ミライノカードゴールドのメリットデメリットまとめ
年会費 | MASTER:10,000円(税抜) JCB:3,000円(税別) | 還元率 | MASTER:0.6% JCB:0.5% |
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電子 マネー | iD | ポイント | MASTER:スマプロポイント JCB:ミライノポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- MASTERカードとJCBカードでサービスが大きく異なる
- 住信SBIネット銀行のスマートプログラム2ランクアップ
- 旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯)
この記事に書いてあること
ミライノカードゴールドがおすすめな人
ミライノカードというめずらしい名前のクレジットカードがあります。
これは、証券や住信SBIネット銀行などで有名なSBIホールディングスのクレジットカードで、廃止となったSBIカードの後継クレジットカードなんです。
廃止となったSBIカードと同様に、住信SBIネット銀行での優遇特典がありますので、住信SBIネット銀行を利用している人にオススメというよりも「必須」となるクレジットカードです。
年会費、還元率、ポイント
それでは、まずはミライノカードゴールドの基本概要から見ていきましょう。
ミライノカードは、現在、JCBとMASTERの2つから国際ブランドが選べるようになっており、国際ブランドの違いによりカードの入会条件が異なります。
- JCB一般カード
- JCBゴールドカード
- JCBプラチナカード
- MASTER一般カード
- MASTERゴールドカード
の、計5種類のラインナップとなっており、JCBブランドのミライノカードゴールドは、住信SBIネット銀行に口座がなくてもクレジットカードの申込が可能ですが、MASTERブランドのミライノカードゴールドは、カードの申込条件が住信SBIネット銀行の口座を持っていることとなっています。
ちなみに、MASTERブランドのミライノカードゴールドは、ミライノカードトラベラーズゴールドという名称ですが、以後、いずれもミライノカードゴールドという表記で説明していきますね。
JCB・MASTERカードの違い
JCB | MASTER | |
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年会費 | 3,000円(税別) ※年間100万円以上の利用で次年度無料 | 10,000円(税別) |
家族カード | – | 無料 ※3枚まで |
ETCカード | 無料 | |
電子マネー | QUICPay、Apple Pay | iD、Apple Pay |
貯まるポイント | ミライノポイント | スマプロポイント |
ポイント還元率 | 0.5% ※カード利用1,000円ごとに5ポイント | 国内0.6% 海外1.2% |
ポイントの有効期限 | 3年間 | ポイント付与月の翌々年度3月末まで |
空港ラウンジ | – | 国内主要27空港・海外1,000空港利用可 |
ショッピング保険(海外) | – | 年間最大50万円 ※購入日から90日以内(自己負担金:1事故10,000円) |
以上の概要を見ると、JCBとMASTERの国際ブランドの違いにより、年会費など内容がずいぶんと異なりますが、これは、カード発行会社がJCBとライフカードと異なるためです。
JCBブランドのミライノカードゴールドは、いわゆる格安ゴールドカードの分類となり、海外はもちろん、国内も空港ラウンジが利用できません。
空港ラウンジを利用したい方は、年会費が10,000円と高くなりますが、MASTERブランドのミライノカードゴールドを選択するか、一度でも年間50万円以上カード利用することで年会費永年無料となるエポスゴールドカード(国内22空港のみ)や完全招待制(イオンカードで年間100万円以上の利用実績によりインビテーション発行)にはなりますが年会費永年無料のイオンゴールドカード(東京・羽田空港のみ)などと組み合わせると良いでしょう。
JCB・MASTER共通のサービス
- 国内旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯)
- 海外旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯)
- ミライノカードゴールドで住信SBIネット銀行のスマートプログラム2ランクアップ
- 住信SBIネット銀行のカードローン金利がマイナス0.1%
ミライノカードゴールドの一番のメリットは、ミライノカードゴールドを持っているだけで、住信SBIネット銀行のスマートプログラムが2ランクアップすることです。
住信SBIネット銀行スマートプログラム
住信SBIネット銀行は、スマートプログラムによりランク1~4までランク分けされており、月末預金残高や住宅ローンの有無、各種投資信託を複数利用、ミライノカードゴールド、ミライノカードプラチナの保有の有無により、判定されます。
最上位のランク4になると、ATM出金手数料15回/月無料、他行への振込手数料15回/月無料となり、実質無制限のような使い勝手となます。
詳細は住信SBIネット銀行の公式ホームページより下に図を抜粋しますが、ミライノカードゴールドを保有するだけでランク3となり、加えて預金口座に30万円以上常に入金しておく(月末に残高判定される)と最上位のランク4となります。
