会社の同調圧力に負けないための方法

こんにちは、割と人の意見に簡単に流される石原です。

石原は高校卒業後アメリカの大学に進学したので数年間をアメリカで過ごしましたが、そこでいちばん感じた日本とアメリカの違いは「個人プレイでいんだ!」ということ。

え?

どういうことかって?

日本では例えば遊びや食事に誘われた際、OKしないとノリが悪いだとか付き合いが悪いと思われたり、何かもっともらしい誰もが納得する理由付けでないと断りづらかったりということがあります。

ところが、アメリカではどうでしょう。

石原がアメリカにいた時、アメリカ人の友達に食事や遊びに誘われても、気が向かない時は「ごめん今日は辞めておくね」といえば「あらそう残念、じゃあまた今度ね!」と日本人同士の時よりも非常にアッサリという感じでした。

断ったからといって、その後関係がギクシャクする訳でもなく、だんだん誘われなくなってくる…ということもなく、その時に感じたのは「人の顔色ばかり伺わなくてもいい国なんだ!ちゃんと自己主張が認められる、よけいなしがらみがない国なんだな、アメリカは!」ということ。

もちろんネチネチしつこい性格のアメリカ人もいますが、基本的に「したいことはすればいいし、したくないことは無理にしなくてもいい」というスタンスなのか、石原が住んでいたロサンゼルスの人々の人間関係は日本人のそれに比べてとてもライトで、でも希薄な訳ではなく、個人個人が自分のしたいこと、しなければならないことを他人の様子や顔色を伺いながらビクビクする必要がない、とてもやり易い物でした。

アメリカでは日本のように、他人に意見を無理矢理合わせる、同調するという必要を感じないのです。

嫌なことはNOと言えばいい。

そしてそれは決して失礼にあたる行為でもなんでもなく、当たり前のことなのです。

一方ここ日本ではどうでしょう。

石原は帰国してからやっぱり日本人独特のというか、人付き合いの難しさやしがらみを感じる場面は非常に多いです。
会社の同僚や上司に誘われたら断れないだとか(断ると後が面倒!)、いろいろありますよね。

日本や日本社会の中では他所から来た人(アウトランダー)を非常に警戒したり、ちょっと人と違うことを言うと「えっ…」と思われたり、目立ちすぎると良くないという風潮がありますよね。

「出る杭を打つ」ような人も沢山います。

今日は本当は自分の中に思うことがあるのに人についつい合わせてしまうという人や、会社内での同調圧力に頭を悩まされている人には是非読んでほしい、そんな記事です。

日本は同調圧力が強い?

さて、冒頭でふわっと「日本は同調圧力の強い国なんですよ」というお話をしましたが、日本人は目立つことを良くは思わない、周りと同じに足並みを揃えることが良しとされる、そんな変わった国です。

そんな「みんなで均一を仲良く保とうね!」という国、世界各国探しても日本ぐらいのものではないでしょうか(笑)

石原が子供の頃は全然そんなことありませんでしたが、最近では幼稚園や小学校のかけっこ競争で順位を付けないだとかみんなで一緒手を繋いで仲良くゴールだとか、そこそこ歳をとっている石原(ぼちぼち30代半ばに突入)にとっては「へ?」と目が点になりそうな話も聞くことがあります。

石原は若い頃から、映画館も全然一人で行けてしまうタイプの人間でしたが、日本では「休日に1人で出かける=友達も恋人もいない寂しい人」とどうしても思われてしまいます。

多分石原も周りからはそう思われていたはず。

日本では一人でポツン=寂しいかわいそうな人で、集団で群れることが当たり前という概念があります。

日本人は各地域、会社、学校、コミュニティで集団を形成し、その中でもやれ個性を伸ばせだのスキルを磨けだの教育されますが、本当に個性を伸ばしてスキルを磨くと今度は潰されたり予期せぬ事態に見舞われる、ということも少なくありません。

周りと足並みの揃わない人間、一人だけ飛び抜けた才能や特別なスキルを持つ人間、周囲に同調しない人間は私たち日本人の日本文化の中では異端でしかないのです。

そして周りと同じだと安心する、という心理が日本人の中にはあります。

これはもしかしたら、私たち日本人が欧米諸国の人々に比べて「みんな黒髪に茶色い目で同じような外見をしていて民族自体が平均的だから」ということも関係するのかもしれません。

