完全ワイヤレスイヤホンの安いおすすめ2020年版
appleのAirPods Proは確かに良い商品ですが、価格が高くて買えない人が多いのではないでしょうか。
今回はAirPods Proが欲しいけど、そこまで予算を割けない人に向けて、スマホでの音楽、動画、ゲームの使用にも適応する完全ワイヤレスイヤホンを紹介していきます。
2019年10月、Apple社から発売されたAirPods Pro。
その登場によって完全ワイヤレスイヤフォン界に激震が走りました。
これまでにない音楽体験を提供することに成功したAirPods Pro。
しかし価格は30,000円オーバー。
学生はもちろん、社会人でも、余程音楽への関心が高い人でなければ、なかなか手が出しにくい価格帯です。
AirPods Proは価格に相応するいいものです。
でも、現実的には高くて買えない。
そんな人はAirPods Proからの「消去法」がオススメです。
そこまで必要がない機能を外していき、自分の使用目的に合ったものを選ぶことをオススメします。
今回紹介する完全ワイヤレスイヤホンはAirPodsみたいな高品質・高機能はありません。
しかし、それぞれ、唯一無二の特徴を持ったものをピックアップしました。
場合によっては、その分野ではAirPods Proにも勝るとも劣らないものもあります。
なお、特に需要が高いスマホでの音楽、動画、ゲームの使用を想定しました。
低価格の完全ワイヤレスイヤホンを選ぶポイント
この記事では10,000円以下の商品を低価格帯とします。
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に注目したいポイントを挙げてみます。
- 値段
- デザイン・形状・質量
- 音質
- 対応コーデック
- バッテリー容量
- 取り回しのしやすさ
- 防水性能
- ファンクションキーなど操作性
中には個人の好みの部分もありますが、基準が分かりやすい3点を簡単に説明します。
1-1 対応コーデック
Bluetoothにおけるコーデックとは、音声を圧縮する方式のことです。
代表的なものにはSBC、AAC、aptXなどがあります。
SBC | 一般的な圧縮方法 |
AAC | AdvancedAudioCodingの略で、iOSで採用されている音声圧縮方法。 SBCと圧縮率は変わらないが、送信時のタイムラグがない。 主にiPhoneで採用され、Android8.0以降にも採用されている |
aptX | 圧縮率がSBCより格段に少なく、音域が消えないので、高音質の音楽を楽しむことができる。タイムラグもないので、動画の視聴にも向いている。 主にAndroidで採用されている |
aptXの上にはaptX HD、LDACと続きますが、格安価格帯ではaptXが上限です。
特にスマホで音楽や動画、ゲームをする場合は、遅延が限りなくゼロに近いものを選ぶことが重要です。
その点で、AndroidユーザーならできればaptX、iPhoneユーザーなら少なくともAACに対応した商品を選びたいところ。
なお、コーデックの恩恵を受けるには、スマホ側もそれぞれのコーデックに対応している必要があるので、検討の前に確認が必要です。
1-2 防水性能
防水の性能を示すランクです。IPX5、IPX7など数字で表されます。完全ワイヤレスイヤホンで防水を謳っているものは、だいたいIPX4〜7までのものが多いです。
ちなみにAirPods ProはIPX4とそこまで高くはありません。
IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない | 濡れた手で触ってもOK |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない | お風呂の水しぶきでもOK |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない | シャワー、雨、汗もOK |
IPX7 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない | 浸水してもOK |
1-3 バッテリー容量
完全ワイヤレスイヤホンの場合、「イヤホン単体」「ケース併用」という記載がされていることが多いです。
イヤホン単体とは連続で再生することができる時間です。
完全ワイヤレスイヤホンは、収納ケースに入れることでイヤホンの充電ができるので、充電をしながら使ったときに使える最大の時間が「ケース併用」として示されています。
低価格の完全ワイヤレスイヤホンオススメ10選
それぞれ特徴のある、オススメの完全ワイヤレスイヤホンを10商品紹介します。
