高卒転職【高卒だから難しい・ムリを覆す】成功するためのポイント
高卒で入った就職先。
でも今の待遇や将来の可能性を考えると、このままでいいのかと不安になる・・・
または職場の人間関係や、労働条件から転職を考える方もいるでしょう。
そこで気になるのが「はたして今より条件のよい転職先が見つかのか」ということですよね。
たしかに大卒に比べれば、壁はあります。
でもそれでも転職を成功させ、今よりいい生活、充実した毎日を送っている方がいるのも事実です。
成功の秘訣は「戦う場所を間違えないこと」でしょう。
ここでは、あなたも転職成功者になるべく、抑えておきたい情報と転職のポイントを余すことなくご紹介します。
一歩を踏み出す勇気が持てない方にこそ、読み進めてもらえたらうれしいです。
この記事に書いてあること
高卒転職は、珍しいことではない
厚生労働省がまとめた、平成26年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況によると、1年目で離職する高卒者の割合は19%、さらに3年目までに離職する割合をみるとおよそ40%までになると報告されています。
数字からわかるように、転職は珍しいことでもなく5人に2人が3年以内の転職(アルバイト・フリーターなふども含めて)に踏み切ることがわかります。
ちょっと待って!本当に転職が必要なのか今一度考えてみよう
転職を考える理由として、将来性がなく昇給や昇進を見込めないためキャリアアップのためにと前向きな理由で転職に踏み切る人もいれば、条件がいいにも関わらず、なんとなくやりがいが感じられなくて転職したいと考える方、または人間関係が問題で辞めたいという方もいます。
転職をすればすべてがいい風向きになると考えられがちですが、現実はそう甘くありません。
高卒・大卒に関わらず転職をしたからといって昇給につながるわけでもなく、下がることもあり、仲のよい人間関係が保証されているわけでもありません。
その会社にいて、将来的に昇給が見込めない、役職がもらえない、先がないなど分かっている場合を除いて、本当に今の場所を手放してよいものかを考えることも大切です。
たとえば残業が続いてしまうのであれば働き方を変えてみる、人間関係に問題があるならば信頼できる上司に相談する、部署移動を願い出るなど検討してもいいでしょう。
できるだけのことを行った上で「やっぱり転職しか道がない」という方は次を読み進めてください。
やっぱり高卒の転職はむずかしいのか?
大卒に比べると選べる職種が限られてくるってホント?
職種によっては大卒のみと記載のある場合もありますが、こうした企業の多くは商社・銀行・出版社・テレビ局などの大卒でも内定がむずかしい大手です。
超有名企業や大手を除いても、人材不足により若い労働者を求める優良企業はたくさんあるんです。
高卒だからと言って極端に不利になる時代は終わっている
これまで高卒というと肉体労働や工場勤務などのブルーカラー職ばかりだと思われる傾向がありました。
たしかに求人の数としては、そういったブルーカラー職が多い傾向にありますが、業界によって必ずしもそうではありません。
IT 業界ではオフィスワーク・高卒可・正社員の求人がたくさんあり、電気工事士、ボイラー技士などの特定のスキルを身に付けた方を優先して採用する企業もあります。
戦い方次第では、大卒以上の給与や条件で転職を叶えることももはや夢ではないのです!
なんとなく転職はNG!的を定めた転職で成功者になる!
いい条件になりやすい職種や、業種に狙いを定めた転職活動を行うことで、満足度の高い転職を叶えましょう。
大卒者のブランク期間となる4年の間に極めたスキルや職場経験を活かし、即戦力になることをアピールするなども大切なポイントです。
大卒者に負けない戦い方について以下に詳しくご紹介しますね。
高校卒業から3年以内!第2新卒枠がねらい目!
