イオン銀行の口座開設方法とメリット、デメリットまとめ

日銀のマイナス金利政策の影響により、コンビニATMでの無料引き出し回数が減らされたなど一般銀行口座の使い勝手が悪くなり、ついに私たちの身近な日常生活にまで悪い影響が出てきました。
そこで注目したいのが「ネットバンク」です。

基本的にネットバンクは実店舗を持たず、銀行口座開設の申込・開設から振込など実際の利用に至るまで、大半をネットで済ませてしまうことができます。
そのため、浮いた人件費や店舗の賃料などを利用者に還元することが可能となり、コンビニATM〇回/月入出金無料、他行への振込手数料〇回/月無料といった特典を今でも継続して提供できるという大きなメリットがあるのです。

イオン銀行に限らずどこのネットバンクでもそうなのですが、スマホやPCから残高照会や振込などの各種手続きが簡単に完了できてしまうという圧倒的な利便性が大きなメリットの一つとなっています。

そんなネットバンクの中でも、全国にスーパーやショッピングモールといったリアル店舗があるイオングループが運営するネットバンク、イオン銀行について詳しくご紹介します。

イオン銀行の口座開設の流れ

イオン銀行HPのスクリーンショット

イオン銀行の公式ホームページから氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報を入力するだけで簡単に申込完了となり、後日、銀行キャッシュカードが郵送されてきます。
ただし、イオン銀行の場合は、銀行口座開設申込時に、

  1. イオンカードセレクト(クレジットカード・WAON・キャッシュカードの一体型)
  2. デビッドカード+WAON+キャッシュカードの一体型
  3. 通常のキャッシュカードのみ

の3つから選ぶ必要があります。

詳しくは後述しますが、イオン銀行のメリットである、普通預金口座の金利年利0.1%(一般の銀行の普通預金口座金利の100倍)を得るには、イオンカードセレクトが必須です。
>>イオンカードセレクトとの同時申込みはこちら

ただし、一体型キャッシュカードとはいえクレジットカードには変わりないので、当然、クレジットカードの入会審査があります。
否決されてしまう可能性もありますが、イオンカードは楽天カードと同じく入会審査がゆるく主婦でも持てるクレジットカードとして有名ですので、そこまで高いハードルではないかと思います。

イオンカードセレクトについては、クレジットカード・WAON・イオン銀行キャッシュカードの三位一体のカードで、イオンのお店では常にポイント2倍の1.0%ポイント還元、毎月20・30日のお客様感謝デーで5%オフなど、イオンのお店をよく利用する方には魅力的な特典サービスも付帯していますので、クレジットカードの面からもおすすめです。

イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカードにイオンカードがセットされたクレジットカードです。 それだけではなく、電子マネーのWAONも一体化されていますから、イオンカー

イオン銀行キャッシュカード(3種類)比較表

イオンカードセレクトキャッシュカード+デビットカードキャッシュカード
キャッシュカード
クレジットカード××
デビッドカード××
WAON
年会費無料無料無料
WAON発行手数料無料無料無料
カード再発行手数料無料無料1,080円
普通預金金利(年利)0.1%0.1%0.001%
WAONオートチャージ200円/2WAONポイント200円/2WAONポイント×
他行ATM入出金手数料最大5回/月無料最大5回/月無料最大5回/月無料
他行振込手数料最大5回/月無料最大5回/月無料最大5回/月無料
給与振込口座指定毎月10WAONポイント毎月10WAONポイント×
公共料金口座振替毎月5WAONポイント/件毎月5WAONポイント/件×

メリット

  • 全国6,000台以上あるイオン銀行ATM手数料が24時間365日(ATMがある店舗の営業時間内)0円
  • みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行のATMは平日日中手数料無料
  • その他の他行ATM入出金手数料が最大5回/月無料(イオン銀行Myステージによる)
  • イオン銀行間の振込は手数料無料
  • 他行への振込手数料最大5回/月無料(イオン銀行Myステージによる)
  • ネットバンクにも関わらずリアル店舗が全国にあり各種手続き・相談ができる、しかも年中無休夜9時まで営業
  • 残高照会や振込などわざわざATMに行かずともスマホやPCだけでできる

デメリット

  • 年利0.1%の普通預金金利の特典を受けるためには、イオン銀行のMyステージ判定でゴールドステージ以上を毎月キープし続ける必要がある
  • Myステージで最も下位のブロンズステージだと、他行ATM入出金手数料無料回数1回、他行宛て振込手数料無料回数が0回と使い勝手がかなり悪くなる
  • イオン銀行のMyステージ判定のシステムが曲者(詳しくは後述します)
  • ネットバンクにしては異例のリアル店舗があるが、まったくない都道府県もある
  • イオン銀行のATMはセブン銀行のATMと比べるとスペックが低いせいか反応が遅い
  • 沖縄県以外では最も多く存在するセブン銀行のATMが完全非対応で、現金の入出金すらできない

