人間関係を断捨離しても後悔しない理由とは


私たちはこの世に生まれ、ほとんどの人が幼少期に保育園等で初めて集団の中で生きることを学びます。

そして、それ以降も小学校、中学校、高校、大学や専門学校、就職後は会社の中で、常にどこかしらの集団の中で行動することを余儀なくされます。
仕事を辞めたとしても、町内の行事や当番であったり、親戚づきあい、子供がいる人であれば子供が成長するにつれて学校の役員など、いやでも他人と関わらなければならない場面はたくさん出てきます。

私たちは「独りぼっち」では社会の中では生きていけません。
生きていけない、というよりも、社会のシステム上どこかの集団に属し誰かと共存していくしかないのです。

学校生活の中でも、社会人として働くようになってからも、それぞれ集団の中で自分とウマが合う人、なんとなく波長が合わない人、どっちでもない人、様々な人間関係が存在します。
この世に存在する悩みの種のほとんどは、金銭関係と人間関係だと言っても過言ではないでしょう。

もしあなたが人間関係に悩んでいたり、信じていた人に裏切られ悲しい思いをしているのであれば、思い切ってその人間関係をバッサリ切り捨ててしまえば、その悩みはおおかた一瞬で解消するのではないでしょうか?

ただ、人間関係をバッサリと切り捨ててしまうこと、つまり「断捨離」することは、勇気が必要です。
今まで築き上げてきたその関係をなかったことにしてしまうということは、相手にどう思われても仕方がないし、もしかしたらあなたがその人との関係性を断ち切ることで相手は傷つく可能性もあるのです。

ただ、物と一緒で人間関係も断捨離することでスッキリします!
自分は自分、他人は他人、と割り切ることで、生き方がシンプルになって楽になることもあるかもしれません。

断捨離する意味

を断捨離する理由は、

  • ゴミや不要なものをためこまないため
  • 部屋をすっきりさせるため
  • よりシンプルに生活できるようにするため
  • 過去を引きずらないため

断捨離をする意味は人それぞれに違いますが、だいたいはこのような理由から断捨離する人が多いでしょう。

冒頭でふれたように、人間関係においても断捨離は可能です。
人間関係を断捨離する理由は、物を断捨離する時とだいたい同じで、

  • その人に愛想が尽きた
  • もう人に関わって振り回されるのはごめんだ
  • 過去の人を引きずりたくない

などでしょう。
ただ、人間関係を断捨離してしまうことは、時と場合にもよりますが勇気が必要な場合もあります。

学校や会社など日常的に顔を合わせる必要がある人との人間関係を断ってしまえば、どこかで気まずい思いをする可能性が高いですし、ましてやその周りの人間関係も絡んできて逆に面倒が起きる可能性もないとは言い切れません。
ただ、もう会うことがなくても差し支えない相手、気まずい思いや学業や仕事にも支障が出ない関係性の相手を切る分には、断捨離をすることであなたは一歩前へ進むことができるでしょう。

私の断捨離体験とその理由1

実は私も、人間関係の断捨離経験があります。

初めての断捨離は高校を卒業してすぐの頃でした。
中学、高校と同じ学校で仲が良かった女の子がいたんです。
彼女とは話も合うし夏休みや春休みなどにもお互いの家に泊まりあったり、楽しいことをたくさんしました。

私は彼女のことをとても大切な友達だと思っていたのですが、彼女と遊ぶ約束をしていて当日家を出て待ち合わせ場所に付くか付かないかという時間帯に携帯のメールで「ごめん今日行けない。」というようなドタキャンを食らうことが高校生の時何度か立て続けにあったのです。

それが体調不良などが原因でのドタキャンや何か納得できる理由なら仕方がないのですが、彼女のドタキャンの理由がすべて「気が変わった」「気分が乗らない」「(今日家を出ていくのがなんだか)面倒くさい」というものだったのです。
その中には一緒にコンサートに行く約束もあったため、金銭がすでに発生しているというような事もありました。

高校生の頃は毎日学校で顔を合わせるものですからなんとかそのまま耐え友人関係を続けましたが、結局高校を卒業してからはその子との友情関係をサッパリと清算しました。

ドタキャンぐらいなら何度も私もほかの人に対してもしたことがありますが、体調不良などのやむを得ない理由がありました。
ただ、約束した当日になって「気分が乗らない」などの身勝手な理由で平気で約束をキャンセルしてくる彼女に軽く扱われている気がして、この先彼女との人間関係を続けていく理由がなくなったのです。

