フリーターの彼氏と結婚しても大丈夫?
私がまだ小学校の高学年ぐらいの時でしたか、とあるテレビ番組内の企画で「結婚を視野に入れている」という高校生カップル(高校卒業と同時に結婚を予定しているが、お互いの両親には反対されている)が1カ月間同棲生活を密着したものがありました。
そのテレビに出ている芸能人たちは、その高校生カップルたちの結婚に反対していて、高校生カップルが困難に直面するたびに「ほらみたことか」というような目で見ていたのを覚えています。
当時の私からしてみれば高校生は大人というイメージでしたし、なぜ高校生カップルが同棲をし仮の夫婦生活を送るところをわざわざカメラで密着するのか、その意図するところもよくわかりませんでした。
ただ、同棲がはじまって1週間経つか経たないかの頃からその高校生カップルはよくケンカをするようになりました。
そのケンカの原因のほとんどが、掃除や洗濯や料理などの家事の分担についてと、お金のやりくりについてだったのです。
特にお金のことについて二人は1カ月の同棲生活が終わるまでケンカが絶えず、二人の関係性は同棲を始める前より悪化していたと思います。
成人している大人のカップルや夫婦の場合でも、お金のことが原因で喧嘩をすることは日常茶飯事です。
私はめったに夫婦喧嘩をしませんが、夫婦喧嘩をする原因はお金のこと、というかお金のこと以外で喧嘩をしたことはほとんどないといっても過言ではありません。
私の両親もそうでした。
お金のこと以外ではあまり喧嘩をしていなかったように思います。
日本語には「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉がありますが、お金のことで喧嘩になり破局を迎えるカップルや夫婦が多いのです。
現在日本は、海外のようにだんだん貧富の差が激しくなっています。
あるところにはたくさんありますが、ないところには本当にお金がありません。
昔ではありふれていた「専業主婦」も、今ではだんだん少なくなり、「子供が小さなうちから保育園に預けて働きに出る母親」なんて当たり前のようにいます。
しかし、保育園に子供を預けているお母さんたちも、預けたくて預けている人が全員ではありません。
本当はある程度の年齢まで自分で子育てしたいというお母さんも多いでしょう。
それでも外に働きに出て共働きでなければやっていけないのです。
夫婦とも正社員で共働きの家庭でも、子供がいれば生活は厳しい…それがいまの日本の現状なのです。
夫婦二人とも正社員であるのにも関わらずそのような状態です。
もしどちらかが仕事をしていなかったり、仕事をしているとはいえ非正規雇用(フリーター)であった場合、どうなると思いますか?
この不景気の中、フリーター(アルバイト)の彼と結婚して、家庭を築いていけるのでしょうか。
この記事に書いてあること
生活できるか
もしあなたの彼氏がフリーターで、その彼と結婚した場合、彼のお給料だけで生活することは100%無理と言っても過言ではありません。
どうしてもフリーターの彼氏を結婚をしたいのであれば、あなたが彼を養うぐらいの財力と器量がないとまず無理です。
もしくは、彼氏に定職についてもらうしかありません。
なぜなら、女性であるあなたには妊娠し子供を育てるという時が来る可能性があるからです。
女性は妊娠するとホルモンの影響で精神的に不安定になったりツワリがあったり、人によっては妊娠中のトラブルなどで入院生活を余儀なくされることもあります。
気持ちだけはあっても、妊娠中は思うように仕事はできません。
妊娠経過も順調で出産ギリギリまで働けたとしても、産後はしばらくは自分の体調も思うようにいきませんし、たとえすぐに保育園に預けることができたとしても、赤ちゃんのお世話で寝不足の日々です。
もしあなたが妊娠することがあり一時的に働けなくなった場合でも、彼氏の雀の涙のような少ないお給料でやっていけるでしょうか?
「子供が小さいうちはお金はかからないから、お金がなくてもなんとかなるわよ」なんて無責任なことを言う人がたくさんいますが、そんなことはありません。
おむつ代、ミルク代…さらに、小さな頃はすぐに体調を崩します。
赤ちゃんが肺炎で入院することも多いのです。
入院費や診察料は無料かもしれませんが、誰がつきそいますか?
フリーター彼氏がものすごく子煩悩で、いつでも仕事を休めて家事も子育てもすべてしてくれるというのであれば安心ですが、あたなの彼氏はどうでしょう。
赤ちゃんの隣でスマホをつついているようなタイプではないですよね。
また、保育園に預けてあなたが職場復帰をするにしても、待機児童の問題もあります。
やっと保育園に預けることができたとしても、「○○ちゃんがお熱を出しました、迎えに来てください。」と電話があることも多く、「今月10日も保育園に行けてない…。」というママの悲痛なつぶやきを聞いたことがありませんか?
