仕事がつまらない、楽しくないを打破する方法


今の時代、中学校を卒業した後は、とりあえず高校に進学する人が多いでしょう。
その後は高校卒業してすぐ働く人、大学に進学する人、専門学校に進みその道のエキスパートを目指す人と、様々な選択肢がありますが、最後に待ち構えているのが「就職」です。

「就職」という二文字が頭をよぎった時、たいていの人が考えるのが自分のなりたい(なりたかった)職業のことかと思います。
自分の勉強した分野の職種に就くか、あるいはまったく関係のない分野の職業を選ぶか、そこでも様々な選択肢がありますが、多くの人はここで自分の好きな分野、興味のある分野、詳しい分野への就職を一番に考えるのではないでしょうか?

ところが現実は理想とはかけ離れているもので、好きな仕事に就ける人なんてほんの一握りしかいません。
大半の人が、自分の思い描いていた職種や分野とはかけ離れたところに就職していきます。

たとえ興味のない分野の仕事に就いたとしても、そこで新しいものに出会い自分の仕事に興味が持てるようになる人もいますし、全く興味が持てず、毎日つまらなそうに仕事をしている人もいますよね。
もちろん仕事は遊びではありません。
良いことや楽しいこともあるかもしれませんが、仕事の大半は辛いこと、いやな事が占めているものです。

仕事が続く人、すぐ辞めてしまう人、その違いは何なのでしょうか。
もしあなたが今の仕事をおもしろくないな、楽しくないな、と思っているとしたら、どうすればそれを打破できるのでしょうか。

ここでは「仕事がつまらない、楽しくない」と思っている人への打開策を一緒に考えてみましょう。

原因

仕事がつまらない、楽しくない、と思う原因は何なのでしょうか。

もしあなたが少しでも「この仕事つまらないなあ」と思うようなことがあれば、なぜそう思うのか、理由をしっかりと考えてみましょう。
それでは、よくありがちな「仕事がつまらない」と思う原因をまとめてみたいと思います。

今のあなたに当てはまりそうなものはありますか?

自分の仕事に興味が持てない

まず一番に思いつくものでは、ずばりあなたがその仕事に対して興味が全くない!ということが考えられます。

あなたがその会社に就職するときはどうだったでしょうか?
あなたの今の仕事は自分の精通した分野や興味のある分野の仕事だったのでしょうか?
それとも好きなところへ行けず、「とりあえず」で決めた仕事だったのではないでしょうか?

「とりあえず」で始めた仕事でも、その中で自分なりにやりがいや目標を上手に見つけられた人は、驚くほどのスピードでグングン成長していくことができます。
もちろん、その仕事の分野が好き、興味がある、という人も、たくさんのことを吸収してグングン成長していきます。

しかし、そうではない人は成長するどころかダラけていく一方で、たいくつだ~楽しくな~い、やめた~い、などと思うようになります。

そもそもその仕事に興味が持てないので、仕事内容についてもいつまでたってもなかなか覚えられず他の人や後輩には抜かされていく一方、そして出社してから仕事が終わるまでの時間が非常に長く感じ、仕事に行くこと自体がストレスになってしまいます。

仕事内容がマンネリ化

仕事内容がルーティ―ンワークのようになっていてマンネリ化してしまっているパターンです。

仕事に限らず何でもそうですが、一つのことを長く続ければ続けるほど、「マンネリ化」は避けられません。

何でも初めてすることや始めて間もないことは、やる度に新しいことの連続です。
覚えることもたくさんあり、つまらない・楽しくないなどと思う余裕もありません。

ところが、新しく覚えたことでも何度もやっているうちにすっかり慣れてしまいます。
長く続けていれば続けているほどに余裕が出てきますが、同時につまらない、楽しくない、などと思う余裕も出てきてしまいます。

スキルが足らない

自分の能力不足のために仕事自体がストレスになっている可能性も考えられます。

特に新しい職場でははじめは覚えることが大量にあり、それを一つずつものにしていかなければ仕事にならないわけなのですが、何度やっても覚えられない、何度も同じところでミスをする、という時もあります。

