え!私でも持てる?プラチナカードを持つメリットとおすすめカード比較まとめ
この記事に書いてあること
プラチナカードを作るには?
「プラチナカード」にどんなイメージをもっていますか?
お金持ちや資産家・大企業の重役でなければもつことができないなど、そんなイメージではないですか?
一般的にプラチナカードと呼ばれるゴールドカードの1ランク上のクレジットカードを入手したいと思えば、
- ゴールドカード・プラチナカードなどの上位カードがある一般カードを入手して、しっかりクレジットカードの実績を積む
- ゴールドカードのインビテーション(招待状)が届き、ゴールドカードを入手
- ゴールドカードの実績を積む
- プラチナカードのインビテーション獲得
- プラチナカードを入手
といった流れが一般的です。
もちろん、年収や勤務年数・役職などのいわゆる「属性」にある程度自信のある方は、プラチナカードの設定のあるゴールドカードをいきなり申込してゴールドカードからスタートすると、プラチナカード獲得までの時間は短縮できます。
やはり、プラチナカードは高嶺の花なんじゃないの?と思いますよね。
しかし、最近プラチナカードは一般の方が思っている以上に以前と比べると入手しやすくなりましたし、なんと、自分から直接新規入会申込ができるプラチナカードも増えてきているのです。
年会費も10万円以上もする高額なカードが多いのは事実ですが、年会費が2万円程度と格安なプラチナカードも出てきているので、一般のサラリーマンやOLの方でも使い方次第では年会費以上にお得感があり、検討の余地ありなのです。
プラチナカードのメリット、持って得する人とは
プラチナカードの一番のメリットは、やはり、365日24時間対応のコンシェルジュサービスだと思います。
ゴールドカードでさえ、空港ラウンジサービスやレストラン・ゴルフ優待サービスなど、使い切れないほど多くの特典が用意されているのに、プラチナカードはさらに特典が充実しています。
ゴールドカードにはない「コンシェルジュサービス」は、高額な年会費を払ってもメリットを感じるサービスです。
逆にこのサービスにメリットを見出せない方には、プラチナカードは年会費が高いだけのカードとなってしまう可能性が高いので、あまりオススメはできません。
コンシェルジュサービスというと、まさに秘書を持てるという感覚なのですが、まず中小企業や個人企業の社長さんやフリーランスで活躍されている方には最適のサービスです。
フリーランスの方はもちろんですが、中小企業の社長さんといえば現場業務も兼務されており経理事務も自ら行っていたり奥さんに任せたりと、秘書を雇う余裕なんてないよという方が大半です。
たとえば、ダイナースプレミアムカード(プラチナカードより1ランク上のブラックカードに分類されますが一例として)やアメリカン・エキスプレス・プラチナカードは年会費が税別130,000円と高額でしかも招待制のクレジットカードとして有名なのですが、この年間税別130,000円という金額をよく考えてみると、1ヶ月たった1万円強で秘書を雇うことができると解釈することもできますよね。
秘書や事務員さんを正社員として雇用すれば、どんなに安くても給与とは別に社会保険・雇用保険・労災保険などの諸費用も入れて年間300万円程度の人件費はかかります。
出張の宿泊先や飛行機・新幹線の手配も電話一本で手配してくれてチケットは郵送、また、カードによっては個人用とビジネス用で明細書を分けてくれるサービスもありますので、経費処理も事実上やってもらえることになります。
毎月1万円程度で、このようなきめ細かいサービスを365日24時間対応してくれるということになると、「安い」と判断される経営者の方が多いのではないでしょうか?