人と同調し周囲に溶け込み目立たず大人しくしていることが一番だとされる、日本は諸外国からみてもちょっと変わった国です。

同調圧力が強まる原因

人間関係がうまくいかない画像

なぜ日本は同調圧力が強いのか。

その原因には諸説ありますが、石原が調べた中で一番納得がいった理由がこの3つ。

①日本は昔から自然災害に見舞われることが多い国だったから

アメリカにいた頃、周囲のアメリカ人が石原によく聞いてきたのが「日本って地震大国なんでしょ!?地震ってどんな感じなの?!結構頻繁に日本では地震があるの?地震が来たら津波も必ず来るの?!想像しただけで恐ろしいわ!」ということでした。

日本で育った石原にとっては地震なんて正直特別珍しくもないですが(勿論怖いですけどね…)、西海岸のアメリカ人にとっては地震、津波、そして台風もしょっちゅう経験するような事はない割と珍しいもののようでした。
※地震などは全くない訳ではないようなのですが、石原が西海岸に住んでいた3年半の間には地震も津波も台風もゼロ、そして森林火災ばかりが起こっている印象が強かったなぁ…

このように、アメリカ人も認める地震大国日本では、昔から自然災害が多い国でした、

そんな自然災害に見舞われる確率が高い日本では、災害が起こったときには昔から集落の人々と協力して復興に努めなければならなかったはず。

そういった日本の風土が日本人の同調圧力を高めた原因のひとつでは?という説ですが、神戸や東北の大震災、岡山・広島の洪水、熊本の地震や千葉の台風などなど、昨今の自然災害の一部を例にとってみてもなるほどな、と納得がいくという人も多いのではないでしょうか。

そして中国武漢市が発生源となり未だ世界規模で猛威を奮っている新型コロナウイルスのせいで、日本のみならず世界各国でも同調圧力は強まりそうな予感…

②稲作(水田)が盛んだった日本では水を周囲と共同で管理する必要があったから

もう一つ、石原がとても腑に落ちた理由がこの「水田の水を共同管理する必要があったから」というもの。

もちろん協調性がなく自己中心的な「うちの田んぼだけにちゃんと水が張ってりゃいいんだよ、他人の田んぼのことまで気にかけてられっかてやんでぃ。」という人もいたのでしょうが(実際に日本には「我田引水」という四文字熟語があるぐらいですしね..)、農作物(この場合はお米)どうしても周りの人達と共同で、協力してそれぞれの田んぼに均等に水を張る必要がありました。

そうでないと、A太郎さんの田んぼはしっかり水が引けたから収穫もしっかりできたがB作さんの田んぼには水をほとんど引いて貰えずほとんどお米ができなかった…では、その年の収穫量が減ってしまい年貢が納められません。

だから農耕のためにはどうしても集落の人々と協力し協調する必要があった。

これが日本人が同調圧力が強い原因の2つ目ですが、なんとなくわかる気がしますよね。

③周りに合わせていた方がいじめの矛先が自分に向かないことを本能的に理解しているから

子供の世界にも大人の世界にもいじめはあります。

私たちは幼稚園や保育園の頃から、集団生活を通して個々の役割や集団でのあり方を学び始めますが、知らず知らずのうちに「強いものには歯向かわない方が身のため」「目立たずひっそりと過ごす方が無難」「多数意見に合わせておけば人とぶつかる確率は低い」というようなことを自然と理解します。

周りに合わせていた方が楽だし、その方が他者からの攻撃の的にはなりにくい。

いじめに例を例えて言いますが、いじめられている人を見たら助け舟を出すのではなく、傍観者に徹する方が次の標的になりづらい(だから関わるのはやめておこう)という心理と同じものです。

大勢他者の中に紛れ込めば安心しますしね。

こういった心理がどうしても働きがちで、つまりは同調圧力も強くなってしまうのです。

同調圧力に負けないためには

まず日本語には「敬語」というものが存在し、会社では目上の人には必ず敬語を使い、上司をどのような時でも常に立て、逆らわず、言い返さず、何を言われても何をされても黙ってそれを受け入れなければならないというような一般常識がすでに出来上がっています。

実は英語には、日本語のように厳しい敬語や謙譲語のような周りくどい表現はなく、(Can you〜?をCould you〜?と少し丁寧に表現する程度の使い分けぐらいしか実は表現方法がありません)、上司と部下といえどもまるで君らは友達か?というほど対等に話をしているし、仕事はしっかりこなしつつも上司と部下の距離も日本よりも近い気がします。

言葉の使い分け方からもうすでに常識が日本と欧米では違うのですね。

日本はとにかく上のものには基本的には意見することはほぼ許されず、右に倣えの世界。

でもわかっちゃいるんだけど、いつまでたっても自分をごまかして同調しなければあなたはおかしい、変!仲間じゃない!と言われるのが怖くて同調圧力に押され、周りに同調し続けるばかりで本当に良いのでしょうか?

