これは安い!東京から京都の新幹線料金を格安にする方法
日本人のみならず、外国人観光客に圧倒的人気の観光地が京都ですね。
首都圏から京都へは、新幹線での移動がセオリーですが、今回は、日本国内屈指の観光地・京都へ向かう、東京~京都間の新幹線の料金について徹底調査・徹底解説していきます。
どうせ新幹線で京都へ観光に出かけるのであれば、少しでも安くお得に利用したいものですよね。
自由席、指定席、グリーン車の料金表
まずは、東京~京都間の基本の料金表からご紹介しましょう。
基本料金
まずは、定価の大人料金と子供料金からです。
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 8,360円 | 4,960円 | 13,320円 |
(子供料金) | 4,180円 | 2,480円 | 6,660円 |
指定席(ひかり・こだま) | 8,360円 | 5,490円 | 13,850円 |
(子供料金) | 4,180円 | 2,740円 | 6,920円 |
指定席(のぞみ) | 8,360円 | 5,810円 | 14,170円 |
(子供料金) | 4,180円 | 2,900円 | 7,080円 |
グリーン車(ひかり・こだま) | 8,360円 | 10,360円 | 18,720円 |
(子供料金) | 4,180円 | 7,880円 | 12,060円 |
グリーン車(のぞみ) | 8,360円 | 10,680円 | 19,040円 |
(子供料金) | 4,180円 | 8,040円 | 12,220円 |
従来、東海道・山陽新幹線は、自由席・指定席・グリーン車の3つの料金体系のシンプルなものでしたが、1992年に超速達タイプのぞみ号が登場したことで、のぞみ号専用特急料金が設けられました。
具体的には、ひかり号・こだま号の新幹線特急料金に320円上乗せしたものとなっています(乗車券は同一料金)。
ただし、自由席に関しては、のぞみ号・ひかり号・こだま号のいずれも同一特急料金となっていますので、時間の余裕がある人は、各駅停車のこだま号を利用すれば自由席が16両中10両もありますので、自由席でかつ着席重視の方は検討の余地ありです。
また、こだま号を利用する場合は、後述するお得な旅行商品「ぷらっとこだま」がおすすめですよ。
ここで注意点があります。
通常では、自由席が5両あり、こだま号よりも速いひかり号がおすすめなのですが、東京から京都向かうひかり号に関しては、外国人観光客で混み合う可能性が非常に高いので、ひかり号は避けたほうが良いでしょう。
その理由としては、外国人観光客限定で、JRグループ各社が販売しているJAPAN RAIL PASS(ジャパン・レール・パス)が、とんでもなく安い価格設定である代わりに、のぞみ号・みずほ号は自由席でさえ利用不可という制限がかかっているため、外国人観光客が東海道新幹線区間のひかり号に殺到するという現象が頻繁に起こっているためです。
2-2,学割料金
次に学割料金です。
学割料金 | |||
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 6,680円 | 4,960円 | 11,640円 |
指定席(ひかり・こだま) | 6,680円 | 5,490円 | 12,170円 |
指定席(のぞみ) | 6,680円 | 5,810円 | 12,490円 |
グリーン車(ひかり・こだま) | 6,680円 | 10,360円 | 17,040円 |
グリーン車(のぞみ) | 6,680円 | 10,680円 | 17,360円 |
東京~京都間の新幹線の各種学割料金は、上記のとおりです。
ところで、新幹線の学割料金の仕組みはどういったものなのでしょうか?
