JR東海エクスプレスカードのメリットデメリットまとめ

JR東海エクスプレスカードイメージ

年会費1,000円(税抜)還元率0.5%
電子
マネー
ポイントワンダフルプレゼント21

即日
発行
年会費
無料
マイルが
貯まる
ラウンジ
利用可
Apple Pay旅行
保険
  • エクスプレス予約で新幹線を予約し乗車するとグリーンプログラムのポイントも貯まる
  • セディナID、セディナQUICPayを無料で追加可能
  • 様々なJR関連の割引サービス等あり

JR東海エクスプレスカードのメリット

JR東海エクスプレスカードは、JR東海とセディナカードの提携によるクレジットカードで、国際ブランドはVISA・JCB・MASTERの3つから選べ、年会費は1,080円(税込)です。

このカードの最大のメリットは、東海道・山陽新幹線にほぼ最安値かつチケットレスで乗車できることです。
しかも金券ショップなどでバラ売りされている自由席回数券よりも安価に普通車指定席券を購入できるのです。

エクスプレス予約というネット予約システムを利用することができ、ネットで希望の新幹線だけでなく、その新幹線の希望する座席までわかりやすい列車の座席レイアウトの表から選ぶことができます。
また、一旦予約した新幹線の発車4分前ならば何度でも無料で予約の変更ができるのも地味に便利なメリットです。

例えば、会議や打ち合わせのための出張で終了が予定時間よりも大幅に長引いた場合は、その場でスマホやPCのネット上から簡単に予約の変更ができ、予約変更の手数料も無料ですので大変助かります。

逆に旅行などで事前に予定が決まっている場合は、IC早得(21日前までのエクスプレス予約で大変お得に新幹線に乗車できる)という制度を利用することで、一例として東京~新大阪間の普通車指定席料金が通常切符にくらべ、なんと3,450円もお得になります。

通常往復割引くらいしかない新幹線に、25%オフという激安価格で乗車できるので強烈な割引制度となっています。

さらに、急なキャンセルをせざるを得なくなった場合でもお得になります。
通常の切符だと前日・当日の払い戻し手数料特急料金の30%+乗車券220円がかかります。

わかりやすい例でいうと、東京~新大阪間の新幹線普通車指定席で1,710円+220円の計1,930円のキャンセル料が発生しますが、エクスプレス予約のキャンセルであれば330円で済みます。

JR東海エクスプレスカードのポイントについて

このカードで貯まるポイントは2つあります。

エクスプレス予約グリーンプログラム

まず1つ目は「エクスプレス予約グリーンプログラム」というポイント制度です。

エクスプレス予約で乗車した新幹線の利用区間に応じて自動的にポイントが貯まっていきます。
貯まったポイントを利用することで、追加料金無料でグリーン席に乗車できます。

ちなみにグリーン車に追加料金無料で乗車するためのポイント数は、のぞみ号1,000ポイント、ひかり号800ポイント、こだま号600ポイントです。
貯まるポイント数の一例として東京~新大阪間の片道乗車で90ポイント、ポイント獲得最大区間の東京~博多間の片道乗車で150ポイントです。

このポイント数でわかるように、東京~新大阪間を6往復しないと1,000ポイントを超えません。
ポイントの有効期限は、「乗車日の翌年6月末日(23:30)まで」となっているので、最大で約1年半です。

一見、おいしそうなポイントプログラムですが、国内出張などで頻繁に新幹線に乗車する方でないとのぞみ号グリーン車への無料グレードアップは厳しいでしょう。

ワンダフルプレゼント21

もう一つのポイントプログラムは、カードの通常のショッピング利用でポイントが貯まる「ワンダフルプレゼント21」という名称で、カード利用1,000円(税込)ごとに1ポイント貯まっていきます。
ポイント還元率は0.5%です。

貯まったポイントは牛肉・ビール・メンズシェーバーなどの物品、nanacoカードやVJAギフト券などの商品券などの金券、nanacoポイント・Tポイント・楽天ポイント・dポイント・JALマイルなどのポイントやマイルへの交換、LOOK JTB・JALパックなどの旅行パック代金の割引原資として利用するなどができます。

まためずらしいポイント交換として、貯めたポイントをユニセフや赤い羽根共同募金へ寄付することもできます。
こちらのポイントの有効期限は3年間です。

ポイント関連では、100ポイント=500nanacoポイント、100ポイント=300JALマイルといったレートで、ベースのポイント還元率が0.5%ですので、あまり積極的にポイントを貯めようというレートではありませんので、それぞれ貯めたいポイントがよく貯まる他のクレジットカードを利用したほうがいいでしょう。

一応、「Uha!Uha!ステージ」というボーナスポイントのシステムがありますが、年間30万以上のカード決済でポイント30%加算、年間200万以上で100%加算(ポイント2倍で実質1.0%のポイント還元率となります)、さらにセディナショッピングモールというものがあり、こちらを経由してAmazonや楽天市場で買い物をすると最大ポイント20倍となるという施策があるものの、ベースのポイント還元率が0.5%、さらに貯めたポイントの使い道は共通ポイントや商品券があるものの交換レートが微妙とJR東海エクスプレスカードのショッピングポイントはかなり微妙と言わざるを得ません。

やはり、あくまでもお得に便利に東海道・山陽新幹線に乗車できる「だけ」のクレジットカードという認識でいたほうがいいでしょう。

審査について

J-WESTカードやビューカードに比べると発行元がセディナカードということもあり、交通系クレジットカードの中ではもっとも難易度が低いといえます。

学生さんでもカード発行ができたという事例もありますし、難易度としては、簡単に新規発行してくれることでも有名な楽天カードやセゾンパールカードなどと同レベルと捉えていいと思います。
当然、カード利用金額の複数回の支払い遅延や踏み倒しなどが過去にあった場合だと、新規発行は難しいと思われますので、その点はご注意ください。

