JR大人の休日倶楽部の年会費や予約方法まとめ
JRの列車をお得に利用する方法がいくつかありますが、中でも50歳以上の方にオススメなのが、「大人の休日倶楽部」です。
この記事に書いてあること
大人の休日倶楽部とは
大人の休日倶楽部は、年齢条件があるJR東日本のビューカードの一種である、
- 「大人の休日倶楽部ジパング」
- 「大人の休日倶楽部ミドル」
どちらかのクレジットカードに入会することで、片道・往復問わず行程が201km以上の利用に限り、JR東日本とJR北海道のきっぷが何回でも30%割引となるなどといった大幅な割引特典が発生するお得なクレジットカード会員制度です。
この「大人の休日倶楽部ジパング」、「大人の休日倶楽部ミドル」の入会条件について、具体的にご紹介しましょう。
大人の休日倶楽部ジパング
- 入会年齢条件
- ●男性満65歳以上・女性満60歳以上
※夫婦で申込の場合はいずれかが満65歳以上であれば2人そろって申込が可能 - 年会費
- ●個人会員4,285円(税込)
※内訳:大人の休日倶楽部ジパングの年会費3,770円(税込)+クレジットカードの年会費515円(税込) - ●夫婦会員7,320円(税込)
※内訳:大人の休日倶楽部ジパングの年会費6,290円(税込)+クレジットカードの年会費1,030円(税込)
大人の休日倶楽部ミドル
- 入会年齢条件
- ●男性満50歳~64歳・女性満50歳~59歳
※夫婦会員はなし - 年会費
- ●2,575円(税込)
※内訳:大人の休日倶楽部ミドルの年会費2,060円(税込)+クレジットカードの年会費515円(税込)、ただし初年度年会費無料
どれくらい割引きされる?サービス内容
次に割引などのサービス内容です。
大人の休日倶楽部ジパング
割引について
- JR東日本、JR北海道の全列車30%割引
- 何度でも割引特典を受けることができる
※ただし、片道・往復・連続で201km以上利用した場合に限る - 日本全国のJRの全列車が年20回まで20%割引・30%割引
- 利用1~3回目までは20%割引、4回目以降30%割引、何度でも割引特典を受けることができる
※ただし、片道・往復・連続で201km以上利用した場合に限る - 同行者も全員5%割引
- ※びゅう国内旅行商品に限る
特典について
- 「大人の休日倶楽部パス」が購入可
- JR東日本、JR北海道の区間乗り降り自由のフリーパスとなる
※大人の休日倶楽部ジパング・大人の休日倶楽部ミドルのクレジットカード会員のみ購入可 - 「趣味の回」講座
- 歴史・日本酒・能楽・歌舞伎・ペン字などジャンルは幅広い
- 会員誌無料郵送
- 大人の休日倶楽部・ジパング倶楽部
- おときゅうポイントが自動で貯まる
- 貯めたおときゅうポイントは、
●10,000ポイントでJREポイント36,000ポイント、びゅう商品券20,000円分、ビューゴールドラウンジ利用券2枚いずれかと交換可
●3,500ポイントでJREポイント4,000ポイント、びゅう商品券10,000円分といずれかと交換可
●1,500ポイントでJREポイント1,200ポイント、びゅう商品券3,000円分といずれかと交換可
その他、
- 大人の休日倶楽部会員限定旅行
- 大人の休日倶楽部会員特典
などもあります。
大人の休日倶楽部ミドル
大人の休日倶楽部ミドルの一番の特徴は、初年度年会費無料という点です。
- JR東日本、JR北海道の全列車5%割引
- 何度でも割引特典を受けることができる
※ただし、片道・往復・連続で201キロ以上利用した場合に限る - 同行者も全員5%割引
- ※びゅう国内旅行商品に限る
- 「大人の休日倶楽部パス」が購入可
- JR東日本、JR北海道の区間乗り降り自由のフリーパスとなる
※大人の休日倶楽部ジパング・大人の休日倶楽部ミドルのクレジットカード会員のみ購入可
いずれも国内旅行をする方であれば、かなり魅力的な割引特典がついていますが、特に大人の休日倶楽部ジパングはJR東日本、JR北海道とエリアであれば常に30%割引、それ以外のJR線の利用においても20%~30%割引と凄まじいものがあります。
ただし、4月27日~5月6日、8月11日~8月20日、12月28日~1月6日の期間は利用できない点と、東海道新幹線のぞみ号と山陽・九州新幹線みずほ号は割引特典の除外列車となります。
また、JR東日本、JR北海道の新幹線のグランクラスを利用する場合は乗車券部分のみ割引適応となります(新幹線特急券とグランクラス料金は適応外となる)。
大人の休日倶楽部パス
「大人の休日倶楽部ジパング」・「大人の休日倶楽部ミドル」のクレジットカード会員限定・発売枚数限定で、JR東日本・JR北海道の全路線がフリーエリアで完全乗り降り自由となる、お得なきっぷが「大人の休日倶楽部パス」です。
料金は、以下の画像の通りかなり安く、しかもJR東日本・JR北海道の新幹線は、この大人の休日倶楽部パスのみで利用できるのです。
大人の休日倶楽部パスは、毎年発売されているきっぷではありますが、発売期間が限定されており、例年の傾向では、初夏・晩秋・冬の3回の期間が設けられています。
