オリコカードiB(iD×QUICPay)について調べました
年会費 | 初年度無料 2年目以降1,250円(税抜) | 還元率 | 0.5% |
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電子 マネー | iD QUICPay | ポイント | スマイルポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 2年目以降も前年度に1度でもカード利用があれば年会費無料
- QUICPayを使えない店舗・オンラインショップなどではJCBカードのみApple Payを利用できない
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
この記事に書いてあること
オリコカードiBとは
オリコといえば、自動車のオートローン(中古車購入時のローン)やオリコのクレジットカード「オリコカード ザ ポイント」が有名ですよね。
オリコのクレジットには、オリコカードiBというクレジットカードもあります。
クレジットカードの券面は、シックなブラックを基調としたカードで、「オリコカード ザ ポイント」と本当によく似ています。
オリコカードiBは、年会費初年度無料、2年目以降は1,250円(税抜)と有料になりますが前年に1回でも利用があれば次年度も年会費無料となりますので、実質年会費無料のクレジットカードといえます。
オリコカードiBには暮らスマイルというポイントシステムがあり、貯まるポイントはスマイルポイントで、カード利用1,000円で1スマイル貯まり、ポイント交換時の価値から換算するとポイント還元率は0.5%となり一般的な水準です。
このスマイルというポイントの有効期限は、ポイント獲得月から2回目のカード会員本人の誕生月末日まで有効なので、13~24ヶ月が有効期限となります。
電子マネーはIDとQUICPayに対応していて、これらの利用時にもポイントが加算されます。
ちなみに、IDとQUICPayはポストペイ(後払い)方式の電子マネーで、チャージという概念はありませんので、チャージと決済でポイント2重取りということは、そもそもできません。
オリコカードiBの特徴
このクレジットカードの最大の特徴は、年会費実質無料のカードでありながら、
- 海外旅行傷害保険最高2,000万円(自動付帯)
- 国内旅行傷害保険最高1,000万円(利用付帯)
が付いています。
よくある質問ですが、この「自動付帯」と「利用付帯」は大きく異なります。
自動付帯とは?
「自動付帯」は、現金や他のクレジットカードで旅行代金を決済して実際に事故などに巻き込まれて負傷した場合でも保険金が支払われるということです。
つまり、そのクレジットカードの利用に関係なく「クレジットカードを保有していること」が条件となります。
年会費実質無料のオリコカードiBを保有するだけで、海外旅行傷害保険最高2,000万円の補償を確保することができるのです。
利用付帯とは?
一方、「利用付帯」は保険特典がついているクレジットカードで決済することが条件です。
旅行費(航空券の購入など)をクレジットカードで支払った場合にのみ有効です。
カードは保有しているものの、旅行代金を現金や他のクレジットカードで決済した場合は、一切保険金は出ないということです。
オリコカードiBで貯まるポイント
次にポイントについてですが、先ほどお伝えした通りカード決済代金1,000円ごとに1スマイルが貯まっていきます。
貯めたポイントの消費方法ですが、200スマイルからコーヒーメーカーやタンブラー、手延稲庭うどんなどの商品に交換することができます。
また、「オリコカード ザ ポイント」のポイントシステムであるオリコポイントへ1スマイル=5オリコポイントのレートで交換することができ、オリコポイントから、さらにWAON・Tポイント・楽天ポイント・nanacoポイント・ANAマイル・Amazonギフト券など使い勝手のいい共通ポイントやギフト券に交換することができるようになるので、こちらのほうがおすすめです。
ちなみに、オリコポイントへ交換した場合でもポイント還元率は0.5%のままですが、オリコポイントへの交換は1スマイルから可能ですので、この点はメリットです。
ただし、オリコポイントの有効期限は取得から12ヶ月後の月末日なので1年間しかないので注意が必要です。
最後に、オリコカードiBの暮らスマイルのポイントシステムには、ステージアップの仕組みがあります。
カード入会初年度はポイント還元率0.5%のままですが、2年目以降は前年のカード利用実績によって最大2倍の1.0%までポイント還元率を上げることができます。
具体的には、前年カード利用金額50万円未満だと0.5%のまま、50~100万円未満だと0.75%、100~200万円未満だと0.85%、200万円以上だと1.0%という内容です。
オリコカードiBとオリコ ザ ポイントの違い
同じオリコから発行されており、カードのデザインもほとんど同じ黒を基調としたもので、見た目はほとんど違いがわかりません。
では、実際の使い勝手など、どちらがお得なのでしょうか?
