新生銀行の口座開設方法とメリット、デメリットまとめ

新生銀行は、ネット専業銀行(ネットバンク)だと思っている方が多いのですが、実は実店舗が首都圏を中心に全国29店舗もある一般銀行です。
口座開設の申込などの各種手続きは実店舗の窓口に行かなくても、Web上で完結できるのでネットバンクとしての利便性は十分にありますし、実店舗が全国にあることからネット専業銀行と比べると安心感もあります。

新生銀行が最も評価されているのは、新生銀行の店舗のATMはもちろん、コンビニATMなどの各種提携ATMであれば、すべて24時間365日入出金手数料完全無料となっている点で、日銀のマイナス金利で各金融機関がサービスを絞り始めているこのご時世に、これは本当にすごいことです。

ちなみに、新生銀行の提携ATMは、セブン銀行、E-net、ローソンATM、イオン銀行、PatSat、ビューアルッテ、ゆうちょ銀行、全ての都市銀行、三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、あおざら銀行、商工中金とかなり多く、完全無料で利用できるATMがこれだけあれば最寄りに新生銀行の店舗がなくとも安心して利用できます。

その他、新生銀行は他のネットバンクと比べて、2週間満期預金(最低預入金50万円、金利0.03%)、店頭限定にはなりますが、誕生月とその前月に限り申込ができるハッピーバースデー円定期預金(3ヶ月もの金利優遇円定期預金、預入金100~500万円/金利0.3%、500~3,000万円/金利0.5%)といったユニークなサービスがラインナップされていますし、Tポイントを貯めている方にはうれしい新生銀行を利用するだけでTポイントが貯まるTポイントプログラムもあります。

もちろん、円預金の他、投資信託・NISA、FX、外貨預金、積立(外貨・投信)、仕組預金(円投資型)、保険(がん・医療・年金・学資)、iDeCo(個人型確定搬出年金)、住宅ローン、クレジットカード、カードローン、デビッドカード、海外サービス(送金・海外プリペイドカード・外貨宅配・海外ATM)など各種金融サービスも豊富に揃っています。

新生銀行の口座開設の流れ

新生銀行の口座開設は3つの方法があり、

  1. 新生銀行口座開設アプリをダウンロード、必要事項を入力し送信、SMSメールが届き記載されているURLへアクセス、運転免許証・署名(または印鑑)をスマホで撮影し送信し申込完了、約1週間で口座開設完了
  2. 新生銀行の公式ホームページから口座開設申込書をダウンロード、必要事項を記入し郵送、約2週間で口座開設完了
  3. 最寄りの新生銀行のリアル店舗にて申込、即日開設も可能(不可の場合もあり)

上記の1~3いずれかの方法での口座開設となります。

新生銀行は前述したように、リアル店舗も全国にありますので、最寄りに新生銀行の店舗がある場合は、店舗での申込が最速となりますが、すべての都道府県に店舗があるわけではないので、スマホを利用されている場合は、1.の新生銀行口座開設アプリでの口座開設申込が便利で手軽です。

新生銀行も他のネットバンクと同じように、各ステージ判定により特典サービスの手厚さが変わってくるのですが、新生ステップアッププログラムと呼ばれていて詳細は下記の表の通りです。

新生スタンダード新生ゴールド新生プラチナ
提携ATM手数料無料
他行振込手数料無料回数1回/月5回/月10回/月

新生スタンダード

新生銀行の口座を保有している

新生ゴールド

  1. 各種積立(月5,000円からの投資信託、月10,000円からの外貨積立、月10,000円からのTHEO+の積立)
  2. 外貨預金など所定運用商品月間平均残高30万円以上
  3. 新生パワートラスト(金銭信託)の毎月20日時点残高合計100万円以上
  4. FXにて10万基本通貨谷以上の約定(前月21日~当月20日までの期間)
  5. 各種預金月間平均残高100万円以上
  6. 新生アプラスゴールドカード保有し自動引き落とし口座を新生銀行に設定の上毎月1円以上の利用実績
  7. 新生銀行スマートカードローンプラス自動引き落とし口座を新生銀行に設定した上で借入残高1円以上

の7つからいずれか1つの条件を満たす。

新生プラチナ

  1. 預入れ総資産の月間平均残高が2,000万円以上
  2. 外貨預金など所定の投資商品の月間平均残高が300万円以上
  3. 新生パワートラスト(金銭信託)の20日時点の残高合計が1,000万円以上
  4. パワースマート住宅ローン利用
  5. ラグジュアリーカードの自動引き落とし口座を新生銀行に設定し毎月1円以上の利用実績

