アメックス海外旅行保険の補償内容と使い方

アメックスといえば、

  • ステイタスカード
  • 年会費が高い
  • 海外旅行でお得になる

というイメージが大きい方が多いのではないでしょうか?

やはり、アメックスカードをみると、「おっ!かっこいい!」と思いますし、それだけの年会費を払ってアメックスカードを使っているということは、「この人お金持ち?」、「海外へ行く仕事とかしてるの?」など妄想が膨らみます。

年会費を払ってでもアメックスを持つ人は、もちろんステイタス重視の方もいますが、海外へ行くことが多い人が持つ傾向にあります。

その理由の一つが「海外旅行保険」です。




海外旅行保険の補償内容

アメックスの個人向けクレジットカード(プロパーカード:提携ではない本物のアメックスカード)には、

  • アメックス・グリーン
  • アメックス・ゴールド

があります。

また、アメックスのプロパーカード以外にも、海外によく行く方が持っている航空会社とアメックスが提携したカードもあります。

  • ANA アメックスカード(ゴールド・プレミアムカードあり)
  • アメックス スカイトラベラーカード(プレミアカードあり)
  • デルタ スカイマイル アメックスカード(ゴールドあり)

これらのカードの海外旅行保険補償内容について簡単にまとめました。

アメックス旅行傷害保険・航空便遅延費用補償

年会費旅行傷害保険航空便遅延費用補償
アメックス・グリーン12,000円5,000万円
アメックス・ゴールド29,000円1億円
ANA アメックス7,000円3,000万円
ANA アメックス・ゴールド31,000円1億円
ANA アメックス・ゴールドプレミアム150,000円1億円
デルタ スカイマイル アメックス12,000円5,000万円
デルタ スカイマイル アメックス・ゴールド26,000円1億円
アメックス・スカイトラベラー10,000円3,000万円
アメックス・スカイトラベラープレミア35,000円5,000万円

※すべて税抜
※表示金額は「最高額」

クレジットカードの旅行保険はどういうときに適応されるのか

クレジットカードの旅行傷害保険は、

  • 自動付帯
  • 利用付帯

どちらなのかをよくチェックしておく必要があります。

自動付帯とは、何もしなくてもその保険が適応になる。ということで、利用付帯はその旅行のツアー代金、もしくは公共機関の移動代金(航空券など)を払った場合に適応になります。
上記の場合ですと、アメックス・ゴールドと、ANAアメックス・ゴールドの場合は1億円のうち5,000万円は自動付帯です。

他のカードは利用付帯ですが、そもそもアメックスカード、アメックスと提携している航空会社のカードを持っているのに、それ以外のカードで航空券を買うことなんてそうないですよね。

旅行保険は本当に支払われるのか

そもそも、旅行傷害保険に提示されている金額は、最高額です。

旅先で不幸にも事故等で亡くなった場合は最高額ですが、疾病治療費用は100万円程度の保険もあるので、約款をよくチェックしておきましょう。

亡くなった場合に残された家族にお金を残す、そのあとの手続きのお金などを残すという意味でも死亡・後遺障害保険は大事ですが、とくに注目すべきなのは、

  • 疾病・傷害治療保険
  • 賠償保険

です。

日本に住んでいると健康保険のおかげで3割しか払わないでいいので、感覚がマヒしているかもしれませんが、盲腸や骨折などの場合、先進国では総額1,000万円を超えることもあります。

そしてよくあるのが、ホテルで、浴槽にお湯を入れていたのにそのまま眠ってしまい、気が付いたら部屋が水浸し!や、ホテルに置いてある高級なツボを壊してしまった!などのトラブルで、そんな場合に必要なのが賠償責任保険です。

航空便遅延費用補償は必要なのか

航空会社側のトラブル(航空機のトラブルなど)で遅延・欠航した場合は、航空会社側から何かしらの補償があるのですが、台風などの自然災害の場合は一切補償されません。

そのため、トランジット(乗り継ぎ)などがある場合は、航空便遅延費用補償があったほうが安心です。

アメックスカードの旅行補償内容をもっと詳しくチェック

利用付帯での補償内容はカードによってどれくらい違いがあるのでしょうか?

