楽天経済圏はAmazonよりもお得は本当?メリット、デメリット2020年版

現在ネットショッピングといえば、大手では、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3つがよく挙げられますね。

中でも、Amazonプライム会員になった上でAmazonのサービスをしっかり体験することと、楽天市場や楽天カード(クレジットカード)を中心とした楽天経済圏の中で生活することの2つのうち、どちらが本当にお得でより豊かな生活体験ができるのだろうか?ということが、よく話題になりますね。

Amazonも楽天もYahoo!も今やネットショッピングだけではなく、動画・音楽視聴サービス・金融・旅行・保険・携帯電話キャリアサービスなど、経営の多角化が進み、ありとあらゆるサービスを受けることができます。

今回は、楽天経済圏について、Amazonとの比較を行いながら、メリットとデメリットをわかりやすくまとめて、ご紹介していきますね。

Amazonプライム会員の特徴

まず、Amazonプライム会員の特徴について、まとめてみましょう。

Amazonプライム会員のサービス概要

  • 会費:月間プラン500円/月(税込)、もしくは年間プラン4,900円(税込)
  • 無料の配送特典:対象商品のお急ぎ便(最短注文日の当日着)、お届け日指定便を無料で利用可
  • 特別取扱商品の取扱手数料無料:サイズの大きな商品や重量の重い商品など、配送時に特別な取り扱いが必要な商品の特別な手数料無料(一般会員だとこれに加えて通常の配送料が必要な場合がある)
  • Prime Video無料視聴可:会員特典対象の映画やTV番組が追加料金なしで見放題(スマートTV、HDMI端子付きのTVとfire stick TVなど、スマホ、タブレットなどが必要)
  • Prime Music:追加料金なしで、200万曲の楽曲やアルバム、プレイリストを広告の表示なしで利用可
  • Amazon Music Unlimited月額料金割引特典:月額料金(個人プラン)の割引およびお得な年額料金プラン(個人プランおよびファミリープラン)で利用可
  • Amazon Photos:クラウドサービスのAmazon Driveに写真を「容量無制限」で保存可
  • Amazonフレッシュ:生鮮食品から日用品まで、まとめてお届け(ただし、首都圏などの対象エリアのみ利用可)
  • プライム・ワードローブ:レディース、メンズ、キッズ&ベビー用の服、靴、ファッション小物の中から対象商品を購入前に試着可能なサービス(配送完了の翌日から自宅で最長7日間試すことができ、購入を決めた商品のみ代金を請求、残りは宅配便で返却)
  • プライム会員限定先行タイムセール:タイムセールの商品を、通常会員より30分早く注文できる
  • Prime Reading:対象のKindle本(雑誌、マンガ、Kindle Singlesを含む)を追加料金なしで読み放題
  • Amazonファミリー特典:ベビー用おむつとおしりふきの定期おトク便で15%割引など
  • また、自分の子供の名前・生年月日などの個人情報を登録することで、ファミリー限定セールへ招待
  • Twitch Prime:Twitch社(米国)が提供するTwitchについて、TwitchのアカウントとAmazonプライムのアカウントと紐づけることにより、無料のスポンサー登録、無料ゲームへのアクセスなどが利用可
  • 家族と一緒に使い放題:会員本人以外に同居家族2名まで家族会員として登録可(家族会員も本会員同様、お急ぎ便やお届け日時指定便を無料で利用可
  • プライムペット:飼っているペット(犬・猫)の犬種・猫種、誕生日などの情報を登録すると、ペット情報にあわせたおすすめ商品、お得なセール情報が閲覧できるようになる
  • プライム限定価格:一部対象商品を、通常価格から割引されたプライム限定価格で購入可

このように、Amazonプライム会員の特別サービスは、かなり多くて使い切れないほど豊富です。

特に、追加料金無料で楽しめるPrime Videoは、松本人志さん出演・監修のAmazonオリジナルコンテンツ(Prime Videoでしか観ることができない)など国内向けのバラエティ番組もラインナップされており、今までVODに触れてなかったユーザーを取り込むことにも成功しています。