もしあなたが今の仕事を始めたばかりでまだ独り立ちできるほどのスキルが備わっていない場合、自分のスキル不足から仕事に面白さや、やりがいをまだ見いだせていないだけかもしれません。

評価されない

例え好きで始めた仕事であっても、自分の頑張りや成果を上司や会社に正当に評価してもらえずにいると、仕事に対する情熱を徐々に失ってしまうことだってあります。

自分がこつこつ頑張っていても、自分より入社が遅かった新人さんや自分よりも明らかに能力の低い人が自分を抜かして出世してしまうようなことがあれば、それこそ今までの自分の努力は何だったんだろう?と、ちゃんと自分の努力を認めてくれない上司や会社に不満を持つことでしょう。

このようなことが起これば仕事に対する情熱やモチベ―ションは確実に下がってしまいますよね。

人間関係(職場の人たちとうまくいっていない)

職場の人間関係は一度こじれてしまうと、あなたが辞めるか相手が辞めるかしない限りずっとトラブルは続きます。

毎日のことなので毎朝会社に行く足取りも重くなるし、ひどいときは出勤時間になるとパニック障害のような発作が起こる人もいるかもしれません。
いじめは子供の世界だけでなく大人の世界にも存在するものです。

対策

それでは、原因別に解決策を考えていきたいと思います。

自分の仕事に興味が持てない

私も某電機メーカーのルート営業をしていたころはこのタイプでした。

とりあえず働かなければ!という思いで面接を受けたら受かった。というだけで始めた仕事だったので、仕事内容に興味が持てるはずがありませんでした。

自社が取り扱う商品を取引先に売り込みにいく際も、そもそもその商品にも興味が持てないため、いくら会議で商品知識を叩き込まれようがいくら資料をたくさんもらおうが、全く頭に入ってきませんでした。

新しい商品知識も、覚えよう、覚えなきゃ!という危機感を一応は持っていて気持ちばかりが焦るのですが、学生時代から記憶力には自信があった私でも全く商品について覚えることができなかったんです。

そのおかげで私の業績も振るわず、こりゃ拉致があかない、と自分でも思い、結局私が選んだ道は「転職」でした。

そもそもその仕事に興味が持てないのであれば、おそらく何をどうしようとその仕事に興味が湧くことはないのではないか?と私は思います。

どんな仕事でも自分のモノにしてやる!というようなハングリー精神の強い人であれば興味がない仕事の中にもいろいろと楽しみや目標を見つけて頑張れそうですが、私のようにただつまらない仕事を生活のためだけに続ける、というのではいつか限界が来るかと思います。

初心に返り、一から会社の仕事内容について勉強しなおしてみると、もしかしたら今まで見落としていた新しい発見があり改めて仕事に興味が湧くという可能性もなきにしもあらずですが、そのような人は稀でしょう。

仕事に興味が湧かずに面白くない、という場合は、思い切って転職をおススメします。
今の分野はあなたに合っていなかっただけで、転職し場所と仕事内容が変われば生計を立てるためだけに嫌々していた仕事も楽しくこなせるようになるかもしれません。

仕事内容がマンネリ化

同じ作業の繰り返しばかりでマンネリして飽きてしまっている場合も、先ほど出てきた「仕事に興味が持てない」時の対処法と同様に私は転職をおススメします。

人生は一度きり、しかもとても短いです。
ところが、そんな短い人生のうちの多くの時間を、人は職場で働いて過ごしています。

仕事をしている時間も自分の人生の大切な時間のうち、と考えると、つまらない退屈なことにそんなに多くの時間を割くのは非常に勿体ないような気がします。
そう考えると、自分が楽しみながらバリバリ仕事ができるようなところにさっさと転職してキャリアアップを図るほうが、絶対的に有意義な人生になる気がしませんか?