サラリーマンやOLの方でも、出張が多い、業務が多忙で時間を取りにくいという方だと、出張のチケットの手配や、大事な接待でオススメのお店の紹介も電話一本でやってもらえるので、コンシェルジュサービスのメリットは大きいです。
プラチナカードの選び方
今、プラチナカードは2つに大きく分けることがでできます。
- 以前からある年会費が高額で自分からは申込ができないプラチナカード
- 自分からいきなりプラチナカードに新規入会申込ができ、年会費も2~5万円程度のプラチナカード
今回は、その中から
- 三井住友トラストカードVISAプラチナカード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
- JCB ザ・クラス
のタイプの異なる3つのプラチナカードを紹介します。
三井住友トラストカードVISAプラチナカード
年会費 | 35,000円(税抜き) | 還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
電子 マネー | – | ポイント | ワールドプレゼント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | ApplePay | 旅行 保険 |
- 家族カード・ETCカードは無料
- 限度額が500万円以上
- プラチナ会員限定のサービス多数
三井住友VISAプラチナカードと名前が似ていてまぎらわしいのですが、三井住友フィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスと同じ三井住友系なのに、別会社の中のまったく異なるクレジットカード会社が発行するクレジットカードとなります(といいつつ、券面デザインは三井住友VISAプラチナカードと三井住友トラストVISAプラチナカードはほとんど同じデザインなのですが)。
三井住友VISAカードはVISAのプロパーカードのようなイメージで日本人に最も馴染み深いクレジットカードですが、今回紹介する三井住友トラストVISAカードのプラチナカードは特典サービスが少し削られていて、その代わり年会費も少しお得になっているという特徴のプラチナカードです(比較の詳細は後述します)。
カードの申込は公式ホームページから、いきなりプラチナカードへの申込ができますが、最初に年齢と年収を入力するところからスタートとなり、私自身いろんな数値を入れて試した結果、「年齢30歳以上、年収1,000万円以上」が入会の最低条件であることが明確にわかりました。
年収・年齢ともにこの数値以下だとはねられてしまい、プラチナカードへの入会画面に入れなくなっています。
年収1,000万円は厳しい条件で自分は該当しないけども三井住友トラストカードVISAプラチナカードを入手したいという方は、いったん、下位のゴールドカードに入会して実績を積みプラチナカードへのインビテーションを待つということもできます。
インビテーションは年間カード利用額100万円が一つの目安と言われており、年収500万円程度の方でも年間100万円程度はカードを利用することは十分にあり得るので、狙い目と言えますね(年収要件で引っかかる可能性がありますがインビテーション経由だとカード利用実績のほうを優先される傾向があります)。
カードの基本概要は、
- 年会費35,000円(税別)・家族カード年会費無料
- ETCカード年会費無料
- 限度額500万円スタート
貯まるポイントは、ワールドプレゼントのポイントで、下位のゴールドカードと同じくカード利用金額1,000円につき1ポイント貯まりますので、ポイント交換時の価値から計算するとポイント還元率は0.5%と一般的な水準で高還元率とはいえません(ただしプラチナ会員特典としてポイントの有効期限が2年から4年に延長されます)。
電子マネーはIDとApple Payに対応しています。
特典サービスもプラチナカードらしく盛りだくさんで、
- コンシェルジュサービス・ホテル優待・空港ラウンジサービス
- 宿泊予約サイトRelrux5%割引優待
- ドクター紹介サービス
- 24時間対応電話健康相談サービス
- 最高1億円の海外国内旅行傷害保険サービス
- 最高500万円のお買い物安心保険
- VJロードサービス年会費無料
- 高級レストラン・料亭2名利用時1名無料サービスのプラチナグルメクーポン
- 年1回グルメプレゼントかプライオリティパス(プレステージ会員・家族分も含む)のいずれか選択のプラチナセレクション
などです。
とても使い切れないですね。
気になる点が、似たようなカード名称でいずれも自分から新規入会申込ができる三井住友VISAプラチナカード(年会費税別50,000円・家族カード無料)との比較ですね。
基本的には、年会費が三井住友トラストカードVISAプラチナカードのほうが15,000円安く、その代わりカード利用金額0.5%相当額(2,000円以上最高30,000円まで)の三井住友カードVJAギフトカードを年2回プレゼントという特典がありません。
あと、国際ブランドが三井住友トラストカードVISAプラチナカードはVISAのみですが、三井住友VISAプラチナカードはVISAとMASTERの2つから選べます。
計算するとカード利用金額年間250万円×0.5%で15,000円となり、年間250万円のカード利用金額の有無で判断してもよさそうです。
三井住友というブランド力と豊富な特典サービス、しかもいきなりプラチナカードへの新規申込ができますし、三井住友VISAプラチナカードと比べると年会費も税別35,000円まで落ちますので、オススメのプラチナカードです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
年会費 | 20,000円(税抜き) | 還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
電子 マネー | – | ポイント | 永久不滅ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 年間200万円以上のカードショッピング利用で次年度年会費が半額の10,000円に!