2018年に関しても、以下の画像の通り例年の傾向通り、年3回の利用期間が組まれています。
また、大人の休日倶楽部パスに合わせて、パス旅宿泊&オプショナルプランといった、大人の休日倶楽部パスを購入された人だけが購入できる宿泊と現地のオプショナルツアーがセットになった旅行商品をオプションとして購入することもできます。
大人の休日倶楽部パス注意事項
ただし、この大人の休日倶楽部パスには、いくつか注意事項があるのでご紹介しておきますね。
- JR東日本エリア内であっても東海道新幹線は利用不可
- 利用日当日に大人の休日倶楽部パスを購入することはできない(前日までに要購入)
- 指定席をみどりの券売機等で購入する場合には、大人の休日倶楽部ジパング・ミドルのクレジットカードの暗証番号が必要
- 大人の休日倶楽部パスは、(東日本・北海道)(東日本)(北海道)の3種類合計30,000枚限定
- グリーン車指定席・グランクラスは、乗車券部分のみ大人の休日倶楽部パス対象
入会するメリット
大人の休日倶楽部ジパング・ミドルは、JR東日本、JR北海道の列車をかなりお得に利用できるものです。
特に「大人の休日倶楽部ジパング」は、対象年齢の人で、大人の休日倶楽部ジパングカードのクレジットカード入会審査に通過できた人は、前述のとおり、JR東日本・JR北海道の全列車30%割引、JR東日本・JR北海道以外のJR全列車年20回まで20%割引・30%割引という、とんでもない割引特典を受けることができます。
年齢的にもお仕事を定年退職でリタイアして、第2の人生で国内旅行をもっと楽しみたいという人には、入会しないと確実に損をしてしまうというほどの特典内容です。
ただし、この大人の休日倶楽部ジパング・ミドルは、JR東日本のクレジットカード・ビューカードの一種でもあり、JR東日本・JR北海道が主なサービス対象エリアとなっていることから、JR東日本・JR北海道エリア以外のお住まいの人だと、入会するメリットが半減してしまいます。
ジパング倶楽部について
では、JR西日本やJR四国・JR九州エリアにお住まいのシニア世代の人向けの優待サービスはないのでしょうか?
実は、大人の休日倶楽部ジパング・ミドルの他に、ジパング倶楽部というものがあります。
名称が似ているので、非常に紛らわしいのですが、ジパング倶楽部とはクレジットカードの入会なしで、年会費を払えば入会できるもので、JR東日本を含めて全国のJR各社にこのジパング倶楽部があります(JR北海道単独のジパング倶楽部はないがJR東日本のジパング倶楽部で対応している)。
全国のジパング倶楽部の共通の項目や特典サービスは、
- 入会条件:個人会員:男性 満65歳以上、女性 満60歳以上夫婦会員
※どちらかが満65歳以上の夫婦でも入会可 - 年会費:個人会員3,770円・夫婦会員6,290円(いずれも税込)
- 共通特典サービス:JRを片道もしくは往復で201km以上利用する場合に限り20%・30%割引(初回から3回目まで20%割引、4回目~20回目まで30%割引)
年20回まで利用可
会員誌「ジパング倶楽部」を毎月郵送
また、全国ジパング倶楽部の共通の注意事項は以下の通りです。
- 4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~翌年1月6日は利用不可
- 東海道・山陽新幹線のぞみ号と山陽・九州新幹線みずほ号は利用不可
- 北海道・東北新幹線のグランクラス特急料金及びグランクラス料金、在来線グリーン個室料金、寝台料金及び寝台列車の個室(2人用)利用時の特急料金、JR線以外の私鉄(JR線と直通運転をしている路線を含む)の運賃・料金、フルムーンパス・トクトクきっぷ・各種特急回数券などあらかじめ割引となっているきっぷ、JRバスの料金は割引適用外
大人の休日倶楽部ジパングとJR東日本のジパング倶楽部の特典サービスの比較表です。
ジパング倶楽部は、年会費も含めてクレジットカード部分の特典サービスがない他、大人の休日倶楽部パスなどの会員限定きっぷが購入できないなどといった部分が大きな違いですが、このあたりが許容できるようですと、JR東日本、JR北海道エリアにお住まいの人でも、あえてジパング倶楽部を選択するということもアリですね。
さらに、JR各社によって独自の割引特典が別途設けられており、例えばJR四国だと、
「JR四国線と土佐くろしお鉄道を、通算片道71km以上を往復で利用する場合で、かつ往復とも1列車51km以上の特急券を同時に購入する場合に限り、運賃・料金が30%割引となる」
といったものがありますので、JR東日本・JR北海道のエリア以外にお住まいの人の場合、自分が住んでいるエリアのJR社のジパング倶楽部への入会がいいでしょう。
また、JR東日本・JR北海道のエリアにお住まいの人でも、クレジットカードに抵抗がある、クレジットカードの入会審査に自信がないという人であれば、大人の休日倶楽部ジパングよりもジパング倶楽部への入会・利用のほうがおすすめです。