完璧主義をやめたい!克服方法はあるのか?
こんにちは。
最近二人目の子供が生まれました、石原です。
子供が1人から2人に増えるとまぁもう家の中がぐっちゃぐちゃです。
下の子がやっと寝付いたと思えば上の子が「アー!!!」とわざと大声を出して騒いでまた下の子が起きるし、「大きい声を出さないで!」と上の子を叱るとそこで上の子が泣き、それにつられて下の子も泣く…
毎日そんな感じなのでご飯だって適当だし(旦那の夜ごはんなんて基本お店で買ってきたレンジでチンするだけのパックに入ったお魚とごはんと納豆とサラダですよ…)、家の掃除だって洗濯だってとりあえずなんとかこなすだけで隅々まで綺麗にはできません。
今は下の子が赤ちゃんで3歳の上の子も(保育園や幼稚園には行っていません)赤ちゃん返りが激しくて母親の私ですら「え、この子こんなだったかしら…?」と不思議に思うほど手に負えなくなってしまっている状態なので、旦那のごはんについては「ごめんね毎日こんなので…」と多少の罪悪感はあるものの、「うん、今は無理。そのうち家事も料理もちゃんとまたできるようになるさ。」と、完全に諦めています。
小さなお子さんをお持ちのお母さんは、ある程度このように「諦めてしまう」ことが肝心です。
何もかも以前のように完璧に家のことをこなそうとすると、子供と過ごす時間が減ってしまったりしっかり子供に目をかけてやれなくなったりと、家事を完璧にこなすことで必ず育児の方にしわ寄せが来ると私は思うのです。
子供は本当になかなか大人の思うとおりにはなりません。
あなたがもし完璧主義で、家のことが育児によって中途半端になってしまうのがイヤ!絶対私は家事は手を抜かないんだ!というタイプであれば、(家事をしている間に放置されてしまう)子供が発狂するか、あなたが自爆するかのどちらかです(笑)
私の場合、「もう無理よ〜、小さい子供がいるんだもん。」とはなっから諦めてしまえるような性格なので、さほどストレスもたまらず今のところ(上の子の赤ちゃん返りで手を焼く以外は)育児の面では順調そのもの、心から楽しめています。(そのかわり家の中は先ほども言いましたとおり、ひっくり返っていますよ。)
ただもしあなたが「すべて完璧にこなさないと気が済まない」という完璧主義の場合は、それはそれはとてもしんどい思いを自らしている可能性もあるのではないでしょうか。
私は今母親なので、母親と専業主婦という立場から言いましたが、仕事をしている人であれば仕事の面で言っても完璧主義では心が、時には肉体的にもしんどくなってくるでしょう。
もしかしたら完璧主義をやめたい!もっと楽になりたい!と思っている人もいるかもしれません。
今日は、完璧主義からの脱却方法について、一緒に考えてみたいと思います。
この記事に書いてあること
完璧主義の人の特徴
私のように「「あ〜もうなんでも適当でいいわ〜」なんて性格の人は間違いなく完璧主義ではありませんね。
では完璧主義の人に共通する特徴にはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
大きく分けて2つあります。
1,良くも悪くも「妥協を許さない」性格
完璧主義の人に共通して言える特徴のひとつに「妥協ができない」というものがあります。
何事にも妥協を許さない、だとか、最後までやり遂げるまで絶対に妥協しない、と言えば「あぁ、この人は根気強く責任感の強いまじめな性格の人なのだな。」と聞こえは良いですが、逆を言えば「適度なところで妥協ができない性格」のため自分で自分の首を絞めどんどん苦しい状況に自らを追い込むことになり精神的に追い詰められしんどくなってしまうことなどは日常茶飯事。
またこのタイプの人は理想が人一倍高く、自分の周りの人にもその理想を強要することが多いため、周囲の人が距離を置くようになったりと人間関係につまづきやすくなったりするというデメリットもあります。
理想が高いことや責任感が強いことは悪いことではありませんが、それも度を越してしまうと私生活でも仕事の面でも悪影響を及ぼしかねません。
2,人からどう評価されるかが気になって仕方がない
「他人は他人、自分は自分。」と頭ではわかっていても、どうしても他人から自分がどう映るか、どう評価されるかが気になって仕方がないタイプです。
常に人に100%の自分しか見せたくないため、課題でも報告書でも何でも100%(これ以上リビジョンしようがないほど)完璧に出来上がったモノしか人に見せられない、いわば「恰好悪い姿は絶対に他人には見せたくない。」と完璧な自分を常に演出しようとするナルシスト的性格の人です。
このタイプの人は「100%仕上がったモノや自分」しか他人に見せたくないので、先述の「妥協を許さない性格」の人にも通じる部分がありますが「100%にこだわりすぎて提出期限に間に合わず結局何も仕上がらない。」という思わぬ誤算が生じてしまう可能性も。
また完璧な自分を他人に見せることにこだわる=人からの評価が気になる、ということなので、「実は小心者」という一面も持ち合わせているかもしれません。
と、大きくわけてこの2つですが、あなたはどちらのタイプでしょうか?
