今、日本国内で最も人気がある楽天カードですが、一部の例外（ビジネスカードなど）を除いて、基本的には一人一枚しか保有できないというルールがありました。
ですが2017年12月頃より、こっそりと楽天カードの2枚持ちが解禁されました。

これについて、楽天カードの公式ホームページをよく調べても、そのような記載は見当たりません。

今回は、大人気の楽天カードが、個人でも2枚持ちできるようになったことについて、徹底調査・解説をしていきます。

2枚目の楽天カードを作る条件とは

まず、同じクレジットカード同士（今回ご紹介する楽天カード同士など）や提携カードとの組み合わせ（セゾンカードと提携カードのMUJIカードなど）で、2枚持ちする場合、基本的には、「クレジットカードの追加」となります。

この「クレジットカードの追加」の場合は、1枚目のクレジットカードの入会時の審査実績やその後のカード利用の実績が担保となり、2枚目のクレジットカード入会時には審査なしで発行されます。

ただし、カードの利用限度額は複数枚のクレジットカードの最も高い額となります。

一方で、従来の楽天カードのように、一人一枚しかクレジットカードが持てないルールがあるために、

• JCBブランドの楽天カード（一般カード）からVISAブランドの楽天カード（一般カード）へ変更したい
• 楽天カード（一般カード）から楽天PINKカードへ変更したい
• 楽天銀行カードから楽天カード（一般カード）へ変更したい

などといった場合は、「クレジットカードの切り替え」が必要とされていました。

「クレジットカードの切り替え」の場合は、既存のクレジットカードを一旦解約し、再度、希望するクレジットカードの入会申込を行い、入会審査に通過すると、希望のクレジットカードへの切り替えが完了となります。

この場合、まず前述のクレジットカードの追加と比べ、大幅に手間が増え面倒ですし、さらに再度クレジットカードの入会審査が発生しますので、審査落ちの可能性も出てきます。

さらに、無事希望するクレジットカードへの切り替えが完了したとしても、今度は、前のクレジットカードでカード払いをしていた支払い先に対して、クレジットカードの番号が変わったため、再度、クレジットカード払いの手続きを1件ずつ行う必要がありますので、本当に面倒な作業となります。

一方、楽天カードでは、2枚目のクレジットカードが追加できるようになったことにより、このような面倒な作業や再審査落ちのリスクを避けることができるようになったというわけです。

次に、気になる楽天カード2枚目追加の条件について、ご紹介していきましょう。

実は、楽天カードの既存カード会員であれば、誰でも無条件で2枚目の楽天カードを発行できるわけではなく、ある条件があります。

それは、1枚目の楽天カードが

• 国際ブランドがVISAであること
• ノーマルデザインの一般カードであること

の2つです。

この2つの条件を満たしていないと2枚目の楽天カードを発行できませんので、どうしても、他の楽天カードがほしい場合は、前述の「クレジットカードの切り替え」が必要となります。

2枚目で選択可能な楽天カード

2枚目の楽天カードが発行できる条件をみたしていれば、すべての楽天カードの中から2枚目の楽天カードを発行できるわけではありません。

このあたりの組み合わせの条件については、少し面倒であるため表にしてみましょう。

まず、前述のとおり、1枚目の楽天カードが、一般カード・国際ブランド：VISA・ノーマルデザインであることが大前提条件です。

次に、2枚目として追加できる楽天カードは、

• 楽天カード（ノーマルデザイン・ディズニーデザイン・YOSHIKIデザインは不可）
• 楽天PINKカード
• 楽天ゴールドカード
• 楽天プレミアムカード

の4つのクレジットカードのみ（いずれも国際ブランドはMASTERもしくはJCBのみ）となります。

年会費	無料	還元率	1.0％
電子 マネー	Edy	ポイント	楽天ポイント

即日 発行	年会費 無料	マイルが 貯まる
ラウンジ 利用可	Apple Pay	旅行 保険

• 楽天市場内の利用であれば、一般カードは3%、プレミアムカードであれば5%と驚異の還元率
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楽天カードで、新たに選択可能となった国際ブランド・AMEXは不可となっていますので、ご注意ください。

また、表の下半分に1枚目が楽天プレミアムカード、2枚目が楽天ビジネスカードの組み合わせを載せていますが、これは従来から2枚持ちが可能な組み合わせです。

会社オーナーや個人事業主の人が、事業用決済で楽天カードを使いたい場合、楽天のビジネスカードが対象クレジットカードとなるのですが、楽天ビジネスカード申し込みの前提条件が、会社オーナーや個人事業主個人が、楽天プレミアムカード会員であることとなっているためです。

