楽天ペイのチャージ方法など使い方を解説!2020年版
昨年から今年の4月末にかけて、QRコード決済サービスが乱立し、現金同様に使えるポイント20%還元など過激な競争が行われた末、ORIGAMI Payがなくなり、LINE PayがYahoo!グループ傘下に入るなど、淘汰が急速に進み、2020年5月時点では、QRコード決済の過激な還元率競争もほとんどなくなってしまいました。
とはいえ、従来からあるSuicaやQUICPayなどのおサイフケータイ決済やApple Pay、Google Payなどと比べると、スマホであれば機種の制限はないため、使い勝手に優れていることは確かです。
今回は、その中でも、今後もおすすめできる楽天Payについて、詳しくご紹介していきますね。
まずは、楽天Payの概要からです。
楽天Payのスペック
- 対応スマホ条件:iOS 8.0以上、Android 4.3以上のOS搭載のスマホ
- ポイント還元率:0.5%(200円につき1ポイント付与)
- 貯まるポイント:楽天ポイント
- 使えるお店:コンビニ、ドラッグストア、家電量販店、ネットストアなど70店舗以上(詳細は下図参照)
- チャージ方法:クレジットカード(楽天カード、VISA・MASTERブランドのカード)、VISA・MASTERブランドのデビッドカード、ラクマ残高、楽天銀行口座
- 利用限度額:最大50万円/回まで(ただし、コンビニの場合は4,000円/回まで、楽天ポイントや楽天キャッシュは3万円/回まで、さらに、これらの金額は、利用者の楽天IDの会員ランクや楽天Payの利用状況などによって異なる)
- 決済方法:店頭レジにて店員が利用者のスマホ画面に表示されるQRコードを読み込む「コード払い」、利用者による店頭レジ設置のQRコードを読み込む「QR払い」、楽天Payアプリ上で店舗の指定・支払いを行う「セルフ払い」の3つ
- 分割払いの可否:リアル店舗は不可(1回払いのみ)、ただしネットショッピングは可(3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回から選択)
次に、楽天Payをおすすめする理由、他のQRコード決済よりも楽天Payを使った方が良いと思うメリットをまとめてみましょう。
- 事前に楽天IDを持っていれば(楽天会員であれば)、とても簡単に利用手続きができる
- スマホの紛失・盗難・故障・機種変更時の手続きが簡単(楽天IDとパスワードのみで再設定可)
- 日常の買い物以外にも現物株・投資信託の購入、ふるさと納税まで使える、使い勝手がとても良い楽天ポイントが貯まる
- 他のQRコード決済よりもトータルで高還元率(詳しくは後述します)
- 簡単にポイント2重取りが可能(楽天カードでチャージ、楽天Payにて支払いで計1.5%還元)
- デビットカードでもチャージが可能(VISA・MASTERブランドのみ、楽天銀行デビットカードでもJCBブランドは不可、クレジットカードの楽天カードの場合は特別にJCBブランドも可となっている)
- 楽天銀行から直接、即時チャージが可能
- ラクマ残高からもチャージが可能
- 楽天ポイント1ポイント=1円でチャージが可能
- 期間限定ポイントの楽天ポイントでも同条件でチャージが可能
楽天Payが登場した当初、コンビニシェアNo.1のセブンイレブンで利用できないなど、利用できる店舗が少なく、敬遠する人も多かったのですが、2020年5月現在では、主だった店舗では利用できるようになりました。
また、楽天Payのライバルで、QRコード決済No.1と言われているPayPayも、特別なキャンペーンはなくなり、通常時のポイント還元率もスタート当初の3.0%から1.5%、ついに2020年4月から0.5%となってしまいました。
加えて、PayPayに唯一クレジットカードチャージができるYahoo!JAPANカードからのクレジットカードチャージも、チャージ時のポイント付与が0%となってしまい(以前は1.0%だった)、クレジットカードチャージと決済で得られるポイントは、合計0.5%となり、なんと楽天Payの1/3となりました。
コロナウイルスの影響で延長の可能性もありますが、2020年6月末で政府の政策により行われている、キャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)が終了した後でも、QRコード決済においては、楽天Payの優位性は継続すると思われます。
やはり、巨大な楽天経済圏を形成し、キャッシュレス決済も、クレジットカード、従来からの電子マネー決済、新しいQRコード決済と全て揃っており(楽天カード、楽天Edy、楽天Pay)、いずれも楽天ポイントが貯まり、貯めたポイントも1ポイント=1円で多くの店舗や楽天のサービスで使えるという仕組みは強烈なものがあります。
楽天ペイのチャージ方法
次に、楽天Payの具体的使い方をご紹介していきますね。
①クレジットカード
前述のとおり、楽天Payへクレジットカードチャージが可能ですが、2つほど条件があります。
- 楽天カード(すべての国際ブランドOK)
- 楽天カード以外のクレジットカード(VISA・MASTERブランドのみ)
いずれの方法もポイント付与対象となり、特に楽天カードの場合は、クレジットカードチャージと楽天Payでの支払いの両方で貯まるポイントが同じ楽天ポイントであることから、ポイントがバラバラにならず、より貯まりやすくなるため、おすすめです。
また、楽天カードのみ、JCB・AMEXブランドのクレジットカードでもチャージが可能であることからもおすすめです。
具体的なクレジットカードの登録方法は、下図の通りです。
楽天カードを保有している場合は、楽天カード、楽天Payアプリいずれも楽天IDで紐づいているため、楽天カードを利用する場合は、選択するだけとなっています。
また、注意点として、クレジットカードチャージ上級者の人で定番となっている、プリペイドカード・Kyashを間に挟んでkyash分(Kyashポイント1.0%付与)も含めてポイント3重取りが楽天Payでも可能でしたが、2019年9月末で楽天PayへのKyashの新規登録が禁止となりました。
ただし、2019年9月末までにKyashを楽天Payへ登録している人の場合は、引き続き利用が可能で、ポイント3重取りも可能となっています。
年会費 | 無料 | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | Edy | ポイント | 楽天ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 楽天市場内の利用であれば、一般カードは3%、プレミアムカードであれば5%と驚異の還元率
- 年会費無料のカードでは実用性ナンバーワンかも!
