職場で孤立しても気にしない!明日からできる対策

元々人づきあいが得意な人や明るく外交的な人は、何もしなくても自然と周りに人が集まって来るような華やかな雰囲気の人が多く、たいていそのようなタイプの人は学校でも職場でも、それ以外の場でも常に人気者で話の中心になります。

反対にどちらかといえば暗い雰囲気の人やどこか癖があったりとっつきにくい雰囲気の人、人と必要最低限以上のコミュニケーションを取ることが苦痛と感じたり集団の輪に馴染むのが苦手なようなタイプの人の周りには、自然と人は寄って行かず、そのようなタイプの人は学校や職場などの集団の中では「ぼっち」になりがちです。

つまり、良く言えば一匹狼ですが、悪く言えば「孤立」してしまいがちだということ。
また頑固で人の話に聞く耳を持たない「俺こそルールブック」のようなタイプの人や、常に周りを見下したような態度を取っているような人のところにも人は近づきませんよね。

あなたは集団の中で孤立しがちですか?
または今現在職場などで孤立している立場でしょうか?

職場で孤立する原因

あなたは職場で孤立した人に出会ったことはありますか?
どこの職場にも、なんとなく好きになれない人や周りからけむたがられるような人っていたりしますよね。

周りから嫌われることで孤立したIさん

私も過去アパレル店員をしていた頃に同期でそのような人がいました。
彼の名前はIさん。
私よりも8歳程年上のアルバイターで、当時店長よりも1歳年上でした。

個人的に話をすると決して嫌な人ではないのです。
話もそこそこ人に合わせることができるし、ちゃんとこちらの話を聞いてくれるし、(頼んではないにしろ)アドバイスもくれたり、話をしてみると「ちょっと変わってる人だな」というのはありましたが、普通の人でした。

ただその人は店長や社員さん以外のアルバイトの中では唯一のアパレル経験者だったのですが(しかも某イタリア発生の有名ブランドの店員だったとか)、周りの誰よりも人一倍、いや、人十倍も百倍もプライドが高い人でした。

当時そのお店は、地元に新しくショッピングモールができその中に新しく入ってきたお店で、よその店舗から配属された店長と二番手の社員さん以外は皆地元に住むアルバイトやパートさんで、もちろん店長と社員さん以外の皆はアパレル未経験者でした。

オープニングスタッフだった私たちは「お客さまにこういうセールストークでお勧めしたらこのジーンズが何本売れた!」などお互いに情報交換をし合い、商品知識の勉強もしつつ皆で協力し徐々に売り上げを伸ばしていきました。

もちろん個人売り上げも記録されるので個人的に売り上げを伸ばすことは大切でしたが、それよりも「誰が何をどれだけ売ったか」よりも、「みんなで協力してどの商品をどれだけ売ることができたか、どれだけお店の売り上げを伸ばすことができたか」を重視して仕事に取り組んでいました。
ただ一人、唯一のアパレル経験者アルバイターだったIさんを除いては。

Iさんは先ほども言いましたがとてもプライドの高い人でした。
パートさんの中に一人だけ店長よりも3歳ほど年上の女性がいましたが、その女性の次にIさんは歳をとっていて(といっても当時30歳)、店長よりも俺の方が年上だ、というのもあったのでしょう。

また以前は有名高級ブランドのスタッフだった(ベルトや小物類などその高級ブランドの物で常に固めていました。)というのもあったのか、どうしても周りのスタッフを見下したり「こんなカジュアルなジーンズショップの店員よりも高級ブランドに勤めていた自分のほうが価値がある人間だ」とでも思っていたのでしょう。
徐々にIさんは店長の指示にも「俺はこう思う、だから店長の指示だとしても俺はやりません。」という風に扱いづらくなってきました。

そのうち同じオープニングスタッフの私たちの中でも、社員を目指して本気で働く人と「とりあえずバイトでいいや~」という雰囲気の人と方向性が別れはじめ、まず社員を目指しているアルバイターのうちの3人ほどが、社会保険付きのアルバイトに昇格し、その中にIさんも入っていました。

社会保険付きアルバイトは保険付きということもあり勤務時間も他のアルバイトやパートさんよりも長く、出勤日数も多く、アルバイトの中でも比較的重要な仕事(店長や社員がいない時の責任者的役割)を任されるような立場でしたが、最初に保険付きアルバイトになった3人の中ですぐにIさんが孤立し始めました。

他の2人の保険付きアルバイトさんの話を聞くと、「同じ保付き(保険付きアルバイト)で立場は同じなのにいちいち指図してくる」「上から目線の要らんアドバイスがいらつく」などと、Iさんに対しての愚痴がかなりの頻度で漏れ聞こえ始めたのです。