Soundcore Liberty 2 Pro
- 価格帯:約15,000円
- カラー:ブラック、ホワイト
- 重さ:8g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- 防水機能:IPX4
- バッテリー容量:イヤホン単体8時間/ケース併用32時間
amazonで圧倒的な売上と評価を獲得している、Ankerの人気シリーズSoundcoreシリーズのフラッグシップモデルです。
Soundcore独自の同軸音響構造(A.C.A.A)により、高音と低音が調和した臨場感溢れるサウンドを実現。アーティストや音楽家からも高い評価を得ており、低価格帯からは少し予算をオーバーしてしまいますが、音質面で大きなアドバンテージがあります。
Soundcoreのアプリ上で音の聞き取りやすさを測定し、自分だけに合った好みの音質を設定することができます。
AACとaptXの両方に対応しているので、iPhoneユーザー、Androidユーザーともに遅延なく、高音質な音楽を楽しめます。
無線充電のQiにも対応しているのも高評価です。
Soundcore Liberty2
- 価格帯:10,000円
- カラー:ブラック
- 重さ:7g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- 防水機能:IPX5
- バッテリー容量:イヤホン単体8時間/ケース併用32時間
先に紹介したSoundcore Liberty2 Proが15,000円なのに対して、こちらは約10,000円で購入することができます。
上位モデルのProとの違いは
・Liverty2の方が防水機能が高い(IPX5)
・Liverty2はQi充電に対応していいない
・Proの方がケース、イヤホン本体の質感がマットで高級感がある
・Proと比べると少しだけ大きい。重さは変わらない
音質に関しては低音域ではProとほとんど差がありません。
高音域(ボーカル)はProに軍配が上がります。
約5,000円の価格差は音質と本体、ケースの質感に表れています。
主観的な部分になるので難しいですが、Liverty2でも1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしては、非常に満足度が高い音質を楽しむことができます。
AAC、aptXにも対応。10分間の充電で約2時間の再生に対応します。連続再生時間、ケース併用再生時間はProと違いはなし。
コストを抑えて高音質な音楽を楽しみたい、低音域を重視する人はSoundcore Liberty2が選択肢に入るでしょう。
SOUNDPEATS TrueAir
- 価格帯:4,000円
- カラー:ホワイト
- 重さ:4g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- 防水機能:−
- バッテリー容量:イヤホン単体5時間/ケース併用30時間
3つ目のオススメがSOUNDPEATS TrueAirです。
後継機のTrueAir2が発売されていますが、ここではあえて初代のTrueAirをオススメします。
見た目がAppleのAirPodsに限りなく近く、遠目に見たら全く違いがわからないでしょう。オープン型(遮音性が低い)のイヤホンなので、外出時にも安心して使うことができます。
音質は低音域では弱さを感じるものの、高音域はマイルドで、全体的にフラットです。見た目だけでなく音質もAirPodsに寄せてきているのでは、という評価もあります。
タッチセンサー式で音楽の再生や通話の操作ができます。操作するときに押し込む必要がなく、ノイズも発生しません。
ケースを開くだけでペアリングされるのでスマホなどに簡単に接続できます。5,000円以下でaptXにも対応している商品はなかなかなく、とりあえずaptXを試してみたい、という層のニーズに応えてくれています。
Mpow M20
- 価格帯:6,000円〜8,000円
- カラー:ブラック
- 重さ:5.5g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- 防水機能:IPX7
- バッテリー容量:イヤホン単体6時間/ケース併用100時間
Mpow M20はMpow社が販売している完全ワイヤレスイヤホンです。
その最大の特徴は、ケース併用の場合に100時間以上再生できるロングバッテリーを搭載していること。というのも、ケース自体がモバイルバッテリーにもなります。ケースは100g超えで一般的なものの倍くらいはあります。
音質に関してはフラットで安定。ほわっとした温もりがあります。ボーカルの鮮明度が高く、歌ものをよく視聴される方にオススメです。
