Fランクの大卒学歴でも価値はあるの?
どうして大学行くのか聞いても良い?
マクドナルドでポテトつけない選択ってありますか?
こんにちは。
将来について真面目に考え始めている高校2年生の芹沢です。
このように就活のためという理由で、大学を志望する人がまだまだ多いような気がします。
やはり大学に行った方がいいところに就職できるのでしょうか?
そもそも、なぜこのような考えになるのでしょうか?
やはり親や周りの大人の影響があるかもしれません。
「大学出てないと将来仕事がなくなるのよ・・・!」
「大卒じゃないといい人と結婚できないよ!」
「今は必要なくても大学出ておけば、いつか役に立つから!」
このようなステレオタイプの親って、まだまだ多いんです。
確かに以下のような、名の知れた大学で有れば人生において有利になるでしょう。
東大京大、慶応早稲田
March 『明治大学』(M)『青山学院大学』(A)『立教大学』(R)『中央大学』(C)『法政大学』(H)
問題はここに出てきた大学よりもかなり下のランク、いわゆるFラン(Fランク大学)と呼ばれるようなブランド力のない大学です。
家が裕福ならまだしも、高い奨学金を払ってまで、このような大学に入る意味はあるのでしょうか?
「どうしても大卒にこだわる必要があるのか?」
今回は、このあたりのことをお話していきますね!
この記事に書いてあること
そもそも大学の役割って?
参照:29年度 大学・短大「現役進学率」は54.8%|旺文社 教育情報センター
2018年現在、大学への進学率はおおよそ50%程度で推移しているようです。
昔と比べて大学に行く人は、ずいぶん増えましたね。
それにしても、そもそも大学の役割とは何なのでしょうか?
学校教育法第83条|法庫
大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
元々大学というのは、高校までの学びでは満足できない、もっと学問、研究したい人のために作られたものでした。
ですが今は企業にとって、何を学んだかよりもどこの大学を出たかの方が重要です。
ですので、就職予備校としての役割を求められることが多いんです。
また、昔は一部の超エリートしか大学に行かなかったので、「大卒=優秀」というフィルターも機能していたんですね。
しかし現在は、進学数の増加とともに大学の数も増えており、定員割れをする大学も多くあるので、大卒=優秀なんてことはなくなりました。
大学が飽和状態になったのも、役割が大きく変わったことが原因ではないでしょうか。
大学に行きたい理由
「すぐに社会に出たくない」
「自由な時間を得て遊びたい」
「みんなが行くから」
表を見る限り、こんな理由で大学に行く人が多くいるのがわかります。
親に高い学費を払ってもらい大学に行ってるのに、アルバイトをして遊んでる学生もいるようです!
大卒と高卒の収入差は大きい
進学の一番の理由は「将来の仕事に役立つ勉強がしたい」という理由が多いようです。
また「大学の学歴がほしい」という理由も結構多いですね。
やはり大卒者でないと、採用試験を受けられない会社があるからでしょうか?