高校を卒業してから1~3年であれば第2新卒枠(若手)というタイトル付きで転職先を探すことができます。
新卒枠を逃してしまうとミドル層の転職者は採用競争が激しいため、この土俵で戦うのは企業にとっても就活者にとっても難しくなることが予想されます。
ミドル層競争から手を引いた企業が注目している第2新卒枠で戦うことは、ニーズに合致した賢い戦略になることでしょう。
一定以上の知識とスキルがあり、結果も出せていれば、その評価を転職先に求めることも可能なため、給与・待遇面での改善も計りやすいです。
スキル不問!高卒でも転職しやすい転職先について
公務員・警察官・自衛官・消防官
20代の若手であれば第二新卒枠で応募することができます。
第二新卒枠を逃したとしても、おおむね30歳までであれば試験を受けることが可能です。
公務員の場合、経験者採用枠があるため30歳以上~の転職も不可能ではありません。
優秀な成績を残せれば有利な働き口が用意されることもある王道のキャリアパスです。
運送業・旅客業・公共交通機関
トラック、バス、タクシー運転手などは恒常的に募集がかけられています。
大手のJR東日本では「高卒者以上 37歳未満」で現場技術職を応募しているなど、20~30代の転職に積極的なところが多い業種です。
介護・福祉業界
高齢化社会に伴い業界規模は拡大の一途です。
未経験者を歓迎している求人が多く、高卒で異職種・異業種からの転職を考えている方にもチャレンジしやすい業界だと言えます。
製造業
工場のラインでの労働です。
大中小企業に関わらず人手不足のため、恒常的に募集があります。
とくに必要なスキルが無いため応募しやすい、仕事がスムーズに見つかりやすい職業です。
その分、将来のキャリアにつながるスキルを手に入れにくいこともあるので要注意。
高卒でも大卒と同じそれ以上の待遇・昇給を得られる転職先について
小売業
もともと商業高校の出身者が多く採用されていたこともあり、高卒者を積極的に受け入れる風潮のある業種です。
その例として、ローソンのキャリア採用におけるスーパーバイザー、店舗開発スタッフ等の学歴要件は高卒以上ですし、ニトリの中間採用の店舗運営店長・地区長候補などに学歴要件は設定されていません。
販売・接客
接客、会計、在庫管理、店舗内の清掃などが仕事内容です。
働き次第では正社員として店長やリーダーになることもできます。
土木・建設業界
地域を問わず日本全国で需要のある業種です。
給与水準がとても高く、4~5年働けば年収500万円以上、場合によっては700〜800万円も目指せるでしょう。
一級施工管理技士や一級建築士などの道に進みやすいため、人気が高いです。
営業職
成果を出せば高い評価を得られる職種の代表格!
成果次第では誰よりも高い給与を若手で手に入れることもできます。
30代にして月収80万円越え社員も少なくありません。
営業職と一言にいってもルート営業・新規営業・個人向けか法人向けかで営業職の仕事は大きく変わるため、求人票をよくチェックして選考を受けましょう。
アパレル
入社後に研修や先輩から教わることで、一つひとつ仕事を覚えていくことで力を付けている業種なので、学歴は必要ないです。
やる気と洋服好が好きという気持ちがあれば、実力を付けてどんどん上を目指すことができるでしょう。
IT業界
IT業界は人材不足が深刻化しているため、未経験者であっても学歴不問で積極的に採用しています。
IT業界に特化した転職エージェントでは、未経験者のためにプログラミングスクールなどの転職支援サービスを設けているところもあります。
そうしたプロの手助けを受けながら、スキルを身に付け転職先を探してみてはいかがでしょうか。
IT業界は残業も多く大変だと言われていますが、実力次第で昇給・昇格が目指しやすい場所でもあります。
実力があればフリーエンジニアとして働く道も!
タフさとハングリーな精神力がある方にオススメです。
上記のような実力・成果主義の職種や、プログラマーや電気工事士、ボイラー技士など、どれも専門のスキルが必要とされる職業なども目の付け所です。
努力次第ではありますが、的を絞った転職活動によって、大卒者以上の成功を収めることも不可能ではありません。
高卒からスキルアップ転職をした例
高卒で転職をし、最終的には若手では異例のキャリアパスを手に入れた方の例です。
参考:Yahoo!知恵袋
高卒からデザインを独学で学び勤めていた会社を転職し出版業界へ。
学歴コンプレックスとも戦いながら上司の「たしかにスタートラインはかなり違うけど、結局は実力世界なんだ、デキるやつが上に行く」という言葉を信じ、歯を食いしばりながら上を目指し、主任に抜てきされる。
学歴に関わらず、転職先の業種(実力主義)を定め、転職後の努力次第では、大卒者を大きく引き離すキャリアパスを手に入れることができということです。
高卒転職情報は2chを参考にしないこと!