aptXにもしっかりと対応。amazonなどのセールで6,000円くらいで買えることがあるので、そのタイミングで出会うことができれば、一気にコストパフォマンスが高くなります。
AVIOT TE-D01g
- 価格帯:9,000円
- カラー:ブラック、アイボリー、ネイビー、パールホワイト
- 重さ:4.5g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- 防水機能:IPX7
- バッテリー容量:イヤホン単体6時間/ケース併用50時間
アンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホンとしては、最高レベルの満足度が得られると評価も高いAVIOT TE-D01g。
格安の完全ワイヤレスイヤホンは中国製の商品が多い中で、AVIOTは日本初のオーディオブランド。日本人好みの音を追及して商品の開発を行っています。
この商品に関しては低音域~中音域のバランスが良さが評価されており、低音の迫力を楽しみたい人に合っていると言えます。
キューブ上の独特な収納ケースは手の中にすっぽりとなじむサイズで、カラーも「ブラック」「レッド」「アイボリー」「ネイビー」「パールホワイト」と5色展開。女性にもオススメです。
左右のイヤホンにそれぞれ音声を転送するので、片耳だけで使うこともできます。イヤホン単体で10時間、ケース併用で50時間の再生に対応しています。
cheero Wireless Earphones Light Style
- 価格帯:5,000円
- カラー:ホワイト
- 重さ:4g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC
- 防水機能:IPX5
- バッテリー容量:イヤホン単体5時間/ケース併用17.5時間
2020年1月に発売されたばかりの、AirPodsテイストのcheero Wireless Earphones Light Style。名前のとおり、片耳4gと超軽量を実現しています。女性の耳元にマッチしそうなデザインです。
中音域から高音域でメリハリのある音質。オープンイヤータイプで片耳だけでも使うことができるので、スポーツにも向いています。
安価ながらUSB-Cの充電にも対応。スイッチはセンサータイプなので、押し込む必要がなく、音楽体験を損なうことがありません。
ケースはホワイト×ブルーでこちらもおしゃれ。発売間もないということで、まだ評価の数は多くありませんが、格安帯でオススメできるデザイン重視のイヤホンです。
GLIDIC Sound Air TW-5000s
- 価格帯:7,000円
- カラー:ゴールド、ブラック、ホワイト
- 重さ:5 g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、
- 防水機能: –
- バッテリー容量:イヤホン単体3時間/ケース併用10時間
この価格帯では珍しく、AirPods Proや高価格帯の完全ワイヤレスイヤホンに搭載されている「外部音取り込み機能」が搭載されているのが大きな特徴です。
公式で「Ultra Multi Fitting」を謳っており、装着時の安定感が高いことでも好評価を得ています。長時間付けていても疲れにくく、また遮音性も高いことで低音域を楽しむのに向いています。
複数端末での利用を想定して、最大8台まで登録ができます。例えばスマホとタブレットを登録した場合、ケースから取り出すと両方に繋がり、音声が流れている方の音を受信して、音楽を楽しめます。わざわざ切り替えをしなくても済むのがユーザーにやさしいです。
Softbankが公式に扱っている安心感もあります。ケースが非常にコンパクトで持ち運びがしやすいのもメリット。
TaoTronics SoundLiberty 77
- 価格帯:6,000円
- カラー:ブラック
- 重さ:5.1 g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、
- 防水機能: IPX7
- バッテリー容量:イヤホン単体5時間/ケース併用20時間
あまり聞き慣れないTaoTronics(タオトロニクス)という会社名ですが、本社はアメリカのカルフォルニアにあります。
実は日本では10年以上、amazonなどでイヤホンを販売をしており、実績がある会社です。
SoundLiberty 77は左右同時に音声を転送する「MCSync」機能が搭載。よくある完全ワイヤレスイヤホンは左右どちらかが親機となり、そこからもう片方に転送されるという仕組みですが、MCSyncは左右両方の機器が、直接音声を受信するので接続が安定。音飛びが少なく、音の遅延も少ないとされています。