  1. メインカード「アメックス・グリーン」と「アメックス・ゴールド」
  2. 年会費12,000円以下の通常カード
  3. ゴールド・プレミアカード

の3パターンで比較してみました。

「アメックス・グリーン」「アメックス・ゴールド」比較

年会費

  • アメックス・グリーン:12,000円
  • アメックス・ゴールド:29,000円
アメックス・グリーンアメックス・ゴールド
傷害死亡・傷害後遺障害5,000万円1億円
傷害・疾病治療費用100万円300万円
賠償責任3,000万円4,000万円
携行品損害1旅行中30万円
(年間限度額100万円)
※免責金額3,000円
1旅行中50万円
(年間限度額100万円)
※免責金額3,000円
救援者費用200万円400万円
乗継遅延費
(4時間以上)
2万円
出航遅延、欠航、搭乗不能2万円
受託手荷物遅延
(6時間以上)
2万円
受託手荷物紛失
(48時間以上)
4万円

※すべて最高額表示

通常カード比較

年会費

  • アメックス・グリーン:12,000円
  • ANAアメックス:7,000円
  • デルタアメックス:12,000円
  • アメックススカイトラベラー:10,000円
アメックス・グリーンANAアメックスデルタアメックスアメックス・スカイトラベラー
傷害死亡・傷害後遺障害5,000万円3,000万円5,000万円2,000万円
傷害・疾病治療費用100万円
賠償責任3,000万円
携行品損害1旅行中30万円
(年間限度額100万円)
※免責金額3,000円
救援者費用200万円

※すべて最高額表示

通常カードの場合、違いは傷害死亡・傷害後遺障害保険金のみの違いとなっています。
旅行中の病気やケガなどで使える、傷害・疾病治療費用保険金が100万円では少ない気がしますね。

ゴールド・プレミアカード比較

年会費

  • アメックス・ゴールド:29,000円
  • ANAアメックス・ゴールド:31,000円
  • デルタアメックス・ゴールド:26,000円
  • アメックス・スカイトラベラープレミア:35,000円
アメックス・ゴールドANAアメックス・ゴールドデルタアメックス・ゴールドアメックス・スカイトラベラープレミア
傷害死亡・傷害後遺障害1億円5,000万円
傷害・疾病治療費用300万円100万円
賠償責任4,000万円3,000万円
携行品損害1旅行中50万円
(年間限度額100万円)
※免責金額3,000円
1旅行中30万円
(年間限度額100万円)
※免責金額3,000円
救援者費用400万円200万円
乗継遅延費
(4時間以上)
2万円
出航遅延、欠航、搭乗不能2万円
受託手荷物遅延
(6時間以上)
2万円
受託手荷物紛失
(48時間以上)
4万円

※すべて最高額表示

ゴールドカード以上であれば、乗り継ぎ遅延費用なども補償されるので安心です。
ただ、アメックス・スカイトラベラープレミアは、年会費が一番高額なのに基本の補償内容が他のカードよりも劣ります。

使い方

アメックスカードの海外旅行保険は、90日以内の旅行に適用されます。
事前連絡は必要ありませんが、利用付帯の場合は、カードでの支払いが条件です。

証明書が必要な場合

遅延費用などを請求する際は遅延証明書が必要な場合があります。
証明書は、航空カウンターへ行けばもらえるので、

  • 欠航
  • 遅延
  • 手荷物紛失

などの場合は証明書をもらうようにしましょう。

また、盗難などによる携行品被害は必ず証明書が必要です。
必ず警察に届けて出て、受理番号をもらうようにしましょう。

病院での支払いについて

病院へ行くことになった場合、意識があるのであれば前もってクレジットカード会社の海外旅行保険に連絡しましょう。

そうすれば病院で支払うことはなく、キャッシュレスで治療を受けることができる場合が多いです。
※国・病院によって異なる場合もあるので要確認

海外旅行保険の上限金額

海外旅行の傷害死亡保険金について

「たくさんのクレジットカードの保険額を合算すれば死亡保険金が3億になるから大丈夫」というわけではありません。

まず、クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、利用付帯か自動付帯かを確認する必要があります。
そしてたとえ自動付帯だった場合でも、たいした金額ではないでしょう。
年会費が3万円以上するカードでも自動付帯分は5,000万円ほどです。

しかも、死亡保険金は、たくさんのクレジットカードを持っていたとしても、その中で一番高い設定の金額分のみ補償されます。

つまり、

  • クレジットカードの利用付帯:1億円(このカードで旅行代金支払い済み)
  • クレジットカードの自動付帯:1,000万円
  • クレジットカードの自動付帯:500万円

