楽天カードとAmazonカードはどっちがいい?比較してみた2020年版
昨今の新型コロナウイルスの影響で、飲食物だとテイクアウト、日用品などはネットショッピングの需要が大きく増えていますが、ネットショッピングといえば、楽天・Amazon・Yahoo!の3つが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?
実際に、ネットショッピング利用者の大半の人が、楽天・Amazon・Yahoo!の3つのいずれかを利用していると言われています。
この3つは、自社ショッピングサイトへの囲い込み施策として、自社のクレジットカードを発行し保有・利用してもらうことで、一般会員の人よりも多くのポイント付与、送料無料などの特典サービスを用意しています。
今回は、楽天とAmazonがそれぞれ発行しているクレジットカード、楽天カードとAmazonカード、さらには、その上位カードの楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードとAmazonゴールドカードを徹底比較しますよ。
この記事に書いてあること
楽天カードとAmazonカードの比較
まずは、一般カードの比較からです。
楽天カードとAmazonカードのカードスペックを比較表で見てみましょう。
楽天カード | amazonカード | ||
年会費 | 初年度 | 無料 | 無料 |
2年目以降 | 無料 | 1,375円(税込・年1回以上のカード利用で翌年度以降も無料) | |
家族カード | 無料(5枚まで発行可) | 無料(3枚まで発行可) | |
ETCカード | 550円(楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合無料) | 550円(初年度無料、2年目以降前年1回以上の請求があれば無料) | |
貯まるポイント | 楽天ポイント | amazonポイント | |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% | |
ポイント還元率(自社ネットショッピング) | 2.0%(キャンペーン時最大44.0%) | 1.5%(プライム会員2.0%) | |
海外旅行傷害保険 | 最大2,000万円(利用付帯) | なし | |
国内旅行傷害保険 | なし | なし | |
ショッピング保険(動産保険) | なし | 100万円/年(自己負担額3,000円/1事故) | |
空港ラウンジ | なし | なし | |
電子マネーの対応 | 楽天Edy・楽天Pay・Apple pay・Google pay | iD・Apple pay・Google pay | |
入会キャンペーン | 5,000~8,000ポイント | 2,000ポイント | |
その他特典 | なし | なし |
まず年会費ですが、楽天カードは、テレビCMで宣伝している通り年会費永年無料です。
一方Amazonカードは、初年度こそ無料であるものの、2年目以降は税込1,375円と一般カードとしては、比較的高めの年会費が設定されています。
しかしこれは、前年にAmazonカードを1回以上利用することで、2年目以降も年会費無料が継続されます。
極端な例ですが、1年に1回だけ、コンビニで缶コーヒー1本だけをAmazonカードで購入した場合でも、2年目以降、Amazonカードの年会費は無料にしてもらえるので、実質、年会費無料のクレジットカードととらえて良いでしょう。
次に、最も気になる点である自社ネットショッピングでの優遇施策については、楽天は常時2.0%還元(キャンペーン時にはハードルが高いものの最大44.0%還元までアップ)、さらに楽天カードの利用料の引き落とし口座を楽天銀行にすると、+1.0%加算され常時3.0%還元となります。
あと、楽天市場でのショッピング時に、楽天市場のスマホアプリ経由で買い物をすると、さらに+0.5%の3.5%還元となります。
一方、Amazonカードは、+0.5%加算の常時1.5%還元、さらにプライム会員だと常時2.0%還元となります。
次に、クレジットカードの付帯保険については、楽天カードは、かなり秀逸で年会費永年無料のクレジットカードにしては異例といえるほど充実しており、海外旅行傷害保険最大2,000万円まで付帯しています。
この付帯条件は、「利用付帯」ですが、ツアー旅行商品や飛行機代などを全額支払う必要はなく、
- 海外旅行に行く際に、自宅から出発空港までの公共交通の交通費を1円以上楽天カードで決済する
- 海外航空券や海外ツアーのパック代金を1円以上楽天カードで決済する
の2つのうちいずれか1つを満たせば、その海外旅行については、海外旅行傷害保険の適用となりますので、かなりおすすめです。
一方、Amazonカードは、旅行傷害保険の付帯は一切なく、ショッピング補償保険が、100万円/年(自己負担額3,000円/1事故)ほど付帯しています。
このショッピング補償保険の適用条件は、
- 3回以上の分割払い、リボ払いでのカード利用で購入した商品
- 海外でカード利用し購入した商品
のいずれかを満たせば保険適用となります。
よって、Amazonで比較的高額な商品を購入する際に、3回以上の分割払いでカード決済をすると安心ですね。
旅行傷害保険は一切付帯していないものの、Amazonのクレジットカードとしては、ぴったりな補償が付帯しているといえますね。
あと、入会キャンペーンに関しては、楽天の方が激しい印象ですが、実際にその通りで最低5,000ポイント、月末になると最大8,000ポイント程度まで引き上げられる傾向がありますので、楽天カードの入会は月末を狙ったほうが良いでしょう。
楽天カードとAmazonカードの入会審査の難易度は?