頻繁に早退を繰り返していると、職場にも迷惑がかかり居づらくなってしまいます。
ここでは妊娠出産について具体例を挙げて考えてみましたが、病気やケガに関しても同じようなことが考えられます。
生活費の大部分を稼ぐのがあなたの役割だった場合、フリーターの彼氏のお給料で生活していくことは現実的ではありません。
生活費の内訳と削れる出費
毎月必ずかかってくる生活費というと、
- 家賃
- 食費
- 光熱費(電気・水道代など)
- 携帯料金
- 日用品や化粧品、衣類代など
あたりでしょうか。
この中で削れる物(節約できる物)と言えば、まずは食費や携帯などの利用料金や日用品などです。
食費の中にはアルコールやタバコなどの嗜好品も含まれます。
まずはアルコールやタバコ、そしてお菓子などの嗜好品は節約し量を減らし、携帯も格安スマホに乗り換えるなどして節約しましょう。
光熱費(電気代、水道代など)についてはこまめに電気を切ったりトイレの水を2回に1回しか流さないなどのケチケチ生活を送ればなんとかなりそうです。
家賃は今より安いところに引っ越すなどして対策ができるのではないでしょうか。
削ろうと思えば生活費については結構削れるところが出てきます。
ただ、節約も行き過ぎると人並みの生活から外れてしまいかねませんし、食費や光熱費などは削れるといっても限度があります。
となると、日用品や化粧品や衣服代などを削ってしまうのが良いでしょう。
化粧品は100均やプチプラのもの、衣類も着ない物はリサイクルショップやフリマサイトで売るなどして少しでも手元にお金を残せるようにしましょう。
正社員とフリーターの違い
正規雇用者である正社員は、社会保険に加入出来たり厚生年金などに加入できたり、福利厚生がしっかりしています。
非正規雇用者であるフリーターの人は社会保険に加入できない(一部条件を満たせば加入できます)ことが多く、雇用保険に加入していない場合は、クビになっても失業保険がもらえず、生活ができなくなってしまうなどの大きなダメージを予告もなく受ける可能性があります。
また、正社員として働く人とフリーターとして働く人の生涯賃金を比べると約3倍以上も違うというデータもあります。
フリーターでも比較的若いうちはさほど困ることはないのですが、歳を取り年金をもらうような年齢に達する頃には、もらえる年金にかなりの差額が発生し将来生活に困ることも起こりえます。
さらに、基本的にローンは正社員などの収入が安定している人でないと組むことができません。
つまり、フリーターの彼氏と結婚した場合、住宅ローンや車のローンを組む際にはあなたの名義でローンを組むことになります。
もしあなたも正社員でなくフリーターなどで安定した収入が無い場合は、ローン自体を組むことができません。
となると、住宅を購入する際や車の買い替えの時などにすべて現金で一括購入する必要があるということです。
ところが、フリーターで稼げる賃金というのは、先ほども触れたとおり正社員の人と比べると生涯賃金が3倍近く差があります。
そのような状態で住宅や車のような大変高額な買い物を現金一括で支払えるほどの貯えができるでしょうか。
若くひとり身のうちはフリーターでも特に困らないかもしれませんが、将来歳を取った時や家族ができた時のことを考えると、フリーターという生き方はあまりにも無謀すぎます。
おそらくあなたがフリーターの彼氏と結婚すると言い出せば、間違いなくあなたのご両親やご兄弟は反対されると思います。
どうしてもその彼氏と結婚したいのであれば彼氏が定職について正社員になってから考える、もしくは彼氏とはお別れをして別の安定した職業についている人との将来を考えた方が身のためです。
まとめ
確固たる夢があり夢をしっかり追うためにフリーターをしている人には、正社員として働くことは夢を追う上では負担になるかもしれません。
フリーターとしての働き方は、正社員として働くよりも自由度としては高いかもしれません。
その点ではフリーターの方が気楽ではありますが、将来的に見るとフリーターの末路は大変悲しいものです。
結婚して家庭を持ちたいのであれば、まずはフリーターを辞め正社員になることが第一歩です。
フリーターの彼氏と結婚しても必ずお金の面で苦労しますし、まず彼のお給料に頼ることはできません。
まずは彼氏に正社員になってもらうことです。
結婚の話はそれからです。