コストコのおすすめクレジットカードはコストコグローバルカードでない!その理由とは?
クレジットカードだけではなく、買い物も大好きな西園寺です。
アメリカ生まれの完全会員制大型倉庫店スタイルで安いだけでなく、買い物そのものがレジャーとして楽しめるコストコ、お好きな方が多いのではないでしょうか?
コストコは基本的に他のスーパーやショッピングモールと比べ圧倒的に安く商品を販売しています。
飲食店の仕入れなどで、プロが集う業務用スーパーよりも安い商品が多いと言われているコストコですが、残念なのはクレジットカードの対応です。
なんと国際ブランドが、マスターのクレジットカードのみしか対応してないんですね。
もちろんコストコから専用のクレジットカードが出ていて、コストコでの買い物が多い方はこちらで問題ありません!
しかしそうではない方も多くいるはずなんです。
そんな方がクレジットカードを使って、コストコでお得にポイントを貯めるためには・・・?
ただでさえ激安で楽しいコストコを、クレジットカード決済によって得られるポイントやマイルもきっちりゲットして、さらにお得にコストコで買い物を楽しんでみませんか?
今回は、コストコがオリコと提携して新しく発行し始めたコストコ最強とPRしている「コストコグローバルカード」の詳細と他のクレジットカードを徹底比較していきますね!
新しいコストコのクレジットカード「コストコグローバルカード」
2018年1月末でコストコ(日本法人)とアメリカン・エキスプレスの契約が終了し、2018年2月から新たにマスターカードとの契約が始まりました。
これまでアメックスのプロパーカード、アメックスの提携カード(セゾンアメックスカードなど)、コストコオリコマスターカード(法人の場合はコストコビジネスカード)のみがクレジットカード決済可能でしたが、これが変更されます。
コストコグローバルカード、コストコオリコマスターカード(法人の場合はコストコビジネスカード)、マスターカードの国際ブランドのクレジットカードのみがクレジットカード決済可能となりました。
勘違いされている方が多いのですが、以前のコストコとオリコの提携カードの「コストコオリコマスターカード(白い券面)」については、引き続きコストコでも利用できます。
クレジットカードの有効期限切れ・自動更新に伴い、コストコグローバルカードへ自動移行されることはありません。
解約の手続きをしない限り、他のクレジットカードと同じようにコストコオリコマスターカードのまま自動更新され継続して使い続けていくことが可能です。
2018年2月からマスターカードへの契約変更に合わせて、コストコはオリコと提携して「コストコグローバルカード」というまったく新しいクレジットカードを発行し、「コストコ最強のクレジットカード」とPRしていますが果たして本当に「コストコ最強」なのでしょうか?
コストコグローバルカード
年会費 | 初年度無料 ※翌年度以降条件により無料 | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | – | ポイント | リワード |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 年会費は2年目から1,250円かかるが、前年度に1度でも使用していれば無料
- コストコでの利用はポイント還元率1.5%
- 貯まったポイント(コストコキャッシュバックリワード)は、コストコでのみ利用可
- 年会費:初年度無料、2年目以降は1,250円(ただし、前年1回以上のカード利用で次年度年会費無料)
- 家族カード:年会費無料(1枚まで発行可)
- ETCカード:年会費、発行手数料ともに無料
- 国際ブランド:MASTERのみ
- ポイント:キャッシュバックリワード(ポイントの有効期限はキャッシュバック後から1年間)
- ポイント還元率:1.5%【コストコのみ(コストコのガソリンスタンドも含む)、コストコ以外の利用時は1.0%】
- 付帯保険:海外旅行傷害保険最高2,000万円(自動付帯)、国内旅行傷害保険最高1,000万円(利用付帯)
となっており、一見するとコストコでのポイント還元率が1.5%と今時としてはかなり高くかなりお得であるように思えますね。
では、具体的にコストコグローバルカードのメリット、デメリットをまとめます。
メリット
- 年会費実質無料(年に1回使えば翌年の年会費は無料となる)
- 家族カードも年会費無料で1枚まで発行可
- コストコの買い物においては、ポイント還元率最高水準の1.5%
- コストコのガソリンスタンドは周囲のガソリンスタンドより10円/L程度安く設定してあるが、それに加えてガソリンスタンドにおいてもポイント還元率1.5%のポイントがもらえ、さらにお得
- コストコ以外の店舗でもポイント還元率1.0%とまずまずの高還元率
- ポイントを使う際には、何も手続きをしなくともコストコ限定で使える電子マネーとしてキャッシュバックされる(貯めたポイントをコストコの買い物の際に値引きとして1ポイント=1円として利用可)
デメリット
