プリウスの維持費は意外に安い?まとめてみました!
彩春館学園、マネー研究部(仮)部長の芹沢です。
エコカー、ハイブリットの代名詞と言われるトヨタのプリウス。
エコカーといわれても、今ひとつピンとこないですよね。
具体的に、
- 「最先端のハイブリット車だし、値段も高いのでは?」
- 「環境に優しいって聞くけど、お財布にも優しいの?」
という疑問も浮かんできます。
そこで、これからご購入を考えている方の参考になるためにプリウスの維持費について迫ってみます。
プリウスの維持費について具体的に検討できる内容となっていますので、まずはご一読を!
この記事に書いてあること
プリウスの年費は世界トップレベルのリッター40キロ越え
プリウスと聞くと真っ先に思い浮かぶのが「燃費がいい」ことではないでしょうか?
歴代プリウスの燃費を見てみましょう。
- 初代(1997~2003年):28km/L
- 2代目(2003~2009年):35.5km/L
- 3代目(2009~2015年): 38km/L
- 4代目(2015~ ): 40.8km/L
【参考】トヨタプリウス(公式サイト)
現在4代目のプリウスですが、Eグレードだと驚異のリッター40.8キロを叩き出し、世代が変わるごとにどんどん伸びています。
プリウスの新車価格はいくらくらい?
では、プリウスは新車でいくらくらいなのでしょうか?
現在のプリウスの価格は以下の通りとなっています。
- Eグレード:242万9千円~
- Aグレード:277万7千円~
- Sグレード:247万9千円~
国産セダンクラスの中ではなかなかリーズナブルな価格ではないでしょうか?
分割払いだと月々いくらかかるの
頭金を100万円で、残りをローン支払いにした場合、一体いくら掛かるのかということで計算してみます。
※今回はEグレードで計算してみます
- 36回払い(3年ローン):月々39,600円
- 24回払い(2年ローン):月々59,500円
分割だとさらにお手頃な価格ということがわかりますね。
プリウスを維持するためには何が必要?
次に、プリウスを購入後、維持していくために必要な金額を計算していきます。
車検代
楽天車検によると、全国平均の車検価格は69,820円となっています。
その内訳は、
- 基本工賃:18,190円
- 自賠責保険料:25,830円
- 重量税:24,600円
- 印紙代:1,200円
です。
【参考】楽天車検 (公式)
保険代
ソニー損保で20等級ゴールド免許、30歳未満(車両保険なし)とすると、月々の保険料は14,580円となり、年間計算だと174,960円です。
【参考】ソニー損保(公式)
自動車税
プリウスの排気量は1800ccとなっているので年間一律39,500円と、どのグレードも金額に変わりはありません。
オイル代
トヨタディーラーだと15,000キロもしくは1年に1回の交換を推奨されています。
交換に掛かる費用は、トヨタディーラーで工賃込み6,000円ほど見込んでおきましょう。
タイヤ代
タイヤは1本1.5万~となり、4本だと6万円~となっています。
オートバックスであれば工賃はタイヤ1本あたり1~1.5万円となります。
タイヤ交換は工賃込みで10万円は見込んでおきましょう。
バッテリー代
バッテリーの平均寿命は4~5年といわれています。
トヨタディーラーで交換してもらうと、工賃込みで3〜4万円ほど掛かる計算となっています。
駆動用のバッテリーは交換しなくても大丈夫
ハイブリッドカーは、駆動用のバッテリーを交換しなくてもいいのでしょうか?
トヨタ公式サイトによると、使用条件にもよりますが保証は新車から5年間、もしくは10万キロまでとなっており、保証期間を過ぎると交換は有料になってしまいます。
保証期間外での交換価格は約17~18万円と、思っているよりも高くなってしまいますので、もし気になるのであれば保証期間内で一度点検に出すといいでしょう。
ちなみに交換はディーラーで交換してもらうことになります。
ガソリン代
使用状況によって様々ですが、一番燃費がいいEグレード(リッター40.8キロ)でみてみましょう。
年間1万キロ走行で1年間掛かる金額を計算してみると、ガソリンはリッター140円として計算をすると、年間34,313円となります。
さすが世界トップクラスの燃費だけあり、維持費に大きく貢献していますね。
駐車代
都心部だと3~5万円ほどが相場となっています。
もちろん郊外や地方だとかなり安く抑えることができるますが、大切な愛車の保管場所はきちんとした場所を選びたいですよね。
全国の平均価格は8,200円ほどとなっていますが、場所を選ぶために月々1万円ほどを見込んでおきましょう。
プリウスを所有するにはいくらかかるの?
プリウスを購入するとして、いくら払わないといけないのかをシミュレーションしてみます。
プリウスを所有すると月々いくらかかるの?
維持費を全て月々に換算しました。
今回は36回払いのローンも含めて計算しています。
※タイヤ、バッテリーは交換頻度が少ないため、月々計算には含んでいません
- 車検代:2,900円
- 保険料:14,580円
- 自動車税:3,300円
- オイル代:500円
- ガソリン代:2,800円
- 駐車代:10,000円
- 分割ローン(36回払):39,600円
合計:73,680円となりました。
さらに年間で計算してみましょう。
年間だとどれくらいかかる?
年間計算してみると、
- 車検代:11,600円
- 保険料:174,960円
- 自動車税:39,600円
- オイル代:6,000円
- ガソリン代:33,600円
- 駐車代:120,000円
- 分割ローン(36回払) :475,200円
合計:860,960円となりました。
ローンを含まず維持費だけの計算だと385,760円ですから、かなり経済的な金額となっていることがわかりますね。
さらに維持費を抑えるポイントは燃費を抑えること
固定で掛かる最低限の維持費は仕方ないとしても、さらに維持費を抑えるためには日常の運転でどれだけ燃費を向上させられるかということがポイントです。
燃費を向上させる3つの方法
燃費を向上させる方法は大きく3つあります。
- 適正な速度で走行する
- 急発進、急減速をしない
- 車に不要なものを積まない
一つずつ説明しますね。
1.適正な速度で走行する
一般道では時速60キロ、高速道路では時速80~90キロが一番エンジンの回転数が低い状態でスピードを維持できる状態となるため、なるべくこのスピードを意識しましょう。
2.急発進、急減速をしない
急発進はご存知の通り、ガソリンをたくさん消費しますが、急減速も避けたいところです。
プリウスにはモーターの発電時の抵抗を使った「回生ブレーキ」という機構も存在します。
急ブレーキをかけるとフットブレーキで急激に減速することになるため、効率良く回生エネルギーを回収することができなくなります。
回生ブレーキを使った減速を心がけ、フットブレーキを使ったブレーキとうまく使い分けることにしましょう。
3.車に不要なものを積まない
重さによる影響は意外と大きいです。
重い荷物を積んでいると加速が鈍り、アクセルを余分に踏み込むことになり、その分余計にガソリンを消費します。
なるべく最低限の荷物のみを積むようにしましょう。
プリウスは環境にも財布にも優しい車だった
車を長期的に維持していく上で欠かせない「燃費」が圧倒的に優れているプリウスは、長期的に維持する上でも大きなメリットがあることがわかりました。
環境にもお財布にも優しいプリウスをぜひ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?