楽天証券の評判、デメリットから口座開設申込み方法までのまとめ

アベノミクス、トランプ相場などでここ数年日本株が大きく上げてきて、2018年年明けにはついに日経平均株価が24,000円の値をつけ、25年ぶりに高値を更新したというニュースが多くのメディアで取り上げられました。

株取引をやるためには、まずは証券口座の開設が不可欠ですが、昔と異なり手軽にスマホで株の売買取引ができるネット証券が人気となり、既存のトレーダーにはすっかり定着した感があります。
今回は、ネット証券の中でもトップクラスの人気を誇る楽天証券についてお伝えしていきます。

楽天証券の評判・口コミ

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メリット、デメリット

楽天証券のメリット、デメリットをまとめます。

メリット

  • 株取引に利用するスマホアプリの出来が秀逸で使い勝手の良さは抜群
  • 投資商品のラインナップが豊富で初心者から上級者・プロまで満足できる
  • 楽ラップというAIを利用した自動投資プログラムがある
  • 取引手数料が業界最安値レベルで安い(競合他社とほぼ横並び)
  • 株・投資・金融に関するニュースがスマホアプリですぐに確認できる、ニュース速報もあり株価の急変動に対応しやすい(FRBの金利引き上げなどによる為替急変動など)
  • 楽天銀行、楽天カードなどいわゆる楽天経済圏の中にいる方には、新たに楽天証券の証券口座を開設するとさらに楽天経済圏の使い勝手が良くなる

デメリット

  • 現物取引と投資信託程度であればすぐに審査が通るが、信用取引、特に先物・オプション取引の口座開設の難易度が他のネット証券と比べると若干高く否認されることもよくある
  • 先物・オプション取引は別スマホアプリを使う必要があり、使い勝手が悪くなる
  • そもそも楽天が嫌いな方には向かない、楽天証券の証券口座を開設するとおのずと楽天銀行を開設するようになるし、その他、楽天カード・楽天市場など楽天のサービスを使うようになってしまうため
  • 松井証券の一日先物取引のような安価に先物取引ができるようなシステムがない

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楽天証券の特徴

ネット証券の競争は激しく、以前は株取引にかかる手数料の安さを競う時期がありましたが、大手通信会社のスマホ料金と同じく、競争の果てに主要ネット証券の株取引の手数料は現在ほぼ横並びとなったため、現在は手数料以外の競争局面となっています。
そんな中、楽天証券の人気の秘密はずばりスマホアプリの使い勝手の良さです。

楽天証券では、たった1つのアプリで現物取引・信用取引、株に関するニュースをチェックすることができます。
株価チャートもずいぶん改善され、日足・週足・月足チャートに加え、デイトレーダー向けに1分足・2分足・3分足・4分足・5分足・10分足・15分足・30分足・60分足の計12種類もの時間軸の異なるチャートを見ることができるのです。

ただし、先物・オプション取引に関しては、別アプリを使う必要があります。
それでも、競合他社のスマホアプリと比べると機能が詰め込んである割にはかなり使いやすい印象で、自分のお気に入りの銘柄もページ別にブックマークすることができる(最大10ページ)ので、銀行などの金融株、ANAや東急(東京急行)などの交通系会社の株などといったように、業界別に見やすくまとめるといったことも可能です。

さらに、日経テレコンのサイトを経由することで、投資家やビジネスマンに人気の、日本経済新聞の日経速報ニュースを無料で無制限に読めるという特典もついてきます。

もう一つ、楽天証券の大きなメリットと強みは、楽天グループの他のサービスとの強烈な連携です。

具体的には、株取引を行うごとに楽天ポイントが貯まる(超割コースの場合)こと、楽天銀行の口座保有者であればマネーブリッジという楽天銀行提携サービスが利用でき、楽天証券の証券口座と楽天銀行の一般銀行口座をリンクし毎日夜間に投資していない待機資金を楽天銀行の口座へ手数料無料で、しかも自動で出金してくれますし(要初期設定)、逆に投資チャンスがきたと判断したらスマホアプリで楽天銀行の銀行口座から楽天証券の証券口座へ手数料無料で即時入金が可能です。