ただし転職するには「年齢」というボーダーラインがあります。
20代や30代前半頃までの若いうちであれば転職をしてもまだまだ取り戻せます。

しかし、もしあなたが30代後半や40代以降であれば、今の仕事がつまらないからと安易に転職してしまうのはマンネリ解消どころか逆効果になる可能性もあるので、転職についてはよく考えたうえで実行に移してくださいね。

それに転職をするのは案外簡単かもしれませんが、勇気がないとなかなか踏み切れるものではありません。
仕事がマンネリしていてつまらないといった場合、逆にプライベートを充実させてみてはどうでしょうか。
恋人をつくる、趣味を見つける、趣味をとことん極める、旅行に出かける、なんでも良いです。

プライベートが充実しそちらが忙しくなってくると、仕事がおもしろくないことやマンネリしてたいくつだ、なんてことは案外どうでもよくなってくるかもしれません。
逆に単純作業だけしていればお給料をもらえるのですから、そのぐらいお安いもんです。
そんな考え方もできます。

スキルが足らない

単なるあなたのスキル不足のために充分に仕事で自分の力を発揮できず仕事がつまらないと思う場合は、とにかく一に勉強、二に勉強です。

特にあなたがまだその仕事に就いて間もないようであれば、まだ右も左もわかってない状況です。
まだあなたが十分にその仕事を理解できておらず、そのせいでその仕事の面白さ、やりがいなどを身をもって体験できていないだけです。

わからないことはどんどん上司や先輩に聞いて教えてもらいましょう。
上司や先輩に可愛がってもらえるようになれば、仕事面で色々と助けてもらえるのはもちろん、仕事が終わった後や休日なども飲み会などのお声がかかることもきっと出てくるでしょう。

職場の人たちと仲良くなりコミュニケーションが円滑に進みだすと、おのずと仕事もやる気が出てはかどったり良い業績を残せたりするものです。
一度良い波に乗ることができると、仕事がどんどん楽しくなってきます。

まだあなたにはその仕事のことが良く分かっておらず、「楽しさ」をその仕事に見いだせていないだけ。
なので、まだ投げ出すのは時期尚早ではないかと思います。
もう少し頑張って仕事のことを勉強してみてください。
今はとりあえず、忍耐と努力の時期です。

評価されない

自分がめちゃくちゃ努力して結果を出したつもりでも、その成果を評価してもらえないという面白くないことも現実には十分起こりうることです。

とても丁寧に力を注いで仕上げた仕事ほど上司の目には留まらず、ちゃらちゃら適当にやっていた人の仕事の方が評価されたり、理不尽なことはこの世にあふれていますよね。

自分の仕事ぶりをずっと評価してもらえないでいると、自分がいまこの会社にいる意味ってあるんだろうか?と、存在価値すら見失ってしまい、どんどん自信を失っていってしまうもの。

私にも経験がありますが、そのような時は本当に一気にやる気をそがれるというか、やる気がゼロどころかマイナスになってしまい、仕事辞めようかな~なんて短絡的な考えが頭を巡ったりしてしまいます。

そんな時は、こんなに頑張っているのになんで認めてくれないのだろう?と悩んだりスネたりする前に、自分以外で上司などから評価されている人の仕事をよく観察してみましょう。
なんなら、その人のやり方を真似してみれば良いのです。

同じ「10」という結果を出すのに、自分はA、評価されている人はBのやり方でやっていたとして、なぜ結果が同じなのにあなたは評価されず他の人が評価されるのでしょうか。

もしかしたら「10」という結果にたどり着くまでのプロセスにどこか問題があるのかもしれません。
もしくはただ単に上司があなたのAのやり方よりも他の人のBのやり方の方が個人的に好き(もしくは合理的と考えている)などという理由があるのかもしれません。

まずは評価されている人を良く観察して模倣してみてください。
最初は猿まねでも、同じように何度もやっていくうちにあなたなりのやり方がまたそこで再構築されるはずです。

あなたの新しいやり方を再構築した後で、周りに評価をもう一度求めてみてはいかがでしょうか。
なぜ自分は評価されないのか?と悩んだり怒ったりする前に、視点を変えてみるというのはとても大切なことです。