2chの情報を鵜呑みにするのは危険
「転職したいな」という時に、たくさんの声が集まる2chなどの掲示板に頼りたくなる気持ちは良くわかります。
ですが2chの情報を鵜呑みにするのは、危険です!
間違った情報が書き込まれていてもそれをチェックする機能がありませんし、不特定多数の方が記入できるため、誇張表現がされているなんてこともあります。
あくまで「こういうこともあったのかも?しれない」程度に受け止めるようにしましょう。
転職エージェントやサイトを頼ろう
最新の正しい情報を得るためには、転職エージェントやサイトへの登録が欠かせません。
中でもオススメしたいのが転職エージェントです。
転職サイトでは求人情報が一覧になって並んでいるため、自分で条件や適性を見極めて応募する必要があります。
条件・適正の検討を誤り企業の求めている人物像に合わない先に応募し続ければ、永遠に採用されることはありません。
一方転職エージェントでは、転職を希望者一人ひとりにアドバイザーが付き、適正・能力・条件・人柄などにマッチする最適な求人を紹介してくれます。
自分1人では見えなかった適性や強みを引き出してくれることもあり、転職がスムーズに進みやすいです。
ここに登録しとけば間違いない!オススメの転職エージェント
サポート重視なら『マイナビエージェント』『パソナキャリア』
マイナビエージェントは第2新卒や20代向けの求人が豊富なので、登録者数は少な目ですが、その分手厚いサポートを受けられると好評です。
パナソキャリアでは履歴書・職務経歴書・面接対策といったサポートを設けています。
リクルートやdodaに比べると求人数としては少な目ですが、始めての転職で不安がある方、転職のノウハウを知りたい方であれば登録しておいて損にはなりません。
キャリアに自信がないなら『ハタラクティブ』
ハタラクティブは正社員からの転職ではなく、フリーターや第二新卒・派遣など未経験者が正社員になることに特化したエージェントです。
求人数を重視するなら『doda』
dodaは業界トップナンバー1、2を争う転職エージェントです。
求人数が桁外れに多いため、選択肢を増やすためにもいずれかまたは両方に登録し、サポート目的で他のエージェントに登録しておくなどするといいでしょう。
できれば在職中に転職活動を
離職してから転職活動に入る方もいますが、この方法はあまりオススメできません。
転職活動は運とタイミングが勝負なので、すんなり決まらない可能性もあります。
中には半年以上~10カ月に渡って仕事が決まらないケースもあり、心理的に焦りが出て妥協の転職になりかねません。
結局長続きせず転職を繰り返すことになるため、金銭的に余裕を持てる在職中の転職活動がベストです。
在職中の転職活動がむずかしいようであれば、最低でも6カ月分の資金を貯めてから離職・転職活動を行うようにしましょう。
高卒転職で成功するための4つポイント
1,会社四季報・就職四季報をチェックする
・就職四季報(非上場企業も掲載されている)
就職先としての各会社のデータを揃えたものです。
エントリーや試験の情報、給与体系や福利厚生などが記載されています。
・会社四季報(掲載は上場企業のみ)
各企業のプロフィールや株式にかかわるデータ、そして業績予想が詳細に紹介されています。
業界動向を知りたい時には欠かせない情報源です。
自分の足を踏み入れようとしている業界に成長の見込みはあるのか、会社規模はや離職率などを事前に調べることは長く働くためにも欠かせない作業になるでしょう。
2,志望業界の企業に就職した方から話を聞く
機会を持てるのであれば、志望業界に勤める方に話を聞いてみてください。
転職する社員の割合や残業の有無のほかに、勤めているからこそわかるやりがいや大変さを聞き、自分が働く様子を思い描けるくらいになるといいでしょう。
3,応募書類のポイント
転職の際に履歴書と一緒に提出する「職務履歴書」とは、職務経験や得意なスキル、自己PRなどをまとめた応募書類です。
採用側の求める人物像か、意欲はあるのか、スキルはあるのかなどを判断する貴重な判断材料です。
職務履歴書では「経歴の要約」「会社概要」「仕事内容」「実績」「アピールポイント」の5点についてわかりやすくまとめていきます。
応募先の企業で求められる人物像・どんな人材やスキルを欲しがっているのか、十分に下調べをしたうえで作成に入りましょう。
4,面接でのポイント
1:自分の経歴についてわかりやすく説明できるようにする
とくに未経験業種への転職では、採用担当者のわからない専門用語を入れて語ってしまいがちです。
細かく説明すれば「話が長くて要領が悪い」と思われますし、アバウトすぎても「プレゼン能力がない」と思われてしまうため、話す範囲と丁寧にかみ砕く度合いの最適なバランスを見つけたいところです。
転職エージェントの面接サポートなども活用し練習を重ねてから面接に臨みましょう。
2:エピソードを交えて「成長意欲」「改善する努力」「継続してやってきたこと」をアピール
たとえば「◯◯を◯年やってきました」とだけ答えるのと、「〇○を3年間躓きながらでではありましたが、継続するために○○といった努力をし、継続して行い会社の○○に貢献することができました」と答えるのでは随分と印象が違うものです。
事実だけの受け答えではなく、エピソードも交えて「成長意欲」「改善する努力」「継続してやってきたこと」のいずれかをアピールできると良いでしょう。
3:面接で求められる答えは実は決まっている!