- JALコースのショッピングマイルプランへの無料登録でマイル付与率最高1.125%!
- 家族・社員用に追加カードが4枚まで発行可能
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードのプラチナカードですが、実は、
- 個人向けのセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレスカード
- 法人向けのセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
の2種類があり、前者は招待制プラチナカードで下位のゴールドカードで実績を作ってインビテーションを待つしかないのですが、今回紹介する後者のセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは、いきなり入会申込ができ、しかも個人でも作成できるプラチナカードで、年会費も格安と非常に使い勝手のよいオススメできるクレジットカードとなっています。
基本概要は、
- 年会費20,000円(税別)※カード利用金額200万円以上で次年度年会費半額)
- 追加カード4枚まで発行可(年会費税別3,000円)
- ETCカード年会費無料
貯まるポイントは永久不滅ポイントで、カード利用金額1,000円につき1ポイント、ポイント価値の計算からポイント還元率は0.5%です。
電子マネーの対応は、ID・QUICPay・Apple Payで、nanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCAにはチャージできますが、ポイント付与対象はモバイルSuica・SMART ICOCAのみです。
格安プラチナカードといえど、プラチナカードらしい特典もしっかりついていて、
- コンシェルジュサービス
- 空港ラウンジサービス
- プライオリティパス(プレステージ会員)
- 海外旅行傷害保険最高1億円
- 国内旅行傷害保険最高5,000万円
- ショッピング安心保険最高300万円/年(1万円未満の損害は対象外)
など、他にもハイヤー送迎優待サービス、星野リゾート界優待プラン、スモール・ラクシャリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド、高級タイムセールサイトLUXA優待、ロフト優待、コナミスポーツクラブ、宿泊予約サイト一休プレミアサービス優待、セゾンプレミアムゴルフサービス、レストラン・スパ・ショッピングなどの優待サービスオントレなどと盛りだくさんです。
その他、セゾンカード共通の特典である毎月5・20日の西友・リヴィン・サニーが5%オフや独自のポイントアップサイト永久不滅ドットコムなどの特典もついています。
とても年会費20,000円のクレジットカードの特典サービスとは思えないほどにお得です。
また、入会審査も緩く年収400~500万円程度もあれば十分審査に通過できる可能性が高いので、一般のゴールドカードが所有できるような方ですと大丈夫だと思われます。
唯一、デメリットといえる点が、ポイント還元率が0.5%であることですが、セゾンカードの会員サイトNetアンサーに手持ちのnanacoカードを事前登録することにより、セブンイレブン・イトーヨーカドーでカード決済をすると永久不滅ポイント0.5%に加えて1.0%のnanacoポイントが貯まるようになります。
セブンイレブンとイトーヨーカドー限定ではありますが、計1.5%のポイント還元率まで上げることができます。
また、SAISON MILE CLUB JALコースのショッピングマイルプランに無料登録できるので、こちらへ登録することでカード利用1,000円ごとに10JALマイルが貯まるようになります。
さらに、SAISON MILE CLUB優遇サービス分として永久不滅ポイントが2,000円につき1ポイント貯まります。
永久不滅ポイントは、200ポイントで500マイル(1ポイントで2.5マイル)のレートでJALマイルに交換できますので、カード利用1,000円あたり11.25マイル貯まります。
これを計算すると、なんとマイル付与率は1.125%となります。
本家JALカードは基本マイル付与率0.5%で、ショッピングマイルプレミアム別途3,240円/年払って加入することで、ようやく1.0%までマイル付与率が上がります。
JALカードの最上位カードJALプラチナカードでさえ1.0%のマイル付与率ですし、新規発行停止となったポイント還元率2.0%のリクルートカードプラスでも、2.0%のリクルートポイント→2.0%のポンタポイント→1.0%のJALマイルと1.0%のマイル付与率にとどまります。