比較の最後は、各クレジットカードの入会審査です。
楽天の入会審査の緩さはかなり有名ですが、その一方で、入会後の与信審査が半年に1回程度あるため、支払いの延滞の繰り返しなどがあると、ある日突然楽天カードが使えなくなるという事態が発生しますので、注意が必要です。
一方、Amazonカードは、三井住友カードと提携して発行しているクレジットカードで、入会審査は、三井住友カード(一般カード)に準じたものとなっており、特に難しいものではありません。
楽天ゴールドカード・プレミアムカードとAmazonゴールドカードの比較
次に、それぞれの上位カードである、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、Amazonゴールドカードの比較をしてみましょう。
まずは、一般カードの比較と同様に比較表でカードスペックなどを見てみましょう。
楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | amazonゴールドカード | |
年会費 | 2,200円 | 11,000円 | 11,000円 |
家族カード | 550円/枚(5枚まで発行可) | 550円/枚(5枚まで発行可) | 無料(3枚まで発行可) |
ETCカード | 550円(楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合無料) | 550円(楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合無料) | 550円(初年度無料、2年目以降前年1回以上の請求があれば無料) |
貯まるポイント | 楽天ポイント | 楽天ポイント | amazonポイント |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
ポイント還元率(自社ネットショッピング) | 5.0%(キャンペーン時最大44.0%) | 5.0%(キャンペーン時最大44.0%) | 2.5% |
海外旅行傷害保険 | 最大2,000万円(利用付帯) | 最大5,000万円(自動付帯4,000万円+利用付帯1,000万円) | 最大5,000万円(自動付帯1,000万円+利用付帯4,000万円) |
国内旅行傷害保険 | なし | 最大5,000万円(自動付帯) | 最大5,000万円 |
ショッピング保険(動産保険) | なし | 300万円/年(自己負担額3,000円/1事故) | 300万円/年(自己負担額3,000円/1事故) |
空港ラウンジ | あり(ただし年2回まで) | あり | あり |
電子マネーの対応 | 楽天Edy・楽天Pay・Apple pay・Google pay | 楽天Edy・楽天Pay・Apple pay・Google pay | iD・Apple pay・Google pay |
入会キャンペーン | 5,000~8,000ポイント | 5,000~8,000ポイント | 2,000ポイント |
その他特典 | なし | プライオリティパス(プレステージ)無料 | プライム会員無料 |
この3つのうち楽天ゴールドカードは、いわゆる格安ゴールドカードで、楽天プレミアムカードとAmazonゴールドカードと比べると、スペック上からも一段劣ることがわかりますね。
ただし、自社ネットショッピングでのポイント還元率は、上位カードの楽天プレミアムカードと同じ5.0%という点は、楽天市場のヘビーユーザーでクレジットカードの年会費を少しでも抑えたいという人には、かなりおすすめのクレジットカードとなります。
楽天ゴールドカード・プレミアムカードともに、一般カードと同様に、クレジットカードの利用料引き落とし口座を楽天銀行、楽天市場をスマホアプリ経由で利用することで、さらに+1.5%となり、ポイント還元率を6.5%まで上げることができます。
また、上位カードになると、さらなる特典サービスが付帯してます。
楽天プレミアムカードには、海外の空港ラウンジが年間何度でも使い放題となるプライオリティパス(プレステージ)が無料で取得できますし(楽天プレミアムカード取得後に楽天e-NAVIにて別途要申込)、Amazonゴールドカードには、なんとプライム会員の権利が付帯しています(こちらは別途の申込不要)。
ちなみに、プライオリティパス(プレステージ)の年会費は429米国ドルで、1ドル=107円で計算すると、日本円で45,154円となりますし、Amazonプライム会員の年会費は、税込4,900円ですので、ゴールドカードの高額な年会費と比較しても、かなりお得な特典サービスです。
海外の空港ラウンジは、日本の国内線向けの空港ラウンジと異なり、バイキング形式の食事サービス・アルコール飲料を含めたドリンクサービス、シャワーサービスなど、びっくりするほど充実しています。
また、Amazonゴールドカードの年会費について、
- カード利用代金WEB明細書サービスを登録+過去1年間に6回以上のご請求回数がある場合は年会費を1,100円(税込)割引
- リボ払いのマイ・ペイすリボ登録で年会費を5,500円(税込)割引(2年目以降はマイ・ペイすリボの登録の継続、かつ、前年度に1回以上のカード利用)
という2つの割引条件を満たせば、最大で年会費を4,400円まで下げることが可能となり、Amazonプライム会員の年会費を下回る超お得な条件でAmazonゴールドカードを保有し続けることができます。
楽天ゴールドカード・プレミアムカードとAmazonゴールドカードの入会審査の難易度は?