新幹線・在来線問わず、JRの学割料金は、片道101km以上乗車の場合、乗車券が2割引(10円未満は切り捨て)で乗車できます。
また、片道601km以上の往復利用の場合は、往復割引が適用となり、学割からさらに1割引となります(乗車券部分が合計3割引)。
JRの場合は、学割と往復割引は併用できるため、学生さんが長距離利用する場合はかなりお得となりますね。
ただし、特急料金・グリーン料金など乗車券以外のものは、割引対象外となっており、前述のとおり、あくまでJRの乗車券部分の料金が学割対象となるため、学生の方が、学割料金を適用して新幹線を利用する際には、乗車券部分だけが2割引となり、新幹線の指定席特急券や自由席特急券は通常料金のままとなります。
後述するJR東海のインターネット列車予約エクスプレス予約にて、新幹線特急券部分のみをお得に購入できるe特急券と学割乗車券の組み合わせで、新幹線を利用すると、学生さんが、より一層お得に新幹線を利用できますよ。
JR予約サービスごと の料金
ご存じの方も多いかと思いますが、東海道・山陽新幹線においてもチケットレスサービスがあり、このチケットレスサービスを利用することで、通常の紙のきっぷを購入するよりもお得に利用できるので、おすすめですよ。
新幹線の営業エリアによって名称やICカードが異なりますが、基本的には、同じ使い勝手で、PCやスマホでの事前申込・予約をすることで、専用のICカードやおサイフケータイ機能が搭載されたiPhoneやAndroidスマホをICカード対応の新幹線自動改札機にタッチするだけで乗車できます。
今回ご紹介している東京~京都間の新幹線料金については、営業エリアがJR東海ですので、エクスプレス予約とスマートEXが該当する新幹線チケットレスサービスとなります。
なお、エクスプレス予約を利用するためには、事前にJR東海のエクスプレスカード、J-WESTカード(エクスプレス)、JCB、三井住友VISAカード、三菱UFJニコス、トヨタファイナンス、アメックス、イオンカード、セディナカード、ダイナースクラブカード、三井住友トラストクラブのいずれかのクレジットカードに入会の上、クレジットカードの年会費と別途エクスプレス予約の年会費1,100円が必要となります。
普段、 JR西日本のチケットレスサービスe5489を利用している人は、エクスプレス予約と同じ割引を受けるためには、事前にJR西日本のクレジットカードJ-WESTカード(エクスプレス)に入会し、e5489にクレジットカード番号などを事前に登録すると、e5489の予約画面から、エクスプレス予約が利用できますよ。
それでは、東京~京都間のエクスプレス予約の具体的な料金体系について、ご紹介しましょう。
エクスプレス予約 | |||
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
EX早特 |
|
|
|
EX早特21 |
|
| 11,000円 |
EXグリーン早特 |
|
| 14,120円 |
EXこだまグリーン早特 |
|
| 11,200円 |
EXのぞみファミリー早特(指定席) |
|
| 12,020円 |
(子供料金) |
|
| 6,000円 |
EXのぞみファミリー早特(グリーン車) |
|
| 14,120円 |
(子供料金) |
|
| 8,100円 |
EXこだまファミリー早特 |
|
| 9,980円 |
(子供料金) |
|
| 6,010円 |
EX予約(自由席) |
|
| 13,070円 |
(子供料金) |
|
| 6,530円 |
EX予約(指定席) |
|
| 13,070円 |
(子供料金) |
|
| 6,530円 |
EX予約(グリーン席) |
|
| 17,930円 |
(子供料金) |
|
| 11,390円 |
e特急券(指定席) |
| 4,910円 |
|
(子供料金) |
| 2,450円 |
|
e特急券(グリーン車) |
| 9,770円 |
|
(子供料金) |
| 7,310円 |
|
通常料金と比べて約7%の割引を受けることができ、エクスプレス予約の中で最もお得なものが、EX早得21ですが、乗車日の21日前以前に予約・購入の手続きが必要となりますので、ご注意ください。
家族で東京~京都間の東海道新幹線を利用する場合は、EXファミリー早得が割引率がかなり高くおすすめですよ。
特に、時間に余裕のある場合は、EXこだまファミリー早得が最安値となりますので、おすすめです。
次に、東海道・山陽新幹線の最後発のチケットレスサービスのスマートEXです。
スマートEX | |||
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
EX早特 |
|
|
|
EX早特21 |
|
| 11,000円 |
EXグリーン早特 |
|
| 14,120円 |
EXこだまグリーン早特 |
|
| 11,200円 |
EXのぞみファミリー早特(指定席) |
|
| 12,020円 |
(子供料金) |
|
| 6,000円 |
EXのぞみファミリー早特(グリーン車) |
|
| 14,120円 |
(子供料金) |
|
| 8,100円 |
EXこだまファミリー早特 |