また、大卒だというだけで高卒者よりも収入が上になることが多いです。
参照:「学歴なんて関係ない」の真実 生涯賃金これだけ違う|日経
大卒と高卒の収入差は大きく、生涯賃金の差はなんと4600万円と言われています。
なぜここまで差が付くのかというと、初任給の時点で大きな差があるからなんです。
平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給によると、高卒者の平均が162,000円に対して大卒者は206,000円と40,000円以上の開きがあることがわかります。
これはあくまで平均ですので、開きがない会社もあるかもしれません。
しかし、どこの大学を出ていても初任給が高卒者に比べて高い会社はまだあるようです。
大学に行くメリット
ここからは大卒学歴をつけるため、大学に行くメリットを紹介していきます。
非大卒でなく大卒であることのメリットは2点です。
- 婚活市場(男性)
- 就職
婚活市場
婚活市場では、「大卒の男性じゃないと結婚したくない!」なんて女性もいるようです。
「自分の周りはみんな大卒だから、大卒以外の人なんて考えられない」
「高卒は頭が悪いので、話が合わないでしょ」
高卒者に対して、このように厳しい意見を持っている人もいるみたいです。
もちろん皆がそうではないでしょうけど、大卒者であるほうが選択肢は広がります。
また男性は女性が自分より高学歴なのを嫌がったりするらしいので、女性は高学歴すぎることが逆にハンデとなるかもしれませんね。
大卒しか採らない企業
ここからは採用について見ていきましょう。
まず、企業が採用する職種には大きく分けて2つあります。
- 総合職
- 一般職
総合職は、会社の幹部となるような優秀な人材を求めていますので、大卒者の中でも一流の大学から選考します。
幹部候補なので、やはりハイレベルな大学で学んできた人材を求めるのは当然でしょう。
たいして一般職のほうは、大卒者と高卒者の両方で争うのですが、大卒者のみに絞って採用する企業があります。
それには、以下のような理由があるようです。
1,高卒者は努力できない
「これだけ大学進学率が高くなっている中でなぜ大学に行かないのだ。」
「大学受験を乗り越えてないなんて、会社に入っても努力できないだろう」
「サークル活動やアルバイトをやってないなんてコミュニケーション力に欠ける」
このような考えから、最初から高卒者を除外する企業もあるようです。
2,採用プロセスに制限が多すぎる
高卒採用の場合はさまざまな制限があるため、どんな人なのかを見極めるのが大卒者よりも難しくなります。
まず企業は高校生と直接やりとりすることができないので、ハローワークを通して高校に求人を出すしか手段がありません。
その上、下記の様な制限があります。
- 会える回数は1回
- 大学生であれば、何度でも会えるのに高校生の場合は1度きりしか会えないルールです。
もし二次面接をするなら一次面接と同じ日に実施しなければいけません。 - 質問内容に制限が多すぎる
- 「尊敬する人は?」「何のために働きますか?」などの質問は、適正や能力に直接関係のない質問はNGのようです。
うーん、これだけ制限が多いと、企業も思うような人材かどうかを計ることが難しいですよね。
「高卒者の中にも、もしかしたら優れた人がいるかもしれない」と採用に前向きだったけど、「これだけ制限が多いとやっぱりムリだな」と、二の足を踏む企業もいるのではないでしょうか?
これに対して、大卒者の場合は新卒一括採用で選考されます。
新卒一括採用
新卒一括採用は、日本独自のシステムです。
同じタイミングで一斉入社させることで、企業側には以下のようなメリットがあります。
- 研修のコストを抑えられる
- 同期と競い合いモチベーションがアップ
- 採用にともなう固定費の会計が楽
なぜ中途採用よりも新卒にこだわるかというと、他社を知らない真っ白な人材のほうが染めやすく、無茶ななことも言いやすいからです。
これが他社を知っている人材だと、こうはいきません。
またこの制度があるために、「新卒カード」はかなり重要視されます。
この「新卒カード」は、一生の中でたった1枚しか用意されていません。
つまり、大学卒業時のまっさらな状態でないとダメなんです。
新卒カードを利用して上手く事が運べば、自分が理想としたところに就職できます。
しかし就職できず、新卒カードを失ってしまうと、かなり不利な状況に追い込まれます。
大学に行くデメリットは高額な学費
みんながみんな、大学に行くわけではありません。
大学に行かない一つの理由が、高額な学費でしょう。
私立と国立、学部によって異なりますが、だいたい入学までに200万近く必要で、その後も100万/年くらい必要なようです。
そして実家から通えない距離の大学に進む場合は、家賃も必要になります。
奨学金を借りて進学
また学費を捻出できず、奨学金を借りて進学する学生も増えています。
日本学生支援機構の奨学金利用者は、2004年度には大学生の4.2人に1人だったのが、12年後の2016年度は2.6人に1人と増加。貸与金額(総額)と利用人数で見ると、2004年度は約6600億円、約93万円で、2016年度は約1兆465億円、131万人である。 大学進学費用は超インフレ、奨学金を返すのは昔より大変だ
奨学金を返せなくて自己破産などというニュースもよく目にします。
ニュース内で大学進学を決めた理由では、下記の様なものがありました。
「母子家庭で、とりあえず大卒の資格を得れば貧困から抜け出せると思った」
「大学行けばちゃんとした職業に就けると思った」
などと大学に夢を見すぎた結果、大学後に入社した会社が手取り14万円で奨学金が返せない状況になったようです。
厳しいことを言うと、このような方はあまり将来について深く考えてなく、周りに流されているのではないでしょうか?