- 貯めたポイントはコストコでしか使えない
- ポイント付与のタイミングは、前年1月1日~12月31日の1年間の総利用額の1.5%(コストコ)と1.0%(コストコ以外)のポイントが2月にまとめて付与されるため、貯めたポイントをその都度、細かく使うことができない
- コストコグローバルカード入会により、コストコの会員の年会費(個人:税別4,400円、法人:税別3,850円)がコストコグローバルカードで自動引き落としを勝手に設定されてしまう
- コストコの会員を退会してしまうとクレジットカードを退会しなくとも、貯めたポイントを実質捨てることになる(コストコのみでしかポイントが使えないため)
- 電子マネーに弱い(同じオリコが発行する年会費無料、ポイント還元率1.0%のオリコカード・ザ・ポイントはiD・QUICPay・Apple Payの3つに対応)
このようにコストコグローバルカードのメリット、デメリットをまとめてみると、たしかにコストコでは最強のポイント還元率1.5%ではあるので、還元率はそこそこ高めだと言えます。
しかし貯めたポイントがコストコでしか使えず、しかも毎年2月の1回にまとめてポイントが付与(コストコ限定値引き用電子マネー付与)されるため、出口にあたるポイントの使い勝手がかなり悪いと言わざるを得ません。
コストコ以外でもポイント還元率1.0%と高還元率ですが、結局、貯めたポイントはコストコでの値引きのみにしか使えません。
そのため、近所のスーパーで買い物をするような高い頻度でコストコを利用するという方や、以前からある白い券面のコストコオリコマスターカードをコストコ用のサブカードとして利用されている方にはおすすめです。
コストコグローバルカードとコストコオリコマスターカードを比べた場合、コストコでの買い物で使い貯めたポイントもコストコで消費する場合は、コストコグローバルカードのほうが圧倒的にお得です。
※貯めたポイントをコストコ以外で使う場合は、コストコグローバルカードの優位性は微妙で、他のクレジットカードを検討したほうが良いです。
しかし、現在コストコオリコマスターカードを利用していて、コストコグローバルカードへ変更したいという場合は、コストコオリコマスターカードを解約しなければなりません。
そこから、コストコグローバルカードを新規入会申込するという流れとなり、まったく新しいクレジットカードを作ることと同じことになりますので、当然ですが入会審査があります。
気になるコストコグローバルカードの入会審査基準についてですが、他の一般のオリコカードと同レベルで、主婦や学生でも入会可能となっているため、入会審査の基準は高くないと思われがちです。
しかしそうはいっても、万一の審査落ちの可能性もあるため、コストコグローバルカードの入会審査に通過し手元にクレジットカードが届いてから、コストコオリコマスターカードを解約することをおすすめします。
コストコグローバルカードとコストコオリコマスターカードの比較を下記の表にまとめておきますね。
コストコグローバルカードとコストコオリコマスターカードの比較表
コストコグローバルカード | コストコオリコマスターカード | |
---|---|---|
年会費 | 初年度無料 (1,380円2年目以降1回利用で無料) | 永年無料 |
家族カード年会費 | 無料(1枚のみ発行可) | 無料(1枚まで発行可) |
ETCカード年会費 | 無料 | 無料 |
貯まるポイント | キャッシュバックリワード | 暮らスマイル(注1) |
ポイント還元率 | コストコ1.5%、 コストコ以外1.0% | 0.5% (1,000円毎に1ポイント貯まる) |
ポイントの有効期限 | 1年間 | 13~24ヶ月 |
その他 | ポイントは毎年2月に一括付与 | ポイント還元率は、前年度の利用 50万円以上で0.75%、 100万円以上で0.85%、 200万円以上で1.0%までアップ可 |
注1:暮らスマイルとはオリコカードのポイントプログラムで、コストコオリコマスターカードのみの特典として、1,000ポイントで5,000円分のコストコプリペイドカードに交換可能のほか、暮らスマイルカタログギフトの各種商品、暮らスマイルからオリコポイントへWeb上で交換の上、オリコポイントからAmazonギフト券、iTunesギフトコード、Google Playギフトコード、nanacoギフト、EdyギフトID、ファミリーマートお買い物券、すかいらーくご優待券、自治体ポイント、オリコプリペイドカードへチャージ、WAONポイント、Tポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、ベルメゾン・ポイント、ANAマイル、JALマイル、dポイント、auWALLETポイントへの交換が可能
コストコで使えるクレジットカード徹底比較
コストコでのポイント還元率はかなり高い一方で、コストコグローバルカードの主なデメリットとして貯めたポイントの使い勝手の悪さを指摘しましたが、総合力でコストコでの最強クレジットカードは、どのクレジットカードなのでしょうか?
