楽天カードの解約方法をわかりやすく解説!2020年版

日本で最も有名で人気のクレジットカード・楽天カードですが、その一方で、楽天カードを解約するなど、楽天にとって不利益な手続きをしようとすると、具体的な手続きの方法がわかりづらい、見つけにくいことでも有名です。
またあるいは、楽天カードに関する様々な手続きはWebページで簡単にできるのに、楽天カードの解約に限っては、電話でしか受け付けてくれない、しかもフリーコールではなく、有料の電話番号しか対応しないなど、ブラックな評判があることも事実です。

そこで今回は、楽天カードの解約方法をわかりやすく解説していきますね。

その前に、楽天カードの基本スペックをご紹介しておきます。

  • 年会費:永年無料
  • 家族カード:永年無料
  • ETCカード年会費税別500円(ただし、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合、ETCカード年会費が無料)
  • 国際ブランドはVISA・JCB・MASTER・AMEXの4つから選択
  • 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
  • ポイント還元率:1.0%(カード利用100円につき1楽天ポイントが貯まる、ただし、楽天スーパーポイントアッププログラムにより最大43倍までアップ)
  • 電子マネーの対応:楽天Edy、楽天Pay、Apple Pay、Google Pay

注意点

まず、楽天カードを解約するにあたって、大前提として、「本当に解約する必要があるのか?」ということです。

上記の楽天カードのスペックにあるとおり、本カード、家族カードともに年会費は永年無料のクレジットカードで、基本ポイント還元率は1.0%と高還元率で、楽天市場など楽天のサービスを利用し楽天カードで決済する場合は、さらにポイントが上積みされる、かなりお得なクレジットカードです。

ETCカードは別として、基本的に年会費が一切かからないクレジットカードですから、本当に解約する必要があるのかどうか?実際に解約する前に、よく考える必要があるということが、最大の注意点となります。

次に、楽天カードを解約するにあたって、必ず知っておかないとカード会員が不利益を被ってしまう点がありますので、ご紹介していきますね。

1,カードを作ったばかりの解約

まず1つ目は、楽天カードを作ってまだ時間があまり経過していない人の場合、かなり注意が必要です。

楽天カードに限らず、クレジットカードを申込、入会審査に通過してクレジットカード発行となった場合、少なくとも半年はクレジットカードを保有し続ける必要があります。

というのも、クレジットカードを6ヶ月以内に解約してしまうと、各種信用情報機関に短期で解約した記録が残ってしまい、次回、他のクレジットカードや各種ローンを組む時に、この短期解約の記録が理由で、各種ローン審査に通過できなくなってしまう可能性があるためです。

もちろん、中には、クレジットカードを即解約しても他のローン審査に通過する人もいますが、信用情報や信用スコアに傷が付く可能性があることはしないに限ります。

2,Edyの残高

2つ目は、楽天カードは、クレジットカード、楽天ポイントカード、楽天Edyカードの3つのカードが1枚のクレジットカードにまとめられたカードとなっています。

クレジットカードは解約しても問題ないですし(リボ払い・分割払いなどの支払い残高がある場合は詳しく後述します)、楽天ポイントカード機能部分も楽天PointClubというスマホアプリを使うか、もしくは、他の楽天ポイントカードに貯めたポイントを移行すれば、楽天カード解約後も問題なく使えます。

問題は、楽天Edyカード機能部分です。

もし、楽天Edyに残高が残っている状態で楽天カードを解約してしまうと楽天Edy残高分が消失してしまいますので、十分ご注意ください。

また、楽天Edyの残高の払い戻しも不可となっています。

対策としては単純で、楽天カード解約前に、楽天Edyの残高をすべて使い切ってしまうことです。

幸い、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどでは、楽天Edyで支払おうとして不足額が発生した場合、不足分の金額を現金でたして支払うことが可能ですので、残高を使い切ることは意外と簡単ですよ。

3,カード払いになってるものを止める

3つ目は、楽天カードに限らず、一般的にクレジットカードの解約時でよく言われている注意事項ですが、水道光熱費、スマホ代、保険代など、楽天カードで毎月支払っているものに関して、各支払い先で事前に支払いの変更手続きをしておかないといけません。

それをやらないと、支払い不可で滞納となってしまい、これが続くと最悪、電気や水道などが止められてしまうなどといったことが有りえますので、十分に気をつけてくださいね。

楽天カードの解約方法

解約の流れ

それでは、楽天カードの解約について、具体的な解約の流れをご紹介していきますね。

楽天カードは、カード会員の個人Webページである、楽天e-naviで様々な手続きが完結でき、楽天e-navi自体も大変見やすくスマホアプリもあり、スマホアプリの出来も良いため、この点はさすがIT企業だなと思う点です。
その一方で、楽天カードの解約に関しては、楽天e-naviでは手続きが不可となっており、コンタクトセンターと呼ばれる専用コールセンターの専用番号に電話してオペレーターに楽天カードの解約したい旨を伝えて手続きをしてもらうという方法となります。

しかも、20秒ごとに10円の電話代がかかる0570から始まるナビダイヤルとなっていて、さらに嫌な感じですが、併記してある092から始まる一般電話番号へ電話すれば大丈夫です。

特に、スマホやケータイのかけ放題プランに加入している人は、092から始まる一般加入電話の方へ電話することをおすすめします。

あと、コンタクトセンターの人にしつこく解約をキャンセルしませんか?と粘られそうで嫌だと思う人が多いかもしれませんが、実際にコンタクトセンターに電話をしてみると、あっさりしたもので、事務的に解約の手続きが流れていきますので、この点は大丈夫かと思われます。

