心底腹が立ったりイラつくことなんて日常茶飯事ですが、兄弟(姉妹)がいてよかったな、と思います。

うちの夫はというと、10歳近く歳の離れた姉が二人(ここは年子)いる末っ子長男。
小さい頃は姉二人に布団の中に閉じ込められたりしていじめられたこともあったと言っていますが、夫と結婚して私は思いました。

「うん、こいつ、一人っ子みたいだわ。」と。(笑)
なぜかというと、お菓子でもごはんでも、自分一人でパかパカパカっと食べてしまって独り占めするのです。

兄弟姉妹がいると、兄弟姉妹でお菓子を分けたり一緒に食べたりすることが日常茶飯事なのですが、夫の場合姉二人が歳が離れているのであまりそういったことがなかったのでしょう。

だってね、大皿で家族分のごはんをポンとテーブルの上に出しても、そこから自分の小皿に取り分けて食べるのではなくその大皿を自分の近くにまで持ってきて大皿から直接食べるんですよ…うちの夫…(苦笑)

ね、なんだか一人っ子みたいではないですか?(こんなことを言ったら一人っ子の方に怒られそうですが…汗)
このように、一人っ子というと何でも独り占めして自己中!のようなイメージが世間一般には浸透していると思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?
今日は一人っ子の性格や特徴について考えてみたいと思います。

一人っ子の性格、特徴

一人っ子のイメージ

世間一般的には、「一人っ子は自己中心的」「一人っ子はわがまま」「人の気持ちを考えない」などとマイナスなイメージが定着しているように見えますが、実際のところ、一人っ子の性格や特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

1,競争心、闘争心が低い

一人っ子は兄弟姉妹がいない為他の兄弟姉妹がいる人に比べると競争心や闘争心が低い傾向に。
兄弟姉妹がいればその中で張り合うことは日常茶飯事ですが、一人っ子は家庭の中で子供は自分一人しかおらず、誰かと競争したり比べられた理する機会が極端に少ないため、どちらかというと争い事が嫌いです。

良い意味でも悪い意味でも「マイペース型」と言えるのかもしれませんね。

2,気分が変わりやすく自分中心

一人っ子は家庭の中では唯一の子供であり、両親や祖父母の愛情などもその子1人にどうしても集中してしまいます。
そのため幼い時から多少のわがままは許されてきた、という人がほとんどでよく言えば自由人、悪く言えば自分中心的な部分があるのも事実。

常に自分のペースで行動するマイペースな人なので、他人にそのペースを乱されると急に不機嫌になるなど気分がコロコロ変わることもあるのです。

3,金銭感覚が…!!

兄弟姉妹がいる場合、お正月に親戚や両親などからもらうお年玉の金額も、兄弟姉妹の数だけ1人の人から貰える一人当たりの金額が少なくなってしまうというのは致し方ないこと。
私も高校生の頃までお年玉を両親から貰っていましたが、うちの場合親戚が遠方だったこともありお正月に集まるという習慣がなかった為、うちの両親から1万円、そして従業員のおばちゃんたち(うちは自営業でした)に1000円〜3000円程貰って、毎年だいたい1人あたり総額2万円程度お年玉をもらっていました。

高校生の頃正月明けに今年のお年玉いくらもらえたか?という話に友達同士でなり、だいたい皆相場が2万円〜3万円ぐらいの間だったのですが、その中に2人だけ、「え…私15万(笑)」「私も20万(笑)」という子たちがいたのです。

何を隠そう、彼女らは二人とも「一人っ子」でした(笑)

このように、一人っ子は親戚や両親からお正月に貰えるお年玉の金額がびっくりするほど高額だったりする場合もあり、その一人っ子2人は高校生の頃からすでに「ヴィトンのバッグほしい。」「コーチのお財布ほしい」などと、ブランド物に対する感覚というか執着心も周りの子たちよりも強かったような気がします。(例えコーチがブランド物の中で比較的リーズナブルな物であっても、です。

石原なんて当時ブランド物にはまったく興味がなかったですけどね…
一人っ子は兄弟姉妹がいない分、お小遣いやお年玉など独り占めできる、結構な金額を貰える、というパターンが多く、そういった子が欲しがる物もまたブランド品の高額な物であったりする、ということも実際は多いようですよ。(一人っ子みんながみんなそうとは言いませんが、そういう傾向が強いのは事実です。)

4,意外とジャイアンじゃない?

一人っ子というと、甘やかされて育てられたわがままッ子、というイメージも強いですが、必ずしもそうではないようで、石原の高校時代の同級生の一人っ子2人(さっき出てきたびっくりするような金額のお年玉をもらっていた子たちです)は全然わがままではありませんでした。

先ほど1、2の項目などで気分が変わりやすい、自己中、マイペース、などという話もしましたが、友人として付き合っていく中では彼女たちはわがままで強引なジャイアン気質どころか周りの空気を読み、むしろどちらかというと周りに自分の意見を合わせるというジャイアンとは正反対のタイプでした。

1の項目で一人っ子は争い事が嫌い、と言いましたが、まさしくその通り!
石原の同級生のその一人っ子は2人とも、なんなら学校で友達と喧嘩をしたり揉めていたところを一度も見たことがないぐらい温厚で周りの人を気遣える優しい子たちでしたよ。

5,自分にしっかり自信を持っている人が多い

腕組みする男性

一人っ子は兄弟姉妹がいない分、家庭の中でも誰かと比べられたり優劣を付けられるという経験があまりありません。

兄弟姉妹がいるとどうしても兄弟姉妹間で競争したり親戚や近所の人から比べられたりして、小さな挫折を幼い時から味わいながら成長していきますが、一人っ子はあまり人と比べられるということがないため成長過程で心をポキっとおられるような挫折感を味わう機会が他の人に比べて極端に少ないのです。

