若者が乗らないのは必然!クルマの維持費が高すぎるのでまとめてみた

こんにちは
彩春館学園、マネー研究部(仮)部長の芹沢です。

突然ですが、クルマ乗ってますか?
また、現在乗ってない方でも、今後ライフスタイルが変化する可能性はありますよね?

例えば、通勤用で購入するとして・・・

「100万のクルマを購入して、10年乗れば電車よりお得じゃん!」
「エコカーって燃費安いからお得だよね〜」

このような感じでクルマを購入すると
「クルマって本当に金食い虫だわ・・・」
と数年後、嘆いてるかもしれません。

なぜこのようなことになるのでしょうか?
それはクルマを初めて購入する方には、想像しづらい費用があるからなのです・・・

乗ってる方はもちろん、乗ってない方も是非読んでみてくださいね!




新車を買うなら最低でも100万は必要かも

クルマの維持費で、かなりのウエイトを占めるのが車両価格です。
車種や大きさにもよりますが、新車購入であれば100〜200万は考えておかないといけません。

※2017年2月24日時点の人気車例

  • 軽自動車のスズキワゴンR・・・100万〜
  • ハイブリッド車の日産ノート(1.2 e-POWER X AT)・・・196万〜

参考:新車人気ランキング(週間)|オートックスワン

一括ではなく分割にするのであれば、手数料も必要になります。

中古車であれば、新車よりも安く購入することが可能です。
同じ車種でも、年式や距離によって差が出るので、販売価格が適正がどうか見極める必要があります。

とりあえあず、初期費用をおさえたいのであれば、中古車で選べばいいでしょう。
ただ中古車の場合は、当たり外れがあり消耗品が思いのほか高く付くこともあります!

初期費用は車両価格の10〜15%

クルマの購入前に忘れがちなのが、初期費用です。
車両価格の10〜15%必要と考えておきましょう。

取得税50万円以上の売買で取得した際に課税される税金のことで、取得価額と呼ばれるものを使用して算出する。
取得価額はいくらで買ったかではなく現在の価値である数字となる。
参考:総務省-中古車残価率表PDF

自動車取得税率は普通自動車が3%、営業用自動車と軽自動車は2%。エコカーは減税対象となり最大100%減税される。
取得価額× 自動車取得税率 = 自動車取得税額

重量税
クルマの重量によって加算され、購入後も車検毎に払う必要があります。
エコカーは減税対象となり最大100%減税されます。
自動車税
排気量、購入月により値段が変わります。
翌年からも年に1回支払わないといけません。
自賠責保険
自賠責保険は、クルマを持つと加入が義務付けられている保険のことです。
事故で相手が任意保険に入ってなくても、自賠責保険で救済されます。
納車費用
クルマを運んでもらう費用のことで10,000〜20,000円かかります。
自分で取りに行けば、必要ありません。
登録代行費用
クルマを自分名義にするための費用です。
新車の場合、陸運局に登録する必要がありその代行料もかかります。
販売店によってまちまちで、15,000〜30,000円見ておきましょう。
車庫証明費用
クルマを購入すると陸運局に登録するために車庫証明書が必要です。
※軽自動車の場合、いらない地域が多い
5,000~20,000円見ておきましょう。

初期費用ではないですが、毎月の駐車場代も考えておかないといけません。

月極の駐車場を借りると全国平均で7千円くらい、これが都心だと一気に跳ね上がり5万円を余裕で超えることもあります!
参考データ:駐マップ

全国平均の7,000円/月だとしても年間84,000円なので大きな出費です。

実はクルマの消耗品は走らせなくても消耗していく

消耗品が透けてみえるスケルトンの車

クルマには、年数や距離を重ねるごとに消耗していくものがあります。
ここで代表的な消耗品をあげてみますね!

