真面目すぎる人の特徴と改善する方法

こんにちは、何をやらせてもテキトー&チャランポランな石原です。
忘れもしない、あれは中学校の修学旅行で九州に行った時のことです。
1日目はクラス別行動、2日目は班別行動だったのですが、修学旅行前に各班ごとに修学旅行のしおりを作ったのです。

「何時から何時までどこどこに滞在して、その際にかかる費用はいくらいくら、何時からどこどこで電車のどの路線に乗りここへ行き、運賃はいくらで…」などと、ガイドブックを頼りに班のみんなと班行動の計画を立てるのですが、私の班は長崎にあるグラバー園という植物園に行く予定でいました。

正直修学旅行のしおりを作っている時点で植物や花に全く興味のない私はただひたすら「植物園なんて行きたくね~興味ね~だり~!」なんて思っていたわけです。

ですが班での話し合いの中でグラバー園に行くことがなんとなく決まってしまったので仕方ありません。
さて、修学旅行の班別行動当日、いざグラバー園の前に到着した私たち。

入園料も前もって調べてある!あとは入園料を支払い中に入るだけ!
ところが…
何を思ったか当時のジャイアン石原はグラバー園の目の前でこんなことを言い始めました。

「あ~まじか、だりいな、わざわざこんな入園料まで払って興味のない草見るなんて。私行かんとこかな~、行きたい人適当に中入ってきていいよ~いってらっしゃい。」

今思い返すと当時の石原、大変滅茶苦茶な事を言っています。
グラバー園の前にまで来て、しかも前もって入園料もいくらかかりますよ、ということまで調べて修学旅行のしおりに記入までしておきながら、入り口の前で「私ゃ行かないよ。」とダダをこねる(笑)

なんというジャイアンっぷりでしょうか。
ところが、他の班員の反応もまた意外なものでした。

私以外の班員も次々に「私も行きたくないかも~…」「じゃぁ俺もいいかな…」なんて言い出すアンビリバボーな展開に。
ところが、K君という男の子は、そんな皆の正直な「こんなところにお金を払ってまで入りたくない。」という言葉を耳にし、なんとシクシク泣き始めてしまいました…(ええっ!!驚)

どうやらそのK君、「お母さんとグラバー園で写真をたくさん撮ってくるという約束をして家を出てきた」のだとか。
「お母さんと写真を撮ってくる約束したのに、ううっ…」と、ずっと学ランの袖で目からあふれ出てくる涙を拭いながらシクシク鼻をすすりながらずっと泣いているんですよ…

それを見てジャイアン石原、冷たく言い放ちました。
「そんなにママと約束したんだったら1人で行ってこいや!ここで待っといちゃるけー!」
…まぁ……怖い。(笑)

結局班の中でK君VS他の5人で意見が割れてしまい、「修学旅行のしおりを作る時に班で話し合って決めたグラバー園に行くというスケジュール」をバッサリカット。

K君はしばらくグラバー園の前で袖で顔を隠して(泣いて)動きませんでした。(結構頑固。笑)
今思い出すと、石原、本当に彼に可愛そうなことをしてしまいました。(汗)
彼の「お母さんとグラバー園の写真を撮ってくるという約束をしたから」というひたすらまっすぐなお母さんに対する愛を踏みにじったのです(笑)

でもその時に思ったのが「真面目すぎるって大変だわ。」ということでした。
「真面目であること」は決して悪いことではないのです。
私石原も根はとっても真面目な人間です。(ど、どこが…笑)

結婚相手もチャラチャラしている人よりも真面目で努力家で誠実な人がいい。
友人として付き合う相手も、約束を守れないようないい加減な人よりも約束事はしっかり守る真面目な人の方がいいに決まっています。

ただ、自分が「真面目」だったから分かるのですが(だからどこが?笑)、真面目なことは人から信頼をおかれる反面、精神的にしんどいな、と思うことも実はたくさんあります。
今日は真面目すぎる人の特徴や、真面目すぎることで生じるデメリット、そしてその改善方法などを一緒に考えていきましょう。
(毎度毎度前置きが長くてすみません。)

真面目すぎる人の特徴

悩む女性

真面目であることは大変良いことですが、その真面目を通り越して「真面目すぎる人」の特徴としては、以下のようなものがあげられます。

①融通が利かない

真面目すぎる人は、とにかく何でも定型文に沿ったマニュアル通りにしか動けないという融通が利かないタイプの人が多く、物事も白か黒か、0か10か、といったように極端にしか考えられません。

周りやその場の状況等に合わせて考え方を柔軟に、フレキシブルに対応することが苦手です。
(冒頭で登場したK君はまさに「融通が利かない」タイプですね。)