確かにIさんと話しているときに「この人は上から目線なのかな?」「先輩風を吹かせたい人なのかしら?」と思ったことはあるのですが、それもIさんは私よりもだいぶ年上だから、と思い私は「まぁこれが人生の先輩からのアドバイスか。」と聞き流していました。
しかし、同じ保険付きアルバイターたちはそうは思わなかった様子。

ただ、Iさんが孤立し始め周りからパラパラと愚痴が出始めた頃に私が聞いた話では、スタッフ一人ひとり違って当たり前の接客スタイルにもIさんは口を出し「俺だったら絶対一度試着室に入れたお客さんは買うというまで出さない。」というような強引なことを言っていたのだそう。

そのような強引で押しつけがましい発言や態度などが周りからの反感を買ったのだろうと思います。

職場で孤立したIさんの特徴

今あの当時のことを思い返し職場で孤立したIさんの特徴を思い浮かべてみると、

  • 自分が一番正しいと思っている
  • 人の意見に聞く耳を持たず一人で暴走する
  • 相手によってコロコロ態度を変えている
  • 空気が読めない、読まない
  • 人がカチン!とくるような痛いところをわざと突いてくる
  • 嫌なことがあるとすぐ顔や態度に出す(相手がお客様であろうがスタッフであろうが)感情を抑えることを知らない
  • 人の手助けをするどころか手柄を横取りしようとしたり困っている人を見ても放置しがち
  • 変なこだわりがあり神経質
  • 他人や物事に対しての愚痴や文句が多い
  • 上から目線だったり偉そうな態度をとる
  • 「ありがとう」を素直に言えない

などの特徴がありましたが、これ実はすべて「職場で孤立しがちな人」の典型的なタイプに当てはまる特徴でもあるのです!

職場で孤立するには、必ず原因があります。
Iさんに当てはまる特徴(つまり「職場で孤立しがちな人」の典型型)に当てはまるという人や現在職場でまさに孤立しているというような人は、自分で気づかないうちに職場の人たちの反感を買ってしまっている可能性があります。

この場合は大方あなたの態度や言動などに原因があるため、あなた自身がその点を改めない限り周りとの調和を再び取り戻すことは難しいといえます。

またこの他にも、自分から積極的に周囲の人とコミュニケーションを取ることが苦手であるという人や、人付き合いや飲み会などが苦手で職場の人から飲み会などの声がかかってもそれを断っているうちに次第に声もかからなくなり孤立してしまうようなパターンも考えられますし、ただ単に仲良くなれるタイプの人が職場にいない場合や、仕事で同じようなミスを連発したりすることで信用を失ってしまい職場で誰からも相手にされなくなったり、ひょんなことから職場の人から嫌われ無視される(いじめ)こともあるかもしれません。

そして、日本では得によくありがちな話ですが、たとえばもしあなたがとても仕事ができる人であったとしましょう。
すると、仕事ができるあなたの足元をすくおうと翻弄するしょうもない、どうしようもない人たちが必ず存在します。

私の実家は自営業なのですが、そこの工場長がまさにそのタイプの人間で、伸びしろのある下の者(後輩)を育てることをせず、常に自分がトップに立ちたがり、下の者がぐんぐん実力を挙げてくるとその芽をつぶしにかかります。
日本語には「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、「出る杭を打つ」人間は何もそのの工場だけでなくどの業界、どんな会社にも存在します。

もしあなたが実はその上司よりも仕事ができたり、今にも上司の実力を抜かしてしまいそうな勢いであるなら、意地の悪い上司ならあなたという出る杭を必ず打ちに来ることでしょう。

孤立して辞めたい?気にしなくていい!


ただ、職場はあくまでも労働をして賃金を稼ぐ場所であり、何も仲良しグループのように職場の人たちと和気あいあいとつるんだりする必要性は必ずしもありません(もちろん職場の人たちと仲良くうまくやっていく事は仕事を円滑に進めるためにもある程度は大切です)。

そのため、仮に職場で孤立したとしてもあまり気にしなくても良いでしょう。

先ほどお話した私の元同僚Iさんの場合は、我が強すぎて結局周りのスタッフ何人かと喧嘩した勢いで自らお店をやめていきました。

彼のように周りの反感を買い自分の我を押し通そうとした結果、結局職場に居場所がなくなってしまった…というのであれば、もうそれ以上その職場に無理してまで居続けない方がお互いのためですが、単純に職場で孤立してしまっているだけの状態であればあなたさえ周りからの厳しい目線に耐えられるのであればそのまま気にせずその職場に居れば良いのです。

もしあなたが他人とのコミュニケーションが苦手で孤立してしまっている場合も同様で、あなたがそこにいるからといって別にほかの人に迷惑をかけているわけではありませんので気にしなくても良いでしょう。
職場はあくまでも、仕事をするための場所です。