燃料
車の燃料にはガソリン、軽油があります。
同じガソリンでも、レギュラーの他にハイオクと呼ばれるものがあり価格が高めです。例えば燃費18km/lの車で、年間10,000km走った場合(ガソリン価格114円で固定)、燃料費63,333円となります。
タイヤ
新品のタイヤの場合は、3万㎞くらいが交換の目安です。
タイヤの場合、乗らなくてもゴムが日に日に劣化し寿命は4年ほどです。

1本3,000円のものから50,000円など大きさやメーカーで様々です。
さらに冬場、雪が積もる地域であれば、スタッドレスタイヤも必要でしょう。

タイヤは幅や大きさによって値段が変化し、大きなクルマになるほどタイヤの値段が上がります。

バッテリー
バッテリーは寿命2〜3年で、価格は1万円から2万円程度と考えておけばいいでしょう。
バッテリーが切れると車のエンジンがかからなくなります。
エンジンオイル
車種によって違いますが6ヶ月、または5000㎞に1回が一般的です。
車の大きさによってオイルの量が変わってきます。

交換するところで価格差がありますが、工賃込みで4000円〜8000円くらい見ておけばいいでしょう。

車検は受ける場所で費用が変わる

車のボンネットを開けた画像

車検とは自動車検査登録制度のことです。
法律で決まっており、たいていの車は2年ごとに必ず受けなければいけません。

『万が一、車検の有効期間が切れていて公道を走った場合は罰則です。』

期間は、新車の場合が初回の有効期間は3年、その後は2年毎です。

「そんなにに受けるの・・・!?」

と思われるかもしれませんが車検を受けてないクルマがたくさん走ってると、故障車による事故が多発するのでやむを得ないのかもしれません。

車の大きさにもよりますが、一般的な車種の場合は10〜15万が必要と考えておけばいいでしょう。

輸入車や年式が古い車の場合は、これでは納まらないこともあります。

車検の内訳は車検基本料と法定費用の2つで成り立ちます。

1,車検基本料
車検基本料の場合は、車種、車検を受ける場所、どこまで整備するかによって費用が変わってきます。

(車検を受ける場所・・・ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店、民間整備工場など)

法定費用
法定費用の内訳は自賠責保険、重量税、印紙代で、どこで受けても変わりません。
自賠責保険とは、クルマを持つと加入が義務付けられている保険のことです。

こちらが交通事故の被害者になったとして、もし相手が任意保険に入ってなくても、自賠責保険で救済されます。

2017年度(平成29年4月~平成30年3月)契約始期の車に関する自賠責保険料

車種/保険期間12カ月24カ月36カ月
軽自動車15,130円25,070円34,820円
乗用車15,520円25,830円35,950円

※沖縄県・離島などこの表に該当しない地域もあります

また、重量税は車体重量によって加算されます。

重量税(自家用車)2年分

車種/車のタイプ普通の車13年以上経過18年以上経過エコカーエコカー※1
軽自動車6,600円7,600円8,800円5,000円2,500円
小型車(1トンまで)16,400円20,000円25,200円10,000円5,000円
中型車(1.5トンまで)24,600円30,000円37,800円15,000円7,500円
大型車(2トンまで)32,800円40,000円50,400円20,000円10,000円

※1 減免制度適応車

車検検査手数料(印紙代)

車種/検査新規検査継続検査
軽自動車2,000円1,700円
乗用車2,100円1,800円

任意保険は年齢や免許の色で変わってくる

任意保険は、自賠責保険ではカバーできない部分を補填するのが目的です。

例えば自分の保険でクルマを治すには、自賠責保険は補償額や対象が限定されてるので、任意保険(車両保険)が必要となります。

以下は、任意保険に初めて入る場合の年間保険料例です。

初めて任意保険に入る場合のおおよその金額

年齢/車種軽自動車コンパクトカー普通車少し大きい普通車
20歳※220,000円~311,000円~296,000円~268,000円~
21歳※120,000円~170,000円~161,000円~146,000円~
22歳89,000円~127,000円~120,000円~109,000円~
23歳87,000円~124,000円~118,000円~107,000円~
24歳86,000円~122,000円~116,000円~105,000円~
25歳85,000円~121,000円~115,000円~104,000円~
26歳52,000円~70,000円~68,000円~62,000円~
27歳~28歳51,000円~69,000円~66,000円~61,000円~
29歳~30歳50,000円~68,000円~65,000円~59,000円~
31歳~32歳48,000円~65,000円~63,000円~57,000円~