さらに、マネーブリッジの特典として楽天銀行口座の普通預金口座の金利がなんと0.10%まで跳ね上がります

この0.10%という預金金利は、一般銀行の定期預金の口座と同じレベルですので、かなりお得ですね。

また、信用取引の口座を開設して信用取引を行っている場合、あらかじめ設定をしておくと、日々の取引や市況状況等によって生じた信用保証金維持率の低下(追証)や決済等とにより預かり金に不足が発生した場合に、楽天銀行口座から楽天証券口座へ資金の振替を自動で行ってくれる「投資あんしんサービス」も無料で利用できます。

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取扱商品

楽天証券の取扱商品についてですが、かなり豊富で以下の通りです。

  • 国内株式(現物取引手数料0円~、信用取引・先物取引も可能)
  • NISA・ジュニアNISA
  • 投資信託(銘柄数2,550本以上)
  • 投信積立(月々100円~積立可)
  • 楽ラップ(10万円から独自AIによるおまかせ資産運用)
  • FX
  • 金・プラチナ(月々1,000円~可能)
  • 外貨建てMMF(6通貨取扱い)
  • 海外株式(主力250銘柄が売買可能)
  • 債権(国債・10,000円~)

と投資商品を一通り網羅しており十分です。

特に楽天証券の独自AIによる自動投資システムによるおまかせ資産運用の楽ラップは他社にない、かなりユニークな投資商品ですし投資初心者におすすめです。

手数料

次に気になる手数料ですが、以下の表にまとめます。

超割コース(手数料の1%の楽天ポイントが貯まる)

取引金額現物取引手数料信用取引手数料
5万円まで50円90円
10万円まで90円
20万円まで105円135円
50万円まで250円180円
100万円まで487円350円
150万円まで582円
3,000万円まで921円
3,000万超973円

超割コース(大口優遇)

取引金額現物取引手数料信用取引手数料
5万円まで0円0円
10万円まで
20万円まで100円
50万円まで238円
100万円まで426円
150万円まで509円
3,000万円まで806円
3,000万超851円

いちにち定額コース(現物・信用取引の合計額)

取引金額現物取引手数料
10万円まで0円
20万円まで191円
30万円まで286円
50万円まで429円
100万円まで858円
200万円まで2,000円
300万まで3,000円

※以降、100万円増ごとに1,080円追加

海外株式

取引金額米国株式手数料中国株式手数料
10万円まで1回の取引につき0.45%500円
10~100万円0.50%
100万円以上5,000円

アセアン株式

取引区分Web割引電話取引
国内手数料1.00%
※最低手数料500円
1.0%+2,000円
現地手数料なしなし
現地諸費用なしなし

先物取引

  • 日経225先物…278円/枚
  • 日経225ミニ・マザーズ先物…38円/枚

オプション取引

  • 日経225オプション・Weeklyオプション…0.18%(最低手数料180円)

海外先物

銘柄手数料
株価指数米国ドル建$4.5
円建ラージ400円
円建ミニ(SGX)200円
円建ミニ(CME)300円
エネルギー・金属・農産物米国ドル建ラージ$6.0
米国ドル建ミニ$4.5
米国ドル建マイクロ$2.5

金・プラチナ

  • 買付…2.50%
  • 売付…0円

注意事項

  • 価格表記はすべて税別
  • 現物取引の手数料コースに、超割コースの他にワンショットコースもありますが、ワンショットコースは今後廃止していくと楽天証券の公式ホームページで告知していることもあり、紹介をしておりません
  • 楽天ETF(楽天225ダブルブル、楽天225ダブルベア)は現物・信用ともに手数料0円
  • デイトレード専用の信用取引「いちにち信用」は手数料0円
  • 新規公開株式(IPO)、立会外分売、貸株サービス、外貨建てMMF、国内債券、外国債券、FX(スプレッドが別途あるので完全に無料ではない)、カバードワラントは手数料0円

楽ラップの手数料(固定報酬型)

運用資産の時価評価額投資顧問料運用管理手数料合計
1,000万円以下0.162%0.540%0.702%
1,000~5,000万円0.486%0.648%
5,000万円~1億円0.432%0.594%
1億円以上0.378%0.540%

楽ラップの手数料(成功報酬併用型)

運用資産の時価評価額投資顧問料運用管理手数料合計
1,000万円以下0.054%0.540%0.594%
1,000~5,000万円0.486%0.540%
5,000万円~1億円0.432%0.486%
1億円以上0.378%0.432%