「オリコカード ザ ポイント」は年会費無料です。
オリコカードiBは初年度年会費無料、2年目以降は年会費1,250円(税抜)となりますが、前年に1回でもカード利用があれば翌年の年会費は無料となります。
どちらのカードも年会費無料とみなしていいと思いますので、年会費に関しては違いがほぼありません。
また、オリコといえば独自のポイントアップモールのオリコモールですが、これについてもどちらも利用でき+0.5~10.0%のポイントアップが可能となり違いがありません。
さらに、どちらもMASTERブランドを選択した場合はauWALLETカードへのチャージでもポイントがつきます(iBはステージアップシステムにより0.5~1.0%、ザ ポイントは1.0%)。
ただし、実際にオリコカードのコールセンターに問い合わせたところ、「auWALLETカードなどの電子マネーへのクレジットチャージでのポイント付与は将来的には廃止にする可能性が高い」との回答をいただきましたので、auWALLETカードへのチャージ目当てでのオリコカードへの入会はよく考えたほうがいいかもしれません。
大きな違いは、ポイント還元率です。
ポイント基本還元率は0.5%と1.0%で「オリコカード ザ ポイント」のほうが有利なので、ポイント還元率もこだわる方には「オリコカード ザ ポイント」のほうが適しています。
iBも年間200万円以上カード決済すれば翌年度は1.0%のポイント還元率となり「オリコカード ザ ポイント」と並びますが、やはりポイント還元率だけの比較だと「オリコカード ザ ポイント」のほうが有利です。
2つ目の違いは旅行傷害保険の有無です。
iBは、お伝えした通り旅行保険が付帯されているのに対して、「オリコカード ザ ポイント」にはありません。
オリコカードiBのメリット、デメリット
オリコカードiBを選択するメリットは海外旅行保険の自動付帯でしょう。
海外旅行に頻繁に行かれる方ですと、年会費が税別29,000円と高額になりますがT&E(トラベル&エンターテイメント)に特化したアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードが最適です。
本当に年に何度も公私含めて海外渡航される場合は、年会費税別29,000円の元はすぐに取れますし、年会費以上のメリットを提供してくれます。
オリコカードiBのように年会費実質無料で旅行傷害保険が担保されているクレジットカードは、年に1回程度もしくはそれ以下の頻度で海外旅行に行かれる方には最適です。
また、電子マネーもIDとQUICPayに対応していますのでマクドナルドやコンビニなどの少額の買い物で小銭をさがすこともなくスマートに買い物ができるのもメリットです。
ただ、iBは年間50万円以下のカード決済額の方には、ほぼメリットのないクレジットカードとなります。
本当に海外旅行傷害保険自動付帯と電子マネーID・QUICPayに対応しているというメリットだけになってしまいます。
まとめ
オリコカードiBは、頻繁には海外旅行に行かないけどまったく行かないわけでもないという方には、海外旅行傷害保険自動付帯という理由で1枚持っておいて損はないクレジットカードとなります。
ただし、auWALLETカードへのチャージでポイント2重取りを狙っている方は、将来ポイントが付かなくなる可能性が高いので要注意です。
メインカードとしての利用を検討している場合は、総合的に判断して、同じオリコカードでも「オリコカード ザ ポイント」の方がおすすめです。
国内旅行傷害保険も最高1,000万円利用付帯でついていますが、こちらは死亡と後遺障害の場合のみですので、国内旅行での保険の特典を希望する場合は他のクレジットカードを検討することをおすすめします(ほとんどがゴールドカードになってしまいますが、年会費無料の一般クレジットカードだとイオンSuicaカードが該当します)。