ゴールドカードの入会審査についてですが、これについては、やはり、それなりの難易度の高さがあります。
しかし、楽天ゴールドカードは、格安ゴールドカードであることから、入会審査の難易度は残りの2つと比べると低いですし、楽天カードは入会審査が緩めという話を一般カードで説明しましたが、ゴールドカードにおいても他社ゴールドカードと比べると入会審査の難易度は低めとなっています。
いずれにしても、楽天プレミアムカードとAmazonゴールドカードは、一般ゴールドカードに該当しますので、やはり、入会審査の難易度は高めだと認識しておいた方が良いでしょう。
2枚持ち(併用)はありか?
最後に楽天カードとAmazonカードの2枚持ちのメリットについて考察してみたいと思います。
まず、前述のとおり、楽天の方が、キャンペーンが過激であるという理由からもポイント還元率が高く、貯まった楽天ポイントの使い勝手もAmazonポイントよりも格段に良いことから、楽天の方が優位であるといえますが、送料を含めた同じ商品同士の価格を比べるとAmazonの方が安いことが多く、一概に楽天の方が良いから楽天市場で常にネットショッピングをした方が良いとは言えない状況です。
そこで、楽天とAmazonをその都度比較して安い方で購入するという買い物の仕方が一番良いのではないかと考えます。
そのために、楽天カードとAmazonカードの2枚持ちをしておくと、かなり強力です。
おすすめは、楽天カード(一般カード)とAmazonゴールドカードの組み合わせです。
年会費 | 無料 | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | Edy | ポイント | 楽天ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 楽天市場内の利用であれば、一般カードは3%、プレミアムカードであれば5%と驚異の還元率
- 年会費無料のカードでは実用性ナンバーワンかも!
- 入会特典で5000ポイントGETできるチャンス!
楽天カードは、実は上位のゴールドカードと比較した場合、空港ラウンジが無料で年2回利用できるということと、ポイントが楽天市場限定で+2.0%というくらいしか違いがありません。
楽天カード(一般カード)の海外旅行傷害保険の利用付帯など、楽天カードが良すぎるという側面もありますが。
国内主要空港ラウンジとハワイ・ダニエル・K・イノウエ空港と韓国・仁川空港が年間何度でも利用でき、Amazonプライム会員の権利も付帯しており、海外・国内旅行傷害保険最高5,000万円までの補償が付帯しているAmazonゴールドカードを組み合わせることで、一般ゴールドカードならではの特典サービスとAmazonプライム会員の権利をタダ同然でゲットすることができます。
お仕事や旅行で海外渡航が多い人の場合は、プライオリティパス(プレステージ)目的で、楽天プレミアムカードとAmazonゴールドカードの組み合わせの方が、年会費のトータルは、合計税込22,000円とかなり上がりますが、年会費の負担を軽く上回るお得な特典サービスをゲットすることができますので、かなりおすすめです。
まとめ
今回は、楽天カードとAmazonカードの比較について、詳しくご紹介しました。
楽天市場とAmazonの値段と商品の充実度での比較、さらに、そこに紐づく各クレジットカードの比較とかなり複雑になりますが、両方お得に使えるように、賢くクレジットカードを利用すると、シンプルにネットショッピングを楽しめるようになりますので、楽天カードとAmazonカードの2枚持ちをおすすめしますよ。