奨学金は未来のあなたから借金することと同じです。
つまりあなた自身が大学に進学することで、将来のビジョンを描けなければ、未来のあなたを苦しめることになります。
「すぐに社会に出たくない」
「自由な時間を得て遊びたい」
「みんなが行くから」
このような進学理由で奨学金を借りることはオススメしません。
企業が大卒者を優遇することこそが、ムダな奨学金での大学入学を生むんです!
高卒でも大企業に入るチャンスはある
一部の大企業であれば、高卒者でも入社できる可能性はあります。
例えば、自動車メーカーの製造担当、電機メーカーの技術者などです。
これらの職種は、工業高校に指定校求人という形で求人を出します。
指定校求人とはハローワークを通して、企業がいくつか指定の学校のみに求人を出します。
求人が来た学校側は、推薦で選んだ学生を採用試験に送り出します。
ただし学校の推薦をもらうには、成績上位でないといけません。
自校の生徒に毎年コンスタントに枠を設けてくれるので、学校からするとありがたい存在です。
学校側も、企業との良好な関係を続けたいので、選出して恥ずかしくないような人材を送り出します。
そうすることで、企業からしてもマッチングしやすくなるメリットがあります。
進む大学によっては、4年後の自分の市場価値が落ちていたり就職環境が変化している可能性もあります。
大企業志望かつチャンスがあるのなら、高卒時に就職するほうがいいかもしれません。
企業の採用が変化
【大卒求人倍率1.88倍】 倍率7年連続上昇、38.1万人未充足
中小企業は過去最高の9.91倍となり、採用難が加速
大学求人倍率調査
企業の求人数が増加しているのに、人が足りない売り手市場が続いています。
「学生の数は今までと変わらないので、いい応募が来ない」
「大卒の新規採用でいい応募が来ない」
優秀な大卒を採用できないのなら、大卒にこだわるのは止めて高卒を採用しよう!
前述したような採用プロセスの問題はありますが、高卒採用を検討する企業がどんどん増えてきてるようです。
この流れで、ムダな大学進学が減るといいですね。
なぜ大学に行きたいかをもう一度確認してみよう
大卒者しか採用しない企業もあるので、選択肢を広げるのであれば、やはり大学に進学したほうがいいのかと思うかもしれません。
しかし採用条件に入ってるからといって、採用されるとは限らないんです。
高学歴の大卒者と比べられることにより、かえって厳しい戦いを強いられることになるかもしれません。
高卒採用は今の採用方法だと企業も、なかなか踏み込めないかもしれませんが、今後は流れが変わる可能性もあります。
そもそもお金だけ払えば、入れるような大学を卒業しただけで、高卒者よりも就職に有利という状況がおかしいですよね?
にもかかわらず、大学に行けば状況が変わるだろうという思考の人が後を絶ちません。
そして、そんな人が就活で失敗してしまうと大変ですよね。
大学まで行ったのにブラック企業に勤めてしまった。
親からは、「大学まで行かせたのに何やってんの?」と言われ呆れられてしまいます。
高卒で就職するよりもいい会社に入れるからと信じて大学に行ってしまうと、結局4年間高いお金を出して遊んで過ごし、就職にも失敗という結果になりかねないんです。
「大学に行った方がいい」と周りから言われ進学するのは、カーナビに従っているようなものじゃないでしょうか?
「大学に行こうか迷っているけどどうすればいい?」
「ルートを探索します」
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「就活で失敗したけどどうしよっか?」
「ルートを探索します」
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ルートを案内してもらわないと、自分で道を探すことができない。
『もしカーナビが古かったら・・・』
『そもそもカーナビが壊れていたら・・・』
カーナビに頼らずに、自分で道を探す力を身につけませんか?
以上です。