海外渡航が多い方には、年会費が高いもののMASTERブランドのほうがおすすですが、海外渡航が少なく住信SBIネット銀行の特典サービス狙いの方は、JCBブランドがオススメです。
JCBブランドのミライノカードゴールドは、貯まるポイントがミライノポイントでポイント還元率は0.5%と低いのですが、ミライノポイントをスマプロポイントへ交換(1,000ミライノポイント=2,000スマプロポイント)することでポイント還元率1.0%まで倍増できます。
ちなみに、この2種類のポイントの使い道は、
- ミライノポイント:1,000ポイント=1,000円でカード利用金額から割引
- スマプロポイント:1ポイント=1円で住信SBIネット銀行の口座へ現金キャッシュバック、もしくは100スマプロポイント=40JALマイルの交換レートでJALマイルへ交換
となっており、計算上、JALマイル付与率が0.4%まで落ちてしまうため、スマプロポイントへ交換の上、現金キャッシュバックがおすすめの交換方法となります。
また、JALマイラーの方で、あと少しJALマイルが足りないといった局面では、スマプロポイントからJALマイルへ必要マイル数分だけ交換するというのもアリです。
住信SBIネット銀行プレミアムサービス
ミライノカードではなく、住信SBIネット銀行の有料オプションサービスとなりますが、住信SBIネット銀行プレミアムサービス(月額540円)もあります。
内容としては、
- 日経DeepOceanによる金融・経済分野の情報提供
- 住信ネット銀行キャッシュカード一体型Visaデビットカードのポイント還元率+0.4%
- ミライノカード(JCBのみ)のポイント還元率+0.4%
- WealthNavi for 住信SBIネット銀行、THEO+ 住信SBIネット銀行のロボアドバイザー手数料20%相当還元
なのですが、ポイント還元率+0.4%が気になるところですね。
これは、一般カードだけでなくゴールドカードもJCBブランドであれば適用となるのですが、計算上、このプレミアムサービス月額540円の損益分岐点は135,000円/月のカード利用です。
よって、毎月135,000円以上ミライノカードゴールド(JCB)を利用する方は、住信SBIネット銀行のプレミアムサービスを利用したほうがお得となります。
ノーマルカードとの違い
それでは、ミライノカードの一般カードとゴールドカードの違いについて、まとめてみましょう。
ポイント還元率や貯まるポイントについては、一般カードとゴールドカードの間に違いはありません。
一般カード | ゴールドカード | |
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年会費 | 初年度年会費無料 ※2年目以降900円(税別) | JCB:3,000円(税別) MASTER:10,000円(税別) |
海外・国内旅行傷害保険 | 最高2,000万円 ※利用付帯 | 最高5,000万円 ※利用付帯 |
ゴールドカードでは、JCBとMASTERカードで年会費に大きく違いがありましたが、一般カードですと初年度は無料ですし、2年目以降も前年度のカードショッピング利用10万円以上で無料となります。
ゴールドカードのメリット
- JCBブランドは年会費が安く、2年目以降も前年度100万円以上利用すれば年会費無料
- MASTERブランドは、国内・海外の空港ラウンジが利用できる
- ミライノカードゴールドを保有しているだけで、住信SBIネット銀行のスマートプログラムが2ランクアップとなる
- 海外旅行傷害保険の傷害治療と疾病治療が最高500万円と年会費数万円の他社プラチナカード並みの水準
- 海外・国内旅行傷害保険最高1,000万円の家族特約が付帯する(年会費税別29,000円のアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードと同等)
ゴールドカードのデメリット
- 住信SBIネット銀行を利用する予定がまったくない人には、ほとんどメリットがない
- JCBとMASTERカードの概要が異なりすぎて紛らわしい
- JCBは空港ラウンジが一切利用できない
- JCBにはショッピング保険の付帯がなく、MASTERのみ付帯があるが、内容がショボい
まとめ
今回は、住信SBIネット銀行を利用する上でお得となるミライノカードゴールドをご紹介しました。
住信SBIネット銀行の口座を持っている人には必須のクレジットカードといっていいものです。
廃止となったSBIカードと比べると改悪となった部分もありますが、JCBブランドのミライノカードゴールドは、住信SBIネット銀行ユーザーには本当におすすめで、損をすることがほぼないクレジットカードとなっています。
ただ、気になるのは、格安といえどゴールドカードであるだけに入会審査の基準が若干高いことが気になる点ですが、一般の三井住友VISAゴールドカードやプロパーカードのJCBゴールドカードなどと比べると入会審査のハードルは、かなり低いと思われますので、支払いの延滞などのいわゆる金融事故を起こしたことがない方だと問題ないはずです。
JCBブランドという点で、海外渡航時に不安だという方がいらっしゃるかもしれませんが、住信SBIネット銀行のキャッシュカードは一体型Visaデビットカードですので、デビッドカードを利用するか、デビッドカードに抵抗がある方は、年会費が高くなりますが、国内・海外ともに空港ラウンジが利用できるMASTERブランドのミライノカードゴールドを選択すると良いでしょう。