日本導入間近?Apple Cardが凄すぎる!
数年前からAppleがついに金融分野に進出するのではないか?と噂されていましたが、なんと、あの有名なゴールドマンサックス社との提携によるクレジットカード・Apple Card を発行することを発表し、実際に2019年8月からアメリカでApple Cardの一般提供がスタートしました。
Apple Cardは、従来のクレジットカードとは大きく異なり、クレジットカード券面にクレジットカード番号が一切ないなど、従来のクレジットカードと比べセキュリティが大幅に強化され、デザインもAppleらしいスタイリッシュなデザイン、さらには、大胆なキャッシュバック施策(高還元率)によって、アメリカ国内では、これまでで最も成功したクレジットカードのローンチとまで言われているほどの高評価です。
当初より、Apple Cardは、従来のApple製品と同様に、アメリカで一定の実績を確認した後に世界進出するだろうといわれていますが、iPhoneがいまだに大人気の日本においても、Apple Cardの日本への導入は、もう間近なのではないかと噂されています。
今回は、そんなApple Cardについて、詳しくご紹介していきますね。
この記事に書いてあること
Apple Cardとは
まず、Apple Cardのカードスペック(アメリカ版)についてご紹介していきますね。
- 年会費:永年無料
- 家族カード:なし
- ETCカード:なし(アメリカにはETCカードがない、アメリカのフリーウェイでは、現金もしくはEZPassやiPASSが事前に必要)
- 国際ブランドはMASTERのみ
- 海外旅行傷害保険:なし
- 還元率:1.0%~3.0%
- 貯まるポイント:なし(即時キャッシュバック方式、apple cashでキャッシュバック)
- その他の特徴:チタン製カード、券面にクレジットカード番号・有効期限などの刻印なし
あくまで、アメリカでの運用でのカードスペックですが、ポイント還元ではなく、キャッシュバック方式でかつ即時にapple cashでキャッシュバックされるという点も非常にシンプルで好感が持てますね。
日本では、ジャックスカードのREXカードを利用して貯まるポイントJデポのイメージが近いですね(1.25~1.75%の還元率でJデポが貯まり、1ポイント=1円のレートで、カード利用代金の値引きとして利用できるポイント)
入会審査や申込も非常にシンプルとなっており、iPhoneのWalletアプリから簡単にApple Cardの申込が可能で、入会審査も即時審査となっており、入会審査のハードルもかなり低く設定されているとのことです。
今後、Appleは、アメリカの学生にも気軽にApple Cardを使ってもらいたい意向があり、さらに入会審査のハードルを下げる予定とのことです。
入会審査の点では、楽天カードに近いイメージでしょうか。
あと、気になる点として、還元率の異常な高さですが、アメリカ国内での、Apple Cardのキャッシュバックの還元率の具体的な内訳は下記のとおりです。
- 3.0%還元対象:Apple Store(iPhoneやMacなどの商品、iTunesでのゲームやアプリ、Apple Musicやサブスクリプション、iCloudのストレージ購入など)、Uber、UberEats、Walgreens(ウォルグリーン・ドラッグストア)、Duane Reade(デュアンリード・ドラッグストア)、T-Mobile stores(携帯電話キャリア)、NIKE(スポーツ用品のナイキ)
- 2.0%還元対象:Apple Payでの支払いすべて
- 1.0%還元対象:Apple Cardの物理カードで決済したものすべて
日本では、クレジットカード会社の改悪が続いているため、還元率が低下していることもあり、Apple Cardの還元率の高さは、かなり良いといえますね。
日本では、一般的なクレジットカードのポイント還元率が0.5%ですから、上記のとおり、Apple Card最低ラインが1.0%還元であるため、このスペックで日本に導入されるのであれば、十分メインカードとして利用できそうです。
また、デザイン面でも画像のとおり、非常にシンプルで、素材はなんとチタン製となっており、とても高級感にあふれたものとなっています。
チタン製といえば、高級クレジットカードとして有名な、アメリカン・エキスプレスのブラックカード・センチュリオンカードと最近チタン製となったプラチナカードで有名ですが、Apple Cardは年会費無料のクレジットカードであるにも関わらず、アメックスのブラックカード・プラチナカードに匹敵するほどの高級感がありますね。
日本ではいつから使える?