石原も実は契約社員をしていた時はいつ契約を更新しないと言われてもおかしく無いので怖くて自分の意見など言えませんでしたが(これはおかしいだろ?ってこと、数え切れないほどあったわよ?笑)、同調圧力に負けないためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

同調圧力に屈しない方法を考えてみましょう。

①自分以外の人のことをこっそり見下してみよう

あからさまに人のことを見下したような態度や馬鹿にしたような態度をしては絶対にいけませんが、こっそりと心の中で「自分以外の人は全員自分よりも下等生物」とでも思いましょう(笑)

自分は自分、人は人と割り切ることで、他人と自分を比べることもなくなるし、そもそもレベルが違う(もちろんこの場合はあなたの方が相手よりも上と考えましょう)者同士を比べても意味がないということに気づきます。

自分に自信があり人と自分とを比べなくなった時、周りからの同調圧力そのものが気にならなくなりますよ。

②人からどう思われるか、嫌われたらどうしよう?を無くそう

そもそも同調圧力に負けてしまうようなメンタルがお菓子の小枝のような人は、自分がどう思うかよりも自分がどう思われるか?という方を気にしています。

まずこの「人からどう思われるか」とあれこれ考えるのをやめましょう。

人からどう思われるかなんてあれこれ考えた所で結局その人にしか分からないのですから(笑)

人からどう思われたって自分は自分。

全ての人に好かれようとしたってそんなことはありえないことですし、どの世界にもアンチは存在します。

自分が同調しないことで悪目立ちしてしまうことや他人から後ろ指を刺されることを恐れないで、是非ともここはあえて悪目立ちして後ろ指を刺されに行こうではないですか(笑)

日本では「ぼっち=寂しい人」というイメージが先行していますが、一人ぼっちでいることは全く寂しいことではありません

むしろ身軽でとても楽。

今となっては子供に振り回されっぱなしの子育ての日々を送る石原からすれば羨ましい限り(笑)

③そもそも同調することは義務でもなんでもないことを覚えておこう!

社内で何らかの同調圧力をかけられたとしても、よく考えてみましょう。

そもそもそれに同調することはあなたの義務なのでしょうか?

あなたの仕事内容に含まれることなのでしょうか?

何事にも限度があり、あなたのキャパシティにも限界というものがあります。

仮に社内で仕事を押し付けられたとして、本当に相手が困っていてあなたに助けてあげられるほどの余裕があるのならば助けてあげれば良いですが、自分の休憩時間や睡眠時間を削ってまで対応しなければならないという義務はありませんよね。

周囲やその場の空気を読み取り同調するのが当然と、周囲からの期待そのままに応えようとするのは、社会人としての義務ではありません。

まとめ

日本には本当に様々な場面で面倒臭いしがらみが存在しますが、その一つがまさにこの「同調圧力」というものだと石原、この記事を書きながらハッと気づきました。

今まで「アメリカにいた頃は気持ちが自由で楽だったな〜。日本に帰ってきた途端、なんだかよく分からないけどしがらみだらけだし急にがんじがらめなんだよな〜。」なんて、ただ漠然とそう思っていました。

うーんやっぱり日本人ってみんなと同じが美しいと思う国民性があるんですね。

「みんな一緒じゃだめじゃん。」って思っているアメリカ人とは正反対です(笑)

ただつい先日日本も国際基準を意識して9月入学に変更するか田舎で論議されていましたが、それと同じで日本も、これからの日本を背負っていく若い世代こそ考え方を国際基準を意識し近づけていかないと、10年後、20年後、国際社会の中の日本の立ち位置ってどうなっているのでしょうね。

まずはご自身だけでも意識改革!

嫌なしがらみに身動きを取れなくなってうずくまっていないで、同調圧力に負けないように自分に自身を持って自分の意見をしっかり主張していきましょう。



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