- 入会特典で5000ポイントGETできるチャンス!
②ラクマ
メルカリのQRコード決済・メルペイで、メルカリで売れた商品の代金をそのままキープし設定をすることで、そのまま、メルペイの支払いで利用できるという便利なシステムがありますが、2019年3月より楽天Payでも楽天版フリマアプリ・ラクマでも同じ仕組みが導入され、ラクマ残高を楽天Payへチャージできるようになりました。
具体的には、楽天Payへラクマ残高の任意の金額分をチャージすると、楽天Payアプリ上の「楽天キャッシュ残高」に反映され、楽天Pay利用時に楽天キャッシュから支払うという形となります。
ただし、ラクマ残高から楽天Payへチャージした時にはポイント付与対象外となり、楽天Pay利用時分の0.5%しかポイントが貯まりませんので、ご注意ください。
ラクマ残高チャージの具体的なやり方は、下図のとおりです。
③デビットカード
次にデビットカードからのチャージについてです。
これは、基本的に前述のクレジットカードチャージと全く同じやり方となりますが、注意点が2つあります。
- 楽天銀行デビットカード(JCB)は不可
- デビットカードの種類によっては登録できないものもある
クレジットカードチャージでは、楽天カードであれば、国際ブランドがVISA・MASTERブランド以外のJCB・AMEXもOKでしたが、楽天銀行デビットカードの場合は、国際ブランドがVISA・MASTERブランドのみとなっています。
楽天銀行デビットカードは、JCBブランドのみ、楽天パンダデザインカードを選択できることから人気となっていますので、改善していただきたいところですね。
④楽天銀行
楽天銀行の口座を持っている人であれば、楽天銀行の口座残高から楽天Payへ直接チャージが可能となっています。
厳密には、前述のラクマ残高からチャージと同様に、楽天Payアプリ上の楽天キャッシュ残高に反映される仕組みとなります。
具体的なチャージ方法は下図の通りです。
図の中にも書いてあるとおり、クレジットカードの登録と異なり、楽天銀行口座登録完了まで1~3日程度の時間がかかるため、すぐに利用したい場合にはご注意ください。
また、楽天カードや楽天銀行デビットカードからのチャージと異なり、チャージ時のポイント付与対象外となりますので、ご注意ください。
楽天ペイのチャージ上限と使い方
前述しましたが、楽天Payは、他のQRコード決済と同様に、1回の利用あたりの上限額が設定されています。
気になる点として、「楽天IDの会員ランクや楽天Payの利用状況によって異なる」という部分です。
楽天IDの会員ランクとは、具体的には、楽天Point Clubの会員ランクで、上からダイヤモンドランク・プラチナランク・ゴールドランク・シルバーランクの4つに分類されています。
よく、楽天カードでETCカード年会費を無料にするためには、楽天Point Clubの会員ランクがプラチナランク以上であることが有名ですが、楽天Payにおいても、プラチナランク以上、ゴールドランク以上であるとコンビニでの利用上限額が増えるという話もありますが、楽天Payの公式ホームページにも記載がなく定かではありません。
次に楽天Payの使い方ですが、前述のとおり、
- 店頭レジにて店員が利用者のスマホ画面に表示されるQRコードを読み込む「コード払い」
- 利用者による店頭レジ設置のQRコードを読み込む「QR払い」
- 楽天Payアプリ上で店舗の指定と支払いを事前に行う「セルフ払い」
の3つがあります。
具体的なそれぞれの使い方は下図のとおりです。
コード払い
QR払い
セルフ払い
まとめ
今回は、楽天Payについて詳しくご紹介しました。
前述のとおり、PayPayの度重なる改悪や他のQRコード決済が淘汰されたことにより、
一気にお得度が高まった楽天Payは、今後もおすすめできるQRコード決済です。
また、楽天グループの各種決済もバラエティーに富んでおり、楽天経済圏をできるだけ利用することで、使い勝手に優れた楽天ポイントをより多く貯めることができます。
楽天カード、楽天Edy、楽天Payの3つの使い分けが難しいところですが、大きな金額の買い物やネットショッピングは楽天カード、コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどの比較的少額の買い物は楽天Pay、楽天Payに対応しておらず楽天Edyのみ対応という店舗では、楽天Edyを少額決済で利用するという使い分けがおすすめです。
今回ご紹介した楽天Payも従来からある楽天Edyと同様に、ポイント2重取りがキモとなりますので、楽天Payにおいては、2重取りが可能となる、クレジットカードチャージかデビットカードチャージをおすすめしますよ。