人は挫折感を味わうと、自分はダメな人間だ、なんで自分はこんなこともできないんだ、と劣等感を感じたり自信を無くすものですが、一人っ子はそのような劣等感や挫折感にさいなまれながら大きくなることが少ないため、その分自己肯定感がとても高いという特徴があります。

自分に自信を持ち、自己肯定が高い人が多いというのも一人っ子の特徴です。
人を妬んだり卑屈になったりする人も少ないのです。

6,スタンドプレーが多い

兄弟姉妹がいる人は家庭の中で兄弟姉妹と協力して何かをしたり、一緒に何かをしたりしながら協調性を幼い頃から家庭でも身に着けるものですが、一人っ子は一緒に強力して何かをする、手分けをして何かをする相手が家の中にはいません。

いつだって何かをする時は1人でしなければならないし、誰も助けてくれる人がいないことも幼い頃から知っています。

ただそのままの感覚で社会人になって就職した時、今まで誰かに助けてもらったり助けてあげたり強力して一つのことを成し遂げるという経験があまりなかった為に、仕事をする上でも何でも1人で解決しようとしてしまうスタンドプレーをしてしまいがち。

本人は1人で何でもこなすことが当たり前の中で生きてきていますが、会社では周りの人と協力しチームワークを大切に仕事をしなければなりませんよね。
そのような中1人でちゃちゃちゃ〜っと仕事を進めてしまうというように、本人は意図していなかったとしてもチームの足並みを乱してしまうということも…
周りからは「協調性が無い人」と思われがちかもしれません。

どうでしょうか?あなたの周りの一人っ子さんの特徴にかなり当てはまるのではないでしょうか。
次の章では一人っ子は社会性に欠けているのか?について考えてみたいと思います。

一人っ子は社会性に欠けてる?

甘やかされて育ちワガママ、というマイナスなイメージが強い一人っ子。
一人っ子は社会性に欠けてる、協調性がない、などと悲しい事を言われることもありますが、一人っ子だから必ずしも協調性がない、社会性に欠けている、という訳ではないと石原はそう思っています。

いや、思っているというか、そうなんです!

先ほどの一人っ子の性格、特徴の章でも例に出しましたが、実際に石原の高校時代の同級生である一人っ子さんたちはみんな協調性があり、人の意見を尊重し、なんなら人の意見や考え方に自分も合わせたり共感することができる素晴らしい子ばかりでしたから。

その2人についても、兄弟の有無を聞いたときに「一人っ子だよ。」と言われて「え!!!」と驚いたぐらい、それぐらい今までの一人っ子のイメージとはかけ離れたような子たちでした。

むしろ兄弟が沢山いるという人の方が協調性に欠けていたりと、協調性や社会性に欠けるかどうか、というのはその人の元々の性格であったり育ってきた環境、育てられ方の方が大きく作用すると感じます。

実際石原の周りで協調性や社会性にちょっと欠けているなと感じたのは、3人兄弟姉妹の真ん中の子だったり、上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる末っ子だったり…というパターンが多いです。

かといってこれもまた「真ん中子だから社会性に欠ける」「末っ子だから協調性がない」という訳ではなく、もちろん個人個人の持って生まれた素質や育てられ方や環境が大きく作用するのだと思います。

ですから、一人っ子だから協調性がない、社会性に欠ける、という定義はそもそもが大きな誤解であり、『協調性や社会性に欠けるかどうかは個人の性格や育てられた環境によって変わってくる』というのが真実です。

一人っ子だからワガママだ、一人っ子だから社会性に欠ける、なんて言われてしまうなんて、好き好んで一人っ子になった訳でないのにそれではあまりにも一人っ子の人がかわいそうです(苦笑)

まとめ

うちの長男も3歳4カ月で妹が生まれるまではずっと一人っ子でした。
両親である私たちや祖父母からの愛情を独占して、好き放題の王子様状態。

でもだからといって、家の中ではわがまま放題の王子様でしたが一歩外に出ると他のおともだちにおもちゃを譲ってあげる、他のおともだちと仲良く遊ぶ、ケンカのようになってもごめんねと自分から謝ることができていて、長男は長男なりに周りのおともだちと仲良く上手にお付き合いができていました。

妹が生まれてから石原が手が離せない時などに代わりに妹のお世話をする、というように、もちろん妹が生まれてから益々周りに合わせたり自分が我慢をしたり…という協調性などを身に着けた部分も多いのは事実。

ただ、妹が生まれてなかったとしてもおそらく周りと上手に付き合っていくことができていたのだと思います。

先ほどの章でも言いましたが、要は一人っ子だ云々関係なく、周りとうまく付き合っていけるかどうか、人に譲歩したりすることができるかどうか、協調性や社会性があるかどうか、というのは、その人の個性や育った環境や育てられ方によるものが大きいということです。

一人っ子だから、と身構えないで、他の人と接する時と同じように普通に接していけば良いのです。

そしてもし「うちの子は一人っ子だから…」と、周りとうまくやっていけるのだろうか?と心配しているお父さんやお母さんがいても、何も心配することはありません。
もしご自身のお子様が一人っ子だったとしても、お父さん、お母さんがしっかりした子育てをすれば、必ず協調性のある優しい子に育ちます。

幼稚園や保育園、小学校に行けば、おのずと社会性も身に着きます。
一人っ子だから、と身構えたりどう接すればいいのか?と悩むようなことは単なる取り越し苦労に終わりますよ。
一人っ子でも優しくて協調性があり人の痛みがわかる人は世の中にはたくさん、たくさん、いるのです。



サブコンテンツ

このページの先頭へ