また赤ちゃんがいるご家庭では、おむつなどが定期便で15%オフとなるAmazonファミリー特典なども、人気のサービスです。

さらに、Amazonプライム会員にお得になる方法として、Amazonゴールドカードの申込・入会をおすすめします。

入会時に、カード利用代金WEB明細書サービスを登録することで、過去1年間に6回以上のご請求回数がある場合は年会費を1,100円割引、さらにリボ払いのマイ・ペイすリボ登録で年会費を5,500円(税込み)割引、2年目以降はマイ・ペイすリボの登録の継続、かつ、前年度に1回以上のカードご利用があれば2年目も以降の年会費も5,500円(税込)割引となります。

この2つの割引を組み合わせることで、年会費11,000円(税込)のゴールドカードの年会費を4,400円(税込)まで下げることが可能です(カード利用代金WEB明細書サービスの割引の適用は2年目から適用なので、初年度年会費は5,400円までしか下がらない)。

Amazonゴールドカードの一番のメリットは、Amazonプライム会員が自動で付帯することで、前述のとおり、Amazonプライム会員の年間プランが4,900円ですので、割引後のゴールドカードの年会費との差額が、なんと-500円(税込)となります。

参考記事:Amazonマスターゴールドカードを作るメリット2020年版

さらに、Amazonでの買い物にて、Amazonゴールドカードで決済すると常にポイント2.5倍の2.5%還元となり、Amazonポイントがより一層貯まっていきますよ。

また、三井住友ゴールドカードと同様に、国内主要空港とハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港と韓国・仁川空港のラウンジが無料で使えます。

家族カード(年会費無料)も発行して、夫婦2人で空港ラウンジを年に1回往復で利用すると、国内空港ラウンジの平均利用代金1,100円(税込)を4回分で4,400円分もお得となります。

Amazonゴールドカードは、かなりお得なゴールドカードとしても有名で、このように、ゴールドカードとの組み合わせで、無料どころかお釣りがくるくらいにお得にAmazoプライム会員サービスを利用することができます。

しかしながら、Amazonプライム会員サービスの最大の欠点は、Amazon以外のサービスでは、まったくお得にならない点で、後述する楽天経済圏と呼ばれる幅広い分野にまたがる楽天のサービスと比べると、ネットショッピングとPrime Videoなどのサブスクリプションサービスを追加料金なしで利用できるくらいのものしかないことです。

そういった点では、Amazon派の人も、ネットショッピングの楽天市場を中心とした楽天経済圏へ乗り換え、もしくは使い分けを検討してみてはいかがでしょうか?

楽天経済圏の特徴

さてここからは、楽天経済圏について紹介していきますね。

そもそも、楽天はネットショッピングの楽天市場と年会費永年無料の楽天カードで有名になった会社ですが、創業者であり現在も楽天グループの代表取締役会長兼社長である三木谷氏の剛腕により、あらゆる分野の成長企業を買収していき、楽天のサービスによる広大な経済圏が完成されて今日に至っています。

このようにして形成された経済圏がいつの日からか、楽天経済圏と呼ばれるようになりました。

現在、楽天のサービスは、あまりに多すぎてどんなものがあるのか、わかりにくくなっていますので、まずは、楽天のサービスのラインナップをホームページで確認してみましょう。

前述のAmazonのサービスは、数は多いものの、主にネットショッピングとサブスクリプションサービスです。
一方、楽天は、ネットショッピングやサブスクリプションサービスのみならず、クレジットカード・銀行(ネットバンク)・証券・保険といった金融サービスが充実しているほか、格安SIMからついに自前回線を利用するようになった携帯電話や光回線の通信サービス。
さらに、でんき、旅行代理業、美容室の紹介サイトなど思い当たるものはだいたい揃っており、上表のサービスの数を数えてみると、なんと85種類ものサービスがあります(2020年5月現在)。

楽天経済圏の凄いところは、楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)と呼ばれるポイントアップシステムにより、楽天のサービスを日頃から使えば使っているほど、楽天市場での買い物時により多くのポイントが貯まるようになっているという、強烈な囲い込み施策を通年行っている点です。

具体的には下記の表となります。

楽天SPU

手軽なところでは、楽天カードと楽天銀行、楽天市場で買い物をする際には、常に楽天市場のスマホアプリ経由で行うという方法を取るだけで、なんと、ポイント4.5%還元となります。

ただし、このうち、基本ポイントの1.0%と楽天カードの+2倍のうち半分の+1倍分の計2.0%以上のポイントについては、期間限定ポイントでの付与となりますので、ご注意ください。