先天的なもの?病気?完璧主義の原因
では完璧主義の人はどうやって完璧主義になったのでしょうか?
完璧主義というのは持って生まれた性格(先天的なもの)というよりは「その人がどういう風に育てられたか」というバックグラウンドに左右されるものが大きく、また育ってきた環境が原因で完璧主義になっているため病気ではありません。
どういう育てられ方をすると完璧主義になってしまうのか?というと、小さい頃からテストは100点満点でないと親から褒めてもらえなかっただとか、学業でもスポーツでも何でも1位でないと褒められなかっただとか、子供時代に親からあまり褒めてもらえなかったという経験が大人になって影響を及ぼしているのです。
仕事への影響と向いてる仕事
完璧主義の人は度を超すと周囲の人との関係性が悪くなってしまったり自分をどんどん追い込み精神的につらくなってしまう状況に陥りやすいという特徴がありますが、完璧主義の人に向いている職業とはどのようなものがあるのでしょうか?
数字を扱う仕事
会計士、経理、銀行員などの大きな数字を扱う仕事は完璧主義の人に大変適した職種だと言えます。
なぜかというと、何千万、何億といった大きな数字を動かすような仕事は、数字を1桁間違っただけで命取り。
ですが、完璧主義のあなたなら、どんなに小さなミスも許せない、許さないはず。
会社の経理が完璧主義であればおそらくほとんとミスは起こらないし、あってはならないことですが社内の誰かが経費をちょろまかして悪さなんてしようものなら完璧主義のあなたならすぐに見つけられるので、会社からは重宝されるでしょう。
同じような理由から、内部監査の仕事や知的財産に関する仕事、弁護士なども完璧主義の人のために存在する職種です。
自動車整備士
私は第一子出産までは自動車整備士をしていましたが、自動車整備士もまた完璧主義の人に向いている、いや、完璧主義の人でないとしてはいけない仕事でしょう。
自動車整備士自体は実はそんなに複雑な仕事ではありません。
自動車の構造、部品の役目などが頭に入っていれば(あとは作業をするので器用、不器用で仕事率は変わってきますが…)言ってしまえば誰にでもできる仕事でもあります。
が、自動車整備士はお医者さんや看護師さんと同じで人の命を預かる仕事です。
部品の組み付け1つミスった、ネジを1本締め忘れただけで、大きな事故につながる可能性があるので、1つ1つ完璧に順を追って作業をすることができる人でないと就いてはいけない仕事です。
完璧主義のあなたなら一つのミスも許さないはずですので、自動車整備士として十二分な活躍ができることでしょう。
自動車整備士のみならず工場での製品検査、組み立てなどの仕事も同じ理由から完璧主義の人にはうってつけです。
職人さんやシステムエンジニアなども良いですね。
ちなみに私は完璧主義ではありませんので使い物にならないポンコツ整備士でした、ははは。
ホテルなど、お客様をもてなす仕事
ホテルのコンシェルジュ、ハウスキーパー、レストランのウエイトレス(ウエイター)、どの職種でもお客様に最高のひとときを提供する素晴らしい仕事ですが、その辺にある片田舎の近所のおばちゃんがフロントをしているようなラブホテルなどではなく(笑)、グレードの高い一流ホテルなどでの仕事となれば、求められる接客スキルは相当なもの。
お客さん側もそれ相当の接客を前提で利用するため、完璧主義の人がその道を突き詰めていけばそこそこ良い役職まで上り詰めることでしょう。
ちなみに、家族でUSJに行く際にいつも泊まるUSJのオフィシャルホテルがあるのですが、ホテルのフロント係の人も、レストランの人も、みなさんいつも丁寧な言葉遣いと笑顔で、さすがだな〜、と毎回思います。
また、同じような理由から、USJやディズニーランドなどの大型テーマパークのお仕事も完璧主義の人に向いていますよ。(人と接することが嫌いでなければ、ですが。)
もちろんあなたが今の自分の仕事に満足していればそれでよいのですが、まだまだ自分の能力を100%出し切れていない!自分はまだまだこんなもんじゃない!という方は上記の職種に転職してみるのも楽しいかもしれません。
ちなみに、児童福祉士、社会福祉士、介護福祉士、などの「人の痛みをやわらげ悩みを解決に導く」ようなカウンセリング的要素を含むような仕事は完璧主義の人には向いていません。
なぜかというと、人の悩みを解決するどころかあなたが逆に悩んでしまう可能性が高いからです(笑)
完璧主義の苦しみから脱出するには?
