ソラチカカード (ANA ToMe CARD PASMO JCB)は使い方次第でマイルがガンガン貯まるカード
東京メトロが発行しているソラチカカード ANA ToMe CARD PASMO JCBは、東京メトロ発行というメリットを生かし、定期券情報を搭載し、交通系ICカードとしての機能も備えています。
文字通り「ANAカード」の機能もありますし、JCBカードなのでJCBのOkiDokiポイントも貯まります。
年会費は税別2千円ですが、旅行傷害保険やショッピング保険がついているので、一概に高いとは言えません。
ソラチカカードとは
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,000円(税抜き) | 還元率 | 0.4% |
---|---|---|---|
電子 マネー | PASMO | ポイント | Oki Dokiポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- マイルとメトロポイントが相互交換可能
- 追加可能サービスに、ETCカード、QUIC Pay、PiTaPa、プラスEXがある
- PASUMO(デポジット不要)オートチャージサービスが標準設定されてある
このカードは、東京メトロとANAが共同で発行しているクレジットカードだと考えていただければわかりやすいでしょう。
地方在住者が東京に飛行機で出張し、都内を東京メトロで移動するという場合には非常に便利です。
もちろんANAを利用しない人であっても、定期券とクレジットカードが一体化すれば定期券入れにソラチカカードを入れるだけで外出できます。
東京メトロを利用すればメトロポイントが、ANAを利用すればマイルが、カード自体を利用すればJCBのOkiDokiポイントがそれぞれ貯まります。
ポイントについて
先ほど述べた通り、3種類のポイントが貯まることがこのカードのメリットです。
しかも、貯まるだけではなく相互に交換できる点もメリットと言えます。
飛行機と東京メトロを同時に利用することが多い人地であれば別として、多くの人は東京メトロを主に利用し、旅行の際にANAを利用するというケースが多いのではないでしょうか。
そう考えると、たまたま利用したANAのマイルはメトロポイントに交換すれば無駄になりません。
JCBなので、ポイント還元率は利用代金への充当であれば0.4%です。
メトロポイントは、平日乗車で5ポイント、休日なら15ポイントです。
また、PASMOで自販機を利用したり、コンビニなどで利用するとメトロポイントが1ポイント付き、ANAマイルは搭乗に応じて付与されます。
ソラチカカードの特徴
ソラチカカードの特徴は、3つの性格を持っているという点ではないでしょうか。
ANAカードには多くの種類があり、ソラチカカードのように鉄道会社と提携しているケースもあります。
自分の良く利用している鉄道会社が東京メトロであれば、このカードを利用することでカードの枚数を減らし、財布のスリム化が可能です。
また、先ほど述べたように定期券とも一体化している点も特徴の一つです。
定期券とクレジットカードを一体化させるのは、ICカード自体の容量もあり難しいと言われていますが、目いっぱい載せましたという努力が嬉しいような気がします。
メリット
このカードの最大のメリットは、鉄道系ICカードにクレジットカードと定期券を合体させたことではないでしょうか。
ICカードの容量の関係か、JCBにも関わらずOUICPayが付いていません。
しかし、定期券入れだけで外出できる利便性の高さの方が勝っています。
また、ANAカードでもあるため、このカードを持っていればANA搭乗の際にチェックインが不要です。
搭乗時間間際になるとチェックインカウンターは長蛇の列になることも少なくありません。
荷物が機内持ち込み可能な範囲内であれば、搭乗時間ギリギリに空港にたどり着く羽目になっても対応できます。
忙しいビジネスマンにとっては非常にうれしい機能ではないでしょうか。
デメリット
ANAのマイルが貯まる点はいいのですが、効率よくANAマイレージクラブにOkiDokiポイントを効率よく移行しようとすると手数料が必要です。
他のANAカードに比べると移行手数料は若干ながら安めですが、それでも移行することにより手数料がかかることは一つのデメリットと言えます。
また、定期券情報を搭載できる点はいいのですが、東京メトロと他社の連絡定期券では搭載できない場合があります。
鉄道網が網の目のように張り巡らされている都心部では、連絡定期券は必須だと言えますが、せっかくのメリットが生かせないとあまり意味がなくってしまいます。
また、JCBカードなのにQUICPayが搭載されていないのもデメリットです。
ANA QUICPay+nanacoというキーホルダーになった電子マネーのチップが特別に提供されますが、小さすぎて紛失する可能性があります。
まとめ
機能が多くて便利そうに見えますが、中途半端な部分も見え隠れするクレジットカードです。
先ほど述べた通り、このカードが一番マッチするのは東京都内在住者ではなく、都心部に出張で来ることが多い地方都市在住のビジネスマンでしょう。
つまり、普段はあまり東京メトロを使わないしANAも利用しないという人です。
そのような人にとって便利そうに見えるこのカードも威力を発揮するチャンスは余りありません。
ただし、東京メトロの定期券を持っている人はPASMO定期券をこのカードに合体させることで日常的な使い勝手が向上すると思われます。
とはいえ、QUICPayが付いていないので、別にANA QUICPay+nanacoというキーホルダーになった電子マネーのチップを入手する必要があります。
何を優先すべきが考えてから商品化すべきだったのではないでしょうか。