イオン銀行のステージ判定とその判定の根拠となるMyステージ判定について、少し複雑なので改めて表にしてまとめてみます。

ステージの特典・必要スコア

ステージブロンズシルバーゴールドプラチナ
他行ATM入出金手数料無料回数1回/月2回/月3回/月5回/月
他行振込手数料無料回数0回1回/月3回/月5回/月
普通預金金利0.03%0.05%0.10%0.15%
必要イオン銀行スコア20点以上50点以上100点以上150点以上

Myステージ判定表

対象取引イオン銀行スコア
イオンカードセレクトまたはキャッシュ+デビット、イオンデビットカードの契約【月末時点】10点
イオンゴールドカードセレクトの契約【月末時点】30点
イオンカードご利用代金の口座振替(キャッシュ+デビット、イオンデビットカード含む)【月間実績】10点~100点
WAONの利用金額【月間実績】10点~100点
WAONオートチャージの利用【月間実績】10点
積立式定期預金の口座振替【月間実績】10点
投資信託残高【月末残高】10点~100点
投信自動積立の口座振替【月間実績】30点
外貨預金残高10点~100点
外貨普通預金積立の口座振替【月間実績】30点
NISA口座の開設30点
iDeCo掛金の口座振替【月間実績】30点
カードローンの契約【月末時点】10点
無担保ローン残高(証貸/カードローン含む)【月末残高】30点
住宅ローン残高(フラット35含む)【月末残高(月間実績)】30点
インターネットバンキング登録【月末時点】30点
給与受取り【月間実績】30点
年金受取り【月間実績】30点

ブロンズステージではかなり使い勝手が悪くなるため、なんとかシルバーステージ(できればゴールドステージ以上)を毎月維持し続けたいところですが、そのためには、毎月イオン銀行スコア50点をコンスタントに獲得し続ける必要があります。

これが結構面倒なんですね。
以前は、1万円以上の投資信託残高をキープし続けるとクリアできていたのですが、今現在は、下記の表の通りで投資信託残高だけで50点を獲得しようと思えば400万円以上の残高が必要となり現実的ではありません。

投信月末残高(時価)スコア
1円~100万円未満10点
100万円~200万円未満20点
200万円~300万円未満30点
300万円~400万円未満40点
400万円~500万円未満50点
500万円~600万円未満60点
600万円~700万円未満70点
700万円~800万円未満80点
800万円~900万円未満90点
900万円~100点

50点を目標とした現実的なスコアの積み上げ方法としては、

  • イオンカードセレクトの契約:10点
  • イオンカードの引き落とし:10点~
  • 給与(もしくは年金)の受け取り:30点

計50点が考えられます。

しかし、2019年3月までは、シルバーステージでも普通預金金利が年利0.10%あったのですが、2019年4月からは半分の0.05%に激減してしまいました。
そのため、できることならゴールドステージ(普通預金金利年利0.10%)を目指したいところです。

その場合は、WAONの利用でイオン銀行スコアを稼ぎましょう。

WAONの利用実績のよるイオン銀行スコア

WAON利用金額スコア
1円~1万円未満10点
1万円~2万円未満20点
2万円~3万円未満30点
3万円~4万円未満40点
4万円~5万円未満50点
5万円~6万円未満60点
6万円~7万円未満70点
7万円~8万円未満80点
8万円~9万円未満90点
9万円~100点

WAONのオートチャージだけで10点ありますから、

  • イオンカードセレクトの契約:10点
  • イオンカード引き落とし:10点~
  • 給与(もしくは年金)の受け取り:30点
  • WAONオートチャージの利用:10点
  • WAON利用:10点~

ここまでで、計70点~です。
イオンカードの引きおとし金額が6万円以上あれば40点ですから、これだけでも100点をキープすることは可能です。

他にも、投資信託残高1~100万円(1万円程度で良いでしょう):10点も安定して点数を保つことができます。

また、イオンカードセレクトの上位カードであるゴールドカード(完全招待制・年会費永年無料・各種ゴールドカード特典サービスあり)に興味がある場合は、イオンカードセレクトを発行しメインカードとして利用し、イオンゴールドカードのインビテーション獲得を目指します(年間100万円以上のカード利用実績でインビテーション発行)。

イオンゴールドカードを獲得できれば、イオン銀行スコアがそれだけで30点あります。

まとめ

普通預金金利:年利0.1%の特典を得ようと思えば、イオン銀行スコアを毎月100点以上獲得し、ゴールドステージを維持する必要があります。
最下位のブロンズステージだとかなり使い勝手が悪くなり、他のネットバンクを検討したほうが良い状況です。

しかし、イオン銀行は全国展開しているスーパーやショッピングモールのイオンの店舗網を背景にした他のネットバンクにはない安心感があります。
特に、最寄りにイオンの店舗があり食材などの日常の買い物でイオンを利用している方には、イオン銀行は本当に便利に利用できますし、ステージ判定のキモとなるイオン銀行スコアも獲得しやすいのでおすすめですよ。

 



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