|
| 9,980円 |
(子供料金) |
|
| 6,010円 |
スマートEX(自由席) |
|
| 13,320円 |
(子供料金) |
|
| 6,660円 |
スマートEX(ひかり・こだま指定席) |
|
| 13,650円 |
(子供料金) |
|
| 6,820円 |
スマートEX(のぞみ指定席) |
|
| 13,970円 |
(子供料金) |
|
| 6,980円 |
スマートEX(ひかり・こだまグリーン車) |
|
| 18,520円 |
(子供料金) |
|
| 11,960円 |
スマートEX(のぞみグリーン車) |
|
| 18,840円 |
(子供料金) |
|
| 12,120円 |
スマートEXは、エクスプレス予約と異なり年会費は永年無料で利用でき、Suica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaも含む)などの交通系ICカードに手持ちのクレジットカードを紐づけることで利用が可能となるもので、エクスプレス予約と比べても非常に利便性が高いものとなっています。
ただし、エクスプレス予約と同じ早割きっぷの設定はあるものの、通常時の割引は、ほぼない(通常料金から200円引き)ということが一番のデメリットとなります。
宿泊セットプランの紹介
JTBや日本旅行などといった大手旅行代理店で、往復の新幹線のチケットとホテル・旅館の宿泊料金がセットになったお得な旅行商品があります。
(首都圏発京都行きのJTBの宿泊セットプランの一例)
こちらの商品の一番のメリットは、新幹線の通常料金の往復分のチケット代のみで、ホテル・旅館の宿泊代金分も含まれているという程度の割引があることです。
ただし、これはあくまで旅行商品ですから、事前に旅行代理店の店舗に行き、申し込み・支払いをしてチケットもしくは旅行クーポンを発券してもらう必要があるため、前述のエクスプレス予約などのチケットレスサービスと比べると手間がかかるというデメリットがあります。
しかしながら、宿代がタダになるようなものですから、宿泊を伴う新幹線利用は、宿泊セットプランをおすすめします。
また、追加の料金はかかりますが、グリーン車利用や上位グレードのホテル・旅館を選べるなどの柔軟性のあるものとなっていますので、手間さえ惜しまなければ、かなりおすすめですし、泊りがけの家族旅行で首都圏から京都へ行く場合には、最もおすすめとなりますよ。
4,ぷらっとこだま
次に、ぷらっとこだまですが、こちらも前述の宿泊セットプランと同じく、JR東海ツアーズというJR東海の子会社の旅行会社が販売する東海道新幹線こだま号普通車指定席のチケット(こだま号以外の東海道新幹線やこだま号自由席は不可、ただし、+1,500円でグリーン車選択可)と1ドリンク(660ml以下のソフトドリンク、350ml以下の缶ビール、500ml以下の酎ハイ、発泡酒、1ドリンク券+180円で187mlのワイン)引換券がセットになった旅行商品となります。
ただし、ぷらっとこだまは、日帰り旅行やお買い物などのおでかけを想定した商品で宿泊の宿代はセットにはなっていません。
上図がぷらっとこだまの料金表ですが、東京~京都間がこだま号限定ながら、10,500円と最も割引率が高いEX早得21よりもさらに500円安い料金設定となっていますね。
しかも、これに1ドリンクが付きますから、あえてゆっくり移動したい、時間よりも価格を重視したいという方には、ぷらっとこだまが最もお得でおすすめとなります。
しかし、家族で新幹線で移動する場合には、前述のとおり、EXこだまファミリー早得が最安となりますので、EXこだまファミリー早得を利用する方が良いでしょう。
実は、ぷらっとこだまの最もお得な利用方法は、グリーン車利用です。
ぷらっとこだまで、グリーン車を利用したい場合は、ぷらっとこだまの料金に1,500円追加するだけで利用できますので、東京~京都間のこだま号グリーン車の通常料金は18,720円、ぷらっとこだまのグリーン車料金は12,000円(10,500円+1,500円)ですので、この場合の差額はなんと6,720円にもなり、かなりお得になりますよ。
ただし、前述のとおり、ぷらっとこだまは旅行商品ですので、乗車日の2日前までにJR東海ツアーズの店舗もしくはJTBの関東・新潟・中部・関西エリアの一部の店舗に行くか、ネット予約(出発日の6日前まで要申込・別途郵送料84円が必要)旅行クーポンを購入し入手する必要があり手間がかかりますし、途中下車もできませんし、変更も不可となっています。
キャンセルの場合も手数料が発生します。
さらに、ぷらっとこだまは、かなり割引が効いた旅行商品であるため、席数限定となっていますので、時期によっては早めに購入しておかないと売り切れという事態となりますので、ご注意ください。
5,まとめ
今回は、東海道新幹線で最も観光需要が多い東京~京都間の料金について詳しくご紹介しました。
東京~京都間の新幹線利用で、 時間がある場合は、ぷらっとこだまのグリーン車利用が最もおすすめです。
のぞみ号を利用したい場合は、エクスプレス予約の利用が気軽でおすすめですよ。
お仕事での利用など、事前に予定が決まっている場合は、EX早得21が良いでしょう。