※21歳以下は緑色免許・22歳以上は青色免許で計算
※年間5千~1万キロ走る人の場合
※簡易車両保険あり
※家族限定
※対人・対物無制限
※神奈川県在住

軽自動車の画像
普通自動車に比べて、維持費が安い軽自動車のニーズは年々増加傾向にありますね。 そんな老若男女を問わず人気の軽自動車ですが、自動車を購入した後もかなりの維持費がかかるのが特徴で

車の維持費を圧迫してるのは税金

日本他の国を比べた車の税金グラフ
参考:自動車関係諸税(取得・保有段階の車体課税)の国際比較|日本自動車工業会
日本のクルマにおける税金は他の国にくらべても多すぎます。

『国は国民をクルマに乗らせたくないのかってくらい多い・・・!』

初期費用のところと重複するものもありますが下記が車の税金の代表的なものです。

  • 自動車税
  • ガソリン税
  • 取得税
  • 重量税
  • 消費税

ここまでをおさらいして、車の維持費を計算してみます。

こちらのサイトで人気の2車種、普通車の日産ノートと軽自動車のスズキワゴンR、両方ともグレードは一番人気のものを選択しました。

車種車両価格5年間の維持費消耗品合計金額
ノート1,960,000円641,022円100,000円2,701,022円
ワゴンR1,660,000円525,189円100,000円2,285,189円

財津
5年間で200万超え・・・!?

芹沢
但しこのシミュレーション、リセールは加味してないけどね。
新車の価値が、5年後0になるってことはあり得ないので。

※1シミュレーションはこちらのサイトで計算
※2タイヤなどの消耗品はまとめて10万で計算
※3燃費はJC08モード燃費
※ガソリン価格は東京都区部の小売り価格平成19年〜平成28年までの平均を算出

若者の車離れは加速する?高いから買えないは本当?

若者の車離れとは、クルマを保有しなくなったことと考えていいでしょう。
理由としては、「買わなくても生活できる」、「車以外にお金を使いたい」のようなことだそうです。

電車などの交通機関が発達した地域では、維持費を理由に買わなくなってます。
特に今の若者は昔と比べ、給与が下がってるのでクルマを買う余裕なんてありません。

若者の車離れではなく、お金の若者離れなどと揶揄されることもあります。

若者の車離れではなくお金の車離れのイラスト

それでも鉄道の数が少ない地方ではクルマが必要です。
ですがクルマが必要な地域でも、車の役割は変わってきてます。

一昔前は、クルマをファッションアイテムとして利用する人が多くいましたが、現在は単なる移動手段として選択する人が多いようです。
もし今後、コンパクトシティ化が進むようであれば、若者の車離れは加速するでしょう!

芹沢
財津さんはクルマに乗りたい?

財津
乗りたくないですよ〜
だって事故しそうで怖いですもん!

現在の若者はリスクに敏感です。
人身事故をおこすと多大な責任をおいますし、交通違反による罰金などもリスク要因だと言えます。

いずれにしても、税金など車の維持費が下がらないことには、若者の車離れはますます進むでしょう。

クルマの維持費は想像以上に高いです。
本当に、今買いたいクルマが必要なのかを考えて購入しましょう。
以上です。

財津
実はうちのパパ、私が生まれる前からハイブリッド車に乗ってたんですよ〜!

芹沢
へえ、すごく早い時期から乗ってたのね!
なんてクルマに乗ってたの?

財津
うーん・・・
確かセドラだったかなぁ

芹沢
聞いたことないクルマね?

財津
前が軽トラで後ろがセダンの形だったと思います。
走る度に注目されてたみたいですよ!

芹沢
・・・
それ、ハイブリッドじゃなくてニコイチ車!

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