嘘でしょ!クレジットカードを強制解約される原因と対策
ほとんどのクレジットカードユーザーの方には経験がないと思われますが、実は、クレジットカードを強制解約させられてしまうことがあるのです。
毎月の公共料金や保険料の支払いにクレジットカードを利用していた場合、強制解約となってしまったら手続きが大変ですよね。
クレジットカードが利用不可になってしまうと、クレジットカードで支払いを行っていた各支払いが芋づる式にすべて滞納となってしまいます。
クレジットカードや金融関係の知識がまったくなく、無駄使いも多く、だらしない生活を送り、クレジットカードの支払いを何度も延滞をしていた方に聞いたお話です。
その方は、ある時3ヶ月連続で延滞をしてしまい、某クレジットカードが強制解約となってしまいました。
クレジットカードが強制退会となってもクレジットカード会社から「あなたは〇〇という理由で強制解約となりました」などと電話はもちろん書面で教えてくれるなど一切なかったそうです。
なぜ気づいたかというと、フリーローンで手軽にコンビニのATMで随時少額の借金ができる、いわゆるキャッシングローンを利用しており、お金が月末に2万円ほど不足してしまうことがわかったので、とりあえず2万円ほどキャッシングローンで借りておこうと思いコンビニのATMにキャッシングカードを挿入すると「このカードは利用できません」と出たからだそう。
某クレジットカードを3ヶ月延滞したことが原因だと気づき、さらに某クレジットカードの更新のタイミングであったのに、新しいクレジットカードが送られて来ていないことにも改めて気づき、焦ってコールセンターに電話で問い合わせたところ、「弊社のクレジットカードはお客様にもうご利用いただけなくなったということです」と冷たくあしらわれてしまったそうです。
理由を教えてほしいとお願いしても、「個人の信用情報にかかることなので一切ご案内できないし、そもそもコールセンターの私たちには一切知らされていない」という回答で、その日から、どんなクレジットカードに新規申込をするも一枚もクレジットカードの入会審査を通過できなくなったそうです。
延滞3ヶ月で最低2年間、借入金やクレジットカードの支払いの踏み倒しなどでいわゆる金融ブラックに陥ったら5年間新しいクレジットカードの作成や新たな借入ができないのですが、もう後の祭りですね。
強制解約される原因
一般的に強制退会となってしまう主な原因は5つあり、
- 支払いの延滞(3ヶ月連続の延滞で強制解約ほぼ確定)
- クレジットカードの新規申込時の登録情報に虚偽があったことがバレた
- クレジットカードの不正利用がバレた
- 信用情報が悪化した
- クレジットカードを作ったものの一回も利用しなかった
具体的に1つずつみていきましょう。
支払いの延滞
例えば毎月27日にカード利用代金を指定の口座から引き落としになる場合、前日までに代金分のお金を銀行口座に入金するのを忘れたなどの理由で引き落としができなかったということですね。
登録情報に虚偽があった
極端な例ですが会社を退職してしまい失業中なのに、以前勤めていた会社を勤務先名として告知をするなどですね。
不正利用
クレジットカードのショッピング枠で購入した商品を即時転売し現金化、また他人にクレジットカードを貸して利用させる(この場合家族も含む)などの不正利用(明確な規約違反です)の発覚ですね。
信用情報の悪化
他社の借金の延滞や失業・転職で収入がなくなった、あるいは減ったことをクレジットカード会社に隠していたがバレたなどですね。
各種ローンやクレジットカードの新規申込時に勤務年数というのは、各金融会社が大きく注目する項目の一つです。
クレジットカードを一度も使わなかった
クレジットカードを作ったものの一回も利用せずにカードの更新月を迎え、クレジットカードが更新されなかった(新しいクレジットカードが送られて来なかった)というパターンですね。
これは、年会費有料のクレジットカードだと大目に見てもらえることが多いようですが、年会費無料のクレジットカードだとクレジットカードの発行・管理に相応のコストがかかっていることから強制解約されてしまうケースが多いようです。
例えば、ゆうちょ銀行のクレジットカード・JPカードの申込ページの下のほうに、「有効期限月の2年前から2か月前の末日までの間にクレジットカードとしてのご利用がない場合、有効期限を更新したJP BANK VISAカード/マスターカードの発行をいたしかねる場合がございます」とはっきり明記されています。
対策
クレジットカードを利用するということは、いくら一括払いであったとしても1ヶ月程度の借金をするということと同じなので、やはり、クレジットカード会社と約束したことを確実に守らなければいけませんし、誠実でなければいけません。
クレジットカードの現金化や他人へ貸すなどは論外で、クレジットカードを利用し請求された分は請求日に確実に払う、転職や結婚・離婚などが理由で個人情報が変わった時には、速やかにクレジットカード会社に連絡するかネット上の個人の会員ページにアクセスして個人情報を変更するなど、基本的なことをしっかり守ってクレジットカードをきちんと利用することが一番なのです。
逆に、このように「普通にクレジットカードを利用すること」で、何も恐れるようなことはありませんし、クレジットカードは決して怖いものではありません。
これまでお伝えしてきたようにクレジットカードを上手に利用することで、ポイントやマイルが貯まり、貯まったポイントやマイルを活用することで、追加でお金を使うことなく日常生活を少しだけお得で豊かなものにしてくれるので、クレジットカードの利用・活用を強くおすすめしているのです。
最後に強制解約・強制退会でネット上によく出ている楽天カードの例をお伝えしておきますね。
楽天カードは何度もお伝えしてきたように、本カード・家族カードともに年会費永年無料でポイント還元率1.0%、楽天市場では4.0%以上となる高還元率カードで、入会審査もゆるく大学生や主婦の方でも作れる庶民の味方といえるクレジットカードなのですが、他方、「迷惑メールかと思うほど広告メールが多い、うざい」「カードの更新月でもないのにいきなり強制解約されたらしく、クレジットカードがある日突然使えなくなったので大変困った」という悪評も散見されます。
これは楽天カードが他の年会費無料のクレジットカードと少し異なるシステムがあるためだと言われています。
通常、入会審査の時にしっかり審査を行うのですが、楽天カードの場合は多少引っかかる点があっても、とりあえず入会させて利用頻度(カードを利用してくれるのかどうか?)や延滞の有無(しっかり延滞なしで代金を支払ってくれるのかどうか?)など入会後のカード会員の状況を重視しているようです。
その証拠として、楽天カードはカードの更新月以外でも半年に1回程度は途上与信(カード会社による定期的な個人情報チェック)を行っているようで(途上与信の頻度はカード会員の属性にもよるのでしょうけど)、CIC(割賦販売法・貸金企業法指定信用情報機関)の信用情報の開示をしてみると、おおむね6ヵ月に1回程度の頻度で楽天カードが途上与信をしている記録が確認できました。
※カード会社や弁護士・行政書士などでなくとも、本人であれば利用手数料1,000円を支払うことで開示ができます。
人によって、3ヶ月に1回程度途上与信を行っているケースもあるようです。
まとめますと、楽天カードは入会審査がゆるく入会しやすい変わりに入会後のカード会員の管理はかなり厳しくするということと、年会費無料・高還元率でのポイントを付与する代わりにそれを宣伝・広告費とみなして大量の広告メールを送信するという特徴があります。
よって、楽天カードはカード更新月以外でも急にいきなり強制解約されたという事例が発生するわけですね。
ただし、前述したように滞納なくルールを守って正しくクレジットカードを利用しさえすれば、このような強制解約とは無縁でいられるはずですので、「滞納なくルールを守って無理なくクレジットカードを利用する(まったく利用しないのもダメ)」ということがとても重要なことなのです。