②人に頼ろうとしない

困ったことがあってもすべて自分一人で解決しようとします。
またこのタイプの人は完璧主義者の人も多く、もし人に仕事などを依頼し自分の思ったような結果が出なかった場合大変な不満を抱き、またそうなることがたいていの場合予測できるため、「自分でやった方がマシだ」と考え窮地に追い込まれたとしても周囲の手を借りようとはしません。

石原の前の職場にこのタイプの人がいて、逆に周りが困っていました。

③頼まれごとを断れない

真面目すぎる人は人から何かを頼まれた時に断るということがなかなかできません。
そのため、自分の仕事がパツパツで余裕がない状態にも関わらず人から仕事を頼まれるとNOとは言えず、相手の期待に応えようと自分の仕事や時間を犠牲にしてまで頑張ってしまいます。

④とにかく頑固

真面目すぎるがゆえにとにかく頑固!(①の融通が利かない、に通じる部分ですね。)
自分がこうだと思ったら梃子でも動かず、決して考えを曲げません。
それが正論であるのなら周囲も納得しますが、ポイントがズレていた場合は「ただのクソ真面目なだけの頑固者」という烙印を押されます。

⑤冗談が通じず無駄に傷つきやすい

真面目すぎる人の中には冗談が通じない、周りからすれば「ちょっとやりにくい」という人も。
冗談を冗談と思わず何でも本気に受け止めたり、人からの心無い一言(といっても周りは冗談だと気づいているのですが…)に1人で傷ついたりします。

⑥我慢強い

デメリットばかりを並べましたが、真面目すぎる人は一度こうと決めたらそれをやり遂げます。
なかなか忍耐強く、我慢強いという一面も持ち合わせているのです。

ざっとこの6つほどが思い浮かびますが、あなたに当てはまるものはありましたか?

真面目すぎるは短所なのか?仕事でのデメリットは?

真面目すぎる人の短所は、先ほどの章であげた

①融通が利かない
②人に頼ろうとしない
③頼まれごとを断れない
④とにかく頑固
⑤冗談が通じず傷つきやすい

といったような点ですね。
例えばもし職場にまじめすぎる人がいたとすると、正直なところ、周りの人間は「やりにくい」と感じることが多々あります。
冗談が通じないのでなかなか打ち解けることができなかったり、融通がきかないことや1人で何でも抱えてしまうようなことから思わぬミスや誤解が生じることもあるでしょう。

職場の人となかなか打ち解けられないとなると、円滑なコミュニケーションがとれず仕事にも支障をきたすかもしれません。

人に頼らず自分一人でなんとかしようとすると、取り返しのつかないミスにつながる可能性だってありますよね。

私の前の職場(自動車整備工場とガソリンスタンドを併設している施設)にも1人そのタイプの人(A君)がいたのです。

分からないところは先輩や他のわかる人に聞けばいいのに、「聞いて怒られるのがイヤ」なのか、「こんなことを人に聞かなければわからない自分が許せない」のか、「頑固すぎる」からなのか、人に聞かずにわからないままなんとなくの雰囲気で自動車のオイル交換などの作業を進めてしまい、後戻りできないところまできて結局はお手上げ。

A君は先輩や上司にはじめてそこで「わかりません、できません、教えてください。」と報告をして、そしてそこで怒られるということを何度も何度もしていました。

頑固なのは性格なのである程度は仕方がありません。
ただ他の項目については、自分の努力次第でどうとでもなることですよね。
大きなミスを犯してしまう前に、自分以外の人を信用して人に適度に頼ることや、マニュアル通りに動くことも大切ですが、融通を聞かせるということも覚えていくことなども大切になってきます。

ちなみに、石原が前の職場で一緒だったその真面目すぎるA君は、私よりも1カ月早くその会社に入社したのに私よりも早くその会社を去りました。

その後どうやら友達が経営しているパソコン教室に講師として勤務をしているらしいという話を聞いたのですが、パソコンが得意な彼にはそちらの方が向いていたようで、今ではスキルと生真面目な性格をしっかり活かして大活躍しているそうです。

自分が活躍できる得意分野であれば、真面目すぎるというのも決してデメリットばかりではないのかもしれません。

改善する方法

マインドマップの画像

真面目すぎるということは必ずしもデメリットばかりではありませんが、できれば真面目すぎる自分の性格をもう少し砕けた雰囲気に、柔軟にしたいものですよね。
真面目すぎる性格を改善する方法としては、以下のようなものが考えられます。

①人に頼ることを覚え完璧を追い求めることを辞める

自分でやった方が手っ取り早いから、人の仕事は信用できない、などと言った理由から、人に頼らずに何でも自分一人で解決してしまおうとする傾向がある人は、もっと人を信頼して仕事をお願いすることを覚えましょう。