よって、基本的にJALマイルの付与率は1.0%が最高なのですが、このセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード+ SAISON MILE CLUB JALコースショッピングマイルプランでわずかながら1.0%を超えるマイル付与率を実現できることになり、ポイント還元率がデメリットとお伝えしましたが、JALマイラーの方であれば、ポイント(マイル)が一気に大きなメリットと変貌するのです。
JALマイラーの方で安価にプラチナカードを維持したいけども、コンシェルジュサービスなどのプラチナカードならではの特典も利用したいという方にオススメです。
JCB ザ・クラス
年会費 | 50,000円(税別) | 還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
電子 マネー | – | ポイント | Oki Dokiポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 招待された人のみ入会可能
- ブラックカード並みの充実したサービス
- ここ数年改悪が続いている
プロパーのJCBカードの最高峰・最上位カードがJCBザ・クラスです。
年会費の金額的にはプラチナカードと言えますが、特典サービスの内容・カード取得の難しさでいえばブラックカードに分類されるクレジットカードとなります。
基本概要ですは、完全招待制のクレジットカードで、
- 年会費50,000円(税別)・家族カード年会費無料(8枚まで発行可)
- ETCカード年会費無料
貯まるポイントはOki Dokiポイントでポイント還元率は0.5%と一般的な水準(前年度実績で0.85%までアップ可)、電子マネーの対応は、QUICPayとApple Payです。
ザ・クラスの特典は、コンシェルジュサービス、メンバーズセレクション、東京ディズニーランド会員専用ラウンジ、プライオリティパス(プレステージ会員)、高級レストランサービス グルメ・ベネフィット(2名利用時1名分無料サービス)、提携飲食店での代金30%オフとなるダイニング30、海外クルーズ優待サービス、ホテル優待サービス、JCBラウンジ京都などです。
東京ディズニーランドの特典が充実しているのはJCBらしいですね。
とくに、メンバーズセレクションの特典は、年に1回2万円相当のプレゼントを選べて必ずもらえるので、年会費は実質2~3万円程度まで圧縮できますので、かなりお得です。
ただし、デメリットもそれなりに存在します。
デメリット:カードの取得が難しい
JCBプロパーのゴールドカードに入会しカードを2年連続で100万円以上の利用の実績を作り、JCBゴールドザ・プレミアへのインビテーション獲得し入会、さらにJCBゴールドザ・プレミアでカード利用100万円以上を2年(300万円利用したら1年でインビテーションがきたという事例もあります)で、ようやくJCBザ・クラスのインビテーション獲得となりますので、基本的にプロパーのJCBゴールドカード取得から3~4年の時間が必要となります。
実は、以前JCBザ・クラスは申込ができた時期もあり、その時の入会要件が年収1,200万円以上、年齢40歳以上、勤務年数10年以上などといった条件が明示されていました。
さすがに現在はこれらの条件はかなり緩くなったという噂も多く聞きますが、JCBザ・クラスの取得が容易でないことは確かです。
プロパーのJCBゴールドカードを取得し年間300万円以上利用の上、電話でJCBザ・クラスの入会申込書の郵送を依頼し、年収1,200万円以上の源泉徴収票添付でJCBザ・クラスに入会できたという事例(俗にいう突撃ですね)もありますが、あまりオススメはしませんし現実的ではないですね。
デメリット:続く特典の改悪
たとえば、メンバーズセレクションの中で人気のあった東京ディズニーランド内の秘密の会員制レストランクラブ33も以前はJCBザ・クラスの会員であれば年に1回利用できていたものが、抽選となってしまいました(追加料金支払いでの追加の入室も不可・子供も不可となってしまいました)。
家電修理保証サービスも2017年3月末で終了の予定です。
今後も特典の改悪が継続する可能性が高いと推察できます。
目立つメリットがない
年間300万以上利用しても翌年度ポイントアップ特典となってもポイント還元率0.85%止まりです。
まとめ
今回はプラチナカードについてお伝えしました。
プラチナカードといっても自分から申込ができるもの、できないもの、年会費が高額なもの比較的安価なものと様々です。
ただ、共通しているのはコンシェルジュサービスです。
コンシェルジュサービスがしっかり利用できお得に感じる方であれば、プラチナカードの取得を検討されたほうがいいでしょう。
そうでない場合は、高額な年会費のムダ使いになりかねないので、あまりオススメはできませんが、今回お伝えした3つのプラチナカードの中でもセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカードは、年会費も比較的安価でメリットも多く会社経営者・オーナー以外のサラリーマンやOLの方でも気軽に持てるのでオススメです。