履歴書や面接では、「この人は会社に貢献する力を持っているのか、会社の求める人物像にマッチするのか」が見極められます。
よって相手の求める人物像やスキルにそって、自分の良さをアピールできればこっちのものです。(かといってウソを述べてはいけません。事実に基づいた上で話の流れを相手が喜ぶ方向にもっていくということです)
何が知りたくて、どんな答えが欲しくて面接官は質問をしているのか考えて受け答えすれば、面接通過率がグッと高くなりますよ。
だからこそ事前の業界や、会社のリサーチが大切になってきます。
先輩に続け!高卒成功例
中卒・高卒から成り上がった社長は日本企業の44%以上に在籍中!
昇給・昇格できないなんて言われていますが、そんなことありません。
たとえば東京商工リサーチは、帝国データバンク保有の企業データをもとに、130万6,639名の社長のデータを分析し、その結果を発表したところによると、社長の最終学歴でもっとも多かったのは「大卒」の52.4%で次いで「高卒」(37.5%)、「中卒」(6.7%)、「短大卒」(1.7%)、「大学院卒」(0.9%)、「留学」(0.5%)とのこと。
高卒・中卒者出身の社長がかなり多いことがわかります。
【中卒・高卒経営者の例】
・スタートトゥデイ: 前澤友作 社長(創業者)
・あきんどスシロー: 豊崎賢一 前社長
・H.I.S. (エイチ・アイ・エス): 平林朗 社長
・吉野家ホールディングス: 河村泰貴 社長
知恵袋から拝借した実例
1:営業職なら実力があればバリバリ昇進できる
僕は26の時はバリバリの管理職でした、年上の部下とかいましたね。
営業会社とかは売ってなんぼの世界ですから、年齢に関係なく昇格はわりと普通だと思いますよ。
2:会社規模によっては学歴に関係なくスピード昇格もあり得る
私は、新卒で入社して2年後には部長になりました。
もちろん会社の大小はあるでしょうが。
どの業界でも3年もあれば、全体把握ができているはずなので誰にでもチャンスはあるでしょう。
3:仕事が出来るかどうかがすべて
まだ26歳の夫がプロジェクトリーダーになり、40歳の部下もいるようです。
現在は昇進がかかった大切な仕事をしているとのことです。
参考:Yahoo!知恵袋
まとめ
高卒だから転職しても大卒以上の給与や地位を手に入れられない…
本当にそうでしょうか?
表面上の数字を見ればたしかに、高卒は大卒者に比べて選べる職種が少ないこともありますし、生涯給与額も6,000万円ほど異なると言われています。
ですがそれはあくまで平均値でしかありません。
転職を見事に成功させ、転職先で力を発揮することでのし上がる方もいます。
そのことは上記で紹介してきたように、多くの先輩方が実証しています。
さあ、あなたも大卒のタイトルに負けない転職成功者に続きましょう!
本記事の内容が、高卒転職を目指す方にとって少しでも参考になったならば幸いです!
タグ:転職