もしかしたらその人の仕事のやり方はあなたからすれば邪道かもしれませんし、納得のいく結果にはならないかもしれません。

ですが、一緒に働いている以上相手のことを信じて仕事を任せることも大切です。
そして、自分の基準でばかり物事を推し量ることを辞め、他人に自分基準の完璧を求めないことです。
自分一人で仕事を抱え込みいっぱいいっぱいになるよりも多少人にお願いした方が精神的にも少し楽になりますよ。

②自分の意見を主張もしつつ、相手の話にも耳をしっかり傾ける

真面目すぎる人は自分の意見がいつも正しいという自信を持っており、人の意見は聞き入れなかったり聞く耳すらもたないといった場合もあります。

「何があってもブレない自分を持っている」と言えば聞こえはいいですが、すべて「頑固さ」から来るもの。
自分の意見をしっかり主張しつつ、「あなたはどうですか?」「どう思いますか?」としっかり相手の意見も尊重することが大切です。

もしかしたらハナから相手の意見など聞く必要もない、とお思いかもしれませんが、その場合も「相手の話を聞くフリをする」だけでも相手からの印象は変わってくるでしょう。

③プロセスよりも結果を重視する

真面目すぎる人は、1日のスケジュールを事細かく自分の中で決めていたり、それが少しでも狂うとイライラして辛坊できなくなってしまったりすることもあります。

結果にたどり着くまでのプロセスまで重要視してしまうため、予定が少しでも狂うともう我慢ができなくなってしまうというカッチカチに凝り固まった性格なのでしんどくなってしまうのです。
なぜなら完璧主義でマニュアル人間だから。

どのようなやり方でやっても同じ結果になるのであれば、いっそプロセスのことは一旦無視して結果のみに注目するようにしましょう。
そうすれば細かいことまでこだわることもなくなるので少し気持ちが楽になります。
そして、そういったやり方を続けていれば、徐々に「融通が利く」性格になってきますよ。

④手を抜けるところは抜いてしまえばいい!

何でもかんでも100%の全力投球をしていると、そのうち息切れしてしまいます。
上手に手を抜けるところは抜けば良いのです。

先ほども出てきた「プロセスよりも結果を重視する」ということにもつながりますが、結果を出せれば良いわけなので、その結果までたどり着くまでの過程では適度に手抜きをしながら行けば良いのです。

上手に手抜きをすることを覚えれば肩の力も抜けて、より良い仕事ができるようになってきますよ。

⑤ポジティブ思考を心掛ける

真面目すぎる人には「ネガティブ思考に偏り気味な人」が多い気がします。
皆が皆そうとは言いませんが、少なくとも私の周りの真面目すぎる人は、やや消極的であったり、何か1つにつまづくとオロオロうろたえてしまったり、そこで自信をなくしてショボン…となってしまう人が多い印象です。

人からどう思われているかなども気にしがちです。
何かにつまづいても「このぐらいどうってことない」とドーンと構え、なるようになるさ、と考えましょう。

ちょっとしたことにいちいちつまづき狼狽えていては効率も悪いしいつまでたっても自信がない自分やネガティブ思考な自分からも脱却できません。
ポジティブ思考を忘れず前向きでいることも大切です。

⑥冗談を冗談に取れないのであれば訓練しろ!

周りからちょっとした冗談を言われてもそれが冗談だと気づかず1人で傷ついたり、場の空気が微妙な感じになったり…ということは、真面目すぎる人からすると日常茶飯事だったりしますよね。

冗談を冗談だと気づく(受け止める)には、それなりの訓練をして場数を踏む、数をこなす以外に克服方法はありません。

もっと人と気楽に話をしたりコミュニケーションをとることで、少しづつコミュニケーション能力も上がっていきますし「冗談が通じる人」になることは可能です。
「真面目すぎて冗談が通じない人」よりも「冗談が通じる人」の方が周りからは愛されます。
是非とも頑張って「冗談が通じる人」になりましょう。

まとめ

自分では真面目すぎるという自覚がないけれど周りからこっそり「あの人真面目すぎよね」なんてちょっと非難されていたり、自分で真面目すぎるという自覚があり悩んでいる人など、様々です。
真面目なことはとてもいいこと。

ただ、度を越した真面目(真面目すぎる)だと、人づきあいの中でちょっとしたいさかいがあったり、真面目すぎることで周りから皮肉のようなことを言われたり、真面目すぎるがゆえに自分で自分の首を絞めてしまうようなこともありますよね。

真面目すぎる人すべてに共通して言えるのは、「肩に力が入りすぎている」ということ。
何でも完璧にこなさなくても、適当でいいのです。(適度、という意味の適当ですよ。決して「テキトー」ではありません。笑)
肩の力を抜いて、何でも楽に考えましょうね。



サブコンテンツ

このページの先頭へ