私の断捨離体験2

その次に断捨離したのは、これも中学、高校と仲の良かった別の女の子です。

彼女が中学の同級生と結婚することになり、結婚式の招待状が届いたのですが、当時転職したばかりの私は予定が立たずやむを得ず彼女の結婚式に行くことができませんでした。
そのまま疎遠です。

これはどちらかというと私が断捨離したというよりも「断捨離された」といった方がしっくりきます。

前者の元友人に対しては私は断捨離してスッキリしましたし後悔もありませんが、後者の元友人に関しては結婚式に参列しなかったばかりにそれまでの人間関係がそこで途切れてしまったことに10年近く経つ今でもたまに思い出して残念に思うことがあります。

自ら進んでする人間関係の断捨離であれば、断捨離することで身も心もスッと軽くなりますし、おそらく実行する意味は大きいですよね。
ただ、私の例(後者)のようにこちらとしては関係を保ちたかったという相手から逆に切り捨てられた場合の断捨離ショックは結構なものがありますし、あの時ああしていれば!(私の場合は「あの時結婚式に参列しておけば!」です)という後悔が残ります。

断捨離することのデメリット

さきほど触れたように、断捨離をすることで生まれるであろう最大のデメリットは「後悔の念」です。

人間関係を清算する場合は、何度も何度も冷静になってよくよく考えてから実行する必要があります。
どの角度から考えてもその人と付き合う意味やメリットが見当たらない、むしろ関係を断ち切ることでストレスがなくなるのであればその人間関係は断捨離すべきです。

ただ、今後もしかしたらどこかで一緒になる(会う)可能性が少なからずあるだとか、「こんな時の○○さんは大嫌いだけどいいところもたくさんあるんだよなぁ」と少しでも思うようなところがあると、後悔する可能性はかなり大きいです。

また仕事関係の人や家族ぐるみで付き合いがあるような相手の断捨離は危険です!

相手と自分だけの関係性なら良いですが、親しい周りの人たいも含めて関係がある人だと断捨離することで生まれるものはメリットよりも確実にデメリットのほうが大きいことは目に見えていますよね。
その人を含め、自分と親しい人との間柄でさえもギクシャクしてしまうかもしれない。

断捨離に踏み切るときは、決して一時の感情だけに流されて決断を出さないことです。
冷静になって考え直してみると、なにも人間関係を断ち切るほどではないかもしれないな、と思えることもあるかもしれません。

後悔無く断捨離するための基準

どうしても人間関係を断捨離したい場合は、よく考えて実行に移しましょうという話をさきほどしましたが、後悔しない断捨離の基準はどこにあるのでしょうか?

もちろん何を基準に人間関係を断捨離するのかはあなたが決めてしまってかまいません。
あなたが後悔しないような選択をすればよいのですから、あなたが考えて決めれば良いこと。

ただ、断捨離前に考えてみてほしいことがいくつかあります。

  • その人はあなたのことを大切に扱ってくれますか?
  • 自分がその人の友人(恋人、家族)であることを、他の人に紹介できますか?
  • その人はあなたに元気や勇気をくれますか?
  • あなたはその人を尊敬したり大事に思うことができますか?

これらの項目にYESと答えられるようであれば、その人との関係を今すぐに清算してしまうのはちょっともったいないと思うのです。

人間良い時もあれば悪い時もあるし、ちょっと周りに八つ当たりしてしまうことだってあるでしょう。
ただ、その人に今まで築いてきた関係性が一瞬で覆るほどのひどい仕打ちを受けたのであれば話は別ですが、もし少しでも相手のことを大事に思っている自分がいたり相手に活力をもらえている自分がいたりその人との関係を断ってしまうことを想像して気分が晴れるどころか逆にどよーんとした気分になったりしてしまうのであれば、一呼吸おいてもう一度よく考えてみてください。

何も今すぐその人との関係をゼロにしてしまわなくても、少し冷静になって距離を置くだけでも気持ちは違ってきますよ。
ただ、思い切ってスパッと切ってしまうと想像していた以上に気持ちが晴れる場合もあるので、最終的に断捨離するかしないかはあなたが自分で決めることです。

まとめ

生きているうちに感じる悩みのほとんどは人間関係に関することが多いかと思います。
その悩みの種である特定の人との人間関係を無かったことにしてしまうことで、すっきり新しい生活を送れることもあるし、逆に「やっぱり切らなければよかった」と後悔することもあるでしょう。

人間関係の断捨離は不用品の断捨離とは違い、一度捨ててしまうと取り消すことはまずできません。
後悔のない選択をしてくださいね。

 



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