ただし、このコンタクトセンターというのが、非常に込み合っていて、なかなかつながらないため、解約の電話をかける際には、時間の余裕を持って電話をする必要があります。

また、平日の10時から11時、14時から15時までの間であれば、比較的空いているようなので、この時間帯を狙うのも一つの手です。

ちなみに、楽天銀行のキャッシュカードと楽天カードが一体化したクレジットカード・楽天銀行カードという楽天カードがありますが、楽天銀行カードの管理は、楽天銀行で行っていることから、解約時などの電話も楽天銀行へ電話する必要がありますので、ご注意ください。

ETC、家族カードの解約

また、ETCカードや家族カードといった付属のカードのみを解約したいという場合も、残念ながら、コンタクトセンターへの電話のみでの対応となっています。

ただし、ETCカードのみ、家族カードのみの解約の場合は、自動音声に従って操作・手続きをする形となっていますので、電話が混雑していて長時間待たされる、オペレーターの人と直接話をしなければいけないといった面倒な事は一切ないため、この点は安心できますね。

他楽天カードへの切り替えも解約が必要?

実は、楽天カードには、様々なバリエーションのクレジットカードがあります。

具体的には、

  • 楽天カード
  • 楽天PINKカード(女性向け、ただし男性でも作成可)
  • 楽天ANAマイレージクラブカード
  • 楽天カードアカデミー(学生向け)
  • 楽天銀行カード(楽天銀行のキャッシュカードと一体型)
  • アルペングループ楽天カード(スポーツ用品のアルペンとのコラボカード)
  • 楽天ゴールドカード(格安ゴールドカード)
  • 楽天プレミアムカード(一般ゴールドカード)
  • 楽天ブラックカード(一般的なプラチナカードの位置づけ)

の9種類が2020年4月現在での楽天カードのラインナップです(法人向けの楽天コーポレートカードは楽天プレミアムカードのサブカードとしての扱い)。

楽天カードから上位カードを含む他の楽天カードへ変更したい場合は、PCの楽天e-naviやスマホの楽天カードアプリからの手続きのみで、簡単に変更が可能となっています。

ただし、上位カードへの切り替え・申込の場合は、新たに審査が発生しますので、審査落ちの場合は、上位カードの切り替えは不可となりますし、楽天銀行カードへの変更も楽天銀行の普通預金口座を持っていない人の場合、預金口座の開設とセットとなりますので、多少の時間が必要となります。

逆に、楽天銀行カードから楽天カードへの切り替えは、楽天銀行カードを一旦解約し、楽天カードを新規で申込むという形となるため、面倒な手続きが必要となります(審査落ちした場合は、いずれの楽天カードも失ってしまうというリスクもあります)。

また、アルペングループ楽天カードは、最も新しい楽天カードですが、このクレジットカードは、同じ外部の会社とのコラボカードでも、楽天ANAマイレージクラブカードと大きく異なる点があります。

アルペングループ楽天カード

楽天ANAマイレージクラブカードも含む楽天カードは、基本的に、一人一枚しか所有できないルールとなっていますが、アルペングループ楽天カードに限り、他の楽天カードとの2枚持ちが可能となっています。

アルペングループ楽天カードについては、アルペンポイント(最大5.0%還元)と楽天ポイント(クレジットカード利用で1.0%、さらに楽天ポイントカード提示で別途0.5%還元)の2重取り(合計最大6.5%還元)が可能ですので、楽天ポイントを貯めていて、かつアルペングループの店舗でよく買い物をするという人には、とてもおすすめですよ。

ちなみに、アルペングループ楽天カードは、他の一般カードの楽天カードと同じく、家族カードも含めて年会費は永年無料、楽天ポイントカード、楽天Edyカードの機能も入っており楽天カードと全く同じカードスペックですが、異なる点としては、国際ブランドがMASTERのみとなっており、一般カードの楽天カードで選択可能なVISA・JCB・AMEXの国際ブランドは選択できません。

利用料金が残ってる場合でも解約できる?

あと、楽天カードを解約する際に気になる点として、分割払いやリボ払いの残高が残っている状態で解約すると、残金を一括請求されてしまうのでは?と心配になる人が多いのではないでしょうか。

分割払いやリボ払いの支払い残高がある場合でも、楽天カード解約後も、完済までこれまで通りの請求となりますので、大丈夫ですよ。

まとめ

今回は、楽天カードの解約方法について、詳しくご紹介しました。

楽天カードの解約手続きが、コンタクトセンターへの電話での手続きのみで、オペレーターの人との直接会話による手続きのみという点が、最も面倒くさい点です。

しかも、ほとんどの時間帯で、コンタクトセンターの電話は込み合っており、長い時間待たされる点も楽天カードのデメリットの一つとなっています。

しかしながら、前述のとおり、楽天カードを保有し続けても上位カード以外の一般カードにおいては、年会費はかかりませんし、これといった不利益を被ることもなく、楽天市場をはじめ各種楽天のサービスでお得となるクレジットカードですから、特段の事情がない限り、解約せず持ち続けることをおすすめします。

ただし、楽天カードは、他のクレジットカードと異なり、半年に一回程度の高頻度で、途上与信の審査をかけていますので、ある日突然楽天カードが使えなくなった、急に強制解約されてしまったということが起こりえますので、ご注意ください。

とはいえ、クレジットカードを利用し、きちんと期日にクレジットカード利用料を支払えば、強制解約されることはありませんので、普通に楽天カードを使う分には、全く心配はありませんよ。



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