とあっても、死亡保険は最高1億円となります。

しかし、通常の海外保険に別途加入した場合は、どちらからも支払われますので、クレジットカード分だけでは心配だという方は、別途旅行の度に海外旅行保険を契約するようにしましょう。
だからといって、

  • クレジットカードの利用付帯:1億円
    (このカードで旅行代金支払い済み)
  • クレジットカードの自動付帯:1,000万円
  • クレジットカードの自動付帯:500万円
  • 通常の海外旅行保険:1億円
  • 通常の海外旅行保険:5,000万円

と、2つの海外旅行保険を契約しても、これも一番高い金額分のみしか支払われませんので、クレジットカードの保険1億円+通常の海外旅行保険1億円で、2億円となります。

つまり、クレジットカードから1社まで、通常の海外旅行保険からも1社までということですね。

病気やケガの場合(死亡保険以外)

死亡保険金以外の治療・救援費用、損害賠償、携行品損害などは、保険金額の合算が可能です。

付帯の海外旅行保険だけでは心配

クレジットカードの付帯分では不安な方は、海外旅行保険に入るのがオススメです。
アメックス・ゴールドでも、傷害・疾病治療費用保険金は最高たったの300万円です。

さらに、家族で行く場合、あなたのクレジットカードで旅行費用を全額払ったら、パートナーのクレジットカード(利用付帯)海外旅行保険は使えません。
もし、パートナーがケガをした場合、はクレジットカード(自動付帯)海外旅行保険しか使えないんです。

さらに、未成年者が一緒の場合はクレジットカードを持っていません。

アメックスのように、同伴者にも保険がきくものもありますが、金額は随分下がります。

本カード会員と生計を共にする家族の海外旅行保険

アメックス・グリーンアメックス・ゴールド
傷害死亡・傷害後遺障害1,000万円1,000万円
傷害・疾病治療費用200万円
賠償責任4,000万円
携行品損害1旅行中50万円
(年間限度額100万円)
※免責金額3,000円
救援者費用300万円

※最高額表示

アメックス・ゴールドの場合、自動付帯部分は家族にも有効といった形です。

しかし、小さなお子さん連れやお年寄りと一緒に行くのであれば傷害・疾病治療費用が200万円では不安が残ります。

アメックスカードに追加できる海外旅行保険

アメックスカードの海外旅行保険には、カード付帯の海外旅行保険額に追加で加入できる

  1. 新・海外旅行保険off!
  2. マイセレクトONE

があります。

1.新・海外旅行保険off!

損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険【off!(オフ)】

損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」です。

アメックスカード経由でなくても加入できる、一般的な海外旅行保険ですが、アメックス経由で申し込むと、代理店がアメリカン・エキスプレスとなり、別で海外旅行保険に入るより手続きが楽です。

主な特徴は、

  • 保険料割引最大55%オフ
  • ファミリープラン・カップルプランあり
  • 自由に保険をカスタマイズできる

の3点です。

例えば、アメックス・グリーンだと不安な、傷害・疾病治療費用を+1,000万円、手荷物遅延費用を+10万円などと設定できます。
もちろん、家族全員分であれば、ファミリープランにするのもありですし、自由に設定できるのが大きなポイントです。

料金例

2018年11月1日~10日まで家族3人でハワイへ行く場合、

  • 傷害死亡・傷害後遺障害:1,000万円
  • 疾病死亡:1,000万円
  • 傷害・疾病治療費用:1,500万円
  • 賠償責任:1億円
  • 携行品損害:50万円
  • 救援者費用:1,500万円
  • 手荷物遅延:10万円
  • 航空機遅延:2万円

この保険内容だと、通常は3人で18,000円ほどかかるこの保険がなんと9,890円です。
※2018年10月現在

2.マイセレクトONE

マイセレクトONEは、「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」ではカバーしきれない、

  • 高額補償
  • 既往症の悪化による治療費

なども補償してくれる海外旅行総合保険です。

料金例

マイセレクトONE

とくに心配する病気などがない場合は「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」で充分かな。と思います。

アメックスがあれば海外旅行は安心

先進国ではなく、1人で海外へ行くのであれば、アメックス・ゴールド1枚で充分かもしれません。

それでも不安な場合や、家族の補償も必要な場合は、アメックスを持っている人だからこそお得に利用できる「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」がオススメです。

「アメックスゴールドカードのステータス性が最強すぎ!メリットデメリットまとめ」はコチラ

 

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