の5つからいずれか1つの条件を満たす。

Tポイントプログラム

また、新生銀行のTポイントプログラムについては、下記に抜粋します。

  • エントリー:1ポイント(毎月1回)
  • 新生パワーダイレクト(個人ページ)へログイン:3ポイント(毎月1回)
  • コンビニATMのE-netでの入出金で最大20ポイント/月(1回につき10ポイント)
  • 振込入金で最大100ポイント/月(1回25ポイント)
  • 口座振替登録最大2件/月登録で100ポイント(1件50ポイント)
  • 積立投資信託引き落としで毎月10ポイント
  • 積立外貨預金引き落としで毎月10ポイント
  • 積立THEO+で毎月1回10ポイント
  • 外貨定期預金10万円以上で20ポイント、50万円以上で100ポイント、100万円以上で200ポイント
  • 海外プリペイドカードGAICA(Flex機能付き)を使用して海外ATMにて出金で最大100ポイント/月(1回50ポイント)
  • 海外プリペイドカードGAICA(Flex機能付き)を使用して国内外VISA加盟店にてカードショッピング利用で最大100ポイント/月(1回利用金額200円につき2ポイント・ポイント還元率1.0%)
  • Web来店予約経由の店舗における資産運用の相談で50ポイント/月(ポイント付与は毎月1回のみ)
  • 投資信託、仕組預金、仕組み債の資産運用残高30万円以上で200ポイント/月
  • 金銭信託の取引引き落とし50万円以上で200ポイント/月(ポイント付与は毎月1回のみ)

新生銀行をメインバンクとして利用すると、かなり多くのTポイントが獲得できますね。

Tポイントと親和性の高い、Yahoo!ショッピングやヤフオク、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホ・携帯電話をご利用の方には新生銀行をメインバンクとして利用すると、かなりお得です。

メリット、デメリット

では、新生銀行のメリット、デメリットをまとめます。

メリット

  • 提携ATM入出金手数料が完全無料
  • 提携ATMもかなり多く現金の入出金に困ることはない
  • 他行への振込手数料が1~10回/月無料(新生ステップアッププログラムのステージ判定による)
  • Tポイントプログラムがあり利用によってTポイントが貯まる
  • 2週間定期預金などユニークな定期預金がある
  • ハッピーバースデー円定期預金(3ヶ月もの)の金利が最大0.5%と利子がかなり高い
  • 海外のATMでも現金(現地通貨)がおろせる(海外ATM手数料無料・為替手数料4.0%必要)
  • 海外プリペイドカードGAICA(Flex機能付き)の使い勝手が秀逸(海外のみならず国内VISA加盟店でのショッピング利用も可能となった、日本円のみなら米国ドル・ユーロ・ポンド・豪州ドルの5通貨を24時間いつでもチャージ可能、ATM手数料無料で海外ATMから現金引き出し可能:外貨チャージは3.5%の手数料必要、余った通貨は新生銀行の自分の口座へ戻せる)

デメリット

  • 普通預金金利が0.001%/年(新生ステップアッププログラム優遇金利で最大0.003%/年)楽天銀行・イオン銀行(条件達成時の0.1%/年)と比べるとかなり低い
  • 新生ステップアッププログラムの難易度が高い
  • 新規で新生銀行の口座開設をした方のみを対象としたスタートアップ円定期預金0.5%(3ヶ月もの)という大変お得なサービスが2018年5月末で終了してしまう
  • 他のネットバンクと比べるとスマホアプリの出来が悪い(アプリといいつつ何でもスマホ向け新生銀行ホームページへ飛ばされてしまう)
  • 他のネットバンクと比べると、口座への入出金・引き落としの事前告知などのEメールサービスが貧弱(新生銀行は、残高不足で引き落としができないなどイレギュラーな場合のみEメールが送信される)
  • 海外プリペイドカードGAICA(Flex機能付き)は海外ATM手数料が無料であるものの為替手数料が4.0%もかかってしまうので、事前に外貨チャージ(手数料3.5%)をしておいたほうがお得(事前に外貨チャージし海外ATMで現地通貨を引き出す場合は手数料無料)
  • 外貨宅配サービスという電話1本で主要8外貨を本人限定郵便で3営業日以内に届けてくれるというユニークで便利なサービスがあるが、両替手数料(1米国ドル1.4円など)の他に1,080円/回の送料も必要なので微妙
  • 新生銀行の投資信託は申込手数料が有料(1.08~3.24%程度)であるものが多い

まとめ

多くの提携ATM入出金手数料が完全無料、Tポイントが毎月Web上からエントリーするだけでもらえるなど気軽にTポイントがもらえるプログラムがあり、全国にリアル店舗があるため他のネットバンクと比べると安心感もあり、かなり魅力的なネットバンクです。

他行への振込手数料無料回数をアップさせるために、新生ステップアッププログラムの新生ゴールド以上を狙いたいところですが、難易度が高めなのが難点です。
比較的取り組みやすい「新生アプラスゴールドカード保有し自動引き落とし口座を新生銀行に設定の上毎月1円以上の利用実績」か「各種積立(月5,000円からの投資信託)」のいずれかの条件達成で、なんとか新生ゴールドをキープしたいところですね。

新生銀行の口座を実際に使ってみると、スマホアプリやEメール通知サービスなど他のネットバンクと比べると使い勝手が悪い部分が目にとまりますが、2週間満期預金(預入金額最低50万円・金利0.03%)などユニークでお得なサービスもありますし、複数のネットバンクを上手に使い分けると便利なだけでなく、資産を増やすこともできるのでおすすめですよ。

 



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