今回は、年会費無料で使い勝手の良い、
- 楽天カード
- Yahoo! JAPANカード
- リクルートカード
- ANAワイドゴールドカード
- JALカードTOKYU POINT ClubQ
の5枚(すべてMASTERブランド)をピックアップして比較します。
コストコグローバルカード | 楽天カード | Yahoo! JAPANカード | リクルートカード | ANAワイドゴールドカード | JALカードTOKYU POINT ClubQ | |
---|---|---|---|---|---|---|
年会費 | 1,350円 (初年度無料、2年目以降1回利用で無料) | 無料 | 無料 | 無料 | 15,120円 | 2,160円 (初年度無料) |
家族カード年会費 | 無料 (1枚のみ) | 無料 (5枚まで) | 無料 (3枚まで) | 無料 (19枚まで) | 4,320円 | 1,080円 (9枚まで) |
ETCカード年会費 | 無料 | 540円 (楽天プラチナ会員以上で無料) | 540円 (5枚まで) | 無料 (別途発行手数料1,080円) | 無料 (前年利用なしの場合次年度年会費540円) | 無料 (別途発行手数料1,080円) |
貯まるポイント | キャッシュバックリワード | 楽天ポイント | Tポイント | Pontaポイント | ワールドプレゼント | JALマイル |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.2% | 1.0% | 0.5% |
その他 | コストコにてポイント1.5倍、ポイントは毎年2月に一括付与 | 楽天市場にてポイント3~31倍 | Yahoo!ショッピングにてポイント3~7倍 | nanaco・Edy・Suica・SMART ICOCA合計30,000円/月まで1.2%ポイント付与対象 | リボ払い設定とWEB明細書で年会費10,260円まで下げることが可能 | ショッピングマイルプレミアム(3,240円)加入でマイル付与率1.0% |
コストコで利用する場合、コストコグローバルカードのポイント還元率1.5%に対して、リクルートカードは1.2%と近い水準です。
しかも貯まるポイントは、使い勝手の良い共通ポイントのPontaポイントで電子マネーにめっぽう強いことから、この中でもかなりおすすめですね。
また、ポイント還元率・マイル付与率では劣るもののANAマイルやJALマイルを集めている方にとって、マイル付与率1.0%と0.5%劣ってもANAワイドゴールドカードやJALカードTOKYU POINT ClubQのほうが魅力的となるでしょう。
さらに、楽天カードやYahoo! JAPANカードは共通ポイントである楽天ポイントやTポイントが貯まり、貯めたポイントの使い勝手も優れており、特に貯めたポイントが期間限定ポイントであってもふるさと納税で使えるというメリットもあります。
このように、コストコでの買い物だけに限定せず、公共料金や保険料など毎月の支払いものやネットショッピングや最寄りのスーパーでの買い物など、クレジットカードの良し悪しの判断は総合的に行うことが重要です。
ご自分の普段のクレジットカードの使い方やどのポイント・マイルを集めたいのか?を考えて総合的に判断すると、コストコグローバルカードよりも優位なクレジットカードが見つかるはずです。
まとめ
アメックスからマスターカードへ変更となったコストコでのクレジットカードの選び方について考察し、特に新しいコストコグローバルカードの詳細と他のクレジットカードとの徹底比較を行ってみました。
クレジットカードの特典サービスの改悪が続いている現状からすると、コストコグローバルカードのポイント還元率1.5%(コストコのみ)というのは、たしかにコストコ最強のクレジットカードといえます。
しかし、クレジットカードのトータルバランスや日常での使い勝手、貯めたポイントの使い道など総合的に判断すると、コストコグローバルカードが最も良いというわけにはならないわけですね。
特に楽天カードとYahoo! JAPANカードに注目すべきで、楽天カードはnanacoチャージに大改悪が発生し、以前までJCBブランドのみnanacoチャージ時にもポイント1.0%付与だったものが完全に対象外となったため、あえてJCBブランドを選択する意味がなくなったため、楽天市場をよく利用する方でたまにコストコで買い物をされる方にはMASTERブランドの楽天カードは有力な候補となります。
また、Yahoo! JAPANカードに関しても以前はJCBブランドのみnanacoチャージ時でも1.0%ポイント付与対象だったものが、nanacoチャージに限り0.5%へ半減し、その代わりVISA・JCB・MASTERのすべての国際ブランドにおいてもnanacoチャージ時0.5%ポイント付与対象となりましたので、税金の支払いやコンビニはセブンイレブンを最もよく使うためnanacoが欠かせないという方でコストコもたまに利用するという方には、MASTERブランドのYahoo! JAPANカードも有力な候補となります。