それにしても、入会審査が意外に厳しいといわれる交通系クレジットカードが多い中で、入会審査のハードルがそんなに高くないのがJR東海エクスプレスカードですので、お得に東海道・山陽新幹線に乗車したい、かつクレジットカードの入会審査に自信がないという方には、ぜひ新規入会申し込みを検討していただきたいクレジットカードです。

プラスEXについて

こちらは、既存のクレジットカードに年会費500円(税抜)を追加してエクスプレスカードの機能をプラスすることで、JR東海エクスプレスカードを別に入手しなくとも、お得に便利に東海道新幹線に乗車できるようになるというものです。

プラスEXが利用できるクレジットカードは、JCB(各種提携カード含む)・三井住友カード・三菱UFJニコス・トヨタファイナンス・アメリカン・エキスプレス・イオンカード・セディナカード・ダイナースクラブカードです。

本家のJRエクスプレスカードとの違いは、

  • 利用区間が東京~新大阪間に限定されてしまう
  • 割引率が低下する
  • モバイルSuica非対応
  • グリーンプログラム特典なし

という4点です。

新大阪~博多間の利用頻度が多い方には不向きですし、割引率も一例ですが、東京~新大阪間の片道で半減されてしまいます。(通常購入切符比:1,080円オフ→540円オフ)

それでも東海道・山陽新幹線の乗車目的だけでクレジットカードを増やさずに済むという点と、IC早得21などの割引施策も同様に利用でき、このような割引き施策を利用すると本家のJR東海エクスプレスカードの割引率と同じになりますので、お得さで劣ることはなくなります。

また、ネット予約のエクスプレス予約も同等に利用することができ、出発4分前なら何度でも予約変更無料、前日・当日キャンセル料330円という特典も同じです。

ただ、AndroidスマホやガラケーなどのモバイルSuicaをフル活用されている方の場合、新幹線乗車の際に別途プラスEXカードのプラスチックカードを持ち歩く必要があるので、面倒に感じるかもしれません。

1,000ポイント貯めて使うことでのぞみ号グリーン車が追加料金無料で利用できるという特典がないということも、そこまで頻繁に新幹線に乗車する機会がない場合(東京~新大阪年間6往復未満)は問題ないです。

逆にプラスEXカードのほうが良い場合ですが、プラスEXカードを利用して新幹線に乗車した際の料金ですが、これは、紐づけられる大元のクレジットカードのポイントプログラムのポイント付与の対象となります。

対象カードの中で、最もポイント還元率が高いリクルートカード(JCBのみ)だと1.2%のリクルートポイント、つまり1.2%のポンタポイントが貯まります。
JR東海エクスプレスカードの使い勝手に困るポイントで、しかも0.5%しか貯まらないことを考えると、リクルートカードのポンタポイント1.2%はかなり魅力的です。

ただし、JCBの提携カードのリクルートカード(JCB)が対象であって、リクルートカード(VISA)は対象外なので、ご注意ください。

極端な例ですと、ダイナースクラブプレミアムカードのホルダーの方であれば、プラスEXカードで2.0%のポイントが貯まり、2.0%のANAマイルが貯まることになります。

まとめ

モバイルSuica対応・ネット上で簡単に予約できる便利でお得に東海道・山陽新幹線に乗車できる、そして、入会審査が厳しめの交通系クレジットカードの中でも入会審査のハードルが低く目のクレジットカードが、JR東海エクスプレスカードです。

東海道・山陽新幹線の乗車機会が多い方には本当にお得なクレジットカードといえるでしょう。

しかし、その反面、ショッピングポイントプログラムがまったく魅力的でなく、グリーンプログラムも年間東京~新大阪6往復程度以上の利用頻度がないとポイントを捨てるハメになります。

また、このグリーンプログラム特典はプラスEXカードにはないものの、ビューカードのビューEX特約だとグリーンプログラム特典がつきますので、主に首都圏在住の方には鉄道系利用のポイント還元率1.5%のビューカードのほうがおすすめです。

ビューカードは通常のSuica利用はもちろんビューEX特約分の東京~博多間の新幹線利用にもモバイルSuicaが利用でき、在来線・JR東日本エリアの東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線、東海道・山陽新幹線までスマホ1つで乗車でき、かなり便利です。

ビューカードの中でも唯一年会費無料化ができる(初年度無料・2年目以降前年カード利用1回以上で年会費無料)、ビックカメラSuicaカードがおすすめです。

ビックカメラSuicaカードとandroidスマホの組み合わせでモバイルSuica+ビューEX特約で武装すると、JR東海エクスプレスカードの使えないショッピングポイントプログラムと低いポイント還元率(0.5%→1.5%)のデメリットを一気に解決することができます。

ビックカメラグループで買い物をよくされる方、サブカードとして鉄道系クレジットカードを1枚持っておきたいという地方在住の方にも、おすすめできる交通系クレジットカードです。

ただし、年会費やそのオプションとしてかかる費用は、JR東海エクスプレスカードもビックカメラSuicaカード+モバイルSuica+ビュー特約も変わらず1,080円(税込)がかかり年会費完全無料にはなりませんので、ご注意ください。

また、東京~新大阪間の東海道新幹線しか乗車しない、クレジットカードをメインカードに集約したい場合は、プラスEXカードは十分に検討する価値があります。
この場合は、紐づけるクレジットカードが年会費無料であれば、プラスEXカードで年間総額540円(税込)で済みます。

こうしてみると、JR東海エクスプレスカードの際立ったメリットは、交通系クレジットカードの中で入会審査がゆるめであるという一点となります。



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