しかし、もしあなたの頑張りが正当に評価されていない理由に、上司から嫌われているなどという完全に上司都合の理不尽な理由があるのだとしたら、どんなにあなたが素晴らしい業績を残そうがすごい大きな契約を取ってこようがそれは全く関係なく、おそらくその上司の下で働き続ける限りはあなたの素晴らしい働きぶりと成果が脚光を浴びる可能性はゼロに近いのではないでしょうか。

そのような場合は思い切って部署の異動を申し出てみる、もっと自分の能力を活かせて正当な評価をしてくれる会社に転職するというのが一番手っ取り早いでしょう。

人間関係(職場の人たちとうまくいっていない)

職場で同僚や先輩、上司たちとうまくいっていない場合ですが、何が原因で人間関係がこじれてしまったのでしょうか?

あなたに原因があるのであれば、その点を改めなければもしその職場を辞めて次のところにいっても、もしかしたら同じようなことが起こるかもしれません。
あなたに非がない(心当たりがない)のにみんなから冷たく当たられるような場合は、単なるストレス発散のためのいじめの標的にされているということもあるかもしれません。

職場での人間関係につまづいている場合、私の経験上、何をどうしようがもうそれを改善される余地は残されていないのではないかと思います。

人間という生き物はなかなか執念深い生き物です。
誰かにいついつ何をされた、いつどこどこでこんなことを言われた、自分がイヤな思いをした出来事は決して忘れることはありません。

ですので、職場の人間関係につまづいて辛い、面白くない、つまらない、と思う場合は、出勤すること自体があなたの心には大変な負担になっている事と思います。
転職してしまうことは逃げることだと思う人もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。

そこにずっとすがり続けても、おそらく人間関係がまた円滑にいくようにならないでしょう。
あっさり転職して周りの人も仕事内容もリセットしてしまうことが、一番の解決方法だと思います。

ただし転職するにも年齢的な問題もありますし、賃金や雇用条件などが今と同等かそれ以上の条件のところで再出発できるとは限りません。
転職に踏み切る勇気がないのであれば、とりあえずその会社にとどまり、とにかく人は人、自分は自分と割り切ってしまうことです。

そして自分以外の誰かに過度な期待をしないこと。
それができれば、多少人間関係につまづいていようが案外自分やその周りの状況を客観的に見ることができるものです。

まとめ

今のあなたに当てはまるものはありましたか?

一度「つまらない」「おもしろくない」と思い始めるとそこから再度その物事に興味を持ったり情熱を注ぐということは人間の心理的に難しいのではないかと思います。

まだ仕事内容への理解が浅いうちから面白くない、つまらないと思っているのであれば、これから新しいことを覚えたり仕事をこなしていくうちにその仕事の本質的な部分が理解出来たりと今後楽しくなってくる可能性は十二分にありますが、その他が理由で仕事をつまらない、面白くないと感じているのであれば手っ取り早いのはいずれも転職してしまうことでしょう。

ただし何度も言うように、転職には「年齢」というボーダーラインがあります。
30代以降、40代や50代でも転職できないわけではありません。
ただ、年齢が上がれば上がるほど、転職先での苦労は大きなものとなるかもしれません。

年下の上司は当たり前(年下の上司にもし偉そうな物言いをされたりプライドを打ち砕かれた時、ぐっと耐えられる鋼の心を持ち合わせましょう)、仕事内容もいちからまた覚えなければなりません(若い頃のようにパパっと新しいことを覚えることができますか?)。

労働条件やお給料の面でも、今の条件よりも悪くなる可能性の方が高いです。

転職するというのは最終的な方法ですので、「つまらない」「面白くない」「やめたいなー」なんて思った時、もし周りに相談できる人がいるのであればとりあえず一度相談してみましょう。
特に同じ会社の先輩や上司なら、もしかしたら同じように思っていたり同じように過去に思った経験があるかもしれません。
そういったことを思ったりした経験があるのに今まだその会社にいるということは、何かしらその人が打開策を見いだせているということです。
是非話を聞いてみてください。

まずは、相談してみる。
それでも自分の中でうまく消化できないようなら、転職を考えてみたら良いと思いますよ。
人生は短いです。
その短い人生の中で、あなたには何ができるでしょうか。



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