もちろん、楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードの同時申込も可能となっています。

さらに、3つ目の楽天カード2枚持ちの組み合わせとしては、楽天とスポーツ用品チェーン店のアルペングループとの提携カード、アルペングループ楽天カードとその他の楽天カードの組み合わせです。

アルペングループ楽天カードの場合、前述のような楽天カード2枚持ちの面倒なルールは一切ありませんので、楽天カードと全く異なるクレジットカードを新規発行するようなイメージとなります。

ただし、この場合も新規での入会審査が発生しますので、審査落ちのリスクはありますので、ご注意ください。

アルペングループ楽天カードのスペック

• 年会費：永年無料
• 家族カード：永年無料
• ETCカード年会費550円（税込・ただし、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合、ETCカード年会費が無料）
• 国際ブランドはMASTERのみ
• 海外旅行傷害保険：最高2,000万円（利用付帯）
• 付帯機能：楽天EDYカード、楽天ポイントカード、アルペンポイントカード
• ポイント還元率：1.0％（カード利用100円につき1楽天ポイントが貯まる、ただし、楽天スーパーポイントアッププログラムにより最大44倍までアップ）、アルペンでの買い物時には別途アルペンポイントが1.0％～5.0％貯まる
• 電子マネーの対応：楽天Edy、楽天Pay、Apple Pay、Google Pay
• その他：ゴルフグリップ加工費無料などのアルペンでの特典あり

2枚目を作るメリット

それでは、楽天カードを2枚持ちするメリットをまとめてみましょう。

• 2枚目追加であれば審査不要でクレジットカードを増やせる
• 同じ楽天カードでも国際ブランドを分けることができる（海外で強いVISAとハワイ・ホノルルでトロリーバスが無料となるJCBの組み合わせなど）
• 生活費決済用と遊び・娯楽・旅行決済用に分けるなど家計管理を楽にできる
• カード利用明細が別々となるため、会社員の人が副業用（仕入れ・備品消耗品購入費など）として使い分けると経費の仕分けが楽になる
• 2枚目で好きなデザインカードを選べる
• 2枚目をMASTERブランドにすることでau Payへのクレジットチャージで楽天ポイントが貯まるようになり、ポイント2重取りが可能となる
• 女性であれば2枚目に楽天PINKカードを選択することで女性ならではの特典サービスを受けることができる
• 万一の紛失時でも再発行までもう片方の楽天カードでカバーできる
• 家族カードと異なりクレジットカード決済の引き落とし口座を別々にできるため、家族に内緒の買い物が可能
• 2枚の楽天カードで貯まる楽天ポイントは合算されるため、ポイントがより貯まりやすくなる

2枚目楽天カードの作り方

次に、2枚目の楽天カードの作り方についてです。

これは簡単で、PC（楽天e-NAVI）もしくはスマホの楽天カードアプリから手続きを行うだけで完了です。

それでは、楽天カード2枚目の申し込み方法をスマホアプリのスクリーンショットを用いて説明していきますね。

楽天カードアプリを立ち上げると、最初の画面の左上のカードのアイコンをタップします。

表示カード選択の画面が出てきますので、中段の「カードの追加・切り替え」をタップします。

そうすると、家族カード・ETCカードなどの追加カードの他に、2枚目として追加できる楽天カードが自動で表示されますので、希望する楽天カードをタップします。

この後は、カードの追加と切り替えの選択の画面が出てきて、カードの追加をタップすると、最後に国際ブランドの選択と暗証番号の入力・設定の画面が出てきますので、選択・入力をすると申込完了となります。

今回は、1枚目の楽天カードがあいにく楽天銀行カード（JCB）だったため、このように楽天銀行カードをまず解約してから新たに希望する楽天カードを申込む必要があるというエラー画面が出てきます。

なお、2枚目の楽天カードを発行する際には、楽天カードの入会キャンペーンは一切適用されませんので、ご注意ください。

まとめ

今回は、楽天カードの2枚目を持つメリットについて、詳しくご紹介しました。

一般カード同士の2枚持ちであれば、年会費は一切かかりませんし、入会審査落ちの心配もなく、国際ブランドを分けることで、前述のとおり様々なメリットが発生しますし、デザインカードも手間なく入手可能です。

楽天カードの2枚持ちは、デメリットよりもメリットの方が多いため、おすすめですよ。

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