それに多かれ少なかれ大人になれば誰だって集団の中でぽつんと一人になるような機会はおそらくあるでしょう。
はじめて参加する趣味の集まりやサークル、子供の習い事や学校行事の場面、新しく引っ越した先の町内会の行事…誰だって一度や二度ぐらいは「ひとりぼっち」の経験があるはずです。

自分が耐えられるのであれば、「ひとりぼっち」でも気にしなくてよいのです。

孤立は嫌だ!って人向けの対策

もしもあなたが職場で孤立してひとりぼっちになってしまうのがいやだというのであれば、早急に対策が必要です。

ほぼ毎日のように通い、1日の大半の時間を過ごさなくてはならない職場で居心地が悪いのはとてもつらいですよね。
自分の態度や言動が原因で職場で孤立してしまっている。など、孤立する原因が何かわかっている場合は、自分の問題点を改める必要があります。

もしあなたが人とコミュニケーションをとることが苦手であっても、孤立するのがいやなら自分から積極的にコミュニケーションを取りに行きましょう。
思い切って人自分から人に話しかけたりしてみることで、気の合う相手が見つかることもあります。

大勢の人といきなり仲良くなることはおそらくあなたにとってはハードルが高すぎるでしょうから、とりあえず1人でいいので職場の中で「話せる人」を作りましょう。
一人でもあなたの話を聞いてくれる人がいれば、孤独感を味わうことも減り、少しずつ職場での居心地も良くなってくるでしょう。

仕事でミスを連発し信用を無くしてしまった場合は、その失った信用を取り戻せるように仕事で挽回しなければなりません。

そしてもしあなたが私の元同僚Iさんのように、人の意見やアドバイスを全く聞き入れようとしなかったり自分の意見ばかりを押し通そうとする自分勝手な部分が目立つようなタイプの人なら、そういった問題点をすべて改善しなければ周りにはなかなか受け入れてもらえません。

自分が変わることができれば、周りもその変化に気づき、また自分が変わることで周りも変えることができるものです。

自分が変われる勇気がないのであれば(もしくはいつまでも自分は悪くない、悪いのは周りだ、と人のせいばかりにしているようであれば)おそらく職場を変えたところでまた孤立は続くでしょう。

まずはなぜ自分が孤立してしまうのか、原因をしっかり受け止めること。
そして原因がわかればその問題点を改善することで、周囲の輪に溶け込んでいける可能性が広がります。

もし孤立はいやだけどなぜ孤立するのか原因がわからない、だとか、自分が変わるのは嫌だ、変われない、と思うのであれば、孤立してしまうことは仕方ないと諦め、職場は「そんなものだ」と割り切るしかありません。
もしくは思い切って職場を変える(転職)か。

場所が変われば環境が変わり、周囲の人も変わります。
もしかしたら新しい職場ではあなたの能力が今いる職場よりも評価されるかもしれないし、仲良くなれる同僚や上司との新しい出会いもあるかもしれません。

ただ転職先で気の合う仲間が見つかれば良いですが、あなたの性格、言動、態度などが原因の場合は、先ほども言いましたがまた同じように新しい職場でも孤立しかねませんのでその点は納得の上で転職に踏み切りましょう。

そしてもしあなたが仕事ができる目立つタイプで、意地の悪い上司や同僚から意地悪をされたり足元をすくうような真似をされるということがあるようなら、そのような人間は相手にせずただ仕事に打ち込みどんどん周りとの差をつけていくことです。

出る杭は打たれますが、「出過ぎた杭は打たれない」というのもまたよく知られた言葉で、あまりにも自分のレベルとかけ離れた遠いところにいる相手をいくら足をすくおう、いじわるしてやろう、と思って翻弄したところで到底追いつけません。

相手に身の程をしっかりわきまえさせてあげるためにも、あなたは孤立することなど気にせずどんどん仕事に精進していきましょう。

まとめ

職場で孤立してしまうということは、人間関係がうまくいっていないということ。
その原因はさまざまですが、まずはなぜ自分が孤立してしまうのかをよく考え原因を見極めることです。

原因さえわかれば対処法がおのずと見えてきますよね。
ただ、個人的には職場は仕事をする場所なので孤立しても割り切ってしまえばよいのでは?と思っていますが、あなたはどうですか?

コミュニケーションが苦手で孤立しているなら自分が頑張って周りの人に打ち解けていく必要があるし、あなたに問題があって周りから距離を置かれているのであればあなたが変わるしかありません。
出る杭を打ってくるような上司や同僚がいれば相手が打ってくる気力もなくなるほどにメキメキと実力を上げてしまえば良いのですし、思いきって職場を変えてしまうのもひとつ。

最終的にどうするか決めるのはあなたです。



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