口座開設方法

以前はパソコンを使って楽天証券のWebサイトから申し込む必要がありましたが、現在では、スマホから簡単に証券口座の開設ができるようになりました。
今回は、スマホのスクリーンショットを用いて楽天証券の証券口座開設の申し込み完了まで詳しくお伝えしていきますね。

ちなみに、今回用いるスマホはiPhoneですがAndroidスマホでも基本的には同じとなります。

1.楽天証券の公式ホームページにアクセス

楽天証券のホームページ
楽天会員であれば上側、楽天会員でなければ下側をタップします。

今回は楽天会員であるという前提ですすめていきますので、ユーザIDとパスワードを入力します。

2.個人情報の入力

総合口座の申込み画面に切り替わるので、氏名・性別・生年月日・郵便番号・住所・電話番号・メールアドレスなどの必要事項を入力します。
※楽天会員のIDでログインすると登録済みの楽天会員情報に基づき自動で入力した状態となっています





3.納税に関する選択

さらに下へスクロールしていくと、納税方法の選択が出てききますので、「確定申告は原則不要」をタップし選択しましょう。

源泉徴収ありを選択すると、株取引の売却益にかかる税金の納税を楽天証券が代行してくれるので、納税金額に該当するお金は別途楽天証券の証券口座から引き落としになります。
投資歴が数年ある方で株取引による損失分を税額控除するために確定申告を行う場合や、自営業などの方で毎年必ず確定申告は自分でするという方は、「ご自身で通常の確定申告(特定口座を開設しない、源泉徴収なし)」を選択しましょう。

4.NISA口座の選択

さらに下へスクロールしていくと、NISA口座の選択の画面が出てきますので、つみたてNISAをやる方は「つみたてNISA」を選択、それ以外の方でNISAを利用するかどうかわからない方は、とりあえず「NISAを開設」を選択しましょう。
※詳細は後述します

5.個人型確定搬出型年金(iDeCo)の選択

さらに下へスクロールすると、楽天銀行口座の申込と個人型確定搬出型年金(iDeCo)の申込を選択する画面が出てきますので、それぞれ希望する場合は「申込む」をタップし選択します。

前述したように楽天証券を利用する場合、楽天銀行はかなりメリットがあるのでおすすめです。
※iDeCoについては詳しく後述します

6.FX、信用口座の申込

さらに下へスクロールすると、楽天FXの申込と楽天信用口座の申込の選択が出てきますので、楽天証券でFXをやりたい場合、信用取引をやりたい場合はそれぞれ「申込む」をタップし選択しましょう。
信用取引は預入金の3倍の取引ができ買いだけでなく空売りも可能となりますが、初心者の方はリスクが高いので現物取引である程度経験を積まれたほうがよいでしょう。
日経平均連動型ETF株を現物で買うことで空売りのような取引も可能です。

7.登録内容の確認

ページ最下部の「内容確認へ」をタップするとこれまで入力した内容を確認する画面へ切り替わります。
入力内容に誤りがないことを確認し下へスクロールしていくと、重要書類の同意の画面が出てくるので、規定等のPDFを開いて確認した上で同意のチェックをタップし、ページ最下部の「同意して次へ」をタップします。



8.本人確認書類の提出

次は本人確認書類の提出ですが、運転免許証をお持ちの方であれば運転免許証が最も無難ですので、今回は運転免許証のデータをアップロードします。
事前に運転免許証の表・裏の写真データを用意しておくとスムーズです。

スマホから運転免許証のデータをアップロードする場合は、「スマートフォンから提出する」をタップし選択し、ページ最下部の「提出方法を確定し、アップロード画面へ」をタップします。
今回は都合により、後でデータを提出したいので、「後でアップロードする」をタップし楽天証券口座の開設申込は完了となりました。

 

「最短5分で口座申込を完了!」と最初に記載してありましたが、楽天カードを保有している、楽天市場でネットショッピングを行っているなどで、楽天IDをすでに持っている場合は、本当に5分程度で完了しました。

この後の流れとしては、証券口座の開設は一応「審査」がありますので、審査にパスできたら数日後に楽天証券の証券口座のIDと初期パスワードが郵送されてきます。

現物取引等の申込だけだと比較的簡単に審査をパスできますが、信用取引の申込を同時に行った場合は、投資歴がない方の場合、後日、楽天証券から登録した電話番号へ電話がかかってきて信用取引の内容をよく理解できているかという趣旨の5分程度の電話面談があります。