完璧主義には完璧主義の人にしかわからないつらさがありますよね。
その苦しみから脱出するためには、どうすればよいのでしょうか。
完璧主義から脱出する秘訣をまとめてみました。
人のことを信用する、人に任せる
例えば仕事の面でいえば、完璧主義の人は仕事を人と分担する、人に任せる、ということをあまりしたがりません。
うちの夫もそうですが、自分でやり始めた作業を途中で誰かに変わってもらうことができません。(また他の人が良かれと思って夫のしている作業を手伝おうとすると、とってもと〜っても気分が悪いのだとか…)
ただ、全部全部自分一人でこなそうとするとその分時間もかかるし何よりしんどいですよね。
自分でなければできない仕事であれば別ですが、そうでなければ他の人の手を借りたり他の人に作業を振ってやってもらう、ということも仕事を効率的にこなしていくためにはとても有効です。
まずは自分以外の人を信用することから始めましょう。
リミットを設け、こんを詰めすぎないようにする
完璧主義の人のメリットでもありデメリットでもある「妥協を許さない」性格が災いして、1つの仕事がなかなか終わらないということがありますよね。
とりあえず今日はここまでやる!と、自分で合格ラインを設け、時間制限をして作業をすると、その「妥協ができない」あなたの性格を完全に無視して無理矢理ではあるけれども適度なところでの妥協を余儀なくされます。
最初は中途半端なところで作業を中断させることが気持ち悪いかもしれませんが、これを続けていくうちに徐々にちょうど良いところで妥協ができる柔軟な性格になってきます。
また完璧主義な人は休憩も取らずに一気に作業をし続ける人も多いので、適度な休憩を挟みこんを詰めすぎないことも大切です。
ミスをしてもいいんです、ちょっとぐらい気にしない
完璧主義の人はとにかく小さなミスも許せません。
ミスをすること自体を恐れているのです。(なぜなら、完璧な自分じゃないと許せないから、ですよ。)
完璧主義なあなたなら、たとえミスをしたとしても案外たいしたことないミスだったということがほとんどのはず。
ミスをすることを怖がらないで、またちょっとぐらいミスをする自分も許してあげられる心の余裕を持つことも大切です。
まとめ
幼い頃からの経験の積み重ねが、のちのちの人生に大きく影響することはたくさんあります。
そのうちの一つが、完璧主義。
小さい頃頑張っても1位以外では親が褒めてくれなかったことや、例え99点でも100点満点でなければ褒めてもらえなかったなど、親から子供時代に褒めてもらえなかった欲求不満が完璧主義として大人になったあなたに影響を及ぼしているのでしたね。
まずは、ミスしてもいい、うまくできなくてもいいんだ、と、そこまで頑張った自分を自分で褒めてあげましょう。
完璧主義は病気でもなんでもない、ただのその人の性質です。
良い方に転べば、絶対あなたは輝ける!
精神的に自分を追い込み続けるのではなく、今のこんな自分を受け入れる、というところから少しずつ始めてみましょう。
もっと楽に生きられますよ。