気になるApple Cardの日本導入はいつなのか?という点ですが、これについては、一切Appleから公式な発表はありませんし、Web上の噂ですら、ほとんど上がってきていません。
これには2つの見方ができると思います。
1つ目は、毎年6月に行われるAppleのアプリなどの開発者向けイベントWWDCで、Apple Cardの日本導入の発表、もしくは、今秋発売が予定されているiPhone12シリーズの発表時でのApple Cardの日本導入の発表が予想できます。
Apple Cardの数少ないデメリットとして、Apple Cardを利用するためには、Apple製品、できればiPhoneの所有が必須であるという点なのですが、Androidスマホが大きな性能向上を果たし、今や世界シェアではSamsungのgalaxyを筆頭にiPhoneを圧倒するまでになったにも関わらず、日本では相変わらずiPhone人気が継続しており、いまだに日本国内のスマホのシェア50%がiPhoneシリーズだと言われているほどです。
よってファンの多い日本市場は、Appleからすると、人口の多い中国・インドの次に重要な市場であるため、Apple Cardの導入を行い、さらなる顧客の囲い込みを推進したいところだと思われます。
2つ目の見方として、アメリカの事情と異なり、日本ではSuicaを中心としたApplePayの普及がかなり進んでいるため、無理して急いでApple Cardを導入する必要がないとAppleが判断している可能性があり、日本のApple Cardの導入は先送りされる可能性が高いかもしれません。
また同じアジアの中国では、数年前からQRコード決済が異常なまでに普及しており、日本でもその流れからか昨年多くのQRコード決済が登場し、従来からある電子マネー決済・Suicaにはまだ追いついていないものの、PayPayや楽天Payなど熾烈なポイント還元競争を生き残ったQRコード決済は、普及期に入ってきています。
Appleは、アメリカ本土でさえ、QRコード決済事業にはまだ着手出来ておらず(秘密裏に開発は進んでいるかもれませんが)、AppleにとってQRコード決済は、今のところ苦手分野であるといえます。
QRコード決済が普及している中国や日本において、Apple Cardを導入するメリットは、あまりないのではないか?
という判断からApple Cardの日本導入は先送りされる可能性も考えられます。
いずれにしても、Apple Cardの日本導入に関しては、2020年6月時点では、Appleから公式発表が一切出ていないため、「わからない」という状態です。
メリット
ここで、アメリカ国内でのApple Cardのメリットをまとめておきましょう。
- カードがチタン製で非常に高級感がある
- カード券面のデザインがAppleらしくシンプルでおしゃれ
- クレジットカード入会申請がWalletアプリ経由で簡単
- 入会審査のハードルが低く即日発行(ただしチタン製カードは1~2週間後に届く)
- 従来のクレジットカードと比べセキュリティが堅牢(券面にカード番号や有効期限の刻印が一切ないためスキミング防止となっている)
- キャッシュバック還元率が非常に高い(1.0~3.0%)
- キャッシュバックは即時でApple Cashとして充当され毎月のカード利用代金の支払いからの値引きとなり、クレジットカード初心者の方でもわかりやすい
- Apple Cardの利用履歴がアプリで簡単に確認できるため、使いすぎ防止となる
- ApplePayが利用できるお店・ネットショッピングサイトであれば、チタン製カードは不要で利用できる
- WalletアプリによってAppleCardとApplePayの連携が秀逸で簡単
まとめ
今回は、Apple Cardについて詳しくご紹介しました。
Apple Cardは、アメリカで先行導入されているものの、日本での導入は未定で、わからない点が多いのは事実です。
今後、Apple Cardが日本に導入されると、年会費永年無料で入会審査のハードルが低いのに、チタン製カードでデザインもシンプルでおしゃれということで、Appleファンの多い日本では、かなり人気のクレジットカードとなることはまちがいなさそうですね。
続報を待ちましょう。