電話面談の内容と結果によっては、信用取引口座の開設を否決されてしまう可能性がありますが、もし本当に否決されてしまっても現物取引等で経験を積んでから改めて申し込めば大丈夫です。

iDeCo

証券口座開設の時に出てきたiDeCoというものをご存じでしょうか?

iDeCoはイデコと読みますが、これは「個人型確定搬出年金」のことで加入者が毎月掛け金を搬出(積立)し、あらかじめ用意された金融商品で該当金融機関が運用、60歳以降に年金または一時金として受け取りができるもので、国が制度設計したいわゆる個人年金です。

iDeCoのメリットは、

  1. 積立する時は全額所得控除の対象であること
  2. 運用時の運用益非課税であること
  3. 60歳到達以降の受け取り時に公的年金等控除・退職所得控除の対象となること

の3つですが、デメリットとして、積み立てたお金は60歳到達まで1円も引き出すことができないので、iDeCoをやる際にはこの点に注意が必要です。

搬出(積立)金は職業によって実は上限が決まっており、

  • 公務員:12,000円/月まで
  • 会社員(企業年金あり):12,000円/月、もしくは20,000円/月まで(企業年金の種類により異なる)
  • 会社員(企業年金なし):23,000円/月まで
  • 専業主婦(夫):23,000円/月まで
  • 自営業:68,000円/月まで(国民年金未納の月は積立金を納めることが不可)

※いずれも5,000円/月以上1,000円単位の搬出金設定

となっています。
ちなみに、iDeCoの搬出(積立)に関しては休止・再開が可能です。

楽天証券のiDeCoにかかる手数料は以下の通りです。

  • 加入時(初回のみ):2,777円
  • 搬出(積立)時の毎月の支払い:167円
  • 給付手数料(給付を受け取る時):432円/回
  • 還付手数料:国民年金基金連合会1,029円/回、信託銀行432円/回
  • 乗換時手数料(他から楽天証券へ乗り換える場合):4,320円

※いずれも税込表記

乗換時手数料は別して、通常時の運営管理手数料は楽天証券の場合は0円となっていますので、お得といえます。
株取引のように比較的短期に利益を狙うものとは異なり、将来を見据えた長期の投資となりますので無理のない完全な余剰資金の範囲での搬出金の設定が重要です。

つみたてNISA

次に、前述したiDeCoと同様に証券口座開設申込時に出てきたNISAについてお伝えしていきます。

NISA(ニーサ)とは、少額投資非課税制度で、株・投資信託の売却益や配当金・分配金にかかる税金は20%ですが、この20%の税金を払わずに済むというとてもお得な制度なのです。
日本在住20歳以上の方であれば誰でもNISA口座を開設でき年間120万円までが投資枠として、新たに投資できる期間が2014年から2023年まで(ただし非課税期間はこのうち5年間のみ)と決められています。

注意点として、債権・FX・金・プラチナ等の商品取引や信用取引・先物取引は対象外です。

一方、つみたてNISAは運用方法が積立方式で年間投資上限額が40万円までと低く抑えられていますが、非課税期間は20年とかなり長いので長期の積立投資を希望している方にぴったりな投資サービスといえます。
また、楽天証券のつみたてNISAは毎日積立が可能で、なんと最低100円/日から積立が可能ですので、手軽にスタートできるため投資初心者やまだ大きな投資資金を用意できないという方におすすめですね。

一般NISAとつみたてNISAの違い

一般NISAつみたてNISA
対象者20歳以上
運用方法通常還付・積立方式積立方式
年間投資上限額120万円40万円
非課税期間5年20年
対象商品国内株式(現物)・海外株式(現物)・投資信託国が定めた基準を満たした投資信託
非課税対象対象商品にかかる配当金・売却益等
口座開設期間2023年開始分まで2037年開始分まで
金融機関変更毎年変更可

まとめ

証券口座開設もスマホで最短5分で完了するほど簡単で、投資商品ラインナップも豊富、取引手数料も最安値レベルで投資初心者からプロまで好んで利用される理由がわかりますね。

楽天市場や楽天カードなど楽天のサービスを利用している方には特にお得となり、おすすめです。

この春に楽天証券で投資をスタートさせてみてはいかがでしょうか?
投資初心者の方には一般NISA枠利用(年間120万円)での投資信託からスタートがおすすめですし、投資信託を選ぶことが面倒な方には楽天証券ならではの楽ラップを利用した投資がおすすめとなります。

 



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