音質は中高音域の歯切れが良く、広がりのある音楽を楽しむことができます。
M-SOUNDS MS-TW21BS
- 価格帯:10,000円
- カラー:ブラック、ネイビー、ゴールド、ピンク
- 重さ:4g(片耳)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX
- 防水機能: IPX4
- バッテリー容量:イヤホン単体9.5時間/ケース併用47.5時間
2020年2月に発売されたばかりのM-SOUNDS MS-TW21BSは、片耳4gという超小型化に成功。バッテリーの持ちも良く、aptXにも対応しており、ユーザーのニーズを幅広く取り入れた商品です。
M-SOUNDS の強みであるボーカル、ギターといったジャンルの視聴には相性を発揮します。動画の視聴にも遅延なく対応しています。
カラーバリエーションはブラック、ネイビー、ゴールド、ピンクと4色展開。発売間もないのでまだ価格が高い水準にありますが、今後値下がって来たときが狙い目になりそうです。
Defunc TRUE GO
価格帯:7,000円- カラー:ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン
- 重さ:4.8g(片耳)
- 対応コーデック:SBC
- 防水機能: IPX4
- バッテリー容量:イヤホン単体3.5時間/ケース併用14時間
今回紹介する中で、個人的にもっともおしゃれだと感じるのがDefunc TRUE GO。オープンイヤー型でブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーンの5色展開。
マットな質感で個体の大きさもちょうどいいです。
AirPodsの耳から飛び出た「うどん感」が少なく、洗練されています。
2015年にスウェーデンで生まれたDefunc(デファンク)は、デザイン性、音質の両面でクオリティの高さを発揮しており、急速にシェアを拡大している勢いがあるメーカーです。
コーデックはSBCにしか対応していませんが、14.2mmの大型スピーカを搭載しているので、迫力のあるクリアな音質を楽しめます。
デザイン性重視の初心者の方にオススメしたい商品です。
おすすめ10選を比較
価格 | 質量 (片耳) | コーデック | 防水 | バッテリー (ケース併用時) | |
Soundcore Liberty 2 Pro | 15,000円 | 8g | SBC AAC aptX | IPX4 | 8時間(32時間) |
Soundcore Liberty2 | 10,000円 | 7g | SBC AAC aptX | IPX5 | 8時間(32時間) |
SOUNDPEATS TrueAir | 4,000円 | 4g | SBC AAC aptX | – | 5時間(30時間) |
Mpow M20 | 8,000円 | 5.5g | SBC AAC aptX | IPX7 | 6時間(100時間以上) |
AVIOT TE-D01g | 9,000円 | 4.5g | SBC AAC aptX | IPX7 | 6時間(50時間) |
cheero Wireless Earphones Light Style | 5,000円 | 4g | SBC AAC | IPX5 | 5時間(17.5時間) |
GLIDIC Sound Air TW-5000s | 7,000円 | 5g | SBC AAC | – | 3時間(10時間) |
TaoTronics SoundLiberty 77 | 6,000円 | 5.1g | SBC AAC | IPX7 | 5時間(20時間) |
M-SOUNDS MS-TW21BS | 10,000円 | 4g | SBC AAC aptX | IPX4 | 9.5時間(47.5時間) |
Defunc TRUE GO | 7,000円 | 4.8g | SBC | IPX4 | 3.5時間(14時間) |
安くても十分、AirPodsの代替機になる
低価格帯で購入できる完全ワイヤレスイヤホンを10商品紹介しました。AirPods Proの総合力には及びませんが、個別の機能や性能だけを見れば、引けを取らないものばかりです。
今回紹介したものの内、6商品が遅延が限りなく少ないaptXコーデックに対応しています。
購入を検討する際、スペックは参考になりますが、その数字だけを信じないことが大切です。
あくまで参考程度として、気になる商品はユーザーの口コミを調べるようにして下さい。
しかし、今回紹介した10商品はどれも自信をもってオススメします。