とはいえ、Tポイントなどと異なり、あくまで期間が限定されているだけで、期間限定ポイントだから〇〇には使えないといったことは一切ないため、十分許容できる範囲です。

さらに、年に数回行われる楽天市場最大のポイント祭り、お買い物マラソンでは、なんとポイント最大44倍にまでアップするので、お買い物マラソンの期間にまとめ買いをすると予想の遥か上を行く大量の楽天ポイントを貯めることができるため、本当にお得です。

楽天SPUの達成条件の表にもあるとおり、とにかく、できるだけ普段から利用している、ありとあらゆるサービスを楽天のサービスに変更して、普段から使い続けることが、より多くの楽天ポイントを貯めるコツです。

また貯めた楽天ポイントの使い勝手も良く、普段の買い物で利用するような、主要なコンビニ(セブンイレブンは原則不可、貯めたポイントをEdyチャージして利用すれば可)・スーパー・ドラッグストアで1ポイント=1円で使えますし、楽天トラベルを利用すれば、貯めたポイントで旅行にも行けちゃえます。

キャッシュレス決済についても抜かりなく、貯めた楽天ポイントを楽天Edy・楽天Payへ1ポイント=1円でチャージすることも可能となっています。

他社にはないユニークなポイントの使い道として、楽天証券にて、貯めた楽天ポイントで、現物株や投資信託の購入資金としても利用できます。

もちろん、利益確定・約定した後は、現金(日本円)で手にすることができますので、やりようによっては、レバレッジの効いた錬金術と言えますね(あくまで投資なので、損失も出る可能性もあるためご注意ください)。

仮に、損失が発生し、最終的にロスカット(損切り)を行ったとしても、元は貯めたポイントなので、そこまで痛い思いをすることもありません。

楽天経済圏に移行するメリット、デメリット

それでは、Amazonから楽天経済圏へ移行した場合のメリットとデメリットをまとめてみましょう。

メリット

  • 気がついたらポイントが大量に貯まっている
  • 貯めたポイントの管理が楽
  • 通常の買い物だけではなく、旅行代金や株取引・投資信託の積立資金にも使える
  • ポイントの消化方法がバラエティーに富んでおり種類も多いため、ポイントの使い道に困ることがない
  • 貯めたポイントによって、無料で様々なモノやサービスを買うことができるため、お得感を感じやすい
  • 貯めたポイントで楽天ふるさと納税を利用することにより節税もできる
  • 会社経営者や個人事業主の場合、楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードの組み合わせで、会社の経費としてカード決済(楽天ビジネスカードにて)した仕入れ・水道光熱費・保険料なども最終的に貯まるポイントが個人カード分とまとまるので、かなりお得に楽天ポイントを貯めることができる

デメリット

  • 楽天経済圏への移行作業が面倒くさい
  • キャンペーンのメールが鬼のようにくる
  • ポイントの貯まり方が今一つわかりづらい(ポイントが〇倍の積み上げで、結局、〇%貯まったのか?誤魔化されているのでは?)
  • ネットショッピングではAmazonの方が安い商品が多い
  • 楽天の各サービスのWEBページのデザインがダサく、わかりにくい
  • つい無駄遣いをしてしまう
  • 楽天お買い物マラソンなど、ポイントが大きく貯まるポイントの時期をある程度覚えておかないとポイントを大きく取り損ねてしまう
  • 楽天SPUについて、過去に何度も改悪があり今後もさらなる改悪の可能性がある

まとめ

今回は、楽天経済圏についてAmazonとの比較を交えながらご紹介しました。

基本的には、無条件で楽天が嫌いだという人以外の人には、楽天経済圏への移行をおすすめします。

細かい条件があり、ハードルは高めではあるもののお買い物マラソン時のポイント最大44倍は他を大きく圧倒していますし、前述のとおり、ネットショッピング以外にも様々な分野に数多くの楽天のサービスがありますので、最初に面倒な思いをして楽天経済圏への移行さえすれば、恐ろしいほどポイントが貯まっていきますよ。

貯めた楽天ポイントの使い勝手の良さもいいですしね。

ただし、ネットショッピングにおいては、Amazonの方が安いという場合が多いため、Amazonと楽天経済圏の二刀流で生活していくのも十分アリで、おすすめです。

クレジットカードでいえば、Amazonゴールドカードと楽天カード(一般カード)の2枚持ちも、かなり有意義でお得な組み合わせです。

ぜひ、楽天経済圏への移行を検討してみてくださいね。

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